1,052 / 1,264
空中都市ディルム、繋ぐ手は闇の行先編
貴方が初めての相手です2
しおりを挟むブラックの顔が、ぎこちない。
時折落ちて来る白い光に照らされた時に、ブラックが今までにないくらい真っ赤になっているのに気付いてしまったけど、何も言えなかった。
何か大事な事を伝えようとしているのが解ったから。
「僕は……は、初めて……初めて、す、好きに、なったんだ」
その言葉に目を瞬かせると、ブラックは情けなく顔を歪めて、空いている方の手で頭をやたらめったらに掻き回す。
何だか焦っているようだけど、大丈夫だろうか。
心配してしまう俺に気付いたのか、ブラックは眉を歪めたり口を動かしたりと忙しなかったが、それでも必死に息を吸って、震える声で箱を握り締めた。
「こんな風に、好きになったの……は、初めて、だったんだ……! 好きって、よく解らなくて、愛してるって、よく解らなくて……っ。だけど、ツカサ君と一緒にいるとね、すぐ『ああ、これが好きって事なんだ』って…………愛してるって、こういうときに、自然と出てくる言葉なんだって、驚いて、凄くびっくりして、でもずっと、ずっと嬉しくて……」
どうして、だろう。
ドキドキしてくる。俺まで体が震えて来る。
「つ……ツカサ君に……ツカサ君に、たくさんの事を教えて貰ったんだ……。楽しいことも、素晴らしい事も、心がこんなに……こんなに暖かくなって、嬉しくなって、時々凄く苦しくなるのも……全部、僕が解らなかった事ぜんぶ……」
ブラック、顔が苦しそうだ。泣いてしまうかもしれない。
手を伸ばして、涙を拭ってやりたい気持ちに駆られる。
菫色の瞳を潤ませて、色とりどりの光に煌めかせて俺を見つめているブラックは、それくらい何かに必死で……抱き締めて、やりたかった。
「僕、好きだよ。ツカサ君のことが、たくさん……たくさん……っ、あ……あぁ、だめだ……もっと、ちゃんと、たくさん言いたい事が有ったのに、も、もっと格好よく言いたかったのに、ああもう……ッ!」
頭をまた掻き回して、ぼさぼさになった髪の毛でブラックは唸る。
だけど、俺はその様子を笑う気にはなれなかった。
「ブラック……」
大丈夫だよ。笑わないから。
アンタの言いたい事、全部聞くから。だから、言ってよ。
格好悪くても良いから。俺は……そんなアンタだから……。
……そう思って、ブラックの服の裾を軽く掴む。
ブラックは泣きそうな顔で俺を見つめたけど、でも俺が何を言いたいのかを解ってくれたのか、ごつごつした手で自分の顔を拭って深呼吸をした。
そうして、改めて俺を見て。
「つかさ、くん……」
「うん」
「初めての……相手、なんだ……」
「……うん」
「でも、代わりなんて、考えられない。最初で、最後の……初めての、恋人なんだ」
なんでだろう。目の奥が熱い。
ブラックの泣きそうな声を聞いていると、目から何かがこぼれそうになる。
「僕……ツカサ君が……好き、だよ……愛してる……。ツカサ君のこと……ずっと、誰にも、渡したくない……っ、ぅぐ……っ、ずっと……一緒に、いたい……」
「うん……」
「だから…………だから……ぼく、と……」
目の前に、箱を握った手が差し出される。
見てくれと懇願するかのように震える手を、乞われるがままに見やると、ブラックは小さな箱を震える指で開いた。
「あ……」
そこには、重なる輪の間に宝石を噛ませた小さな輪が一対収められていた。
金色なのに、光に白く輝く不思議な輪。それぞれが菫色と琥珀色の楕円形で、綺麗な宝石を挟んでいて、まるで指輪みたいで……。
…………指輪……じゃあ、これって……。
思わず顔を見上げた俺に、ブラックは顔を真っ赤にして、今にも泣きそうな顔で、やっと言葉を吐きだした。
「ぼ……ぼくと……ぼく、と…………
婚約……して、ください……!」
――――――……。
こん、やく。
……婚、約…………?
