1,048 / 1,264
空中都市ディルム、繋ぐ手は闇の行先編
束の間の喜びなら2
しおりを挟む◆
それにしても……行き場が無い。
どこもかしこもドタバタしてるし、エーリカさんも捜索のお手伝いのためか、王宮を離れる訳には行かないらしく、王宮内から出ないようにと言われているのだが……そうなると、どこに行っても皆様がバタバタしているのを見なければ行けない訳で。
ブラックは「泉に行こう」とか「庭を探検しよう」とか言ってくれるんだが、守護の泉の方はシアンさんを守る神族達が沢山居てピリピリしてるし、庭の方もなんとかしてクロッコの痕跡を探そうとする人々が絶えず行き来しているので、なんというか散歩どころの話ではない。
いや、そもそもこんな緊迫した状況で呑気にデートをしようとしている俺達が悪いんだが、しかしブラックはどこに行こうが神族が居るのが気に入らなかったらしく、場所を移動する度に眉間に皺を寄せて行った。
「ブラック、仕方ないって……今はみんな忙しいんだし……。諦めて戻ろう。な?」
隣を歩きながら見上げるが、ブラックはというと頬を膨らませるだけで、一向に首を縦に振ろうとはしない。それどころか、俺の手首を掴んで連れ回す始末で、これじゃどっちが子供なんだか分からない状態だった。
……まあそりゃ、俺だって、二人きりでゆっくり散歩でも出来たら嬉しいけど……でも緊急事態なんだから、仕方がないじゃないか。
自由気ままに歩く事が出来るだけでもありがたいのに、そのうえ「二人きりで散歩が出来る場所を用意しろ」だなんて、どう考えても贅沢と言うものだろう。
俺としては……その……部屋で二人でゆっくりしてるだけでもいいんだけど……。
そ、そうじゃなくてさ、その、別に今デート出来なくたっていいじゃんか。大陸に戻ればどこにだって行けるんだからさ。
だけど、ブラックはどうしても今散歩したいようで。
「ヤダ。絶対デートする。絶対するっ!! くっそぉ、どこに行けば時間までイチャイチャできるんだ……」
「ん?」
「せっかくの好機なのに……」
何をブツブツ言ってるんだろう。
ブラックの言う“見せたいもの”に何か関係してるのかな。つーか、見せたいものとやらの所にはいかないのか?
「なあブラック、見せたいモノの所には行かないのか?」
「まだ駄目なんだよ。だから、その間にその……」
「その」
言葉尻を取ると、ブラックは何故か視線を彷徨わせてちょっと赤面した。
……普通に赤面するなんて珍しい……。
なんだろう。何か照れちゃうような事でも有ったのかな。
「ブラック?」
「んっ! あっ、い、いや、なんでもないよ! ええと他に行ってない場所は……」
俺を引っ張りながら王宮の人気のない所に行こうとするが、当然そんな場所なんてどこにもないわけで。結局グルグルと回って、枢候院の仕事場である植物園のような部屋に辿り着いてしまった。
うむ、まあ、真宮もダメで庭園もダメでとなると、もう思いつく所はここしかないよな。でもここに来てもやっぱり神族が居るから、ブラックが望むような二人きりになれる所にはならないと思うんだけど……まあ、納得するまでやらせてみよう。
ブラックは子供っぽいけど子供じゃないんだし、いつかは諦めるだろうしな。
「むう……」
「ちょっと歩いてみる?」
と言っても、今まで散々歩いたんだけどな。
でも歩きっぱなしでちょっと疲れて来たから、ベンチがあったら休憩したいかも。
ここで休憩するんなら、緑が溢れててリフレッシュできそうだし。
そんな俺の考えを知ってか知らずか、ブラックはどこか納得いかないような感じで頷いて、歩き始めた。
しかし、なんでそんなに二人っきりで散歩したいんだろうな。
デートだから、とか?
……で、でも、ブラックってそんなに人目を気にするタイプだったっけ。
俺の為だったらそりゃ、その、嬉しいけど……い、いや、そこは置いといて。
見せたいものに何か関係が有ったのかな。
なにを見せたいんだろう。シアンさん達に関係する事なのかな。それとも、デートすると言うからには、俺達に関係したりすることなのか?
