異世界日帰り漫遊記

御結頂戴

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世界協定カスタリア、世界の果てと儚き願い編

  常識人と異常な人の見分けは一目では難しい2

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 アドニスはあれからリングに改良を施して、俺の手で着脱できるようにしておいてくれたらしい。まあ、人をおちょくるのが好きなアドニスだが、俺を心配してるのは本当の事だもんな。このリングだって、俺を救うために作ってくれたんだし。

 けれど正直な所、俺としてはこのリングは物凄く恥ずかしい。
 だって、これマジでコックリングみたいだし……。しかしだからといって、装備しない訳にはいかない。これは言わば身体測定と同じようなものだし、めろと言うのならば嵌めなくては仕方がないのだ。

 なので、俺はトイレで四苦八苦してリングを嵌めたのだが……なんかもう、今日はおしっこしたくない。膀胱ぼうこうがアイテムバッグみたいになってくれないだろうか。

 いずれ治るものだとしても、この状態では昨日の事を思い出してしまって、かなり心にダメージを負ってしまう。いや、ブラックとえっちしたこと自体がアレなんじゃなくて、俺が変な感じになったり、その……あ、あんな、軟弱な感じになったのがちょっとキツいっていうか。
 ……い、いや……あの、恋人なら、あ、ああ言うのも当然なんだろうけどな!

 でも、冷静になった今はちょっと……というか、だいぶ恥ずかしい……。
 ブラックとそう言う話をするのはいいんだけど、でも「俺が言ってる」と思うと、やっぱなんかなぁ。だって、そう言うのってやっぱし可愛い女の子に言って欲しい訳だし……。恋人がいるのにこんな事考えるなんて変なんだろうか。

「…………俺、やっぱ感覚ずれてんのかなぁ……」

 つい数時間まえに見たロサードの「はぁ?」という顔を思い出してしまい、俺は深々と溜息をついてしまった。
 だって、どう考えてもアレは同意して貰えてない顔だったしな……。

 ……さっきクロウ達に自分の現状を説明した時、俺が包帯を巻いている理由と一緒に、ブラックをエメロードさんの所へ送り出した事も話したんだが……その時、三人から帰ってきた視線は「え……お前、大丈夫……?」という冷えた物だった。

 一瞬意味が解らなかったが、ようするにクロウ達が言いたかったのは「恋人が他人とヤッてもいいのか」って事だったようだ。

 恋人が俺以外の相手とえっちする。
 そりゃまあ、俺だって別の相手に本気になられたら悲しいけど……ブラックはエメロードさんとの行為は“ビジネスえっち”だって言うし、そもそも男ならしごきゃあ勃つもんなんだから、そら具合の良い穴があったら挿れちゃうのも仕方がないだろう。

 しかも、今回の場合は浮気とは違う。いわゆる「ミッション」なんだ。ブラックのご立派様が役立つ上に、本人もやる気なら俺が止める理由はない。
 ブラックが俺と恋人で居てくれるんなら、誰を抱こうがどうでもよかった。

 けれども、それはクロウ達からすればちょっと変だったみたいで。

 ……やっぱ、そうなのかな?
 でも、ブラックと俺は、恋人、だし、ブラックは嘘つかないし、だから心配してないし、恋人なら信じて待っててやるのだって当然なんじゃないかって思ったから。
 それに、俺だってクロウと色々しちゃってるから、色々思う所もあるって言うか。

 俺は恋人なんて言える奴はブラックしか知らないから、だからちょっと変なのかな。でもなあ、父さんだってエロ本たくさん持ってたし、それでも母さんが一番って言ってたから、心とちんちんは別もんだと思うんだけどなあ。

 それに、俺だって……その…………男に襲われた時に、嫌なのに体が勝手に反応しちまう事だって多々あったわけだし。
 もちろん、恋人とする行為とは全然ちがうけど……とか考えて、俺は自分の考えている事にちょっと恥ずかしくなってしまった。

「…………こ、こいびとか……」

 今まであんまり考えられなかったけど、何だか妙に頭にその単語が浮かんでくる。
 少しだけだけど、ちゃんと言えるようになったからかな。
 それとも、何かもう色々明け渡しちゃったからかも……まあ、なんだ、何にせよ、俺も成長したって事だよな。男らしさがまたアップしたよな多分!

 でも、考えたり口に出したりするとやっぱり顔に熱が上がってしまう。ユデダコにはなっていないと思うけど、しかしいざ口に出すとやっぱり恥ずかしい。

 だって、その……なんか、こ、恋人って言うたびに、ブラックの顔が浮かんでしまって妙に恥ずかしいって言うか、居た堪れないって言うか……。
 お、おかしいな。俺ってこんな感じだったっけ。

「い、いかんいかん。これからラセット達と会うってのに……」

 こんな腐抜けた状態ではしっかりと話など出来ない。
 そう思って俺はパンパンと頬を叩くと、自分の顔を引き締めて歩を進めた。

「えっと……。確か資料室だったよな……」

 足音のしないふかふかの絨毯の上を歩いて、廊下の一番奥にある部屋へ向かう。
 資料室とは言っていたが、そう言えば俺が入っても良い場所なんだろうか。
 いや、同じ建物の中にあって、エルフでも入れるんだから、多分世界協定の重要な書物とかは置いてないんだろうけど……などと考えていると、正面に見えて来たドアの前に背の高い影が二つ見えた。

 その影は、間違いなくラセットとクロッコさんだ。

「遅れてごめんなさい!」

 そう言いながら近づくと、ラセットは固い感じだった表情をちょっと緩めて、自分からこちらに一歩近づいて来たかと思うと――俺の姿を見て、ギョッと驚いたようだった。

「つっ、ツカサ! なんだその包帯は!? さ、さてはあの男を止める為に怪我を」
「えっ!? ちっ違う違う、これはその、ええと、あのー…………昨日の夜うっかりして階段ですっころびまして……。でもじきに治るから気にしないで」

 どうやら心配してくれたらしい。
 んもーラセットったら解りやすいツンデレだなあ。

 エネさんはあまり表情を動かさない毒舌クール美女だから、ラセットの焦りっぷりが何だか可愛く思えてきちゃうよ。男は度胸って言うけど、愛嬌も必要だよな。
 思わずニコニコしてしまうと、ラセットは自分の所業にやっと気付いたのか、かぁっと顔を赤くして耳をちょっと垂れ下げた。

「べ、別に私は、お前の事を心配してなど……」

 と言おうとするところに、クロッコさんが面白そうに微笑みながら肩を竦めた。

「ブラック・ブックスに乱暴されたのではと勘違いした……と、正直に言えばいいのに。まったく、ラセットは不器用なんですから」
「ううううるさいな! ツカサ、は、早く入るぞ!」

 ……ラセットには悪いけど、ちょっと面白い……。
 実直だから、というか、真面目だからからかわれるのに慣れてないんだろうなあ。
 思わずほのぼのしてしまったが、そんな場合では無かった。

 改めて気を引き締めると、俺はラセット達と一緒に資料室に入り、すぐに開けられないように内側から鍵をかけた。

「さて、では……そこら辺のテーブルに座りましょうか」

 ――資料室は、俺が思っていた通り、誰でも入れるような場所だった。
 重要な書類が置いてあるような雰囲気では無く、言ってみれば、本棚が並んでいる休憩室みたいな場所だ。中央にはお洒落オフィスに良く有るような、カフェスペースと言うか、こじゃれた感じのテーブルとイスが何セットか置いてあり、その周囲に本棚が取り囲むようにして並んでいる。

 天井から吊り下げられた看板からすると、各国の情勢や地域の情報、それに娯楽用の書籍などが揃えられているようだ。
 「資料室」と言う割には娯楽本があるなんて変だと思ったが、多分世界協定の人はここに来て本を読みつつコーヒーブレイクするんだろう。ううむ、インテリっぽい。

 しかし休憩中も勉強とは。社会人てやだなあと思いつつ席に座ると、真正面に二人が並んで座った。おっといかんいかん。真面目に話さないとな。

「それで……情報って、何を教えてくれるんです?」

 単刀直入に切り出した俺に、ラセットはチラリとクロッコさんを見やる。
 それに応えるように、クロッコさんが口を開いた。

「私達が君に教えるのは、我々が仕えるレクス・エメロード様と、妹君であるシアン様の確執についてです。何故、姫があのように妹君に厳しいのかという事ですね」
「あ……やっぱり、あまり良好ではないんですね……」

 仲が悪いんですね、とは流石に言えない。
 遠回しな表現をした俺に、ラセットは少し落ち込んだように頷いた。

「姫は……全てが素晴らしい、まるで太陽のようなお方だ。現に民には慕われているし、人族どもからも否定的な言葉は出ない。それほど、高潔なお方なのだ。……だが人と言うのは一つは我慢出来ぬことがある物だ。姫にとっては、それが……」
「シアンさんだってこと……? でも、なんで……」

 シアンさんだって、綺麗だし優しいし頭も良い美女エルフじゃないか。
 いつも俺達の事を心配してくれて、エルフなのに凄く柔和で貶し言葉なんて一つも言わないし……なのに、どうしてそんな人を恨むんだろう。
 訳が解らない、とラセットを見た俺に、クロッコが首を振った。

「ラセットは言い辛いようですから、私が代わりに答えましょう。実際、姫様は神族の国を立派に治めていらっしゃいますが……本当の所を言えば、国を動かしているのは間違いなくシアン様が加わっている“枢候院すうこういん”であり、そこで陣頭指揮をとっているシアン様の力が大きいのですよ。……まあこれはオフレコですがね」

 出た、エルフ神族特有のこの世界では違和感を感じるカタカナ語。
 しかし……シアンさんって実質的な統治者も兼ねてたんだな……世界協定の最高位に位置する裁定員でもあり、エルフ神族の国での裏の権力者……って、どう考えてもハイスペック過ぎませんか……。

 シアンさん自身の事って今まで聞いた事無かったから、かなりの衝撃だよ。
 まあただの優しい美老女エルフではないってのは解ってたけど、まさかの有能な宰相さいしょうレベルの人物だったとは……ううむ、俺の周りハイスペックな人い過ぎ……。

「……で、まあ、この事から分かるように……出来すぎた妹であるシアン様に対して、姫は酷くコンプレックスを抱いておられましてね。自分がお飾りのように思われているのではないかと案じて、必要以上に攻撃的になっておられるのです。……そうですよね、ラセット」

 クロッコさんが同意を求めるように隣で黙りこんでいる相手を見やると、ラセットは何故か小さく肩を動かして、俯きながら頷いた。

「…………エメロード様は、ご自分を低く見積もり過ぎていらっしゃる……。本当は、水麗候とは異なる意味で完璧なお方なのに、優秀な妹がいるという事実に囚われらしくない事ばかりをなさっているのだ……」
「ラセット……」

 決して、エメロードさんを悪くは言わない。
 だけどそれは、恋をした盲目さから来る言葉じゃない。ずっと前から彼女を守ってきた従者としての確信がこもった言葉だった。

「それゆえ、姫はご自分の価値を探し求めてオスと交わり、聖母と言われるようになってしまい…………。その事で枢候院が眉を顰めるのに傷付き、姫はまた妹君を恨むのをやめられず、こうして二人の仲はこじれて行ったのだ」
「シアン様は、その事に心を痛めていらっしゃるようですが、一度心の中に生まれたおりは中々消せぬもの。……近くに優秀な妹がいればなおさらです。……そういう物は、誰にだってある……そうでしょう、ツカサさん」

 にっこりと笑いながら、中性的な声で優しくクロッコさんは呟く。
 だけど、その言葉に俺は頷けなかった。


 それが本当なら……本当に、シアンさんとエメロードさんはもう駄目なのでは。
 シアンさんの存在自体が許せないのなら、懐柔すら出来ないのではないだろうか。
 例えブラックがエメロードさんと寝たとしても、それだけでは憎しみなんてすぐには消えないだろう。憎しみと言うのは、それほどに深く根を張る物なのだから。

「…………どうして、そんな風になっちゃったんでしょうか……」

 俺の呟きに、ラセットとクロッコさんは応えてはくれなかった。









 
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