異世界日帰り漫遊記

御結頂戴

文字の大きさ
上 下
849 / 1,264
世界協定カスタリア、世界の果てと儚き願い編

9.仲間を入れ替えると最初は変な感じになる1

しおりを挟む
 
※ちょっと長くなったので切ります(;´Д`)





 
 
 元々俺達が向かう予定だった、異世界人の足跡そくせきが残る遺跡【エンテレケイア】は、【星の終わり】とも呼ばれる“ユーハ大峡谷だいきょうこく”に存在するという、幻の遺跡だ。

 プレイン共和国の南西――国境の山近くの場所はモンスターが多く、【空白の国】と言われ探索が進んでいないため、未だにその全貌は見えてこない。
 聞けば冒険者すらあまり近寄らない、不毛の地だと言われているのだとか。

 元々“空白の国”は……未だに調査が完了していない遺跡や地域は、スライムなどの凶悪なモンスターが跳梁ちょうりょう跋扈ばっこしており、兵士でもおいそれと進む事は出来ない。

 けれど不思議な事にモンスター達はその空白の国の区域から出る事はないため、今の所は国の事業が優先として、各国はその場所における自国の権利を放棄し、冒険者達が宝や古代の英知を入手する事を許可した上で解放している。
 つまり、無法地帯ってことだな。

 だもんで、地図も曖昧なものしかなく、非常に危険だ。
 俺は昔この世界に居た異世界人の勇者によって記された地図を持っているけど……それも、数百年前の物だ。正確な地図だとフォキス村の村長さんは言っていたけど、確証が得られない。村の人達を疑ってる訳じゃないが、地図ってのは製作者の意図が含まれてる場合が有るからな。

 しかし、確証を得ようにも今の時代にプレインの空白の国の地図が有る訳もなく。
 ――なので、俺達は少し遠回りをする事になった。

 どこへ行くのかと言うと、それは俺達が気にしていた遺跡。これもまたプレインに存在する、かつて学問都市と呼ばれていた遺跡……【ミレット】だ。
 そう。アレだな。ティーヴァ村の地下遺跡にある案内板で宣伝されていた、国一番の知識の宝庫って言われていたあの遺跡に行こうという事になったのである。

 古代、しかも超古代の遺物が存在した古代に存在した学問都市なら、その時の国の正確な地図も残っているかも知れない。と言うワケで、俺達はひとまずそちらに向かう事にしたのだ。

 なんでも、シディさんや世界協定が言うには、発掘品はそのまま遺跡が見つかった地方で保管されていて、全てきちんと管理してるらしい。でも、地図に関係する物は発掘された事が無いので、恐らくは遺跡に残っているのではないかと言う事だった。
 ……黒曜の使者の俺が調べたら、何か新たに見つかるかも知れないとの話だったが……まあ、捕まる心配も無いなら喜んでいきますとも。ええ。

 ってな訳で、俺達はミレット遺跡に着いた訳なんだが……。

「……なにもない」
「なにこれ荒野じゃん」

 俺達が見つめる先は、だだっぴろくて草がまばらに生えている荒野。
 ちょっと先には海が見えたりする起伏のない場所なのだが、それだけに何も無さが際立って見えて、どう表現していいかと悩む事すらも難しい。

 ここに学問都市の遺跡が有るという話だったのだが……俺達が見ている真正面には、掘削された地面しかない。綺麗な長方形の形に陥没したそこは、なにやら目印や掘り返した後などがあって、辛うじて「発掘現場なんだろうな」という感じはするのだが、その他に遺跡らしき様子は見てとれなかった。

 なんつうか……俺の世界でもこんな感じの遺跡あるな……。
 建物は全く残って無くて、掘ったら土器とかなんか出てくる系の遺跡……。

「うーん……期待外れにもほどがあるねえ、この風景……」

 これにはブラックも呆れ顔だ。
 さもありなん。世界協定で協議した結果「まずはここに行きなさい」と言われて、ミレット遺跡にやって来たんだもんなあ。それなのに、この何も見当たらない殺風景な場所ってのはちょっと……。

 でも、ここに情報が有るか無いかは誰も解らない事なんだし、何もないじゃないかと文句を言うのはまだ早いよな。

「とにかく、探す前から諦めるのはよくない。ちゃんと探してみないと」
「むぅ……仕方ないか……」

 とは言う物の、ブラックはわりと機嫌が良い。
 久しぶりに外で冒険者らしい事をしているからか、それともエメロードさんに付き纏われなくて良くなったからか。どっちにしろ、不貞腐れた状態でいられるよりもずっといい。やっぱブラックはこうじゃないとな。