ブラック、なに考えてるんだろう。
なに…………って、俺さっきからブラックの事ばっかり考えてないか。
な、なんでだろう。さっきはプレゼントの事ばっかし考えてたから、凄く意識しちゃうんだろうか。でも、そんなの仕方ないじゃないか。
だって、ブラックは、その、恋人、だし。その……だ、大事な奴だし……こっ、こ、恋人らしく気合を入れてプレゼントするってんだから、そりゃ気にするっていうか……!
「ん? あれは……アイツの従者?」
「うえっ?!」
ななななにっ、な、なんのジュースだって!?
あっ、えっ、あ……な、なーんだ、アレはラセットじゃないか。
脅かしやがってまったくもう。
ブラックが不意に声を出すもんだから驚いてしまったが、俺達が居る道の先には、ラセットが立っていた。ここでは植物に遮られて解らないが、彼は誰かと熱心に話をしているらしい。その横顔は、なんとなく嬉しそうだった。
ラセットの横顔の角度からして、植物の向こう側には誰かが座っているのかな。
ブラックを抑えながら少しだけ近付いてみると。
「あ……エメロードさん……?」
植物の向こう側にはベンチがあり、そこには……エメロードさんが、座っていた。
相変わらず周囲にはガッチリと神族達が付いていたが、それでも彼女は気にせずにラセットだけを見上げて薄らと微笑んでいた。
「…………なんか、良い雰囲気かも」
「そう?」
「そうなんだよ。お前ホントこういうの解んないんだなあ」
あの表情の意味は、俺だって分かるぞ。
エメロードさんは、ごく自然に、心から微笑んでいる。
俺や心を許していない人に向ける真意の見え無い笑みじゃなくて、昔の……子供の頃のような、素直な笑顔でラセットを見上げていたんだ。
その表情の意味はきっと…………。
「……良かった」
「ん? なにが?」
不思議そうにこっちを見て来るブラックに、俺はちょっと悪戯っぽい笑みを浮かべながら肩で相手をこつんとこづいた。
「決まってんだろ、二人がうまく行きそうってことだよ」
「なにそれ」
「……お前……」
ここまで言ってやったのに解らないなんて、ちょっとドンカン過ぎるぞ。一昔前のハーレム漫画の主人公かお前は。あのキラキラした何かが背景に舞ってるような甘い雰囲気は、間違いなく恋の予感の雰囲気だろ!
ラセットの真摯な気持ちに、エメロードさんの心が開きかけてるんだよ!!
「カーッ、たくお前って奴は本当に色恋沙汰には疎いんだから!」
「うわ……ツカサ君に言われるとは思わなかった……」
「バカにしてんのかお前はっ……おっと、いけねえ……。騒いで気付かれると、あの雰囲気が台無しだ。さっさと退散するぞ、ほらほら」
「えぇ~……」
ええーも何も無いの。不器用な友人がやっと幸せを掴もうとしてるんだから、同じ男として祝ってやらなきゃならんだろう。
ここは無粋な真似をせずに、そっとしておいてあげるのが男ってもんだ。
オトナとして友人の春を祝福する俺を、ブラックは納得いかないような表情で見て首を傾げていたが、しかし面倒事を被るよりはましだと思ったのか、俺の言葉に素直に頷いてその場から離れた。
まあ、うん、とりあえず良し!
