異世界日帰り漫遊記

御結頂戴

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空中都市ディルム、繋ぐ手は闇の行先編

32.想い人を信じる事に理由は要らない

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※また遅れて申し訳ないです_| ̄|○ 




 
 
「――――なるほどね。ツカサ君が僕に話したがらない理由が解ったよ」

 キリッとした顔で真面目な声を出しながら、ブラックがそう言う。

 し……至近距離の、しかも真正面でそんな顔をされて、低くて渋い声でそんな風にシリアスに言われると、心臓が痛いくらいに引き絞られてしまう。
 でもそれは仕方がない事だ。俺が盲目だからじゃない。ブラックは顔だけは昭和の映画俳優みたいな濃い顔立ちのオッサンなんだ。そりゃあ格好良いし、男の俺だってあこがれてキュンてしちゃうのは仕方ない。誰だってそうだろう。

 俺のダチだって、こんな鼻と鼻がくっつくような距離でブラックの顔を見れば、きっと心臓がドキドキするはずだ。綺麗な顔かどうかはともかくとして、整った顔にひっつかれたら、男だってたまらないはず。だから、俺が簡単な訳じゃないんだ。

 でも、そうは思っても……今目の前でその格好いい顔を突き付けられているのは俺なわけで、しかもベッドの上で足を開いてその間にうつぶせで寝そべっているブラックを入れ込んで、圧し掛かられているわけで……。

 …………おかしいな。話している間に抱き締められてゴロゴロしてたのは覚えてるんだけど、何故こんな危険な状態になっているんだろうか。
 いや、考えまい。深く考えたら話が進まなくなる。

 頬がまた熱くなって、赤くなってるんじゃないかと心配だったけど、幸いブラックは俺の話の方に興味が行っているのか、至近距離で俺の目を見るばかりで俺の状態に関しては気にしていないようだ。

 どぎまぎする俺を余所よそに、ブラックはキラキラした菫色すみれいろの瞳で俺の目をじっと覗き込みながら、ううむとうなった。

「この世界の根幹には、ツカサ君と同じ別世界の人間が関わっていて……そいつらが、この世界の今までの文明に介入して来た。僕達はそれを“神”と呼んだわけだ」
「う……うん……」

 頷くと、ブラックは少し顔を離してクスクスと笑った。

「やだなあ、もう。そんなの、ツカサ君が気にしなくてもいい事だったのに」
「え……」
「だって、そいつらを“神”と呼んだのは、きっとこの世界の人族達だよ。異世界人が特殊な力を持っていて、世界を改変する事が出来たって、それを“神”だと認定するのは僕達の方だろう? なんなら、悪魔ってののしっても良かったはずだ。だけど、昔の人々はそれを受け入れた。その時点で、全ては終わった事だったんだよ」

 ……そういうもんなのかな……?

 もし俺が世界のことわりを変えるような人間と出会ったら、どう思っただろう。考えてみるけど、実感が湧かない。遠い未来に英雄だと認定される人が誰なのか解らないように、遠い過去の人達が神だと心底尊んだ思いも今の俺には理解出来なかった。

 きっとそれは、その時代の人達にしか解らないものなんだろう。
 もしかしたらそれはもう慣習みたいな物になって、悪い異世界人だったとしても「神」だと言ってしまっていたかも知れないが、それは誰にも責められないだろう。
 でも……それでいいのかな……。

 本当なら俺達がいなくてもいい世界だったかもしれないのに、勝手に異世界人が色々と改変して、この場所で戦争みたいな事までしちゃったりしてるのに。
 そう思って眉根を寄せると、ブラックは俺の前髪を掻き上げるようにして、てのひらひたいを優しく撫でた。

「だから、ツカサ君は気にしなくていいんだよ。今でも神様として祀られてるなら、多少は信心するに値するようなことでもしたんだろうし。それに、ツカサ君の“黒曜の使者”という名称だって、そのアスカーとかいう胸糞悪い神様が名付けたんだろう? むしろ、神様の天敵だってことがはっきり判って良かったじゃないか!」
「そ、そう……?」

 首を傾げると、ブラックは俺の腰に手を回してニコニコと笑う。

「そうだよ! 災厄の内容だってつまりは『神に対抗するための術』だったんだし、それが結果的にモンスターを生んだってだけなんだろう? じゃあ、結局ツカサ君が使おうとする力自体は悪い物じゃ無かったんだよ。やっぱり、ツカサ君は災厄の象徴なんかじゃ無かったってことだよね」
「むう……そう……なのか……」

 言われてみれば、確かにそんな気もする。
 頭が回ってないから自分でも理解出来ているかどうか怪しい所だが、俺の能力は『神殺し』という明確な目的の為に授けられたもので、本来は世界を破滅に追いやる物ではないって事で良いんだろうか。

 能力自体は恐ろしいものだけど、使い方を誤らなければ良いだけなんだよな?

「相手は神様で、世界を支配している。だから、外からやって来た天敵を『悪役だ』と言って世界を信じ込ませる事も出来るだろう。……自分を殺す存在を善人だと喧伝けんでんするバカなんて居ないからね。結局、黒曜の使者ってのは、神によって都合よく情報を改変させられた末に出来た、正しくない情報の塊だったんだよ」
「い、いやでも、アスカーと戦った時の黒曜の使者は、現にモンスターを出現させて世界を混乱させたし、そこは……まあ、悪役になったのは仕方ないと思うぞ」

 勝てば官軍、歴史は戦に勝った人間がつくる……なんてよく言うが、黒曜の使者の場合は実際に危険な存在を生み出してしまったという実績があるんだし、そこは一応悪役だと思われても仕方がないと思うべきだろう。

 過去に過失が有った事は認めておかなければ、自戒にならない。
 そこだけは間違えてはいかんと言うと、ブラックは「んもー」と気の抜けたような声を出して、不満げに口を尖らせながら再び俺に顔を近付けて来た。

「ツカサ君は融通ゆうずう利かないなあ。悪くないなら悪くないって言わないと、すぐに他人に付け入られちゃうよ? まあ、そこが可愛いんだけど~!」
「わ゛ーっ! ほおずりするなヒゲが痛い!!」

 やめんかと頭をつかんで引き剥がすと、ブラックは笑いながら肩を揺らした。

「あははっ。まあ、それはともかく……こうなってくると気になるのは、ツカサ君が見た変な夢と……妖精の国で初めて話しかけて来た“ダークマター”って奴だよね」

 ――さっと簡単にではあるが、先日見た悪夢の事やダークマターの事もブラックに話した。その方が良いだろうと、自分自身で決めたからだ。

 ブラックに全てを話すつもりなら、俺に協力してくれる謎の声と、どうしてか恐ろしいと思ってしまう悪夢のことも話しておいた方が良いはずだ。万が一の事が有った時、ブラックにも納得して貰えるからな。

 もちろん、【ピルグリム】に来いと言われた事も話したが……それでも、どこかにある【テウルギア】という遺跡の事だけは、話す事が出来なかった。
 これは俺がブラックを信頼してないワケじゃなくて、ただ単に「元の世界に帰れる」と口にしたくなかったからだ。

 だって、俺は……今は、ブラックと、離れたくないから。
 ……口にしたら本当に帰らなきゃ行けなくなるかもしれないじゃないか。

 ブラックが帰ることを認めなくたって、俺の世界には「言霊」っていう物が有る。口に出してしまえば現実になる可能性が高まるのだ。
 例え強制的に帰らされる事が無かったとしても、このまま口に出さず、どこにあるか見当もつかない遺跡のままでいて欲しかった。

 まあ、それはともかく……。
 隠していた事のほとんどを知ったブラックは、俺がまだ考察しても居なかった事をすぐに呑み込んだのか、思案するようにあごを指で擦りながら片眉を上げた。

「そのダークマターはともかく、悪夢の内容は結構アスカーの日記と合致してる所が有ると思わないかい?」
「え……と、それって、どういう……?」
「ツカサ君もアスカーも、自分自身じゃない“誰かが選んで”この世界に召喚された。そして、一人は神様、一人は神殺しにるように仕組まれている。それだけは、この時代でも全く変わらなかった。……だったら、ソレを設定した存在は今もこの世界とってことだよね」

 そこまで聞いて、俺はハッとして目を見開いた。

「じゃあ……その“選んだやつ”がもしかして……俺の悪夢の……?」
「断定はできないけど、ツカサ君はこれまで、夢で誰かと繋がっていたんだろう? なら、黒曜の使者としての何かが作用して、偶然に“召喚した存在”と繋がったとしても、おかしくは無いんじゃないかな」
「でも……マジで俺の妄想の中のことかもしんないんだぞ……? 話しておいてなんだけど……」

 そうなんだよな。
 ダークマターも悪夢も、結局は俺の頭の中の産物かも知れない。
 俺にとっては本当に「他人の声」だったけど、脳みそなんて神秘に満ち溢れているからな。二重人格の人が自覚なんてないように、俺も超リアルな夢を作れるってだけで、夢の内容は大半が自分の心の内を映したものかもしれないのだ。

 ……だから、ブラックに話したら鼻で笑われるかなと思って、言いたくなかったんだけどな……だってほら、ブラックって結構リアリストだし……。

 けれど、俺の予想とは裏腹に、ブラックは俺の夢の話を全面的に信じてくれたようで、何故か「他の存在が干渉かんしょうして来た」ということが確定しているという前提で話をしてくれている。それが不思議だったが、ブラックは俺の消極的な言葉にも負けず、冷静な表情で首を振った。


「僕は妄想だとは思ってないよ? だって、夢の中の話なのに内容が具体的すぎるし預言じみてるもん。それに、異世界から来た神と神殺しが複数存在してる時点で、超常的な力が働いているって解るからね。“世界の意思”なんて曖昧あいまいなものよりも、召喚した奴がいるって方が僕的にはよっぽど現実的に思えるよ」
「そういうもんか……」

 確かに、意思という何だかぼんやりした存在よりも、人間とかの形が有る存在がやっていると考えた方が、まだリアリティがある。
 まあ、剣と魔法の世界だから俺の世界からすればオカルトかもしれないけど、実際夢とか見ちゃってんだから仕方ないよな……。

 だけど、ブラックにそう言われてみると確かにそうだな……悪夢の中の複数人は、俺の事を知っていて、尚且なおかつ他の人間の事も知っているような口ぶりだった。
 今はもう記憶が薄れ始めていて声もうまく思い出せないが、それは確かだ。
 だとすると……それはそれで色々疑問が深まるのだが。

「まあ、夢の中の存在は僕らの手に余りそうだから、今は置いとくとして……問題はやっぱり、神と黒曜の使者に関連しての話だよなあ……」
「うん……」

 そこに関しては解らない事だらけだ。
 思わず意気消沈な声を出してしまうと、ブラックは至極しごく真剣な顔で鼻息を噴いた。

「ツカサ君が神殺しをした後に消えたり死んだり元の世界に帰っちゃったら、今度は僕がこの世界を滅ぼしそうだから、もしそうなるなら絶対に阻止しなくっちゃ」
「え、そっちの話?」
「そこはハッキリさせて、ちゃんと回避しないとね! ツカサ君、今度悪夢を見た時は忘れずにちゃんと聞くんだよ!」
「おっ、お前なあ!」

 さっきまでわりと真面目に話をしていたのに、なんでそうなるのか。
 ふざけるなと怒ると、ブラックは頬をぷうっと膨らませて俺を睨んだ。

「ふざけてないもん真剣だもん。ツカサ君だって、僕と離れるのヤでしょ? 死ぬのだってゴメンでしょ? なら気になって当然じゃないか。僕はね、さっき言った通り、黒曜の使者の使命とか神殺しとか興味が無いんだ。心底どうでもいい」
「えぇ……」
「ツカサ君は大事だけど、神殺しの使命とか僕には関係ないもん。僕もそんなの達成しようがしまいがどうでもいいよ。僕にとって重要なのは、ツカサ君が僕と一生一緒に暮らせるのかどうかって事だけなんだから」
「う、うぐ……」

 そ、そこまでハッキリ言われると、その。
 さすがに何とも言えなくなるって言うか……。

「あっ、ツカサ君真っ赤になってる~! なになに僕の真剣な愛情にキュンとした? 僕の事より一層好きになっちゃったぁ~!?」
「ぎゃあああ! やめろドサクサにまぎれて脱がそうとすんなあああ!」

 なに「嬉しっ」とかキャピりながら寝技に持ち込もうとしてんだゴルァ!
 話している間中俺の腹に顔を乗せたり胸に頭を引っ付けたりと忙しかったが、その時は大人しかっただろう。なんで今発情するんだお前は!

「やーめーろー! 俺午後から行かなきゃいけない所があるんだってばー!」
「んも~、ツカサ君たらこの期に及んで恥ずかしがっちゃってぇ~。せっかくの二人きりなんだから、もっとイチャイチャしようよぉ……」
「んぎゃあ!?」

 ちょっ、おっ、おまっ、俺の腹に股間を擦り付けるのやめろ!
 なんか硬いし熱いし膨らんでるんですけどそこ!!

 ヤバい、これはヤバい。ブラックには事の真相を話したんだし、こうなったらすぐにでもバリーウッドさんに質問しに行きたい所だったのに、この流れで行くと確実に夕方に目が覚める事になってしまう。そうなると、バリーウッドさんはもう枢候院すうこういんに居ないじゃないか。またえっちで時間を飛ばしてしまうのだけはアカン。

 というか昨日落ち込んで今日元気にズコバコしてますって、心配してくれたバリーウッドさんに申し訳が立たないんだが!!

「た、頼むからやめろって!」
「大丈夫だよ、天井の模様を目で追っている内にすぐ終わるから……」

 だからその昭和のエロ漫画亜種みたいな表現は止め……――

「あのー、ツカサ様ー。バリーウッド様がいらしてますよー?」

 ……コンコンとノックする音が、頼もしく聞こえたのは初めてかも知れない。
 自室の部屋をノックされるのなんて、オナニーしてる時じゃなくてもビクッとするのに、世の中には「良いお邪魔虫」ってのも存在するんだな……。

「チッ……もう少しでツカサ君とセックス出来たのに……」
「だから何でお前はそうお盛んなの!」

 思わず嘆いてしまったが、そんな事なんてもう解り切った事でしかない。
 そうは言っても、思春期の俺をしのぐ性欲の権化ごんげであるオッサンには、そうツッコミを入れずにはいられなかった。











 
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