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世界協定カスタリア、世界の果てと儚き願い編
27.何でも自分を責めれば良いと言う物ではない
しおりを挟む※最後ちょっとだけツカサじゃない視点です
――どうしよう……ブラックを、怒らせてしまった。
なんで。俺がもっと早く言わなかったから?
また顔に出てたから?
俺の態度が気に入らなかったのか?
まさか、俺のこと……――
「なんだあの態度は。不貞腐れるなんてありえんな」
「まあ、ああいう手合いは駄々っ子のように厄介ですからねえ……」
「お、おいツカサ。あんま気にすんなよ……?」
いつの間に席を立ったのか、ロサードは俺の横に移動していて、気遣うように俺の肩を優しく叩く。その振動にやっと我に返った俺は、慌てて手を振った。
「あっ……な、なーに言ってんの! 別に俺、気にしてないし。つうかほら、その、ブラックが決心してくれて良かったよな。大変な事を頼んじゃったけど、エメロードさんはアイツの事を傷付けるとは思えないし、相手は百戦錬磨の凄腕だし、まあ、きっといい気分で帰って来るよな!」
「ツカサ……」
「お前……本当にそれで良いのか? ……俺が言いたかねーけどよ、ブラックの旦那が何に怒ったのか、お前も解ってるはずだろ?」
そんな事を真面目な顔で言われても、本当に解らないからどうしようもない。
ブラックからして見たら、願ったり叶ったりだったんじゃないのか。だって、若い頃は美女や美男をとっかえひっかえしてたんだろ。
しかも俺が耐え切れない回数を口に出してヤりたいって何度も言ってたし、俺じゃ満足出来ないんじゃないかって思ってたから、だから……。
「ブラックは昔、色んな人と遊んでたっていうし……それに……俺だけじゃ満足出来ないんじゃないかって思ったから、だから俺…………」
そう言うと……何故か、三方向から大きな溜息を吐く音が聞こえた。
なに、何だよ。やっぱり違うの?
「ツカサ……相手が浮気性な男ならまだしも、ブラックにそれは酷いぞ……」
「え……」
クロウの言葉に目を剥くと、アドニスとロサードも額に手を当てて首を振る。
「君ねえ、あの中年を見て、どうしてそんなトンチンカンな答えが出るんですか……。あの男が『他の奴を抱かせろ』と言ったならまだしも、普段の言動からしてもそんな事など欠片も思ってない男に、他の奴を抱けと言うのは残酷でしょう」
「ツカサ、さっきのはお前が悪いぞ……お前どんだけドンカンなんだよ」
え、え、なに。何でみんな呆れてんの。
まさか俺、失望させるような事でも言っちゃったのか……?
「あっ、ツカサ、違うぞ、そう言う意味での溜息じゃないんだ」
思わず眉間が痛くなった俺に、クロウが慌てて近付いて来てひょいと抱え上げる。子供をあやすみたいに抱かれて、俺は「何をする」と言いたかったけど、でも何かを言えばまた失望されるんじゃないかと思って、それを考えると何も言えなかった。
けど……違うのか。失望したんじゃないのか。
じゃあ俺、また変な顔して……。
「う……」
「ツカサ、お前を泣かせようと思ったんじゃないんだ。……だが、人には言っていい事と悪い事が有るんだぞ」
解ってる、それは解ってるよ。でも、自分がまた感情を顔に出してしまったんだと思うと恥ずかしくて仕方なくて、俺は両手で顔を覆い、まともな表情になるようにと一生懸命に顔を掌に押し付けた。
クロウは俺が変な顔をしたから、こんな風に子供をあやすみたいにして、俺に何が悪かったのかを教えようとしてくれてるんだ。
けれど、それが恥ずかしくて、悔しくてたまらない。
なんで俺、年相応の振る舞いが出来ないんだろう。十七歳だろ。もう立派な大人と言ってもいいんじゃないのか。なのに何で、俺、こんなにガキなんだろう。
本当なら、冷静に話し合って、自分の悪かったところを素直に認めて、クロウ達に凄いって思われる奴にならなきゃいけなかったのに。
なのに、現実の俺は……何一つ、出来てなくて。
クロウの顔を見て話を聞かなきゃって思ってるのに、掌に押し付けた顔は情けないくらいに歪んでいて、どうしても両手を離せなかった。
……くそっ……くそっ、くそっちくしょう……!