俺達は再び庭園まで戻ると、本物の空を見上げて思いきり伸びをした。
「うーむ、暗い話題ばっかりだったけど、良い事もあったんだなあ」
「良い事って……あの従者があの女と仲良く話してた事が?」
「そうだよ? だって、やっとラセットの気持ちが伝わるかも知れないんだし、エメロードさんの方だって、今まで気付けなかった“自分をずっと見ていてくれた誰か”に気付けるかもしれないんだ。これは良い事だろ」
「あの女は、色々面倒な事を巻き起こした犯人の協力者だったじゃないか。なのに、良い事とか起こっちゃって良いの?」
む……確かにそうだけど……でも、それとこれとは別じゃないか。
そもそもエメロードさんは自白しようとしてくれていた人なんだし、罪を償おうと俺達に色々教えてくれたじゃないか。まだ罰は受けていないとは言え、思いが歪んだ原因を払拭する事が出来るなら、良い事には変わりがない。
罪は償うべきだが、真っ当な幸せを得ちゃいけないなんて事は無いんだ。
悔い改めようとしている人なら、尚更な。
…………だけど、本当にラセットには頭が下がるよ。
どんな時だってエメロードさんをずっと一途に思っていて、命がけで想い人を守る覚悟も有って、何百年も彼女の事を見守っていて……その結果、遂に意中の相手に笑顔を向けて貰えるようになるなんて、凄い事じゃないか。
普通はそこまで出来ない。
好きな人を永遠に信じられるなんて事はないだろう。
それを考えると……ラセットの尋常ではない忍耐力に、俺は何故だか少し羨ましくなってしまっていた。
…………ずっと、ずっとずっと、好きな人の事を想う。
自分が死ぬまで、そんな純粋な気持ちを持っていたいと思う。
だけど……それはとても難しい事だ。難しいから、尊いと言われるんだ。
そんな気持ちをずっと持っていられただなんて……本当に、ラセットは凄いよ。
「…………誰かを思うって、本当に難しいよな」
そう言うと、ブラックは目を瞬かせた。
「好きになるのってそんなに難しいかな」
ちょっと的外れの言葉に、俺は苦笑して首を振った。
「そうじゃなくて、大切な人の事をずっと思っていられるなんて、凄いなって思っただけ。……なんかそういう奴って、格好いいよな」
「好きな人をずっと好きだって思うのは、当たり前じゃないか」
「ふふっ……そう、だよな。お前はそう言う奴だったな」
人の気持ちがよく理解出来ない、傍若無人なヤツ。
だけど、だからこそ純粋で……ずっと、俺の事を考えてくれているんだ。
その事を考えると、なんだか胸がじわりと熱くなった。
「…………ブラック、ありがとな」
「えっ。えへへ、どしたの急に」
ブラックの綺麗な赤い髪が、風に靡いている。
少し冷たい風も今は何故か心地良くて、頬に涼しい。
目を逸らそうと思ったけど、何故かブラックの顔から目が離せなくて見上げていた俺に、ブラックも嬉しそうに微笑むと……俺の手を、ぎゅっと握って来た。
「他の奴のことは、よく判んないけどさ。でも……僕も、ツカサ君に好きって思って貰えて……本当に、嬉しいよ。ツカサ君のこと、たくさん抱き締めたいくらいに」
「ぅ……」
「……ね、やっぱりさ、僕ツカサ君とデートしたいよ。だからさ……」
「?」
おっ、なんだ。何で俺を抱き寄せる?
って待て待てちょっとまて何で抱き上げる。おい、何をしようってんだ。
どうしてお姫様抱っこをした、とブラックの顔を見やると、相手は心底嬉しそうに笑ってそのまま駆けだした。
「だからさ、これから二人っきりになれる所にいこうよ!」
「うええぇ!?」
駆けだしたブラックは、そのまま空と島を隔てる壁へと一気に近付いて――
そのまま思いっきり飛び上がり、軽々と壁の天辺に着地した。
……って、お、おい!?
「うわあああ二回目えええ!!」
クロウの時でも玉がヒュンってなるくらい怖かったのに、この二本の足しか支えが無い状態で綱渡り的な事をするなんて、恐ろしい以外の何物でもないだろう。
命綱のない平均台は勘弁してくれと思わず抱き着くと、ブラックは「えへへ」と気の抜けた声を漏らして、そのまま壁の上を走り出した。
「もうこうなったら王宮から出ちゃおう! 外なら二人っきりになれるよ絶対!」
「ちょっ、まっ、待て待て待て! 勝手に出ていいのかよ!?」
「へーきへーき、夕方までには帰って来るからー!」
そういう問題じゃないだろーが!!
しかし、そうは怒鳴っても、今の状態では満足に怒る事すら出来ず。
結局俺はガクブルしながらブラックに縋り、成されるがままにするしかなかった。
……あぁああ……後が怖いぃい……ばれませんように、王宮の人達にこの事がバレませんように……!