「っ……ぁ…………」
婚約。ああ、そうか。そうだったのか。
ブラックが今まで頑張って作っていたのは、俺に贈るための指輪だったんだ。
頑張っていつもの衝動を抑え込んで、デートしようと努力して、俺をここへ連れて来てくれたのは、一番綺麗な場所で、俺に…………。
「あ……あ、あぁ……っ」
どう、しよう。言葉が出ない。
ドキドキして、体が熱くなって、逃げ出したいのか留まりたいのか解らないくらいに体が震えて堪らなくて、顔が痛いくらいにカッカして、目が、潤んで。
目から、勝手にぼろぼろと何かが零れて来る。
どうして。
なんで、泣いてしまうんだろう。
解らない。解らないけど、でも……どうしようもなく、今……目の前で、俺と同じように情けない顔で泣いているブラックを、抱き締めて、やりたかった。
「だ……だめ、かな……? 婚約……だめかなぁ……」
ずるずると音を立てて、ブラックは肩をしゃくりあげる。
縋りつくような声で俺に返答を求める姿は、ブラックがやりたかったコトとは全く違う姿だろう。だけど、それがブラックの精一杯で……ブラックの、“本当”なんだ。
頑張って、泣きながら頑張って……俺に、一生懸命に、伝えようとしてくれた。
頭の中に一気にブラックとの思い出が蘇って来て、そのどれもが胸を苦しくさせて俺まで涙でもう何が何だか分からなくなってくる。
どんな気持ちで、どう答えたら良いのだろう。
解らない。自分でも理解出来ないくらいの思いがたくさん溢れて来て、俺は大泣きしてしまいそうになる自分を抑えようと拳を握り締めた。
「っ……ぶら……っく……」
――――応えたい。
明日どうなるかなんて解らない。考えられない。
俺には帰る場所がある。別の世界に、大切な物がたさくんある。いつ引き戻されるかも判らないくらい、不確かで不誠実な存在だ。
けど、ブラックはそれでも「一緒に居たい」と言ってくれた。
俺が災厄でも、弱くても、もしかしたら帰ってしまう存在かも知れなくても……
それでも、俺を離したくないと 言ってくれたんだ。
「……っ…………」
ごめん。父さん、母さん……婆ちゃん……みんな、ごめんなさい。
俺、もう、テウルギアに行けない。
ブラックを残して帰るなんて、もう、出来ないよ。
男なのに男と婚約だなんて、おかしいのかもしれない。そんな嗜好でもないのに、大人の男を好きになるなんて凄く変な事なのかも知れない。
だけど俺は、好きなんだ。
ブラックの事を、好きになっちまったんだよ。
誰かを悲しませるとしても、大事な存在が沢山ある元の世界に戻れないとしても、そんな事なんて今は考える余裕も無いくらい、ブラックの事しか考えられない。
どうしようもなく情けない、だけど誰よりも純粋な相手を、悲しませたく無い。
だって、俺は。
「――――おれ、は…………」
「……っ?」
声が、震えてる。
泣く事を我慢すら出来ない情けない俺に、ブラックは不安そうな顔を向けてきた。
馬鹿だな、そんな顔しなくても良いのに。
でも、ブラックにそんな顔をさせてる俺が一番馬鹿だ。
「俺、は……弱くて…………アンタに、迷惑かけてばっかりで……」
「つかさくん……」
「でも…………俺……アンタと……ブラックと……一緒に、いたい……!」
「――――……!」
目を見開いたブラックの瞳に、鮮やかな光が散る。
その瞳を見つめながら、俺は左手を差し出した。
「それらしいこと……出来ないかも、しれないけど……婚約って、どんな物なのかも分かんないけど……でも俺…………アンタと……ブラックと、ずっと一緒に居られるなら……よろしく、お願い……します……っ」
「ふあっ……ふあぁ……! つ、つかしゃぐん゛……っ!!」
今まで泣きそうだった顔が、ほころんでいく。