 ……ま、まあ、不機嫌よりは機嫌が良い方が良いし……。
 と、とにかく、俺達は掘り下げられた所に近付いてしゃがんでみた。

「……あの案内板の話だと、ミレットってのは結構大きな所だったよな?」
「たぶん……。国一番っていうくらいだから大都市だったとは思うよ」
「じゃあ、まさかこのスペースだけの都市って訳じゃないし……どこかにまだ何かが埋まってる可能性も有るよな。……だったら、クロウの出番だったんだけどな……」

 本当はクロウも連れて来たかったんだが、世界協定にダメと言われたからなあ。
 「悪いなクロウ、このパーティーは四人編成なんだ」状態だ。
 しかしそうは言っても悔やまれる。クロウ以上の土の曜術師なんて居ないぞ絶対。

「ツカサ君、また別の男の事を考えてる……」
「だーっから違うって! クロウにお願いしたら簡単に掘れたのにって話!」
「ああ……まあ確かに。アイツ以上に土を上手く扱える奴なんて、僕も一人しか見た事が無いからな……。そう言われてみればおしいかも」
「だろ?」

 ブラックはクロウの事を邪険にするけど、最近は仲が良いのを俺は知っている。
 それに、お互いの力を認め合っている事もちゃんと解ってるんだからな。
 普段はそんなこと言わないけどね。
 相手がいない時だけ、うっかり「あいつの力は認めている」的な発言をしちゃうのって、なんか微笑ましくていいよな。何だかんだ言いながらも、ちゃんと相手の事を見てるんだなって解るし。

「駄熊でも役に立つ事が……って、なにニヤニヤしてるの」
「なんでもない。……でも困ったなあ……ブラック、金の曜術で何とかならない?」
「う~ん……地中はちょっと難しいなあ……解るとしても近距離のごく浅い表層しか無理だと思うよ。土の中の異物を見つけるのは、土の曜術師の専売特許だ。僕は金属しか解らないからね」
「そっか……」

 でも、やっぱりそれだけ土の曜術師は凄いって事なんだよな。
 土木工事も出来るし地中を探ることだってできるし、地味だって言われていても、縁の下の力持ちって奴で本当は凄いんだ。
 うん。俺は好きだぞ土の曜術師。地味ではあるけど。

 しかし今ここに居ないんじゃ、頼る事も褒める事も出来ないわけで。

「土の曜術師がいればなあ……」

 そう言いながら、掘削された部分をブラックと一緒に眺めていると、背後からやけに高圧的な声がぶつかってきた。

「何をしている! さっさと手がかりを探せ。時間は無限ではないのだぞ!」

 そんな事を言いながら近付いて来る声に、嫌々ながらも振り返る。
 するとそこには部族衣装を身に纏った、古い部族の長であるケルティベリア・ソグディアンさんと……稲穂色の少し長い髪を真ん中分けにした、茶色を含む薄いワイン色の瞳が特徴的な耳長のイケメン……っていうか、エメロードさんの御付きの一人のラセット・ラオ=タァ=カイトさんが偉そうに腰に手を当てて立っていた。

 ああそりゃもう偉そうに。

「ッ!」
「ブラック落ち着け、殴ったら駄目だ」

 某漫画ばりのブチギレな表情でガタッと立ったブラックを、俺は腕で押さえる。
 威圧的な相手にビキッと来るのは仕方ないが、相手はお姫様の御付おつきだ。下手な事をして告げ口でもされたらシアンさんがどうなるか判らない。

 それに、俺達はまだシアンさんと会えてないんだ。
 監視役として同行したケルティベリアさんとラセットさ……こいつはもう呼び捨てで良いか。ラセットに、俺達が危険な奴ではないという事を解って貰う為にも、喧嘩はご法度だった。

 高圧的な態度は確かにカチンと来るし、味方が誰もいない状態で罵詈雑言ばりぞうごんを浴びせかけられたら精神がすり減ってしまうが、幸い俺にはブラックと言う味方が居る。

 だから、ここは俺が大人になって冷静に対処しなければ。そう思い、なるべく刺激しないように心掛けながら、俺はラセットに「土の曜術師が必要だ」と話した。
 すると。

「なんだそんな事か。早く言え。まったく、これだから愚鈍な人族は……」

 あっ、その毒舌エネさんと似てますね。
 やっぱエルフって人間を見下してるんだなあ……シアンさんが優しいからそっちの方が多数派だと勝手に思ってたよ。俺的には「テンプレキター!」で別に何の問題も無いけども。