→
※またもですみません…明日はきっとまた時間通りに…
しばらくラブラブモードが続きまする
12
お気に入りに追加
3,610
あなたにおすすめの小説
義理姉がかわいそうと言われましても、私には関係の無い事です
渡辺 佐倉
恋愛
マーガレットは政略で伯爵家に嫁いだ。
愛の無い結婚であったがお互いに尊重し合って結婚生活をおくっていければいいと思っていたが、伯爵である夫はことあるごとに、離婚して実家である伯爵家に帰ってきているマーガレットにとっての義姉達を優先ばかりする。
そんな生活に耐えかねたマーガレットは…
結末は見方によって色々系だと思います。
なろうにも同じものを掲載しています。
悪役令嬢になりたくない(そもそも違う)勘違い令嬢は王太子から逃げる事にしました~なぜか逆に囲い込まれました~
咲桜りおな
恋愛
四大公爵家の一つレナード公爵家の令嬢エミリア・レナードは日本人だった前世の記憶持ち。
記憶が戻ったのは五歳の時で、
翌日には王太子の誕生日祝いのお茶会開催が控えており
その場は王太子の婚約者や側近を見定める事が目的な集まりである事(暗黙の了解であり周知の事実)、
自分が公爵家の令嬢である事、
王子やその周りの未来の重要人物らしき人達が皆イケメン揃いである事、
何故か縦ロールの髪型を好んでいる自分の姿、
そして転生モノではよくあるなんちゃってヨーロッパ風な世界である事などを考えると……
どうやら自分は悪役令嬢として転生してしまった様な気がする。
これはマズイ!と慌てて今まで読んで来た転生モノよろしく
悪役令嬢にならない様にまずは王太子との婚約を逃れる為に対策を取って
翌日のお茶会へと挑むけれど、よりにもよってとある失態をやらかした上に
避けなければいけなかった王太子の婚約者にも決定してしまった。
そうなれば今度は婚約破棄を目指す為に悪戦苦闘を繰り広げるエミリアだが
腹黒王太子がそれを許す訳がなかった。
そしてそんな勘違い妹を心配性のお兄ちゃんも見守っていて……。
悪役令嬢になりたくないと奮闘するエミリアと
最初から逃す気のない腹黒王太子の恋のラブコメです☆
世界設定は少し緩めなので気にしない人推奨。
BL短編
水無月
BL
『笹葉と氷河』
・どこか歪で何かが欠けたふたりのお話です。一話目の出会いは陰鬱としていますが、あとはイチャイチャしているだけです。笹葉はエリートで豪邸住まいの変態で、氷河は口悪い美人です。氷河が受け。
胸糞が苦手なら、二話から読んでも大丈夫です。
『輝夜たち』
・シェアハウスで暮らしている三人が、会社にいる嫌な人と戦うお話。ざまぁを目指しましたが……、初めてなので大目に見てください。
『ケモ耳学園ネコ科クラス』
・敏感な体質のせいで毛づくろいでも変な気分になってしまうツェイ。今度の実技テストは毛づくろい。それを乗り切るために部活仲間のミョンに助けを求めるが、幼馴染でカースト上位のドロテが割って入ってきて……
猫団子三匹がぺろぺろし合うお話です。
『夏は終わりだ短編集』
・ここに完結済みの番外編を投稿していきます。
・スペシャルはコラボ回のようなもので、書いてて楽しかったです私が。とても。
・挿絵は自作です。
『その他』
・書ききれなくなってきたので、その他で纏めておきます。
※不定期更新です。
婚約解消して次期辺境伯に嫁いでみた
cyaru
恋愛
一目惚れで婚約を申し込まれたキュレット伯爵家のソシャリー。
お相手はボラツク侯爵家の次期当主ケイン。眉目秀麗でこれまで数多くの縁談が女性側から持ち込まれてきたがケインは女性には興味がないようで18歳になっても婚約者は今までいなかった。
婚約をした時は良かったのだが、問題は1か月に起きた。
過去にボラツク侯爵家から放逐された侯爵の妹が亡くなった。放っておけばいいのに侯爵は簡素な葬儀も行ったのだが、亡くなった妹の娘が牧師と共にやってきた。若い頃の妹にそっくりな娘はロザリア。
ボラツク侯爵家はロザリアを引き取り面倒を見ることを決定した。
婚約の時にはなかったがロザリアが独り立ちできる状態までが期間。
明らかにソシャリーが嫁げば、ロザリアがもれなくついてくる。
「マジか…」ソシャリーは心から遠慮したいと願う。
そして婚約者同士の距離を縮め、お互いの考えを語り合う場が月に数回設けられるようになったが、全てにもれなくロザリアがついてくる。
茶会に観劇、誕生日の贈り物もロザリアに買ったものを譲ってあげると謎の善意を押し売り。夜会もケインがエスコートしダンスを踊るのはロザリア。
幾度となく抗議を受け、ケインは考えを改めると誓ってくれたが本当に考えを改めたのか。改めていれば婚約は継続、そうでなければ解消だがソシャリーも年齢的に次を決めておかないと家のお荷物になってしまう。
「こちらは嫁いでくれるならそれに越したことはない」と父が用意をしてくれたのは「自分の責任なので面倒を見ている子の数は35」という次期辺境伯だった?!
