異世界日帰り漫遊記

御結頂戴

文字の大きさ
上 下
852 / 1,264
世界協定カスタリア、世界の果てと儚き願い編

11.育った環境が違えば感じ方も違う1

しおりを挟む
 
 
 
   ◆



 古代遺跡、というんだから、普通は誰もが石造りのすごい神殿と化を思い浮かべるだろう。
 俺もそんなものばっかりだと思ってたんだけど……このミレット遺跡は違う。
 壁は石だけど石っぽくないし、色付いてるしまるで近未来SFな世界だし、おまけにその設備も明らかにオーバーテクノロジーだった。

 そんな遺跡で、施設を管理する区域となると、そこが普通な訳がない。
 オーヒス地域は、俺の想像とは全く違う様相でそこにただ残されていた。

「これ、石の塔……?」
「だが塔とは円形であったり、屋根のある建物ではないのか? なのに、これでは箱ではないか。奇妙にもほどがある」
「さっきの施設といい、一体何なんだこの遺跡は……!」

 ブラック、ケルティベリアさん、ラセットが、それぞれに目を丸くしてその光景を見上げる。俺も言葉を失くして呆気にとられていたが……その理由は、彼らとは全く違っていた。

 ――だって、ビルなんだもの。

 そう。オーヒス区域に乱立していたのは……俺の世界のモノとほとんど同じ作りの、ビルの群れだった。

 寸分たがわぬとまでは言わないけど、なんというか、超高層とも言えるビル三つを中心にした、背の低いビルの群れというか……これじゃまるでオフィス……。

「あっ……も、もしかしてこれ……オーヒスじゃなくて、オフィス街ってこと!?」

 ブラックの発音が怪しかったから聞き取れなかったけど、そうだよ。これ、マジでオフィス街そのものなんだ!
 ああ、そうか、だからここに図書施設を管理する建物が有ったんだ。データが飛ばせるんなら、それ専用の施設を集めた所が有ってもおかしくない。
 だから、この学問都市を作った人達はオフィス街を作ったんだろう。

 ……ただ、なんで「オフィス」という英単語が存在するのかだけど……やっぱり、この都市も神様とやらが手を貸して作ったからなのかな。
 もしくは、過去の異世界人が建築家だったとか……?

 考えるとなんだかあまりこの場所に居たくなくて、ちょっと萎縮してしまった。
 そんな俺の耳元に、ブラックが顔を近付けて俺にしか聞こえない声で囁いて来る。

「ツカサ君、これ、見た事有るね……裏世界で」
「あっ……そうだな、確かに似てる……あっちはこんな高くは無かったけど……」

 確かにジャナハムもこんな感じだったよな。あっちは建物の背丈も低くて、完全に歓楽街のビル群って感じだったけど。
 あ、そっか、だからあんまり背が高いビルとかは無かったのか……。

「ツカサ君の世界でこれ見た事有る?」
「うん。オフィス街ってのがこんな感じだった。あっ、オフィス街ってのは、大人が仕事をする為の仕事場が沢山集まってる所な。……でも、俺の世界では、他のビルも高くて圧迫感は倍だけど」
「そうなんだ……やっぱりここも、異世界の形を参考にしてるんだね」

 ブラックも「想像を絶する物=異世界の物かもしれない」という方式に気付いているようだ。さもありなん。こんな建物この世界じゃまず見かけないんだから。
 あるとしても、王都や首都か国境の砦ぐらいのもんだ。

 ううむ……しかし地下にこんな広い空間と高いビルがあるなんて。

「だが、これは……命のない結晶の群れだ。とても恐ろしい……なぜこんな物が大地に埋まっているのだ」
「確かに、人の手で作ったような建物には思えないな……あまり好ましくない」

 大地の民であるケルティベリアさんから見ても、エルフ神族のラセットから見ても、やっぱり変だと思うらしい。
 確かにビルって殺風景な感じがするよな。
 デザインされてるビルはまだ人の手が加わってるって感じがするけど、そうじゃない所は人の気配がなくなると、ほんとに人が手を加えた気配なんて見えないもんな。完璧に作りすぎちゃって。