「ツカサ君、一発殴って良い? 殴るなら良いよね?」
「ダメだっつの」

 ホントにブラックはエルフの事が嫌いだなぁもう。お願いだから鎮まって。
 喧嘩両成敗だぞとブラックを抑えていると、ラセットは何を思ったか一歩踏み出すと、地面に片膝かたひざをついて手をかざした。もちろんイケメンらしく格好良く。

「地に満ちる精霊の力よ、いにしえの血に応じ我が願いに答えたまえ……――」

 ラセットが、小さな声でそう呟き終わった、と、その瞬間。
 地面から彼の体を登るように橙色だいだいいろの光が凄いスピードで這いあがり、体を包んだと思った瞬間にその光が一気に周囲へと散った。

「――――っ!?」

 俺達をすり抜け、かなりの広範囲に広がった橙色の光の粒子は、雪のように地面に舞い降りて染み込んでいく。俺達の使う詠唱とは全く違う文言と、それによって引き起こされた現象に瞠目どうもくしていると……少し先の方で、大地が光るのが見えた。

「あれ……あそこ光ってる……」

 思わずそう言うと、ラセットが不機嫌な顔でこちらを向いた。

「……フン……腐っても黒曜の使者と言う事か。水と木の曜術しか使えんというのに、全属性を見る事が出来るなど……宝の持ち腐れだ」

 嫌なら無視してりゃいいのにネチネチ言って来るってのは、良い兆候だ。
 俺達と小競り合いをするのも辞さないって事は、少なくとも関わり合いになりたくないとは思ってないって事だからな。この分なら多少の会話は出来るだろう。
 問題は、ブラックがラセットとの会話に耐え切れるかどうかだけども。

「ふむ……光った場所にはなんぞあるというのか?」

 少し古臭い口調のケルティベリアさんは、そんなラセットの事など気にせず興味深げに俺を見て来る。中立派として見届ける為に俺達に同行したけれど、俺達に対して敵意を持っている訳ではないようだ。

 まあ、中立だからこそ分け隔てなくって事も有るだろうから、味方かどうかは何とも言えないんだけどね。普通に話してくれるだけでもありがたいから、その辺りは今は置いとこう。

 因みにラセットが何故「監視役のもう一人」になったかと言うと、出発直前に急に一人でやって来て、「私が監視役を引き受ける!」と言って譲らず、彼の警護対象であるお姫様も「ブラック様のお役に立ててやって下さいまし」とか言うもんだから、しぶしぶ裁定員達が入れてしまったのだ。
 それなのに、当のラセットはツンケンしてる訳だが……。

「たぶん、監視役っていうか……お目付け役って感じなのかなあ……」

 大事なお姫様に色目を使っている不届きなやからだと思っているブラックを、どういう奴なのか見極めるつもりで付いて来たのだろう。まあ、気持ちは解るけども。

 しかしだったら姫様の「お役にたてて」という言葉を尊重し、もうちょっと協調性を発揮して欲しい物なのだが……まあそんな事言っても仕方ないか。
 
 ああ、このギスギスした空気、クロウが初めてパーティー加入した時みたいだ。
 もうむしろちょっと懐かしいわ。

「ツカサ君どうしたの、変な顔して」
「いや、なんでもない。とにかく光った所に行ってみよう。早く【アタラクシア】に向かう為にもな。……そうですよね、ラセットさん」

 内心では呼び捨てだが、大人には敬語をきちんと使おう。うむ、偉いぞ俺。
 しかしラセットは当たり前の行為を褒めることは無く、フンと鼻を鳴らして光った方向へと一人で歩きだしてしまった。ああ、好感度まだ低いなあ。

 別段友達になりたいって訳じゃないけど、日常会話は出来るようになりたいぞ。
 仲良くなれば姫様が何を考えてるのか教えてくれるかもしれないし。

 そんな事を思いながら、四人で光った場所へと近付く。
 表面上は何の変哲へんてつもない所だったが、そこを頑張って掘ってみると――――

「おお! なんか金属のハッチ……じゃなかった、扉みたいなものが!」

 1メートルほど掘った所でガツンと固い音がしたので、四人全員で丁寧に土を取り除いた結果、なんと俺達は地下へと通じるらしい穴を発見してしまったのである。
 これは、もしかしなくても地下に行く為のハッチだよな。でも、これが発見されてないとは……発掘場所から遠すぎて、まだここまで調査出来てなかったのかな。

 発掘って、基本何かが出土した場所を中心に探すし、こんなだだっ広い場所を全部掘り返すとなると、やるとしてもかなり時間が掛かるしなあ。
 でも土の曜術師なら見つけられる物なんじゃないのかな。
 プレインには土の曜術師はいなかったんだろうか。ううむ、何だかよく判らん。