★↑例の如く恐ろしく省略してます。
★9月14日投稿開始、完結は9月16日です。
★コメントの返信は遅いです。
★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません
趣味を極めて自由に生きろ! ただし、神々は愛し子に異世界改革をお望みです
紫南
ファンタジー
魔法が衰退し、魔導具の補助なしに扱うことが出来なくなった世界。
公爵家の第二子として生まれたフィルズは、幼い頃から断片的に前世の記憶を夢で見ていた。
そのため、精神的にも早熟で、正妻とフィルズの母である第二夫人との折り合いの悪さに辟易する毎日。
ストレス解消のため、趣味だったパズル、プラモなどなど、細かい工作がしたいと、密かな不満が募っていく。
そこで、変身セットで身分を隠して活動開始。
自立心が高く、早々に冒険者の身分を手に入れ、コソコソと独自の魔導具を開発して、日々の暮らしに便利さを追加していく。
そんな中、この世界の神々から使命を与えられてーーー?
口は悪いが、見た目は母親似の美少女!?
ハイスペックな少年が世界を変えていく!
異世界改革ファンタジー!
息抜きに始めた作品です。
みなさんも息抜きにどうぞ◎
肩肘張らずに気楽に楽しんでほしい作品です!
4番目の許婚候補
富樫 聖夜
恋愛
愛美は家出をした従姉妹の舞の代わりに結婚することになるかも、と突然告げられた。どうも昔からの約束で従姉妹の中から誰かが嫁に行かないといけないらしい。順番からいえば4番目の許婚候補なので、よもや自分に回ってくることはないと安堵した愛美だったが、偶然にも就職先は例の許婚がいる会社。所属部署も同じになってしまい、何だかいろいろバレないようにヒヤヒヤする日々を送るハメになる。おまけに関わらないように距離を置いて接していたのに例の許婚――佐伯彰人――がどういうわけか愛美に大接近。4番目の許婚候補だってバレた!? それとも――? ラブコメです。――――アルファポリス様より書籍化されました。本編削除済みです。
スキルが生えてくる世界に転生したっぽい話
明和里苳
ファンタジー
物心ついた時から、自分だけが見えたウインドウ。
どうやらスキルが生える世界に生まれてきたようです。
生えるなら、生やすしかないじゃない。
クラウス、行きます。
◆ 他サイトにも掲載しています。
縦ロールをやめたら愛されました。
えんどう
恋愛
縦ロールは令嬢の命!!と頑なにその髪型を守ってきた公爵令嬢のシャルロット。
「お前を愛することはない。これは政略結婚だ、余計なものを求めてくれるな」
──そう言っていた婚約者が結婚して縦ロールをやめた途端に急に甘ったるい視線を向けて愛を囁くようになったのは何故?
これは私の友人がゴスロリやめて清楚系に走った途端にモテ始めた話に基づくような基づかないような。
追記:3.21
忙しさに落ち着きが見えそうなのでゆっくり更新再開します。需要があるかわかりませんが1人でも続きを待ってくれる人がいらっしゃるかもしれないので…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる