異世界日帰り漫遊記

御結頂戴

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イスタ火山、絶弦を成すは王の牙編

55.知らないこと、理解出来ないこと

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「わしが人族の大陸に来たのは、この子を連れ戻すためだった。……息子には、随分ずいぶん寂しい思いをさせた。だから、本当は連れ戻したくは無かったが……そうもいかなくなってのう……。既に統治から退しりぞいたわしが代表として、この大陸にやって来たのだ。第一次調査団と言う名のもとに」

 初めて聞く話に、俺は目を丸くした。

「え……爺ちゃんを探しに人族の大陸に来たんじゃなかったの?!」

 クロウから聞いていた話から俺は「父親を捜しにこの人族の大陸に来た」とばかり思っていたが、どうも話が食い違っているようだ。
 その矛盾点をドービエル爺ちゃんも理解していたのか、軽く頷いて続けた。

「クロウクルワッハがわしを探したのは、恐らくわしが自分のために色々と働かされていると聞いて、酷く申し訳なく思ったからだろう。この子を探しに来たわしが、逆にこの子を人質に取られて捕らわれた……まあ、笑えん話だ」
「そ、っか……ドービエル爺ちゃんも、クラレット達に……」

 なるほど、それなら全部理解出来るぞ。

 最初に、クロウが仲間を引き連れて人族の大陸にやってきた。それを、クラレットとギアルギンが結託してそそのかし、首輪を嵌めて奴隷にしたのがそもそもの始まり。
 その後、ドービエル爺ちゃんがやって来てクロウを探していたら、そこ現れたのが、またもやアイツらだったのだ。きっとクラレット達はクロウが奴隷になって鉱山で働かされている事を話して、爺ちゃんを脅したに違いない。

 【隷属の首輪】は装着した相手しか外せない仕様で、しかも【契約のかせ】と一緒で無理に外そうとすれば、ヘタをすると死んでしまうような危険なモノだ。隷属の首輪の欠点を知らなければ、とても恐ろしいアイテムに思えたに違いない。
 だから、爺ちゃんはあいつらに従わざるを得なかったのだろう。
 そしてその事をクロウが聞いた。だからクロウも父親の事を気にしていたんだ。

 俺のそんな予想は当たっていたようで、ドービエル爺ちゃんもだいたい似たような事を話してくれた。

 ……でも、それだとちょっと変だな。
 だったら何故、クロウは俺に助けを求めた時に、ドービエル爺ちゃんのことを話してくれなかったんだろう。あれだけ協力していたんだから、話してくれていてもおかしくは無かったはずだ。なのに、どうして隠していたのか……。

 それに、爺ちゃんも何故クロウを助けに行かなかったんだ。
 自由に動き回れたのなら、なんとかして助けようとするはずだよな。

 そんな俺の疑問に答えるように、ドービエル爺ちゃんは話を続けた。

「わしはしばらく、黒籠石こくろうせきを運ぶ仕事をさせられた。砂漠と荒野を越えて国境の山から“ベランデルン”という国に抜けるには、わしのような物が都合が良かったのだ」

 え……。
 ベランデルンに、黒籠石を運ぶ仕事……?

 いや……おかしくは、ないのか。ギアルギンはかなり前から裏で色々とやっていたみたいだし、それなら黒籠石を運び出していた事だって……でも、だとしたら大量に運び出されていた黒籠石はどこに行ったんだ。

 保護した守護獣達を運び出す乗り物に黒籠石を忍ばせていたという所からすると、まだ石はたくさん必要だったはずだ。でも、ギアルギンがベランデルンで造っていた【機械】は既に完成して黒籠石は必要なかったはず。

 もしかして、加工すれば無限に曜気を溜めこむようになる黒籠石を使って、機械に取り込んだ俺の曜気を保存しようとしていた……とか?
 でもそれって……なんか、変……かも……。

 アイツの目的は、ベランデルンで【機械】を再現して世界を支配する…………。
 …………あれ。
 そもそもの話、それって……本当に、アイツのやりたかったことなのか……?

「…………」

 ギアルギンは俺を【機械】に取り込みたがっていたけど、それが最終的な目的ではなかったはずだ。最終的な望みは、ベランデルンの上層部の奴らと同じく世界征服だったはず。けれどそれなら……なんで、俺の事は後回しにしたんだろう。
 そもそも、俺と言うパーツが無い状態でどうして【機械】を造ったんだ?

 つーか……ライクネスに運び込まれた黒籠石って、あの鉱山から運び出されたものなんだよな? 黒籠石が【機械】に必要で、後で使うからと溜め込んでいたとしたら、どうして横流ししてたりしたんだ。

 運び出された黒籠石自体どこに消えたのかも判らないし、何より……自分の大事な計画を潰した俺に対して、何も感じていないかのような笑みを浮かべているのは何故なんだ。普通なら、ヒルダさんみたいになるだろ。

 もしや、まだ何か企んでいるのか?
 それとも、あいつが望んでいたのは、別の事なんだろうか。

「――――だから、なに?」

 ヒルダさんの冷めた声に、ハッと我に返る。
 そうだ。今はそんな事を考えている場合じゃ無かった。
 今はヒルダさんが冷静になってくれるように、彼女の夫……バルクートさんとの話を聞かなきゃ行けないんだよ。アイツにかまけている暇はない。

 だけどいつの間にか首に当てられたナイフは緩んでいて、ヒルダさんはさっきよりも冷静になっているみたいだった。
 彼女が何を考えているかは解らないけど……怒りの頂点を越したのは確かだ。

「貴方が散々人にこき使われたのは解ったわ。だけど、だから何? 私の夫を殺したのと何の関係が有ると言うの? 話すと言うのなら、さっさと話して欲しいものね。そうでもないと……貴方の契約者を、どうにかしてしまうかもしれないわ」

 低く怒った声で言いながら、ヒルダさんはまた俺の首にナイフを強く押し当てる。
 ひりっと痛みが来て、当たった所がじんじんと熱を持ち始める。
 切れた。今度は躊躇ためらいなく、ヒルダさんがナイフで首を切ったんだ。

 冷静にはなれたけど、その分迷いがなくなってしまった。
 爺ちゃんが生い立ちを話したのを、同情を買おうとしていると判断したんだ。だけど俺やクロウを切り捨てるという所までは考えてはいない。
 今はヒルダさんのその自覚のない迷いが救いだった。

「……すまなかった。息子まで助けてくれたツカサに、全てを話しておきたかったが、わしの行動は蛇足であったな。……しかし、わしが運び屋をしていた事は、お主の夫に関係が有る。もう少しだけ、話をさせてくれんか」
「…………いいわ。話して」

 今のドービエル爺ちゃんは嘘が付けない。真実を話せと命令している。
 友達に命令なんてしたくないけど、潔白を証明するためには仕方が無かった。
 ドービエル爺ちゃんは熊の目で心配そうに俺を見ていたが、思いを振り切るように小さく首を振ると、再び口を開いた。

「わしが運び屋を命じられて少し経った頃、わしを管理している者から思いもよらぬ忠告をされた。それは、ライクネス王国の【勇者】というものが、黒籠石の出所を探っているという物だった。……わしにはよく解らぬことだったが、それでもやらされることには変わりがない。そうは思っていたのだが……」

 何故かそこで言いよどむ爺ちゃんに、ヒルダさんがいらついたように声を投げた。

「はっきり言いなさい! 何をどうしたの!」

 ヒルダさんらしくない、強い怒声。
 思わず硬直した俺を爺ちゃんは見て、なんだか難しそうな顔をした。

「……荒野を通る途中、わしはあの男に連れられた見知らぬ男と出会った。その者は、黒籠石を探しているのだと言っていた。……精悍な、赤髪の戦士だった」

 その言葉に、ヒルダさんが息を飲む。
 赤い髪の戦士……もしかして、それが……バルクートさんなのか?

「話している時は、なんと爽やかな男だろうと好ましかった。……だが、その途中、仲間であったはずのが急にその男にわしが持っていた黒籠石を見せて、わしを“横流しの犯人だ”とのたまったのだ。……それを聞いて、戦士は激昂した。そして、わしに組織が存在するなら全てを話せと詰め寄ったのだ」
「…………」

 ヒルダさんの手が震えている。
 間違いなくそれが自分の夫であると知って、動揺しているんだ。

「わしも、話そうと思った。この勇者が息子を救ってくれるのであれば、わしは罰を受けても構わぬと思ったのだ。……だが、あの男がそれを許さなかった。あの男は、戦士である相手を言葉巧みに誘導し、それに戦士は酷く激昂し……事を話せぬわしに対し決闘を申し込んだ。……いくら【勇者】であろうと、己を見失ったものには敵を討つ事などできぬ。…………結果、わしはあの戦士を……たおしてしまった」
「だったら、どうしてあの森に……」

 勝ったのであれば、何も問題は無いはずだ。
 けれど、爺ちゃんは沈痛な面持ちで首を振った。

「たった半日とはいえ、わしはあの戦士と話をした。心が通じ合っていたのだ。それなのに、わしはあの清廉潔白な戦士を殺してしまった。何の落ち度もない、正義をこころざす立派な戦士を、激昂したままで戦わせるという……とても卑怯な方法で殺してしまったのだ。今まで、わしはそんな卑怯な方法で相手を斃したことはなかった。真正面からぶつかり屈服させ、そうして勝利を掴む事が美徳と……信じていたのに」
「なに……御大層な事を言っているの……? 殺したじゃない……結局殺したんじゃないの!! バルクートを、貴方がバルクートを殺したのよ!! 卑怯な方法で、私のバルクートを、私の大事な人を!!」

 半狂乱にも思える声で叫ぶヒルダさんに、爺ちゃんは目を伏せる。
 その通りだとでも言うように頭を垂れて、ただヒルダさんの罵倒を聞いていた。

 でも待ってよ。それって本当にドービエル爺ちゃんだけが悪い事なのか?

「じ、爺ちゃん待って。決闘は断れなかったの? それに、とかいう奴がバルクートさんを激昂させて決闘するように仕向けたんだよね。普通に考えたら、今まで仲良く話していた相手とすぐに決闘だなんて考えるかな。ねえ、その男って誰?」

 俺の言葉に、ヒルダさんの声が一気に引っ込む。
 爺ちゃんは熊の耳をぴくりと動かして、俺を見た。

「…………わしを見て驚いた、あの男じゃよ」

 低い、一部の嘘も無い声。真実だけを語る声。
 ドービエル爺ちゃんを見て、驚いていた男。今この場にいる、俺の仲間達ではない者、その中で驚いていた奴と、言ったら…………一人しか、いない。

「ギアルギン……!?」

 思わず声を漏らした俺に、背後で息を呑むような音が聞こえた。

「左様。あの戦士を連れて来たのは、ギアルギンという名のあの男じゃった。……今久方ぶりに見たあの男は、何やら姿形が変わっていたが……しかし、においだけは変えようがない。腐り落ちる寸前の果実のような、耽溺を齎す甘い酒かそれとも腐臭かと迷うような、独特のにおい……そのにおいだけは、ずっと変わらぬ。あの男が、わしと戦士を引き合わせ、わしが輸送していた黒籠石をわざわざ戦士に見せ、決闘せねばならぬように戦士を唆したのだ」

 その言葉に、ヒルダさんが震える。
 震えて、俺の首からナイフを離した。だがそれだけでは収まらなかったのか、遂には唯一の武器であるそのナイフも地面に落としてしまう。
 さっきまで怒りに捕らわれていたのに、今のヒルダさんは、何か恐ろしい物でも見たように、体を震わせ首を振っていた。

「う……うそ……嘘よ……だって、あの人は、私に真実を教えてくれて……」

 動揺するヒルダさんを可哀想だとでも思うような目で見ながら、爺ちゃんは続ける。

「あの男は、何故か人の心に入り込む。人を掌握してしまう。……我も最初はそうだった。息子が人質に取られている事に同情し、わしを信頼させて、そして……あの運び屋の仕事に押し込めたのだ。……あの時はそれが息子を救う唯一の方法だと信じ込んでいたから、何も考えていなかった」
「爺ちゃん……」
「だが、わしは……あの戦士を殺した事で……いや、ギアルギンにとっては、わしがあの戦士を斃す事が、目的だったのだろうな。殺してしまってすぐに、あの男に色々理由を付けられて、逃亡せよと命じられた。それで、国境の山に隠れているようにと言われて、そこから……今まで黒籠石を運んでいたせいで随分と弱体化していた事に気付いて、国境の山で死にかけ彷徨い……あの森に辿り着いたのだ。その頃は、罪なき人を殺したことに酷く心が病み、死のうとすら思っていた」

 そう、だよな。
 あの時……初めて出会った時、ドービエル爺ちゃんは死のうとしていた。
 悔い改めながら死ぬとまで言っていたんだ。あれは、卑怯な手段でバルクートさんを殺してしまったという罪悪感から来た言葉だったのか。

「そんな……まさか、そんなの……」
「残念ながら真実だ。あの男の本性は、邪悪。人の心を操り、自分以外の全ての者を見下している人非ざる者なのだ。わしが死のうとしたのも、今思えばあの男の暗示に掛かっていたからやもしれんな」

 そういえばアイツ……事有るごとに俺が言われたくない事を的確に選んで来て、俺が苦しむ様を心底楽しそうに見ていたんだっけ……。
 もしドービエル爺ちゃんが弱体化している事に気付いて、必要が亡くなったと言うのなら……そこまで非情にドービエル爺ちゃんを切り離した事も納得が行く。

 ヒルダさんの夫を斃したこと自体は、紛れもない事実だ。
 だけど、もしそれが全部仕組まれていた事で、ドービエル爺ちゃんはあくまでも自分の信念にのっとってちゃんと決闘をするつもりだったのなら……ドービエル爺ちゃんが全て悪いとは言い切れないのではないだろうか。

 決闘を引き起こしたのも、爺ちゃんにバルクートさんをぶつけたのも、あいつだ。
 だとしたら……早くそれを説明して、ヒルダさんに解って貰わないと。

 背後で呻くヒルダさんに振り返ろうとして、体を捻った。と――――

 凄まじい爆音がして――分厚い岩壁に、ヒビが入る。
 その刹那、何かを考える暇すらなく、壁が一気に崩れ落ちた。

「何……ッ!!」

 ドービエル爺ちゃんが驚いている。生半可な攻撃で崩れるはずが無い術を、誰かが無理矢理に取っ払ってしまったんだ。
 こんな事を出来る人間なんて一人しかいやしない。それは恐らく……。

「やっと崩れ落ちたか……」
「ご苦労様ですレッド様。ああ、誰も殺されていなくて良かったですねえ」

 少し疲れているかのような、うんざりしている声。
 その声に、おべっかかと言わんばかりの事を言う生理的に嫌悪する声。
 やはりレッドが岩壁を曜術でぶち壊したんだ。

 驚く俺達に、ギアルギンは口だけでにっこりと笑った。

「お話はそれくらいにしましょうか。……さあ、ナイフを持って。目の前にいる二人に刃を突き立てて下さい。ああ、大丈夫ですよ? あとは私達がうまくやりますから。……もう二度と、足手まといとは言われたくないのでしょう? だったら、男……いや、女を見せなさい。今こそ復讐をするのです」

 だが、ヒルダさんは動けない。
 真実を知って、ギアルギンの事をすんなり信用出来なくなっているんだ。
 その事に気付いたのか、ギアルギンは苦虫を噛み潰したような顔をする。

「チッ……所詮その程度か」

 小さな声で、ギアルギンが言う。その言葉に――ヒルダさんが、顔を上げた。












 
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