「私の願いに応じて光った場所は、ここしかない。ということは、地図かなにか……もしくはくだんの遺跡に関する資料が眠っているはずだ」
「えっと……それは、さっきの術で解ったんですか?」
「それ以外に何が有る? お前達の使う下賤げせんで下等な曜術と、我々神族の使う曜術を一緒にするな。神より力を授かりし我々は、人族とは格が違うのだ」

 解ったらさっさと入れ、などという居丈高なイケメンエルフ。
 一瞬ハリセンで頭を叩きたくなったが、我慢だ我慢。とにかく下に降りてみよう。
 怖い顔をしたブラックがラセットに殴りかからない内に……。








 
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

義理姉がかわいそうと言われましても、私には関係の無い事です

渡辺 佐倉
恋愛
マーガレットは政略で伯爵家に嫁いだ。 愛の無い結婚であったがお互いに尊重し合って結婚生活をおくっていければいいと思っていたが、伯爵である夫はことあるごとに、離婚して実家である伯爵家に帰ってきているマーガレットにとっての義姉達を優先ばかりする。 そんな生活に耐えかねたマーガレットは… 結末は見方によって色々系だと思います。 なろうにも同じものを掲載しています。

悪役令嬢になりたくない(そもそも違う)勘違い令嬢は王太子から逃げる事にしました~なぜか逆に囲い込まれました~

咲桜りおな
恋愛
 四大公爵家の一つレナード公爵家の令嬢エミリア・レナードは日本人だった前世の記憶持ち。 記憶が戻ったのは五歳の時で、 翌日には王太子の誕生日祝いのお茶会開催が控えており その場は王太子の婚約者や側近を見定める事が目的な集まりである事(暗黙の了解であり周知の事実)、 自分が公爵家の令嬢である事、 王子やその周りの未来の重要人物らしき人達が皆イケメン揃いである事、 何故か縦ロールの髪型を好んでいる自分の姿、 そして転生モノではよくあるなんちゃってヨーロッパ風な世界である事などを考えると…… どうやら自分は悪役令嬢として転生してしまった様な気がする。  これはマズイ!と慌てて今まで読んで来た転生モノよろしく 悪役令嬢にならない様にまずは王太子との婚約を逃れる為に対策を取って 翌日のお茶会へと挑むけれど、よりにもよってとある失態をやらかした上に 避けなければいけなかった王太子の婚約者にも決定してしまった。  そうなれば今度は婚約破棄を目指す為に悪戦苦闘を繰り広げるエミリアだが 腹黒王太子がそれを許す訳がなかった。 そしてそんな勘違い妹を心配性のお兄ちゃんも見守っていて……。  悪役令嬢になりたくないと奮闘するエミリアと 最初から逃す気のない腹黒王太子の恋のラブコメです☆ 世界設定は少し緩めなので気にしない人推奨。

BL短編

水無月
BL
『笹葉と氷河』 ・どこか歪で何かが欠けたふたりのお話です。一話目の出会いは陰鬱としていますが、あとはイチャイチャしているだけです。笹葉はエリートで豪邸住まいの変態で、氷河は口悪い美人です。氷河が受け。 胸糞が苦手なら、二話から読んでも大丈夫です。 『輝夜たち』 ・シェアハウスで暮らしている三人が、会社にいる嫌な人と戦うお話。ざまぁを目指しましたが……、初めてなので大目に見てください。 『ケモ耳学園ネコ科クラス』 ・敏感な体質のせいで毛づくろいでも変な気分になってしまうツェイ。今度の実技テストは毛づくろい。それを乗り切るために部活仲間のミョンに助けを求めるが、幼馴染でカースト上位のドロテが割って入ってきて…… 猫団子三匹がぺろぺろし合うお話です。 『夏は終わりだ短編集』 ・ここに完結済みの番外編を投稿していきます。 ・スペシャルはコラボ回のようなもので、書いてて楽しかったです私が。とても。 ・挿絵は自作です。 『その他』 ・書ききれなくなってきたので、その他で纏めておきます。 ※不定期更新です。

婚約解消して次期辺境伯に嫁いでみた

cyaru
恋愛
一目惚れで婚約を申し込まれたキュレット伯爵家のソシャリー。 お相手はボラツク侯爵家の次期当主ケイン。眉目秀麗でこれまで数多くの縁談が女性側から持ち込まれてきたがケインは女性には興味がないようで18歳になっても婚約者は今までいなかった。 婚約をした時は良かったのだが、問題は1か月に起きた。 過去にボラツク侯爵家から放逐された侯爵の妹が亡くなった。放っておけばいいのに侯爵は簡素な葬儀も行ったのだが、亡くなった妹の娘が牧師と共にやってきた。若い頃の妹にそっくりな娘はロザリア。 ボラツク侯爵家はロザリアを引き取り面倒を見ることを決定した。 婚約の時にはなかったがロザリアが独り立ちできる状態までが期間。 明らかにソシャリーが嫁げば、ロザリアがもれなくついてくる。 「マジか…」ソシャリーは心から遠慮したいと願う。 そして婚約者同士の距離を縮め、お互いの考えを語り合う場が月に数回設けられるようになったが、全てにもれなくロザリアがついてくる。 茶会に観劇、誕生日の贈り物もロザリアに買ったものを譲ってあげると謎の善意を押し売り。夜会もケインがエスコートしダンスを踊るのはロザリア。 幾度となく抗議を受け、ケインは考えを改めると誓ってくれたが本当に考えを改めたのか。改めていれば婚約は継続、そうでなければ解消だがソシャリーも年齢的に次を決めておかないと家のお荷物になってしまう。 「こちらは嫁いでくれるならそれに越したことはない」と父が用意をしてくれたのは「自分の責任なので面倒を見ている子の数は35」という次期辺境伯だった?! ★↑例の如く恐ろしく省略してます。 ★9月14日投稿開始、完結は9月16日です。 ★コメントの返信は遅いです。 ★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。 ♡注意事項~この話を読む前に~♡ ※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。 ※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。 ※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。 ※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります) ※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。 ※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません

趣味を極めて自由に生きろ! ただし、神々は愛し子に異世界改革をお望みです

紫南
ファンタジー
魔法が衰退し、魔導具の補助なしに扱うことが出来なくなった世界。 公爵家の第二子として生まれたフィルズは、幼い頃から断片的に前世の記憶を夢で見ていた。 そのため、精神的にも早熟で、正妻とフィルズの母である第二夫人との折り合いの悪さに辟易する毎日。 ストレス解消のため、趣味だったパズル、プラモなどなど、細かい工作がしたいと、密かな不満が募っていく。 そこで、変身セットで身分を隠して活動開始。 自立心が高く、早々に冒険者の身分を手に入れ、コソコソと独自の魔導具を開発して、日々の暮らしに便利さを追加していく。 そんな中、この世界の神々から使命を与えられてーーー? 口は悪いが、見た目は母親似の美少女!? ハイスペックな少年が世界を変えていく! 異世界改革ファンタジー! 息抜きに始めた作品です。 みなさんも息抜きにどうぞ◎ 肩肘張らずに気楽に楽しんでほしい作品です!

4番目の許婚候補

富樫 聖夜
恋愛
愛美は家出をした従姉妹の舞の代わりに結婚することになるかも、と突然告げられた。どうも昔からの約束で従姉妹の中から誰かが嫁に行かないといけないらしい。順番からいえば4番目の許婚候補なので、よもや自分に回ってくることはないと安堵した愛美だったが、偶然にも就職先は例の許婚がいる会社。所属部署も同じになってしまい、何だかいろいろバレないようにヒヤヒヤする日々を送るハメになる。おまけに関わらないように距離を置いて接していたのに例の許婚――佐伯彰人――がどういうわけか愛美に大接近。4番目の許婚候補だってバレた!? それとも――? ラブコメです。――――アルファポリス様より書籍化されました。本編削除済みです。

スキルが生えてくる世界に転生したっぽい話

明和里苳
ファンタジー
物心ついた時から、自分だけが見えたウインドウ。 どうやらスキルが生える世界に生まれてきたようです。 生えるなら、生やすしかないじゃない。 クラウス、行きます。 ◆ 他サイトにも掲載しています。

縦ロールをやめたら愛されました。

えんどう
恋愛
 縦ロールは令嬢の命!!と頑なにその髪型を守ってきた公爵令嬢のシャルロット。 「お前を愛することはない。これは政略結婚だ、余計なものを求めてくれるな」 ──そう言っていた婚約者が結婚して縦ロールをやめた途端に急に甘ったるい視線を向けて愛を囁くようになったのは何故? これは私の友人がゴスロリやめて清楚系に走った途端にモテ始めた話に基づくような基づかないような。 追記:3.21 忙しさに落ち着きが見えそうなのでゆっくり更新再開します。需要があるかわかりませんが1人でも続きを待ってくれる人がいらっしゃるかもしれないので…。

処理中です...