 うーん、機能性を突き詰めると、無機質になっちゃうものもあるんだろうか。
 よく解らないけど、俺は婆ちゃんの家の方が好きだなあ。田舎の昔の家って、縁側の窓とか雨戸を全開にして、家の窓も全部開けると、山や川からの気持ち良い風が入って来るんだよ。都会じゃそうはいかないし、断然クーラーの方が良いけど、でもアレも好きなんだ俺は。

 鉄筋も良いけど木造もね……ってそんな場合じゃ無かった。
 とにかく、図書施設の管理をするビルを見つけないと。
 しかしこの規模じゃ探すのに骨が折れそうだなあ……。

「うーん……どこを探せばいいのやら……」
「手当たり次第ってなると、何日掛かるか判らないね」

 腕を組んで悩む俺達に、ケルティベリアさんもどうした物かと言わんばかりに頬を掻く。

「我らのカティナもここでは形無しだな……せめて生き物であれば探せたのだが」

 それってインディアン的な知恵ですかね。息遣いとか気配とか温度で探す的な。
 しかし相手は命のない機械だからなあ……と、思って、俺はふと気が付いた。

「あ……そうだ、ブラック、稼働してる金属って見分けられたりしない?」
「ん? どういうこと?」
「曜具とかでもさ、ずっと使ってたりすると熱が籠ったりする物ってない? もしかしたら、図書施設で端末が動いたんなら、大元のモノも起動して動いてたりするんじゃないかなって。物って動くと多少なりとも熱を出すだろ? だからさ、熱を探知すればイケないかなーと思って……」
「なるほど……! 確かにそれで見つけられる可能性はあるね! そういう事なら、金の曜術じゃなくて【索敵】を使おう。ちょっと範囲を甘くすれば、人だけじゃなく熱を発するモノを探知できるはずだ」

 そういう時って【索敵】なんだ。と言う事は、この世界のサーチって熱源探知とか色んな機能が混ざり合ったものって感じなのかな。何か詳しい仕組みが有りそう。
 まあ俺はまだ全然使えないんだけども。とにかくブラックに任せよう。

 と言う事で、ブラックに【索敵】して貰ったら……なんと、件の施設が有るビルが見つかった。

 その施設は例の高い三本の建物に近い場所にあったみすぼらしいビルで、特に取り立てて言う事も無い質素な外観だ。一応重要な施設の管理センターなのに何故……と思ったが、入ってみるとそこかしこに「多分監視カメラとか探知機とかだろうな」という感じがする機械が沢山あったので、恐らく外観をわざとカモフラージュしていたのだろう。

 なんか本当に俺の世界のどこかの会社みたいで、とりたてて異世界らしいところが無いのが不気味だ。

「変な場所だ……こんな石室みたいなところで作業をしていたのだろうか」
「墳墓でもこんなに殺風景な内装にはせんのだがな」

 ケルティベリアさんもラセットもビルに散々な言いようだが、まあ二人には異様な光景だもんな。でも、これが気が散らない内装って奴なんだから仕方ない。
 そう言えば教室だってイベント事で飾り立てなきゃ、殺風景だったしなぁ。
 夕方に教室で一人で残ってるのってなんか怖いし、人がいないと俺だって早く離れたいなあとか思ったりするから、そう言う感じの気分なのかな二人とも。

 どんな風に俺達の世界が見えているのかが気になったけど、今は閲覧できる装置を探すのが先決だと思って俺達は奥へ奥へと進んだ。
 途中、休憩室や食堂などが有って、遺跡がそこまで崩れていない事に驚きながらも、静かな廊下を奥へと進んでいくと――突き当りに、鉄とはまた違った青白いエレベーターのドアのようなものが有るのが見えた。

 当然、これもブラックがサクッと切り捨てる。
 ……どんだけ頑丈なんだこの宝剣……なんか怖くなってきたぞ。

 もう何でもアリなんじゃないのかと思いつつも、やけに綺麗な青白く輝く通路を歩いて行くと、一つの扉が見えた。これは普通の扉みたいだ。
 一応警戒しながら開けてみると。

「お……ここかな?」
「みたいだな……」

 俺達が辿り着いたのは、あの異世界人の勇者の伝説が残っている村――フォキス村がある巨岩の内部に存在した古代式コンピューターのような物が鎮座している部屋だった。……こうなるともう、完全に疑う余地ナシだな。

 どうも古代式コンピューターは動いているらしく、薄らと光を放っている。

「よっし、じゃあさっさと解析しますかね」

 なんだか珍しくオッサンっぽい事を言いながら、ブラックは腕まくりをして機械に近付く。と、背後から盛大に「ぐぅうう」という音が鳴った。
 ……ん? なんだこの音。

 何かの警報かもと恐る恐る後ろを振り向いてみると……目を丸くして隣の男を凝視しているケルティベリアさんと、頬を真っ赤にして腹を抱え、長い耳を伏せている口惜くちおしそうな顔のラセットがいた。
 ええと。
 つまり、ラセットの腹が鳴ったってことかな?

「クッ……い、今のは違うぞ、い、今のはだな!」
「我の体感が確かなら、昼をもう過ぎている頃だろう。ミレットに近い村に朝方到着してから、すぐこの遺跡に来たから、腹が鳴るのも仕方ない」
「~~~~……」

 エルフって小説の中だと結構耳が頻繁に動くもんだけど、こっちの世界のエルフも耳が動くんだ。これは何気に新しい発見だぞ。
 エネさんは常にマントを被ってるからエルフ耳を見せてくれないし、シアンさんはそもそも恥ずかしい事はしないので、耳が動く所を見た事が無かったんだよなあ。
 むう、いけ好かない奴だけど、こういう所を見ると少し可愛く思えなくもない。

「すまない二人とも、ここで食事をとっても良いだろうか?」
「あ、はい。俺は構いませんが……ブラックはどうする?」
「んー……僕はもうちょっと……今中断したら解らなくなると思うから、ツカサ君もお腹空いてるなら先に食べてていいよー」

 おお、ブラック真剣だ……。
 こうなると、そっとしておいた方が良さそうだな。
 でも、ブラック一人でメシを食わせるのもなんだし……あ、そうだ。ここにも食堂が有ったから、そこで何か作ろうかな。良い匂いがして来ればブラックも手を休める区切りを見つけてこっちに来てくれるだろうし。

 そうと決まれば、気が散らないようにケルティベリアさん達も食堂に誘導しよう。

「あの、俺朝食作るんで、もし良かったらどうですか?」
「クグルギ君、いいのかい?」
「はい、二人分も四人分も一緒ですから! ブラックの気が散らないように、食堂に行きましょう。あ、嫌なら別に食べないでも構いませんけど」

 などと言いながらラセットをみやると、相手は耳を慌てて上げて「フンッ」と鼻を鳴らしながらそっぽを向いた。そりゃもう、物凄く解りやすく。
 この分だと、勝手に付いて来るだろう。どの道、ブラックと二人きりなんてこの人には耐えられないだろうし。

 気楽にそう考えつつ、俺はケルティベリアさんと一緒に食堂へと向かった。













※また胃袋を掴む作業がはじまるお…(´・ω・`)
 
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

義理姉がかわいそうと言われましても、私には関係の無い事です

渡辺 佐倉
恋愛
マーガレットは政略で伯爵家に嫁いだ。 愛の無い結婚であったがお互いに尊重し合って結婚生活をおくっていければいいと思っていたが、伯爵である夫はことあるごとに、離婚して実家である伯爵家に帰ってきているマーガレットにとっての義姉達を優先ばかりする。 そんな生活に耐えかねたマーガレットは… 結末は見方によって色々系だと思います。 なろうにも同じものを掲載しています。

