異世界日帰り漫遊記

御結頂戴

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空中都市ディルム、繋ぐ手は闇の行先編

 途切れた鎖を繋ぐ糸2

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「いやいや、お待ちしておりました」

 美味しいお茶でやっと落ち着いた俺達は、少し休んでから王宮へと出発し、寄り道もせずに枢候院すうこういんの自然派オフィスにやって来た。

 昨日までは蜂の巣をつついたような騒ぎだったが、今は職員の皆さんも平静を取り戻したのか通常の業務に戻っていらっしゃるようで、木の上の仕事場ではカリカリとペンを走らせる音が今日も聞こえている。

 状況としてはボヤ騒ぎと同じレベルだったと思うんだけど、昨日の今日で働くとか凄いな。仕事場と自分の身が無事なら、仕事してる人は次の日すぐに仕事をしなきゃいけないモンなんだろうか。なんか大人って大変だな……。

 ボヤ騒ぎっていうか、大パニックになったら俺の学校なら最低でも半休になるんだけどなあ。まあでも休まれたら困る人が沢山居たら、そりゃ休めないのか。こういう時に全知全能の力ってのが役立つんだろうになあ。神様もエルフがいとし子だっつうんなら手伝いに降りてきたりすればいいのに。

 変な所で憤慨ふんがいしつつも、俺達は最初に来た時と同じように植物で囲われた小部屋に案内され、再びお茶を頂く事となった。
 ……という訳で、冒頭に戻るんだが……調子に乗って蜜珠のお茶を飲みすぎたせいで、すすめられたお茶が中々飲めない。自制すればよかった……。

 しかし勧められたものをおざなりにするのは俺の主義に反すると思い、俺はちょこちょこと口を付けつつ、バリーウッドさんに向き直った。

「それで、お話と言うのは……」
「おお、そうでしたな。いや、実はここだけの話なのですが……」

 そう言いながら、バリーウッドさんは軽くクロウの方を気にする。
 もしかして、クロウには話せない事なんだろうか。……ということは……俺に関係することなのか。だったらその点については安心だ。
 バリーウッドさんに「クロウにもディルムで知った事を教えた」と話すと、相手は少し驚いたような顔をしたが、クロウを改めて見やり「なるほど」と納得したように頷いていた。
 よく判らないけど、納得して貰えたのならそれでいい。

「で、話は?」

 相変わらずの無礼100%な物言いをするブラックに、バリーウッドさんは平然と「そうでしたな」などと言いながら長い白髭をしごく。
 内心では怒っているんじゃと心配になったが、まあブラックの言葉遣いが気にならないのも“大人の余裕”って奴かも知れないしな。

 そんな事を気にするよりも、話を先に進めよう。
 改めて向き直った俺達に、バリーウッドさんは軽く頷くと話を始めた。

「いや、話の言うのはですな。この前の書庫の火事の事なのですが、少しおかしな事が解ってきましてのう」
「おかしなこと、ですか?」

 俺達に関係ある事だけど、黒曜の使者に関係する話じゃないな。
 でも、あの時の詳しい情報は俺も知りたいと思っていたから、話して貰えるんならありがたい。少し前のめりになる俺に、バリーウッドさんは少し眉根を寄せて真剣な表情でひげを軽く動かした。

「あの炎、どうやら“曜術”によって発動したもののようなのです」
「え……炎って……でも、そんなに断定できるもんなんですか?」
「自然に作り出した物や我々の“特技”と、曜術の痕跡はまるで違うのですよ。詳しい事ははぶきますが、曜術で作り出した“現象”は、自然に発生した物とは異なる曜気の量や性質をもっております。そのため、発動してまだあまり時間が経っていなければ、それが人為じんい的なものかどうかの判断が出来るのです」

 ほお~、なるほど。つまり指紋とか足跡みたいなモンかな?
 この世界でも警察の鑑識班みたいな事が出来る人がいるんだな。考えてみれば俺の世界とことわりが所々違うだけで、術の法則なんかはちゃんと存在する世界だもんな。
 魔法が有る世界なりに、常識的な捜査方法とかは確立されてるってことか。

