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空中都市ディルム、繋ぐ手は闇の行先編
変態は怒らせるとこわい2※
しおりを挟む「あ……っ!」
「ツカサ君の大事なトコロ、僕が手を放しても熱いね……なんでかなあ?」
羽根で叩くくらいの力で、ブラックはわざとらしく俺の股間の膨らみをポンポンと軽く触って来る。わざとらしく布が突っ張った所を指先でなぞって離れるもんだから、そのたびに俺はびくん、びくん、と体をくねらせてしまった。
そんな態度を取ってたら余計にからかわれるって解ってるのに、どうして俺の体はこうも真っ正直なのだろう。俺本体は嘘を吐くってのに、体はこんなにも素直だなんて、本当に褒めてやりたいよ。こんな状況じゃなかったらな!
ああもう俺の馬鹿。どうして自分の体すら制御出来ないんだろう。
必死に堪えようとするんだけど、両足を金属の拘束具でガッチリと固定されている事が「いつもと違う」と体に感じさせているのか、急所を守るために体が余計に敏感になってしまっているようで、少しの接触でも反応してしまう。
食い入るように俺の股間を見ているクロウの目の前で、段々持ち上がってくる部分を指先で気まぐれにツンツンと触られてるなんて、ハタからみたら変態プレイだ。
こんなの俺の領分じゃない。エロ漫画の女の子の領分だろう普通。
なのにどうして何度もこんな事をされるのか。いや俺が反応しなきゃいいだけの話なんだろうけども。でもこんなの反応しないなんて無理ぃい……。
「久しぶりのセックスだし、トロトロにしてから挿れてあげるね……ふ、ふふ」
「そ、そんな、クロウの前で……」
「コイツの前だから良いんじゃないか。良い機会だから、おあずけを喰らわせて躾け直さなきゃね。ツカサ君を抱いていいのは、僕だけだってさ」
そう言いながら、ブラックは俺の下着の膨らみをつつきながら軽くなぞった。
「んっ、ぅ、う……っ、う、ぅう……っ」
「あは……ツカサ君、下着のツンとしたとこ……なんだか色が変わって来てるよ? それに、ちょっと湿ってるなあ……」
背後で気味の悪い声を吐きながら、ブラックは楽しそうに色が変わったという部分を指の腹で執拗にぐりぐりと撫でまわしてくる。
色が変わった部分がどこかなんて、俺だって分かる。分かりやす過ぎてイヤになるくらいだ。チクショウ、なんでそんなに正直なんだよ俺の体は。
「あ~、なんだかネチャネチャしてきたけど、これってなんだろうねえ。ツカサ君、ねえコレなんだと思う?」
「そっ……そん、なの……」
言える訳が無い。答えてしまえばどうせ酷い事を言われるに決まっている。
それが解っていたから口を噤んだが、当然ブラックは許してくれるはずも無く。
「僕の言う通りにしてくれるって約束したと思ったんだけどな~」
「う゛……」
「言って?」
有無を言わさぬような言葉。
こんな格好をして、指で弄られただけで勃ちあがっちまうなんて、情けない。
もうちょっと耐えられたらブラックにも強気で出られるかも知れないのに、こうなってしまってはどうしようもなかった。
素直に従って、許して貰うほかない。
恥ずかしいけど、元はと言えば独断先行した俺が悪いんだ。それに、ブラックには何度もこういう事をされてるんだから、慣れないといけないだろう。
いや、慣れるっていうか、耐性を付けるっていうか……と、とにかく、いつまでもこのお仕置き羞恥プレイに甘んじている訳には行かないのだ。
俺は出来る、恥ずかしい事だって言える。俺は一人前の男なんだ。
ここで男気を見せつけて逆に萎えさせてやる。その勢いでいかなければ。
背後からの薄気味悪い笑いを聞きながら、俺は深く息を吸って――声を、出した。
「さ……さき、ばしり……」
「ん? なんだって? 声がちっちゃ過ぎて聞こえないなあ」
きーっ俺の馬鹿! なんでこんな決められないんだよっ!
でも俺的には頑張ったんだぞ、精一杯頑張ったんだぞ!