悪役令嬢になりたくない(そもそも違う)勘違い令嬢は王太子から逃げる事にしました~なぜか逆に囲い込まれました~

咲桜りおな
恋愛
 四大公爵家の一つレナード公爵家の令嬢エミリア・レナードは日本人だった前世の記憶持ち。 記憶が戻ったのは五歳の時で、 翌日には王太子の誕生日祝いのお茶会開催が控えており その場は王太子の婚約者や側近を見定める事が目的な集まりである事(暗黙の了解であり周知の事実)、 自分が公爵家の令嬢である事、 王子やその周りの未来の重要人物らしき人達が皆イケメン揃いである事、 何故か縦ロールの髪型を好んでいる自分の姿、 そして転生モノではよくあるなんちゃってヨーロッパ風な世界である事などを考えると…… どうやら自分は悪役令嬢として転生してしまった様な気がする。  これはマズイ!と慌てて今まで読んで来た転生モノよろしく 悪役令嬢にならない様にまずは王太子との婚約を逃れる為に対策を取って 翌日のお茶会へと挑むけれど、よりにもよってとある失態をやらかした上に 避けなければいけなかった王太子の婚約者にも決定してしまった。  そうなれば今度は婚約破棄を目指す為に悪戦苦闘を繰り広げるエミリアだが 腹黒王太子がそれを許す訳がなかった。 そしてそんな勘違い妹を心配性のお兄ちゃんも見守っていて……。  悪役令嬢になりたくないと奮闘するエミリアと 最初から逃す気のない腹黒王太子の恋のラブコメです☆ 世界設定は少し緩めなので気にしない人推奨。

BL短編

水無月
BL
『笹葉と氷河』 ・どこか歪で何かが欠けたふたりのお話です。一話目の出会いは陰鬱としていますが、あとはイチャイチャしているだけです。笹葉はエリートで豪邸住まいの変態で、氷河は口悪い美人です。氷河が受け。 胸糞が苦手なら、二話から読んでも大丈夫です。 『輝夜たち』 ・シェアハウスで暮らしている三人が、会社にいる嫌な人と戦うお話。ざまぁを目指しましたが……、初めてなので大目に見てください。 『ケモ耳学園ネコ科クラス』 ・敏感な体質のせいで毛づくろいでも変な気分になってしまうツェイ。今度の実技テストは毛づくろい。それを乗り切るために部活仲間のミョンに助けを求めるが、幼馴染でカースト上位のドロテが割って入ってきて…… 猫団子三匹がぺろぺろし合うお話です。 『夏は終わりだ短編集』 ・ここに完結済みの番外編を投稿していきます。 ・スペシャルはコラボ回のようなもので、書いてて楽しかったです私が。とても。 ・挿絵は自作です。 『その他』 ・書ききれなくなってきたので、その他で纏めておきます。 ※不定期更新です。

婚約解消して次期辺境伯に嫁いでみた

cyaru
恋愛
一目惚れで婚約を申し込まれたキュレット伯爵家のソシャリー。 お相手はボラツク侯爵家の次期当主ケイン。眉目秀麗でこれまで数多くの縁談が女性側から持ち込まれてきたがケインは女性には興味がないようで18歳になっても婚約者は今までいなかった。 婚約をした時は良かったのだが、問題は1か月に起きた。 過去にボラツク侯爵家から放逐された侯爵の妹が亡くなった。放っておけばいいのに侯爵は簡素な葬儀も行ったのだが、亡くなった妹の娘が牧師と共にやってきた。若い頃の妹にそっくりな娘はロザリア。 ボラツク侯爵家はロザリアを引き取り面倒を見ることを決定した。 婚約の時にはなかったがロザリアが独り立ちできる状態までが期間。 明らかにソシャリーが嫁げば、ロザリアがもれなくついてくる。 「マジか…」ソシャリーは心から遠慮したいと願う。 そして婚約者同士の距離を縮め、お互いの考えを語り合う場が月に数回設けられるようになったが、全てにもれなくロザリアがついてくる。 茶会に観劇、誕生日の贈り物もロザリアに買ったものを譲ってあげると謎の善意を押し売り。夜会もケインがエスコートしダンスを踊るのはロザリア。 幾度となく抗議を受け、ケインは考えを改めると誓ってくれたが本当に考えを改めたのか。改めていれば婚約は継続、そうでなければ解消だがソシャリーも年齢的に次を決めておかないと家のお荷物になってしまう。 「こちらは嫁いでくれるならそれに越したことはない」と父が用意をしてくれたのは「自分の責任なので面倒を見ている子の数は35」という次期辺境伯だった?! ★↑例の如く恐ろしく省略してます。 ★9月14日投稿開始、完結は9月16日です。 ★コメントの返信は遅いです。 ★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。 ♡注意事項~この話を読む前に~♡ ※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。 ※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。 ※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。 ※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります) ※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。 ※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません

趣味を極めて自由に生きろ! ただし、神々は愛し子に異世界改革をお望みです

紫南
ファンタジー
魔法が衰退し、魔導具の補助なしに扱うことが出来なくなった世界。 公爵家の第二子として生まれたフィルズは、幼い頃から断片的に前世の記憶を夢で見ていた。 そのため、精神的にも早熟で、正妻とフィルズの母である第二夫人との折り合いの悪さに辟易する毎日。 ストレス解消のため、趣味だったパズル、プラモなどなど、細かい工作がしたいと、密かな不満が募っていく。 そこで、変身セットで身分を隠して活動開始。 自立心が高く、早々に冒険者の身分を手に入れ、コソコソと独自の魔導具を開発して、日々の暮らしに便利さを追加していく。 そんな中、この世界の神々から使命を与えられてーーー? 口は悪いが、見た目は母親似の美少女!? ハイスペックな少年が世界を変えていく! 異世界改革ファンタジー! 息抜きに始めた作品です。 みなさんも息抜きにどうぞ◎ 肩肘張らずに気楽に楽しんでほしい作品です!

4番目の許婚候補

富樫 聖夜
恋愛
愛美は家出をした従姉妹の舞の代わりに結婚することになるかも、と突然告げられた。どうも昔からの約束で従姉妹の中から誰かが嫁に行かないといけないらしい。順番からいえば4番目の許婚候補なので、よもや自分に回ってくることはないと安堵した愛美だったが、偶然にも就職先は例の許婚がいる会社。所属部署も同じになってしまい、何だかいろいろバレないようにヒヤヒヤする日々を送るハメになる。おまけに関わらないように距離を置いて接していたのに例の許婚――佐伯彰人――がどういうわけか愛美に大接近。4番目の許婚候補だってバレた!? それとも――? ラブコメです。――――アルファポリス様より書籍化されました。本編削除済みです。

スキルが生えてくる世界に転生したっぽい話

明和里苳
ファンタジー
物心ついた時から、自分だけが見えたウインドウ。 どうやらスキルが生える世界に生まれてきたようです。 生えるなら、生やすしかないじゃない。 クラウス、行きます。 ◆ 他サイトにも掲載しています。

縦ロールをやめたら愛されました。

えんどう
恋愛
 縦ロールは令嬢の命!!と頑なにその髪型を守ってきた公爵令嬢のシャルロット。 「お前を愛することはない。これは政略結婚だ、余計なものを求めてくれるな」 ──そう言っていた婚約者が結婚して縦ロールをやめた途端に急に甘ったるい視線を向けて愛を囁くようになったのは何故? これは私の友人がゴスロリやめて清楚系に走った途端にモテ始めた話に基づくような基づかないような。 追記:3.21 忙しさに落ち着きが見えそうなのでゆっくり更新再開します。需要があるかわかりませんが1人でも続きを待ってくれる人がいらっしゃるかもしれないので…。

処理中です...