流れ星の光より輝いてるんじゃないかと思う程の笑顔を浮かべて、ブラックは涙を撒き散らしながら俺に一歩近付いて来た。
震える手が、琥珀色の少し大きな指輪を自分の左手の薬指にはめる。
ブラックのがっしりとした指に嵌められた指輪は、まるで指にしがみ付いているようにも見えて、星の光にきらきらと輝いていた。
その左手が、もう一つの少し小さな指輪を摘まんで見せる。
ブラックの瞳と同じ綺麗な菫色の宝石を噛んだ、もう一つの指輪を。
「ぁ……」
「つ、つ……つか、ツカサく……っ。は、はめる、よ……っ」
手が震えている。指輪を落としそうだ。
だけど、俺はブラックが手を取ってくれるまで待った。
既に箱を手放した右手が、俺の手を支える。汗ばんだ手に余計に緊張してしまって硬直してしまう俺に、ブラックは指輪を近付けた。
大きな手が、指輪が付けられた左手が、俺の左手に指輪を運ぶ。
その指輪が、俺の左手の薬指に通されて、根元に…………――――
「…………あ、あれ?」
俺の薬指の根元に指輪を差し込んだブラックが、変な声を出す。
指輪を上下させて何度か指の根元へと落とす行動を繰り返したが、しかし……その指輪は、スカスカと虚しく空を食み俺の指にフィットする事は無い。
試しにブラックが指を離してみると、指輪は重力に負けて落ち、指の下にだいぶん大きな隙間を作ってしまっていた。
「おぁ……」
「あっ、あ、あああああ大きさが違うううううう!?」
さっき喜んだと思ったオッサンが、今度は半狂乱で騒いで泣きだした……。
いや、うん、気持ちは解る。気持ちは解るけど、そんなに泣かなくても。
「ぶ、ブラック落ち着いて。な? ほら、涙拭いて……」
「うぁあぁあだっぇ、だってぇええ! ぼぐごんなかっごわる゛いのにっ、ゆびわ゛までっ指輪までこんなじっばい゛……っ」
「失敗じゃない、失敗じゃないって! だってほら、指輪って言ってもさ、別に指に嵌める必要なんてないだろ? むしろ俺達冒険者じゃ指輪なんて失くしそうで怖くてつけられないじゃん。だから、絶対失くさない首飾りにして……大事に、持ってる」
「う゛ぁあ゛、づがじゃぐん゛……」
ずびずびと鼻を鳴らし、今にも溶けそうなくらい顔をだるだるに落ち込ませて泣きじゃくるオッサンを宥めて、手触りの良いハンカチで顔を拭いてやる。
あ゛っ、これクロッコがくれやがったハンカチだった……いや、まあいいか。
指輪を落とさないように左手を握りつつ、俺は笑って見せた。
「俺だって、きっといつか成長するんだ。もう少ししたら、この指輪が似合う指になってるよ。それに、胸の所に在ったら……その……安心、するし……。とにかく、一番の宝物になるんだしさ、だから……絶対に切れない鎖……作ってくれるか?」
首飾り……ネックレスにしたら、絶対に失くさない。
それに、胸の所にずっとブラックの作ってくれた物があるなんて最高じゃないか。
婚約指輪だって示せないのはブラックにとっては不満かも知れないけど、いつかは俺だって似合うような大人になれるに違いない。だから、良いんだ。
今は、この指輪を大切に持っていたいから。
そんな思いを込めてブラックを見上げると。
「う、うぁあ、あぁあああ……つかしゃくん好きぃいいいいい!」
「おあぁ!?」
ちょっ、きゅっ急に抱き着くなあ!
やめろバカ、びっくりして指輪離しちゃうところだっただろうが!
折角プレゼントしてくれたモンを一秒で喪失させる気か!!
「ツカサ君好きっ、好き、好きぃいい……あぁあっ、あ、ああ、もっ、が、がまっ、我慢出来ない、好き、愛してる、ツカサ君愛してるっ僕の好きを受け止めてぇえ!」
「んん゛ん゛っ!?」
待て、なんかお腹の所にぐいぐい硬いのが当たってるんだけど。
熱くて硬いのがぎゅうぎゅう当たってるんですけど……!?