なんだよ、こんなの最低だ、なんなんだよ!!
「ツカサ、そんなに顔をこするな。落ち着け」
「おいツカサ、良いって、もう良いから!」
また心配させてる。こんなの最低だ。
クロウに抱えられていて逃げられないから、こうするしか無かったけど、そのせいで見せつけてるみたいになってまた心配させてる。
違う。違うんだよ。俺大丈夫だから。迷惑かけないようにするから。
だから、もう少し待って。顔をこすって痛みを感じたら、顔が引き締まるから。
何でこんな顔になっちゃったのか解らないけど、でももう平気だ。ほら、もう顔が元に戻った。教えてくれようとしてるのに、もう、変な顔なんてしちゃいけない。
堪えろ、俺。普通の声は出るよな…………よし。
震えないように喉をぎゅっと締めて、体も力を籠めて、もう顔を歪めないようにと気を付けながら、俺は申し訳ないと眉根を寄せて謝った。
「だ、大丈夫……ほら、ごめん、変な顔みせて、大丈夫だから。あ、あのさ、ちょっと、思っても見ない事を言われたから、びっくりして……だから変な顔になっただけだから……。心配させて、ごめん。クロウも、もう大丈夫だから」
そう言うと、クロウは耳を少し伏せて心配そうに見つめて来たが、俺が「降ろして欲しい」と思っているのを感じ取ったのか、優しく地面に降ろしてくれた。
「ありがとう、クロウ」
「ム…………」
「……その、それで……俺……ブラックに酷い事、言っちゃったんだよな……」
アドニスとロサードを見ると、二人はなんだか困惑したような顔をする。
だけどすぐにその表情を打ち消して、殊更に穏やかな口調で俺に話し始めた。
「ツカサ君、私はあの不潔な中年の肩を持つ心算は毛頭有りませんが……例えば、君自身が、あの中年に『他の女を抱いて来い』と言われたらどう思います? 君が女に性欲を抱くのは承知していますが……そんな事を言われたら、悲しいでしょう?」
「あ…………」
「旦那はアレでも一途なんだぜ? そりゃあ変態だしド畜生だけどよ、一途な思いをそう言う風に避けちまうのは、ちっとまじーよ」
――――そっ……か……。
俺、そんな酷いこと言ってたんだ。
……そんなの…………最低じゃないか……。
俺の馬鹿野郎、どうして気付かなかったんだよ。ブラックは、いつも俺に嬉しそうに近付いて来て、スキって言ってくれてたのに。なのに俺って奴は、ブラックのそんな気持ちも知らないで、ブラックがしたいようにすれば良いって突き放すような事を言って……。
これじゃ、俺にとってブラックは引き留めるほどの存在じゃないって言ってるのも一緒じゃないか。何でそんなこと言っちまったんだ。それは、俺こそが一番恐れてた言葉だっただろうが。なのに、なんで。どうして俺は……!
「あ……あぁ…………!」
いま解ったって、どうしようもない。
だけど、自分でも驚くほどの情けない声は止められなかった。
心底自分が嫌になるくらい、馬鹿としか言いようがない。
自分の気持ちなんて後回しだって言ったくせに、なんで俺はブラックの気持ちには気付いてやれなかったんだ。俺が言われる方なら、絶対に嫌だって解り切ってた事じゃないか。ブラックだって、俺と同じ気持ちでいてくれたのに。
なのに、俺は「相手は大人だから」と決めつけて、満足出来ないんじゃないかって勝手に思い込んで、ブラックの気持ちなんて考えもしないで……っ。
「……まあでも、いい年をした大人が、察して欲しいと言わんばかりの態度なのも、どうかと思いますけどねぇ。どうせ、あの手の輩は戻って来るでしょうし」
アドニスが、そんな事を言う。
呆れたような言葉だけど、俺の事を気遣ってくれているって解った。
だけど、自分のしでかしてしまった事を考えると、優しさに甘える事も出来ない。
俺が恐れていた事をブラックが味わってしまったのだとすると、謝ったって謝りきれない。“それ”を一番遠ざけていたのは俺自身だったはずなのに……それなのに、俺は勝手にブラックの心を決めつけて、傷付けたんだから。
だけど、これからどうしたら良いのか解らなくて、動けない。
そんな俺を見かねてなのか、ロサードが何とも言えない顔つきで、俺を真正面から覗きこむと、眉を顰めて言い聞かせるような口調で俺の肩を掴んだ。
「ツカサ。ブラックの旦那が大事なら、ちゃんと追いかけて謝れよ。恋人だからってなあなあで済ませてたら、後で泣く羽目になるのはお前だぞ?」
「ろさー、ど……」
「とにかくよ、その……お前の気持ちを伝えるんだ。そのためには、早く追っかけてって、旦那に追いつかなきゃいけねえだろ」
「ぁ……」
ああ、そうだ。そうだよな。
まずは、謝らないと。謝って、ブラックに許して貰わないと。
「……っ」
ロサードに言われてようやく俺はぎこちなく動き、三人から踵を返す。
ブラックが出て行ったドアは薄く開いていて、俺はそこに駆け寄ると――もう後ろを振り返っている暇も無く、一気に廊下に出て走り出した。
「はっ……はぁっ、は……はっ……」
とにかく、走る。
ブラックに追いつけるようにと長く真っ直ぐな廊下を走るが、けれど廊下の左右の壁に張り付いたドアの群れが動いた様子はない。
こんなに豪華な廊下なのに、今の俺には延々と続く似たような景色にしか思えなくなって、まるで迷路に迷い込んだ時のような漠然とした不安にさいなまれた。
「…………」
足が、どんどん遅くなっていく。
走らなきゃいけないのに、探さなきゃ行けないのに……考えて見れば、俺は、どこをどう探したらいいのかすら知らなくて。ブラックがどこにいるかも、判らなくて。
「…………う……ぅ……」
足が、止まる。
そうなるともう動き出せなくて……俺は、しゃがみこんでしまった。
「どうしよう…………」
言い出したら、もう止まらなかった。
――――どう、しよう。
どうしよう。
今度こそ、本当に嫌われたかも知れない。
そしたら俺、
おれ…………
「………………」
動けない。
探さなきゃ行けないのに、ドアをノックした時のことを考えてしまい、体が震えてしまう。ブラックに「入るな」と言われたらと思うと、足が動かなかった。
またあの冷たい目を向けられて、冷たい声で拒否されるのかと思うと、どうしてもそんな事実を受け入れられそうになくて、一歩も歩けなかった。
「ぅ…………」
どうしたらいいのか、わからない。
謝らなきゃいけない。だけど、ブラックに会いに行けば今度こそ……立ち直れなくなりそうな事態になりそうで、その事を考えたくなくて、体が竦んでしまう。
探さなきゃ。そうは思うのに、ブラックの事を考えると、目の奥が熱くてじわじわして鼻が詰まって来て。息をするたび何かを啜るような音が出て来るみたいで、本当に情けなくてたまらなかった。
泣いてる場合じゃ、ないのに。
「…………こんなんじゃ、駄目だ……」
せっかくロサードが追い出してくれたのに。
男にならなきゃいけないのに。
だけど今はどうしてもブラックの居る部屋に行けそうにない。
今訪ねてしまうと、絶対に情けない顔を見せてしまう。それじゃ同情を買って媚を売っているのと同じじゃないか。そんなんじゃ、きっとブラックは許してくれない。
だから、今は……。
「…………落ち着く場所に、いこう……」
確かこのカスタリアには、屋上階と言うものが有って、外の景色が見れたはず。
俺はまだ行った事が無かったけど、受付の人に言えば行っていいはずだ。
…………今はとにかく、落ち着きたい。
そうじゃないと、ブラックとちゃんと話が出来ない。
「……外、みよう……」
この敷地内から出られないのなら、せめて外を。
そう思って、俺はふらふらと受付へと歩き出したのだった。
「…………よくあんなことが言えましたねえ、ロサード」
冷えた声でアドニスが詰るのに、ロサードは嫌そうに顔を歪める。その様子を見ていたクロウも、不満であるという雰囲気を嫌と言うほど醸し出していた。
何故二人がそんな風に詰るのかを、ロサードは知っている。だが、ここで負けてはいけないと思い、少し口を尖らせて拗ねたように返した。
「言うだろ普通」
こっちの事情を分かっているくせに、良く言う。とアドニスに不満げな声を向けると、相手は大きな溜息を吐いて、椅子の背もたれに肘を乗せて頬杖をついた。
「言いますかね。ツカサ君の事を憎からず思っているのに、敵に塩を送るような真似をするのは、賢いとは言えないと思うのですがねぇ」
「ぐ……み、見透かしたような事を言いやがって」
「解るでしょう、誰でも。ココにいる全員が、彼のことを想っているのですから」
アドニスの直球なその言葉に、ロサードも声が詰まってしまう。
だが、目の前の人外二人の視線に耐え切れなくなって、ついにヤケにでもなったかのような声を上げて、白状した。
「あーあーはいはいはい! しましたよ、ええかっこしいしましたよ! けどよぉ、ツカサのあんな顔見たら仕方ねーだろ! そりゃ俺だって、ツカサが旦那と別れたらちょっとくらいは望みが有るかとは思うがよ、ツカサ自身が旦那がスキってんなら……仕方がねぇじゃねえかよ」
ぶっきらぼうに言うロサードだったが、そんな彼の言葉に、アドニスは深い溜息を吐いて、やれやれと言わんばかりに首を振った。
「要するに、自分の株を上げたかったんでしょう? まったく……ツカサ君を行かせずに慰めれば、確実に破局に一歩近づいたでしょうに……人族は本当にバカですね」
「だっ、だって、ブラックの旦那も後が怖いだろうが! あのオッサンぜってえこのままだとツカサに近付く奴を殺しに来るだろ!? んな危険があるのに、まだ狙えるかよ!」
そう。結局、ツカサはブラックの物に変わりはないし、恐らくブラックもツカサがああも気落ちするほどには怒っていないのだ。
だが、それをツカサに伝えることは、三人にはどうしても出来なかった。
「…………ずるいぞ。ブラックは」
「そうっすね。本当……それしかないっすわ……」
結局、嫉妬だった。
ツカサに絶望に染まった顔をさせて、幼い子供のように動揺させてしまうほどに、ブラックは愛されている。
自分達が望んでも手に入れられない全てを、あの男は掻っ攫って行ったのだ。
なのに、そんな男の為に、ツカサが泣かないように慰めてやらねばならぬとは。
そう思うと、どうしても邪念が割り込んで来てしまって。
「……はぁー……ブラックの旦那、マジで一回本当に痛い目にあわねえかな」
「いっそ死んでくれれば、攻略も楽なんですけどねえ」
「ムゥ…………」
そうは言えど、自分達はツカサを泣かせる事など出来ない。
彼の幸せがあの男と一緒に居る事なら、協力せざるを得なかったのだ。
結局、外道にまではなり切れない。
そう思うと一層あの外道でどうしようもない男が羨ましく思えて、三人は深い溜息を吐いたのだった。
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