異世界日帰り漫遊記

御結頂戴

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空中都市ディルム、繋ぐ手は闇の行先編

20.いつか来る時のために

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 その後、俺はバリーウッドさんにこの空の浮島の事を色々と教えて貰った。

 島には神の加護が掛かっており、常に大地の気があふれているから呼吸が苦しくなることは無い……とか、この島の植物も地上と同じように生育しているんだとか、ここには四季があって森はこの世界の暦に合わせて色を変えるとか、モンスターがいない代わりに無害な“動物”というものがいるんだとか……とにかく色々。

 もちろん、庭園に咲いている草花のことも歩きながら教えて貰った。
 これがもー、分かりやすいのなんのって。頭の良い人は説明も上手いっていうけどソコに何万年もの知恵が乗っかると、俺みたいなのでもすぐに納得出来ちゃう説明を行えるんだなあ。……俺も年とったら出来るのかな?

 まあ、俺が爺ちゃんや婆ちゃんに色々教えて貰うのが好きだから、そう思うのかも知れないけどな。しかし、父さんと母さんには「ケッ甘えられるかよ」なんて思っちゃうのに、何で婆ちゃん達には素直に甘えられたり話を聞いたりできるのかなあ。
 あんまり怒られた事も無いからかな。それとも、親だから照れ臭いんだろうか。
 自分でもよく分からないけど、まあそれはいいか。

 とにかく面白いバリーウッドさんの話を聞きながら歩き回る内に、俺達はいつの間にか、王宮を囲む【守護の泉】が見える場所にまで来てしまっていた。
 相変わらず凄く広い綺麗な泉……っていうか池だなあ。
 そこかしこにはすの花に似た綺麗な水草が咲いていて、ここが天国ですと言われたら頷くしかないほどの美しい光景である。装飾が細かい白一色の欄干らんかんから少し身を乗り出して遠くを見れば、この王宮と外を繋ぐ豆粒ほどの大きな門がかすかに見えた。

「ああ……ここまで歩いて来ちゃったんですね」
「ホッホ。王宮は意外と小さいものですからなあ」

 二人で並んで池を見ていると、柘榴ざくろが周囲を少し気にしながら近くにあった花にちょいちょいとちょっかいをかけて、普段は収納されているストローっぽい口を出したり引っ込めたりしていた。もしかして、蜜を吸いたいのかな。

「バリーウッドさん……この花の蜜、ザクロに食べさせても良いですか?」
「ああ、構いませんよ。空睡蓮そらすいれんは水場にある限り枯れはしませんから」
「だってよ! 良かったなザクロ~」
「ビィー!」

 柘榴は嬉しそうに羽根を動かすと、俺に頬ずりをしてから今度はバリーウッドさんにもスリスリと頬ずりをして感謝の意を示した。
 う~ん、人懐っこいミツバチはさすがに可愛すぎるのでは?

「龍の眷属けんぞくとは言えど、子供はまだまだ可愛らしいものですな」

 あ、そっか。
 バリーウッドさんは長生きをしているからか、龍――神様に作られた、この世界で一番神に近い生物の事だ――という存在も何度か見た事があるらしく、その龍が眷属を持っている事も知ってるんだっけ。なので、蜂龍ほうりゅうさんの眷属である【天鏡蜂てんきょうばち】の柘榴の事もなんとなく察しが付いたんだ。

 ……そっか、バリーウッドさんは一番最初のエルフの一人……つまり“真祖しんそ”だから神様に関するある程度の事は知っているんだよな。
 だったら龍がどんな存在なのか聞いてみるのも良いかも知れない。なんだかサラッと流してたけど、この世界の「リュウ」という生き物は二種類いて、柘榴のお母さんである蜂龍さんは神に匹敵する力を持つ存在である「龍」で、モンスターが力を極めた時に到達する姿と言われている「竜」とは違う存在なんだもんな。

「あの……バリーウッドさんは、龍に会った事有るんですか?」
「会った……というよりも、見た、と言う方が正しいかも知れませんな。今どれほど神龍が存在しているかは儂にも判りませぬが、最初は十より多い数の龍がいたかと。ただ、なにぶんワシも子供の頃の事でしたから記憶が曖昧でしてな」

 そうだよなあ、とても長く生きてる人なんだから、子供の頃の記憶がパッとすぐに出てくるモンじゃないよな。俺だって幼稚園の頃の事とかほとんど覚えてないのに。

「じゃあ……蜂龍さんの事も……」
「そうですな、定かではありません。しかし、記憶と感覚と言う物は密接に関係しておるものですから、このザクロという子の気を感じた時に、ああ龍の眷属だと思ったのですよ。いやはや、年をとっても覚えている事は覚えているもんですなあ」
「へ~……そういうのって何か凄いですよね。記憶って、消えたもんだと思っても、結構頭の中に残ってるもんなんだ」

 じゃあ意外と俺も思い出せないだけで、子供の頃の記憶を全部覚えてるのかな。
 思わず考えると、バリーウッドさんはホッホッホと笑った。

「さて、それはどうですかな。忘れた物は、本当に忘れているのかも知れませんぞ? 神族人族に限らず、人の心は、もろくて弱い。だからこそ、心の中を傷付ける記憶を穴から零して心を守るのです。その時にいらない記憶も穴から抜け落ちてしまったとしたら、全部を覚えているとはいえないでしょうなあ」

 脳みそ……いや、そうか、ここ異世界なんだっけ。
 心、という物がどの器官を指しているかは別にしても、この世界での捉え方は心に記憶が宿ってるってのが一般的なものなんだな。なんだか不思議で面白い。
 きっとこの世界では「心」っていう器官がちゃんと存在するって考え方なんだな。
 そこに「元から穴がある」という説は、俺としては驚きの物だけど。

 ……でも、そうだよな。トゲトゲした辛い記憶が心の中にいつまでも残ってたら、心が壊れてしまう。だから穴ってのは必要で、忘れる事だって必要なんだ。
 そのついでに重要じゃない記憶まで抜け落ちてしまうってのが面白いけどな。
 ハートマークの穴からポロポロ漏れる記憶を想像して笑うと、バリーウッドさんもニコニコと笑いながら白髭をしごいた。

「でも、どうして抜け落ちた記憶が要らない物って解るんですか?」

 もしかしたら重要な記憶だって抜け落ちちゃってるかもしれないよな。
 少し気になってそう問いかけると、バリーウッドさんは目を細めた。

「ツカサ様、己にとっての“必要な記憶”というものは、決して失われはしないのですよ。それが痛みをともなう物であっても、己が心に留めようと思った瞬間に、その記憶は心に根を張り留まろうとするのです。……そのような記憶は、例え根を抜かれ穴から捨てられたのだとしても、決して消えはしません。根付いた思いは心にみ込み、己が思い出そうと思えば芽吹く。そういうものとなるのです」
「決して、消えない……」
「ええ。愛しい記憶であれば……なおさら」

 愛しい記憶は、消えない。
 心の中に沁み込んで、ずっと自分を支える根っこになってくれるのか。

 ……こういう事を思うのは、恥ずかしいけど……ホントにそうだったらいいな。
 だって、なんだか夢が有る話じゃないか。

 忘れたくない記憶は心に根付くから、俺の中にある婆ちゃん達や母さんや父さんの記憶は消えないし、ダチとの記憶も絶対に消えない。それに……この世界のことも、ブラックとの……その……色んな、ことも、深く根を張って心に在り続けるんだ。
 例えその記憶が枯れてしまったとしても、いつか思い出すまで眠り続ける。
 俺が必要だと思う限り、永遠に……。

「…………忘れたくない記憶は、心に根を張る……かぁ……」

 ロマンチック過ぎるかもしれないけど、別にいいよな。心に記憶が蓄積するってのは、この世界の当り前なんだろうし。だから、俺がそう感じても良いんだきっと。
 最初から心に穴が開いてるっていうのは、やっぱ不思議だけどな。

「今の話、気に入っていただけましたか」

 俺って奴は、またもや顔に思っている事が表れてしまっていたのか。
 恥ずかしくて思わず顔の熱を上げてしまうと、相手はまた笑った。

「う、うう……」
「ははは、そう恥ずかしがらずに。素直な事は良い事ですぞ」
「は、はい……」

 そうだよな、素直な事は良い事だ。
 でも、見抜かれるとすっごく恥ずかしいっていうか、その……。

「その素直さ、我々も欲しい物ですなあ」

 言葉だけ聞くとイジられてるみたいだが、バリーウッドさんは本心からそう言っているのだろう。でも、そうだよなあ。初めから素直にアレが嫌だこれが嫌だって言えれば、エメロードさんもシアンさんも対立せずに済んだんだし。
 周囲はその素直さを許さなかったかもしれないけど……でも、少なくともあの姉妹の絆が壊れるという事は無かったはずだ。それを考えると、なんだか切なかった。

「ビビ~」

 ぶいぶいと羽音がちょっと重くなった柘榴が、満足そうに目の下を桃色に染めて俺の腕の中に飛び込んでくる。たらふく空睡蓮という花の蜜を食べたらしく、ザクロは満足そうに目の奥の赤い光を細めてぽんぽんとお腹っぽい部分を叩いていた。

「んんんん可愛いぃいいいザクロチャン!!」

 そんな赤ちゃんみたいに抱っこされてっなにっチャームなの!? 可愛いミツバチの柘榴ちゃんは魅了チャームのスキルまで使えるのっ!?
 本当にもう昆虫とかは格好いいものなのに可愛くなっちゃってもおおお!

「あ、あのツカサ様……こりゃいかん気が変になっとる」
「ザクロ~」

 あ~目をしぱしぱさせちゃって眠くなってきたのかな~?
 良いよ~俺の腕の中で眠ってもいいんだよー!

「む……? バリーウッド様、どうしてここに……っ、ツカサ?」
「おお、ラセット君か良い所に来てくれた」

 え、なに。ラセット?

 不意に声が聞こえたもんだからそっちの方を向くと、そこには怪訝けげんそうな顔をして俺とバリーウッドさんを交互に見ているラセットが居た。
 おい何だその顔は。

「ラセットいつの間にそこにいたんだ?」
「いつの間にって、お前……」

 呆れたように言うラセットに、バリーウッドさんがなだめるようにてのひらを見せる。

「まあまあ。それよりラセット君、今は何も用事が無いのかね」
「ええ、まあ……」
「だったら丁度良い。君が付添い人となってシアンの所に彼を連れて行ってくれないかね。枢候院すうこういんの儂ではちと問題視されそうなのでな」
「え……」

 い、いいの!? シアンさんの所に行って!
 思わず驚くと、バリーウッドさんは微笑んで俺に頷く。ラセットはというと、その事に別段不平を言う訳でも無く、承知しましたと頭を下げてていた。
 ……一応自分より位が上だから、命令っぽいのには逆らえないのかな。

「ツカサ様、儂はこれで失礼いたします。暇が有ればまた来ますのでな」
「あっ、は、はい! ありがとうございました」

 まだよく意味は解らないけど、大切な事をたくさん教えて貰ったのは確かだ。
 深くお辞儀をすると、バリーウッドさんは俺の頭を優しく撫でて王宮の方へと帰って行った。後に残るのは、俺と柘榴とラセットだけだ。
 ……あ……そうだ……。

「あの……ラセット……友人と見込んで一つ頼みがあるんだが……」
「なんだ?」

 上から注がれる視線。スヤスヤしている柘榴の体で、下半身が見えないよう巧妙に隠しながら、俺は目を泳がせつつぼそりと言葉を漏らした。

「し……下着か……捨てる予定の奴でも良いから……ズボンとか……ない?」

 そう言うと、ラセットは「何故だ?」と言わんばかりに大仰に眉間にしわを寄せて、あごを指でさする。しかし、覗きこむように柘榴の体の下の俺の下半身を見て――――急に顔を真っ赤にして体勢を戻した。

「な、何て服を着てるんだお前は! 分かった分かった、とにかく戻るぞ!」

 そう言いながら慌ててきびすを返したラセットに、俺は本当に申し訳ないと心の中で手を合わせつつ、すそがヒラヒラしないように静かに歩きつつ付いて行ったのだった。













※次ちょっとだけブラック視点あるよ
 
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