「もう一回」
「う、うぅうう先走りの汁だよ!! 文句あっか!」
「ははは、ツカサ君たらヤケになっちゃって可愛いなあ! そうだね、コレは、僕が指で弄った程度で興奮しちゃったツカサ君の、恥ずかしい先走り汁だよねえ……」
そう言いながら、ブラックは下着のシミを広げるかのように人差し指で下着を中の勃ち上がっているモノになすりつける。
「む……むぅう……汁が下着に染みて来たぞ……」
「ぃっ、ぁ……そ、な……ことっ、いうなぁっ、ぁ、ぅ、ぅうう……!」
布の感触がざりざりして、とてもつらい。
こんなので興奮しちゃうなんて絶対変だ。そう思っても、指で敏感な部分を何度も何度も弄られると、我慢出来ずに声が出てしまう。
気付けばシミはどんどん広がっていて、肌に張り付いて来てしまっていた。
「あーあ、ツカサ君が恥ずかしいコト大好きなせいで、先走りの汁で下着がどんどん濡れてっちゃうねえ。このままだと、可愛いおちんちんが透けちゃうんじゃない?」
「う゛……」
い、いや、別にいい。いいんだ。だって何度も見られてるじゃないか。
今更透けて見えたって、何も恥ずかしい事なんてないんだ。こんなの別に平気だしブラックにもクロウにも見られたって……。
「べ、別に……いい、し……」
「あっそう? じゃあもっとびちょびちょにしちゃおっか!」
語尾にハートマークでも付いてるんじゃないかと思うくらいの弾んだ声でそういうと、ブラックは躊躇いなく俺の上着を全部脱がして上半身を裸にしてしまった。
そうなるともう、狙いは一つしかないわけで……。
「おっ、お前には慈悲って心はないのか!?」
「えー? ツカサ君がもっとしても良いって言ったんじゃないか。だからあ」
言って、ブラックは両手を俺の胸に伸ばし、両方の乳首を摘まんで引っ張った。
「うあぁあっ!?」
「おーおー。引っ張って『痛い』って言うんじゃなくて喘いじゃうなんて、ツカサ君ってば本当に淫乱だねぇ。乳首そんなにキモチイイの?」
「ひぅ゛っ、ぃっあっ、やだっ、やっぁ、うあぁあ……!」
きゅっと摘ままれて、皮の厚い指でくりくりとこすられる。
乳首につられて少し胸まで引っ張られてるというのに、俺はと言うと刺激される度に腹の奥から股間まで切なくなる感覚に耐え切れなくて、拘束具をカチャカチャ言わせながら悶えるしかなかった。
「ツカサ……ヘソの下が刺激にひくひく上下しているぞ。気持ち良くて耐えられないんだな。そこまで乳首が良くなっているとはオレも知らなかったぞ」
「ぃっ、うっ、ちがっ、ちがあっ、あっぁあっ! こ、んなのっ……!」
「違う? さっきより股間のシミを広げて置いてソレはないと思うけどなぁ」
「ぃうぅううう!」
両方の乳首を指できゅうっと押し潰され引っ張られて、体が緊張する。
そうすると、俺のモノまで動いて、下着の中で擦れてしまって。
いやだ。気持ち良い。乳首でこんな風になってしまうなんて、そんなの嫌だ。
でも、俺の体はもう完全にブラックの手に支配されてしまっていて。
乳首をまた同じように引っ張って弄られると恥ずかしいのと気持ち良いのが一気に襲ってきて、俺は思わず変な声を上げて背を逸らしてしまった。
だけど、まだ、耐えられる。幸いそこで達したりはしていない。
腰を痺れさせるような感覚を必死でこらえて歯を食いしばると、俺の苦労を嘲笑うかのようにブラックがくつくつと背後で喉を鳴らして、首筋を舐め上げて来た。
「ひっ、ぁ……っ」
「ツカサ君、素直になろうよ……。本当は乳首でイッちゃいそうになるくらい気持ちよくなったんでしょ? 恥ずかしがらずに認めて良いんだよ……?」
そんなわけ無い。俺は耐えきれたんだ。ということは、乳首だけでイク寸前だったという事ではないはず。俺はそんな事で簡単に天国に行っちゃう奴じゃないんだ。
とんでもない格好をしたまま乳首だけでイクって、俺はどんだけ変態なんだよ。そこまでは行ってないよ行きたくないよ。
「い……いっ、って、ない……っ」
「ふーん? そういう態度とっちゃうんだぁ。まあ良いけどね」
そう言いながら、ブラックは少し俺から離れて間に隙間を作る。何をするのかと思ったら、そのまま俺の体を抱え上げて……俯せにしてしまった。
「わぷっ」
足を無理矢理広げられているせいで、顔も股間もダイレクトにベッドに押し付けられて変な声が出てしまう。それに、その……もうテントを張ったような状態になっている股間をベッドに押し付けられると、なんというかその……。
「ああ……ごめんね、ツカサ君。こんな格好じゃ、おちんちんが苦しいよね。でも、安心してね。今からそれも気にならなくなるくらい気持ち良くしてあげるから……」
「はぇ……!?」
なにを言ってる、と、ブラックの方を見ようとしたと同時。
俺の尻を守ってくれていたパンツが、いとも簡単に左右に引き裂かれた。
「――!?」
パンツを全部破かれたのか。いや、これは違う。ブラックは尻の割れ目にそって布を破いており、これは全部を破いたというより穴をあけたというか……。
「あはは、こんな風に破るの初めてだね」
「初めてって……いや、それよりお前なんでこんな……っ」
「えー? だってツカサ君、シーツとか汚して洗濯させるの嫌だっていってたじゃない。だから、僕もわざわざこんな破り方してるんだよ? 全部ツカサ君がして欲しいなあって思ってることを叶えてあげているだけなんだけどなぁ」
「だ……だから、って……」
そんな、俺が悪いみたいに言われても困る。
だってそうじゃないか。普通に考えて、俺達の世話をしてくれている美少女エルフに爛れた行為の後始末をさせるなんて可哀想過ぎるだろ。
他人のえっちした形跡を後始末するとか、想像しただけでキツい。俺がその仕事だったら死んでもやりたくない。他人のイカ臭とか嗅いでたまるか。だからこそ、エーリカさんにも俺の妄想のような辛さを体験して欲しくないのだ。
なのにこのオッサンって奴はもう……!!
だが、ブラックは諦めなかった。俺の性格を逆手にとって、また俺を辱めるような事を思い付きやがったのである。しかしなんでそれが下着破きなんだよ。
シーツを汚したくないとは言ったかもしれないが、しかし「だったら汚さないように布で覆って置けばいいんだよという考え方には賛同しかねる。
つーか下着をそんなに器用に破くワザがあるなら、その技をもっと有意義に使え!
「ツカサ君、もうそろそろいいよね……」
「ひっ……」
下着ごと尻の谷間を広げられて、そこにまた液体を垂らされる。
反射的に体が動いたが、しかし俯せに寝かされているせいか、それとも足を無理な体勢で拘束されているせいか、ビクッとなるだけでうまく動けない。
足が自由にならないだけで動きが制限されるだなんて知らなかった……。
戸惑う俺に構わず、ブラックは広げられて震えている俺の尻に荒い息を吹きかけ――ぎゅっと締まっているはずの穴に、ひたりと指を押し当てた。
「あ゛っ……あぁ゛……ッ!!」
入って、くる。
太くてがっしりしている指が、ナカに。
……でも、昨日今日と何度も解されてきたせいなのか、体は抵抗するどころか歓迎しているように指を受け入れて、柔らかくなって行ってしまう。
俺自身は目を見開いて驚いているだけなのに、指を二本に増やされ、ナカで好きに動かれても、最早抵抗なんて出来なかった。
「や゛ぁあっ、ぁっ、ぃ、あ、いあぁああぁ……! ひぐっ、ひ、あぁ゛っ、あぁああ……!」
「う~んやっと良い感じになってきたね! この調子だよツカサ君……ふ、ふふふ、この調子で立派な雌穴になるように頑張ろうねえ……」
冗談じゃない。なんちゅう言い方をするんだお前は。
そうは思っても、まともな声なんて出なくて。
ナカに入ってる指が前立腺を撫でる度に酷く体が疼いて、熱くて堪らなくなる。
壁を辿られるだけで無意識に締め付けてしまうけど、ブラックはそんな俺を更に追い詰めるかのように、指を増やして何度もナカを蹂躙した。
「ぃ゛っあっあぁあっ、うあぁっ、あ、あぁあああ……!」
シーツを握り締めて、目の前で自分を見つめているクロウに、助けを求めるように目を合わせる。だけど、残念な事にクロウも興奮しきっていて。
「ツカサ……美味そうなニオイがする……」
目を爛々と輝かせながら、這い蹲るカエルのような俺の姿を見て、荒い息を漏らしている。こうなるともう、クロウも俺を助けてはくれないだろう。
絶望的な状況だった。
「おいクソ熊、今回はおあずけだからな。手え出したら殺すぞ」
「ウヌゥ……」
「それよりツカサ君、やっと解れて来たねっ。これならもう、大丈夫かな」
「うぁ゛……っ」
中で締め付ける指がゆっくりと引き抜かれる感覚に、思わず喉を絞る。
すると、ブラックは再び俺を抱え上げて、ベッドの縁に座るような体勢に戻った。
また膝に座らされるのだろうかと思っていると、ブラックは俺をゆっくりと降ろして、何かでっぱったものの上に、俺の尻が来るように――――
「ひっ……!」
尻の谷間に入って来たものを感じて、思わず体が緊張する。
熱くて大きい、かたまり。
それは間違いなく、ブラックの……ペニス、だった。
「ツカサ君、わかる……? やっとツカサ君のナカに入れるんだって思ったら、僕のペニスも汁でびちょびちょになっちゃってるんだよ……ふ、ふふ……」
指で散々慣らされて薄ら開いたところを、先端で執拗につつかれる。
そのたびに、どうしても声が出て耐えられない。
ブラックのが俺のナカに入ろうとしてるんだと思うと、体がまた熱くなって、その熱のせいで涙が出て来て、俺は段々ともどかしい感覚に支配されていくのが恐ろしくて首を振りながら足を摺り寄せた。
「ぅ、あ……やっぁっ、あ、ああぁあ……!」
ブラックのが、ぬるぬるしてる。
熱い。苦しい。前も後ろも、中途半端で、どうしようもなくて。
それなのにこんなに股を開いて変な格好をしてて、恥ずかしくて、辛くて。
「ツカサ君、どうして欲しい……? ちゃんと言えるよね……」
あ……ああ、そう、だった。素直に言うって、約束してて。
だから、言わなきゃいけない……でも、もう、恥ずかしくない、よね?
だってクロウは、俺の目の前で涎を垂らして目をギラギラさせてるし、ブラックは「早く言え」って、俺のお尻つついてて、だから、誰も俺の事、笑わない……。
だったらもう、お腹がうずくのを、我慢しなくたって……。
「……れて……」
「ん?」
「ブラッ、クの……お……おちん、ちん……いれて、くださ……」
うまく言えない。でも、欲しい。
さんざんに焦らしているものを、もう一気に突き立てて欲しかった。
それくらい、頭が茹だって、もうそのこと以外は考えられなくて……。
「ふ……ふふっ、ふははははっ! まあ……いいか……許してあげる……!」
ブラックが、興奮したような声でそう言ったと、同時。
「――――――~~~~ッ!!」
何の予告も無く、下から一気に突き上げられて、俺は声も出せずに瞠目した。
「あ゛ッ……がっ、ぁ゛……あ゛ぁっ、あ゛……!!」
体の中に大きな異物が入って来たような感覚に、体が震える。
熱くて、奥まで入ってて、動かされると体の中全部を持って行かれるような感覚と、凄まじい気持ち良さが体を駆け抜けて行く。
だけど、それ以上に……満たされたような、感覚が有って。
「今日はっ……とり、あえず……ハァッ、は……ははっ、これくらいに、してあげるよ……ッ!」
拘束具を付けたままの足を掴んで、ブラックは突き入れたままで俺の体を動かす。
それがどうしようもなく切なくて声を上げて喉を曝すと、下から声が聞こえた。
「グ……こ、これが蛇の生殺しという奴か…………」
それ、なんだっけ……。
いつもなら分かるはずの言葉も、もうよく分からない。
クロウが何か言った事だけは解るけど、お腹の中がいっぱいで、触ってもいないのにおちんちんが震えて今すぐイってしまいそうで、もう何かを考える余裕がない。
ただ、背後から俺を抱き締めてくれているブラックのことだけしか分からなくて。
「ぶらっ、く、ぶら、ぅっ、うっあ、あぁあっやっあ゛っあぁああ……!」
「はっはははっ、はっ、はぁっはっ、あははは……! ぃ、いぃよぉ、気持ち良いよツカサ君……!!」
下から激しく突き上げられて、体が痙攣する。
いやらしい水音がして、後ろから荒い息が聞こえて来て、それだけでもう、俺は。
「ッ、ぁ、あぁあああ……――――!!」
下着の中に、精液を吐きだしてしまっていた……。
→
※挿入は今後もよくするのでひとまずコレで…(´・ω・)
次の回は時間通りに頑張りたいです…すみません…_| ̄|○
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