「しかし、神族にも曜術を扱う物は居るのだろう? それだけでは犯人が絞れたわけでも無いのではないか」

 俺が忘れかけていた事を指摘するクロウに、ごもっともだとバリーウッドさんは頷く。

「左様にございます。数は少ないですが、我々の中にも確かに優秀な曜術師は存在し、そして炎の曜術師も中には存在しております。……ですが、それならば“こんな物”を残しておくはずもないのですよ」

 そう言いながら、バリーウッドさんは俺達の前に変なものを置いた。

「これは……」

 野球のボールよりも二回りほど大きい、黒い水晶玉……の、ようなもの。
 よく見ると内部にもやっぽいキズが走っており、お世辞にも美しい玉とは言えない。
 俺の世界には煙水晶と言う宝石が有るらしいが、あのような綺麗な煙の模様では無く、なんというか……汚れた沼の水をコップに入れたような、何とも言えないにごりと渦の巻き方で、審美眼に自信のない俺ですら食いつきようのない有様だった。

 だけど、これが何故「身内がやっていない」という証拠になるのだろうか。
 俺だけでは無くブラックとクロウもそこが解らなかったらしく、眉をひそめてバリーウッドさんを見やった。

「手に取って頂ければ意味が解ります。それは、我々には必要のない物ですから」

 どういう事だろうか。
 でも、手に取っていいと言うんだから、とりあえず持って見ようか。
 そう思って手を伸ばすと、隣に座っていたブラックに手で制された。

「危ないかも知れないから、僕が先に持つよ」
「う、うん」

 そうだな。こういうのは、金の曜術師でもあるブラックに確かめて貰う方が良い。
 ってか、なんかその……スマートにこうやって守られるのは、ちょっと恥ずかしいんだけど、まあその、嬉しくなくも……。

「……ふーむ…………これ……曜具ようぐだね」
「えっ」

 おっ、おっと、いかんいかん、変な事を考えていた。
 ええと曜具。曜具ですか……って……曜具って神族の人達は使わないの?

「あの、神族は曜具を使わないんですか?」
「この島は“大地の気”で空に浮かんでおりますが、大概はあの街中にあった“神霊樹”を通して気が運ばれ、その気によって水が湧き火が起こるのです。まあ、我々は牧歌的な生活を営んでおりますので、それで十分なのですよ。ですから、過ぎた力である曜具は、神族の物は使わんのです。まあ、人族の大陸などに飛ぶ役目の者であれば、臨機応変に使う事もあるようですが」

 バリーウッドさんが言うには、街に住んでいる普通のエルフ神族達は、外の世界を知らずに一生を終えるため、曜具などまったく見た事も無いらしい。
 ならばどうやって生活しているのかというと、あの大きな光の玉のような実がなる神霊樹という植物からその実をもぎ、そこから得られるエネルギーみたいなもので、煮炊きをしたり植物の肥料に使ったりしているのだという。

 あの神霊樹の実は「大地の気そのものが固形化した物体」とのことで、大概の事はアレが有れば事足りるのだそうな。
 ……なるほど、そんな物があまり制限も無く採取できるのであれば、そりゃあこの国でしか暮らさないエルフ達は曜具なんて要らないよな。そもそも、森の民的な生活をしている彼らには文明の利器なんてもってのほかだし。

 じゃあ、そうなると……どういうことだ?

 誰かが曜具を持ち込んだのは間違いない。でも、それが書庫の火事とどう繋がると言うんだろうか。ブラックが詳しく見ているらしいが、それで判るのかな。
 焦げたように黒ずんだ水晶を掲げて見上げたり、左右から見たりと色々な角度で確認していたブラックだったが、何か確信を得たらしく、水晶を両手で持ったまま顔を上げた。その顔は、真剣そのもので。
 何を言うのだろうかと見上げると、ブラックは俺を見た。

「ねえツカサ君。僕達が外に出た時、白い煙が周囲を覆ってたよね」
「う、うん……」
「……だよね。やっぱりそうか……でも……」
「なっ、なんだよ、ハッキリ言えよっ!」

 そこで迷われると気になるじゃないか。
 俺の背後でクロウが頷く気配がする。だよな。確信が有るなら言って欲しい。
 そんな俺達に、ブラックは数秒沈黙したが……眉根を寄せて、口を開いた。

「これ、多分……あの“白い煙”の正体だよ」

 え…………。
 ……白い煙の、正体、って……。

 じゃあ、この汚い水晶玉……ってか、曜具が、今まであの煙を出してたのか!?

「マジ!? でも、こんなのであんな煙だせるの……!?」
「出来ない事は無いんじゃないかな。島の周りを覆える装置があるくらいだし」
「島の……」

 そこまで繰り返して、俺はハッと気が付いた。
 そうだ。俺達は同じような現象を前に見ていたじゃないか。

 ベランデルン公国の港町【ランティナ】で起きた現象。クジラ島という小島の周囲を白い霧のような物が取り囲んだアレは、確か【白煙壁はくえんへき】という装置を使ったものだと首謀者達が言っていた。

 …………白煙壁。
 考えてみれば……この王宮を覆った白い霧状の何かは、あの時の白い霧そのものじゃないか。ということはアレも曜具で、これと同じものだったのか……?

「ブラック、これ……」

 声が勝手に震える。なんだか上手く言い出せない。
 だけどブラックは俺の言いたい事が解っているようで、深く頷いて言葉を継いだ。

「完全に同じ物かどうかは断定できないけど、これが白煙……いや、深い霧を作っていたのは間違いないと思う。炎の曜気を少し入れた時に、水晶の中で白い煙が揺らめいたからね。恐らく特定の曜気を籠める事で、水晶の内部に記されている術式が反応して、煙を発生させるようになってるんだろう」

 術式次第では、どの属性でも霧か煙かを発生させる事が出来るらしいが、この水晶玉はとりあえず炎の曜気に反応するらしい。
 その事にはバリーウッドさんも驚いていたようで、感心したように頷いていた。

「なるほど……これで、書庫を燃やした犯人は、炎の曜術師だと断定できたわけですな……。それにしても、我々でも見抜けない事をこうまで容易たやすく……」
「僕が金の曜術師でもあるってだけさ。それに、これより面倒臭い術式を、プレインで嫌と言うほど見たからね……。この程度ならどうってことない」

 面倒臭い術式っていうと……契約のかせのことか。だよな、あれは外すのに一苦労だったもんな……。

「しかし、何故こんな物を使って書庫を燃やしたんだ。こんなものを使うと言う事は、顔見知りか何かの犯行なのか?」
「それは……仮に我々の身内の中に犯人がいるとすれば、間違いなく素性を隠す為の物でしょうな。しかし、大陸に降りられる神族となると限られてくる……」
「そのなかに炎の曜術師は?」

 腕を組んで深刻そうな顔をするバリーウッドさんに、ブラックが問う。
 しかし相手は何とも答え切れず、ううむと唸った。

「おる事にはおるのですが……帰って来た様子が無いのです。しかも、その者には、書庫を燃やす動機が無い。貴重な本を全て燃やす意味が解らん」
「人族の国で何か悪い事に染まったとかは……」
「有り得ませんな。その者も、人族は見下しておりますゆえ……」

 ああ、そっか……そうだよな。それなら誘惑に乗るはずもないか。
 でもじゃあ、本当に色々謎過ぎる。
 というかますます謎が増えてしまった。
 【白煙壁】と同じ曜具、曜具を扱うはずのないエルフ。こんな事をする理由のない炎の曜術師に……何故か異様に絡んでくる、人族の大陸での記憶。

 なんだろう。何かが色々引っかかってるのに、なんだかもうよく分からない。
 引っかかり過ぎて、何から引きずり出せばいいのか。
 思わず頭を抱えてしまった俺に、バリーウッドさんは軽く息を吐いた。

「……とにかく、あの一件で、本は全て燃えてしまいました……。しかし、その灰を土に返す事すら、我々には難しい。書庫には、禁帯出きんたいしゅつの術が掛かっておりますゆえ、本の灰や瓦礫がれきすらあの場から持ち出せないのです。……まあ、それもあって、犯人は炎を遠くから投げて火事を起こしたのでしょう」
「そんな事も知ってるなら……やっぱり内部の犯行なんでしょうか」
「そもそも、人族は選ばれた者しかここに来る事が出来ませんからな……。この島に通じる門も、儂や陛下……それにシアンが了承した時でないと人族は通れんのです。残念ですが、その線しか考えられんでしょう」

 ああ、なんかそんな事を言ってたような言ってなかったような……。
 でもそれなら外部犯行説は薄いか。今の所、身内としか考えられないよな。
 うーん……それはそれで重い話になってしまった……。

「……まあ、いずれ犯人は見つかるでしょう。選択肢は多くない。……さて、前置きはこのくらいにして……貴方達にお話ししたかった事は、また別にあるのですよ」
「えっ、この話本題じゃないんですか」

 かなり深刻な話だし、バリーウッドさんもめちゃくちゃ「心配です」みたいな顔をしてたじゃないっすか。これ以上の本題あるんですか。てかなんでそんな明るいの。
 何が起こったのか解らず、ハトが豆鉄砲を喰らったような顔をしている俺達三人に、バリーウッドさんはにっこりと笑って人差し指をピッと立てた。

「明後日の夜、があるのですよ。ですので、ぜひともそれをツカサさんにお伝えしたくて」
「ほ、ほしふりのまつり、ですか」

 色々立て込んでるんだけど、お祭りに出ても大丈夫なんでしょうか。
 まあ、三日目の夜ってんだから、その頃にはもう覚悟が決まってる訳で、犯人捜しもどうしようもなくなってるだろうから良いんだろうけど……しかし、星降りの祭ってなんだろう。名称からしてなんかそのままっぽいけど。

「腰振りの祭り?」
「違う、クロウ違う。バリーウッドさん、どんなお祭りなんですか」
「まあ名称の通り、至極単純な祭りですよ。星降りの祭とは、別名【鉱石祭】というもので、空から鉱石が降って来るのです」
「えっ」

 あの、俺が想像してた奴とちょっと違うんですが。
 星降りっていうからてっきり流れ星が落ちて来てキラーンとかなると思ってたのに、ダイレクトに石って。それヘタしたら死にませんか。大丈夫ですか。

 思わず青ざめた俺に、バリーウッドさんは気楽に笑ってヒラヒラと手を振った。

「ほっほっほ、いや、それほど危ない祭りではないのですよ。町や王宮にはちゃんと神のバリアが張ってありますし、そもそも星はとても小さな種のような物なのです。しかしそれらは月の力を持っており、光り輝きながら幾千も降り注ぐ。大陸に落ちる頃は砂粒のようになって月の力も失っておりますので、最早人族は気付く事も出来ぬと思いますが、その光景を見ると一年息災であり、月の力も得られると伝えられている縁起の良い祭りなのです。ですので、犯人探しが終えられた際には是非ご参加を」

 なんか色々良い感じのファンタジーな説明をして貰ったが、今の俺達には今後そこまでの余裕が得られるかどうかの保証が無い。
 さすがにそこはバリーウッドさんも解っているのか、こう付け加えた。

「まあ、祭りはあくまでも空を見る程度のささやかなものです。もし、最後に二人で得る事の出来る思い出が欲しいのであれば……と、思いまして」

 最後。それはつまり、約束を果たせなかった場合だろうか。
 あまり考えたくない事に思わず口を引き締めてしまうと、ブラックが不機嫌そうに声を荒げてバリーウッドさんを睨み付けた。

「勝手に僕達の行く末を決めるな」
「それは申し訳ない。……しかし、アレは記念としては最高の眺めなのですがね」

 なにせ、人族の世界では滅多に見られない星屑の降る光景ですから。
 そう言われて、何故かブラックはあごを引いた。

「……滅多に見られない……特別な、光景……」
「ブラック?」

 なんでちょっと顔がニヤついてるんだろうか。今の話に笑う要素あった?
 よく分からなくてクロウと一緒に首を傾げていると、バリーウッドさんはホッホと笑いながら、また髭をしごいた。

「全て、成るようになりましょう。貴方がたが希望を持ち続けるのであれば」

 バリーウッドさんの言葉は何だか予言のようだったが、今の俺達にはそれが何を指しているのか解らず、ただただ反芻はんすうする事しか出来なかった。













※もう反省しっぱなしですね最近…
 
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