やだ、駄目だってば、こんな所でサカッてどうすんだよ。だめだってば!
「はぁっ、はっ、あ、あぅう……こっ、婚約者……婚約者セックスしよ……結婚しちゃう前のツカサ君っ、お、おほっ、お嫁さんにっ、僕の妻になる前の貴重な婚約者セックス……ッ!」
「ばっ馬鹿、こんな所じゃやだってばあ!」
ていうか何言ってんだお前は、婚約者せっ、あ、ああもう何それ!
そ、それにけっ、け、けけ結婚ってお前っ……!
「ツカサ君のお腹気持ち良いよぉっ、あっあぁ、射精しちゃいそう……ッ」
「もうばかー!!」
やばい、なんか押し倒されそうになってる。
このままじゃ星降る野外で婚約者の初夜を終えてしまう……そ、それはさすがに、良いメモリーとして思い出せない……っ。
婚約指輪貰った日にすぐその場でアオカンしたなんて、誰にも話せないじゃねーかこのアンポンタン!!
でも抱き締められてるから、どうしても抜け出せない。
それどころか、どんどん地面に体が近付いて行く。このままじゃ星を見ながら硬い煉瓦の上で人に話せない思い出を作ってしまう。それは駄目、さすがにナニをしてたかって説明出来なくなるじゃないか。そんなの絶対駄目だってばあぁあ。
「僕ツカサ君のナカで出したい、ねえ……セックス……セックスしよぉ……」
「う、うぅう……」
このままじゃホントにそうなっちゃう。
ずるい、さっきので俺が抵抗できないの知ってるくせに、まだ指輪を握ってるって解ってるくせに、押し倒そうとして来るなんて。
マジで駄目だったら、今は駄目……!
こうなったらいっそ、心を鬼にして怒るしか。
そう思って息を吸った瞬間。
――上の方から、何かが爆発するような轟音が聞こえた。
「うええ!?」
「なっ、なんだぁ!?」
咄嗟に音の発生源を見上げると、そこには――――
「あれ……あそこって……アスカーの秘密の部屋……?」
この展望台より上、巧妙に隠された部屋がある部分の煉瓦の壁から、なにやら煙が漏れている。確かあそこは、秘密の部屋の窓っぽいものがあった部分だ。
ということは……あそこに誰かが居るのか?
「ブラック……」
「…………はぁ……なんでこう、良い所で邪魔されるんだろう……」
「行きたくない」と言わんばかりのウンザリ顔で大きな溜息を吐くブラックに、俺は何と言っていいのやらと頭を掻いた。
そうは言いましても、異常事態なら仕方ないじゃないか。
良い雰囲気をぶち壊されるのは俺だってちょっとは残念だけど、でも、そもそも今は厳戒態勢には変わりないんだ。異常事態なら、確かめに行かないと。
「ほら、確認しに行くぞブラック」
「えぇ~……? 婚約した喜びに浸りながらセックス出来ると思ったのに……」
う、うむむ…………。
甘やかすのは良くない。良くないけど、でも。
今日ぐらいは……まあ……い、いいか。
「…………」
「はーぁー」
残念がっているブラックに、俺は少し躊躇ったけど……覚悟を決めて、ブラックの耳に手を当て囁いた。
「あ……後で……ベッドの上でなら……えっちしても……いぃ……から……」
今は指輪が落ちないか気になってしまって、イチャイチャしきれないっていうか……だから、その……ちゃんと、ベッドの上なら……。
「つっ、ツカサくっ、あっ、あぁあっしょっ、初夜、初夜だね!? 婚約者セックスの初夜だね!? うおおおお早く確かめよう早く済ませてセックスしよー!!」
「切り替えが早いー!!」
テメーこら今の態度ブラフじゃねーだろうな!?
思わず叫ぶが、ブラックは俺を抱き抱えると構わず走り出してしまった……。
→
10
お気に入りに追加
3,610
あなたにおすすめの小説
義理姉がかわいそうと言われましても、私には関係の無い事です
渡辺 佐倉
恋愛
マーガレットは政略で伯爵家に嫁いだ。
愛の無い結婚であったがお互いに尊重し合って結婚生活をおくっていければいいと思っていたが、伯爵である夫はことあるごとに、離婚して実家である伯爵家に帰ってきているマーガレットにとっての義姉達を優先ばかりする。
そんな生活に耐えかねたマーガレットは…
結末は見方によって色々系だと思います。
なろうにも同じものを掲載しています。
悪役令嬢になりたくない(そもそも違う)勘違い令嬢は王太子から逃げる事にしました~なぜか逆に囲い込まれました~
咲桜りおな
恋愛
四大公爵家の一つレナード公爵家の令嬢エミリア・レナードは日本人だった前世の記憶持ち。
記憶が戻ったのは五歳の時で、
翌日には王太子の誕生日祝いのお茶会開催が控えており
その場は王太子の婚約者や側近を見定める事が目的な集まりである事(暗黙の了解であり周知の事実)、
自分が公爵家の令嬢である事、
王子やその周りの未来の重要人物らしき人達が皆イケメン揃いである事、
何故か縦ロールの髪型を好んでいる自分の姿、
そして転生モノではよくあるなんちゃってヨーロッパ風な世界である事などを考えると……
どうやら自分は悪役令嬢として転生してしまった様な気がする。
これはマズイ!と慌てて今まで読んで来た転生モノよろしく
悪役令嬢にならない様にまずは王太子との婚約を逃れる為に対策を取って
翌日のお茶会へと挑むけれど、よりにもよってとある失態をやらかした上に
避けなければいけなかった王太子の婚約者にも決定してしまった。
そうなれば今度は婚約破棄を目指す為に悪戦苦闘を繰り広げるエミリアだが
腹黒王太子がそれを許す訳がなかった。
そしてそんな勘違い妹を心配性のお兄ちゃんも見守っていて……。
悪役令嬢になりたくないと奮闘するエミリアと
最初から逃す気のない腹黒王太子の恋のラブコメです☆
世界設定は少し緩めなので気にしない人推奨。
BL短編
水無月
BL
『笹葉と氷河』
・どこか歪で何かが欠けたふたりのお話です。一話目の出会いは陰鬱としていますが、あとはイチャイチャしているだけです。笹葉はエリートで豪邸住まいの変態で、氷河は口悪い美人です。氷河が受け。
胸糞が苦手なら、二話から読んでも大丈夫です。
『輝夜たち』
・シェアハウスで暮らしている三人が、会社にいる嫌な人と戦うお話。ざまぁを目指しましたが……、初めてなので大目に見てください。
『ケモ耳学園ネコ科クラス』
・敏感な体質のせいで毛づくろいでも変な気分になってしまうツェイ。今度の実技テストは毛づくろい。それを乗り切るために部活仲間のミョンに助けを求めるが、幼馴染でカースト上位のドロテが割って入ってきて……
猫団子三匹がぺろぺろし合うお話です。
『夏は終わりだ短編集』
・ここに完結済みの番外編を投稿していきます。
・スペシャルはコラボ回のようなもので、書いてて楽しかったです私が。とても。
・挿絵は自作です。
『その他』
・書ききれなくなってきたので、その他で纏めておきます。
※不定期更新です。
婚約解消して次期辺境伯に嫁いでみた
cyaru
恋愛
一目惚れで婚約を申し込まれたキュレット伯爵家のソシャリー。
お相手はボラツク侯爵家の次期当主ケイン。眉目秀麗でこれまで数多くの縁談が女性側から持ち込まれてきたがケインは女性には興味がないようで18歳になっても婚約者は今までいなかった。
婚約をした時は良かったのだが、問題は1か月に起きた。
過去にボラツク侯爵家から放逐された侯爵の妹が亡くなった。放っておけばいいのに侯爵は簡素な葬儀も行ったのだが、亡くなった妹の娘が牧師と共にやってきた。若い頃の妹にそっくりな娘はロザリア。
ボラツク侯爵家はロザリアを引き取り面倒を見ることを決定した。
婚約の時にはなかったがロザリアが独り立ちできる状態までが期間。
明らかにソシャリーが嫁げば、ロザリアがもれなくついてくる。
「マジか…」ソシャリーは心から遠慮したいと願う。
そして婚約者同士の距離を縮め、お互いの考えを語り合う場が月に数回設けられるようになったが、全てにもれなくロザリアがついてくる。
茶会に観劇、誕生日の贈り物もロザリアに買ったものを譲ってあげると謎の善意を押し売り。夜会もケインがエスコートしダンスを踊るのはロザリア。
幾度となく抗議を受け、ケインは考えを改めると誓ってくれたが本当に考えを改めたのか。改めていれば婚約は継続、そうでなければ解消だがソシャリーも年齢的に次を決めておかないと家のお荷物になってしまう。
「こちらは嫁いでくれるならそれに越したことはない」と父が用意をしてくれたのは「自分の責任なので面倒を見ている子の数は35」という次期辺境伯だった?!
★↑例の如く恐ろしく省略してます。
★9月14日投稿開始、完結は9月16日です。
★コメントの返信は遅いです。
★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません
趣味を極めて自由に生きろ! ただし、神々は愛し子に異世界改革をお望みです
紫南
ファンタジー
魔法が衰退し、魔導具の補助なしに扱うことが出来なくなった世界。
公爵家の第二子として生まれたフィルズは、幼い頃から断片的に前世の記憶を夢で見ていた。
そのため、精神的にも早熟で、正妻とフィルズの母である第二夫人との折り合いの悪さに辟易する毎日。
ストレス解消のため、趣味だったパズル、プラモなどなど、細かい工作がしたいと、密かな不満が募っていく。
そこで、変身セットで身分を隠して活動開始。
自立心が高く、早々に冒険者の身分を手に入れ、コソコソと独自の魔導具を開発して、日々の暮らしに便利さを追加していく。
そんな中、この世界の神々から使命を与えられてーーー?
口は悪いが、見た目は母親似の美少女!?
ハイスペックな少年が世界を変えていく!
異世界改革ファンタジー!
息抜きに始めた作品です。
みなさんも息抜きにどうぞ◎
肩肘張らずに気楽に楽しんでほしい作品です!
4番目の許婚候補
富樫 聖夜
恋愛
愛美は家出をした従姉妹の舞の代わりに結婚することになるかも、と突然告げられた。どうも昔からの約束で従姉妹の中から誰かが嫁に行かないといけないらしい。順番からいえば4番目の許婚候補なので、よもや自分に回ってくることはないと安堵した愛美だったが、偶然にも就職先は例の許婚がいる会社。所属部署も同じになってしまい、何だかいろいろバレないようにヒヤヒヤする日々を送るハメになる。おまけに関わらないように距離を置いて接していたのに例の許婚――佐伯彰人――がどういうわけか愛美に大接近。4番目の許婚候補だってバレた!? それとも――? ラブコメです。――――アルファポリス様より書籍化されました。本編削除済みです。
スキルが生えてくる世界に転生したっぽい話
明和里苳
ファンタジー
物心ついた時から、自分だけが見えたウインドウ。
どうやらスキルが生える世界に生まれてきたようです。
生えるなら、生やすしかないじゃない。
クラウス、行きます。
◆ 他サイトにも掲載しています。
縦ロールをやめたら愛されました。
えんどう
恋愛
縦ロールは令嬢の命!!と頑なにその髪型を守ってきた公爵令嬢のシャルロット。
「お前を愛することはない。これは政略結婚だ、余計なものを求めてくれるな」
──そう言っていた婚約者が結婚して縦ロールをやめた途端に急に甘ったるい視線を向けて愛を囁くようになったのは何故?
これは私の友人がゴスロリやめて清楚系に走った途端にモテ始めた話に基づくような基づかないような。
追記:3.21
忙しさに落ち着きが見えそうなのでゆっくり更新再開します。需要があるかわかりませんが1人でも続きを待ってくれる人がいらっしゃるかもしれないので…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる