異世界日帰り漫遊記

御結頂戴

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空中都市ディルム、繋ぐ手は闇の行先編

21.思わぬ展開1

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   ◆



「なんか、すまんな……そんな物しか無くて……」

 王宮の一室で、ラセットが申し訳なさそうに俺を見る。
 そんなラセットに、俺は情けなく顔を歪めながら首を振った。

「いや……穿くものを貰っただけでもありがたいよ……こっちこそすまんな……何か凄く見苦しい物を見せまくってしまって……」

 俺のために王宮の仲間に「新品の下着かズボンはないか」と聞いてくれただけでもありがたいんだ。これ以上何か言ったらワガママになってしまう。
 だから、今は新品の下着をくれたことを感謝しなければならない。
 そう、例えそれが……下っ腹が見えるほどに際どいビキニパンツだったとしても。

「…………」

 走ったらガチで股間が見えちまうくらいのスリットが入ったチャイナドレスっぽい服に、ビキニパンツ。酷い。これは酷すぎる。何が酷いって、普通の男が揃えていい装備ではないところが酷い。これが許されるのはメスお兄さんくらいだろう。つまり、俺が着用してもまったく似合わないのだ。

 だってのに、俺は足見せが凶悪すぎる一張羅いっちょうらに、そのスリットから確実に露出してしまっているだろうパンツの細い紐を隠しもせずに見せつけている訳で……うん……逮捕されないだけありがたいね……。

「いっそ脱ぐか」
「いやあの、それだけは……。お前、俺のモロ出し見たい……?」

 そう言うと、まともなラセットは青い顔で目を瞑りながら緩やかに首を振る。
 ああそうだろうよ。俺も他人のちんこなんて出来れば見たくはない。お前がまともな人で本当に良かったよ、ラセット……。

「なんというか……まあ、街の者ならそういう服装の者もいるから……気にするな」
「うん……」

 ラセットが言うには、王宮の人達は基本的に女性以外はあまり露出しないらしい。礼装は男女ともに何故か肌や腕が出ているのが基本らしいのだが、男の普段着の方はバリーウッドさんのようにローブっぽい服とかが多いのだそうな。
 それならひとまずは安心だけど……ああ、こんな格好で誰かに会いたくない。

 シアンさんに会いに行きたかったけど、さすがに今の格好じゃ恥ずかしいよ。

「明日ズボンか何か送ってやる。だからそんな顔をするな」
「う……え、で、でも、そんな事して大丈夫なのか? お前はエメロードさんの従者だし、こっちとは関わらない方が良いんじゃ……」

 俺とラセットが友達なのは当然だけど、でもラセットにも都合ってもんがある。
 そもそも俺達は本来なら敵同士で、仲良くして居てはいけないのだ。しかし、この国は敵同士という概念が俺達の世界のような物ではないらしく。

「いや、個人的に仲良くする分には構わんだろう。私も姫に承諾を貰っているしな」
「えっいいの……?」
「そうでなければ自由など歩けないさ。……姫は、とてもお優しい方だ。無理難題を押し付ける事なんて絶対になさらない。……だから、お前達への約束に関するヒントはきっとこの王宮の中にある」
「ラセット……」

 ……いいな。そんな風に迷いなく信じきれるなんて。
 好きな人を一から十まで信じる事を「盲目」という人も居るが、相手が清廉潔白な人だって信じること自体は何も悪い事じゃない。

 だって、人を好きになるって言う事は、その人の全部を好きになる事なんだ。
 自分が良いと思う存在だと信じるのは、当然なんだから。それが悪い結果になったとしても、その思いだけは責められる物ではないだろう。

 ……まあ、思い過ぎてヤンデレみたいになるのは困るかもだけど……。
 でもラセットは真っ当に「好き」なんだから別にいいよな。
 ああ、それにしてもラセットの態度にはニヤニヤしちまうなあ。エメロードさんの事になるとちょっと顔が赤くなってエルフ耳が動くんだもん。イケメンってのがシャクだが、それを差し引いてもなんだかなごんでしまう。

「ラセットは本当にエメロードさんの事が好きなんだなあ」
「ッ……! ぅ、わっ、分かり切った事を聞くな!」

 ほらほらそんな風に顔を赤くして耳をピコピコさせちゃってるじゃーん!
 可愛いやっちゃなあもう。

「とにかく……あ、明日シアン様の所に行くぞ。そんな姿ではとても会わせられん。だから、ズボンを届けに来るから忘れずに別荘で待っているんだぞ。いいな! ……とりあえず、今日は……」
「今日は?」
「そ……そうだな……何をするべきか……。うーむ……」
「考えてなかった?」
「おっ、お前が下半身素っ裸だから予定が狂ったんだ! まあ、その……なんだ……そうだ、お前に関係ある場所にでも行ってみるか?」

 俺に関係ある場所?
 というと……黒曜の使者関連のナニカだろうか。それとも人族に関係する所かな。
 目をしばたたかせると、ラセットは「言って無かったな」と居住まいを正した。

「俺に関係する所って、どんなとこ?」
「いや、私も近付いた事は無かったのだが……教師の教えでは“偉大な神に並ぶ者”とまで言われた人族が関係している場所らしいぞ」
「人族が……」

 偉大な神とやらと同列に扱われる人族なんて、聞いた事が無いな。
 チートもの小説によくある「我々を助けてくれた人族だから、この人だけは良い人!」みたいな感じだろうか。それならなんとなく納得できるけど……。
 でも、そう言う人がいたのなら、どうしてバリーウッドさんは教えてくれなかったんだろうか。俺達が人族だって知ってるなら、教えてくれてもいいはずだよな。

「なあラセット、俺その話聞いた事無いんだけど……」
「ああ、その場所は真宮しんぐうの中にあるからな。こちらと微妙な関係になっている枢候院すうこういん側からすると、説明しにくかったのだろう」
「なるほど……」

 そっか、対立している相手の陣地にそんな物があるって説明しても、中々入る事は出来ないだろうからな。もし俺がラセットと仲良くしてなかったら、教えた所でどうしようもなかっただろうし、先に話したって時期が来るまでは手も出せないもんな。
 俺達をヤキモキさせないためにあえて触れなかったって事か。

 これも争いごとを好まないエルフならではの気遣いなのだろうか。
 まあ、どうにも出来ないかも知れない事なんだから仕方がないか。
 それよりも、今からそこに連れて行ってくれるラセットに感謝をせねば。けれど、エメロードさんが嫌っている俺のようなものが入っても良いんだろうか。

「ラセット、俺が行っても良いの?」

 問いかけると、相手はその問いの意味を理解したのかフッと笑った。

「構わんさ。そもそも、お前に対しては誰も敵意など向けていない。クロッコも会いたがっていたぞ。まあその……お前の今の服装は何か言われるかもしれないが、まあ良いだろう。さ、行くぞ」
「えぇ……めっちゃ不安なんですけど……」
「お前ならその格好でも構わんだろう。他の二人なら危なかっただろうがな」
「あぁ……」

 そうね、ブラック達がすねげ丸出しでこういう服着てたら確かに問題だよね。
 俺以上に股間の最終兵器がチラチラ見えそうだし。それは流石にセクハラだし……いや、これって普通に歩いてたらギリ大丈夫な俺の方が可哀想なんじゃ……。

「何をしているツカサ、さっさと行くぞ」
「う、うん」

 今ちょっと悲しい事実に気付きそうになったが、必死で忘れたふりをして俺は柘榴ざくろを抱えつつラセットと共に再び王宮の中へと戻った。
 相変わらず白を基調とした神殿風の豪華な廊下を歩きつつ、どんどん奥へと進む。
 途中霧っぽい者が行く手を遮ったりしたけど、ラセットが天井に手をやるとすぐに霧が晴れて、それからは何かが行く手を邪魔する事は無くなった。

 あれってやっぱり“迷宮”の特技を持ってる人が手動で出してるんだよな……?
 じゃあ、お化け騒動もやっぱりその人の仕業だったんだろうか。霧の中にお化けが出るって言うのも、新たな仕掛けだったのかも知れないし。
 いやそうだ、きっとそうだ! やっぱりここにはお化けなんていないんだな!
 よし、それが解っただけでも儲けモンだ。

 納得して小さくガッツポーズをする俺に、ラセットは怪訝けげんそうな顔をしていたが、特に何も言わずに案内してくれた。
 ……霧にビクビクしていた俺の態度を見てあきれていたようだったけど、何も言わずに案内してくれる辺り本当に出来た奴だよなあ……。
 友情に深く感謝しながら、別荘のある庭園への道とは反対方向に廊下を歩いて行くと、なにやら風が吹き始めた。

「……風……?」

 どこかに窓でもあるんだろうか。
 そんな事を思いながら、ラセットの背中を追いかけて角を曲がる。
 白い壁や柱が続く廊下の先。ラセットの背中の向こうに青色が見えて、再び涼しい風が廊下へと吹き込んできた。……この風の香りは、間違いなく外の香りだ。

 今までそんな事なんて無かったのに、どうして急に風が吹いて来たんだ折る。
 不思議に思ってラセットの体の向こう側を覗くと――――

「え……」

 そこには、廊下が無かった。
 ……いや、正確に言うと、俺達が今歩いている廊下が、急に途切れていたのだ。
 そしてその向こう側には……真っ青な空に浮かぶ白亜の石橋と……橋でこちらと繋がっている小さな浮き島が浮かんでいる。
 まるで、別々の風景を切り貼りしたかのような唐突さだった。

「ろ、廊下から直で石橋……?」

 思わず狼狽ろうばいしながら言うと、ラセットは苦笑して肩を揺らす。

「だいぶ驚いたようだな。だが安心しろ、決して落ちはしないから」
「あ、あの端の向こうが真宮しんぐうなのか……?」
「ああそうだ。目的地もあちらにある」

 ラセットが言うには、一見空に浮いているように見える石橋は、両端がそれぞれの島にしっかりと根付いているらしい。だから、どれだけ人が乗っても橋は落ちないんだそうな。安全面ではバッチリというワケだが……やっぱり、空中に浮いている橋を渡るというのはかなり恐ろしい。

 術の作用で転落事故もありえないとラセットが解説してくれたが、それでも怖い物は怖い訳で。恐る恐る白い石橋に踏み込むと――急に外気の冷たさと風が運んでくるニオイが五感を刺激して来た。
 ああ、やっぱりここは外なんだ。

 廊下から離れ、ラセットのすぐ後ろをビクビクしながら付いて行く。
 いつもなら橋の下の風景なんかを覗く所だけど、あまり気乗りがしなかった。
 だってここは女王派のテリトリーだ。下手して落ちても、ラセット以外誰も助けてくれないかもしれない。身内には甘いエルフ神族だけど、身内じゃない……しかも、敵の親玉の俺に対しては、悲しいほど冷たいかもしれないしなあ。

 出来るだけ危ない事はしたくなかった。
 はあ、帰る時は橋の下を覗けるくらいに豪胆になっていればいいんだけど。

 そんな事を思いながら、なんとか橋を渡り切り――俺は、緑の芝生しばふに足をつけた。

「お……おお……」

 廊下から見てた時は遠い場所だと思っていたけど、案外近いな。
 
「さあツカサ、こっちだ」

 芝生の更に向こう側には、この宮殿は小さくしたような建物がある。ここが女王様の暮らす真宮らしい。

「…………あの、ラセット……エメロードさんと鉢合わせしないよね……?」

 そうなると凄く気まずいんだが、と相手の顔を見上げると……ラセットは少し狼狽しながらも、大丈夫だと繰り返した。
 うーん、繰り返されると逆に不安になってしまうんだが、まあそこを必要以上に追及ついきゅうしたって仕方がないか。対面したらその時はその時だ。











※寝落ちしてました…だいぶ遅れてもうしわけない……

 
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