831 / 1,264
ラゴメラ村、愛しき証と尊き日々編
31.そんなことより○○だ!
しおりを挟む――それから俺は、アドニスに“黒曜の使者”のことを話した。
ブラックは俺を殺すための刺客だった……ということは言わずに、ブラックと出会って自分が特殊であると気付かされたことや、それからずっと旅をして来たこと。そして、俺が使える能力やそれを証明するエピソードとか……もちろん、アドニスが不思議がっていた事への答えや、言わずにいた事も色々と話した。
刺客の事とかクロウにも話していない部分は言わなかったけど、そこはまあ……今広げても喧嘩になるだけだろうし、もう少し三人が仲良くなってからの方が……。
……仲良くなれるのかなこいつら…………う、うん、置いておこう。うん。
とにかく、黒曜の使者の事も含めてざっと今までの事をダイジェストでお送りしたのだが。
「……なるほどねえ……。これで、ツカサ君が特殊だった謎が解けましたよ。しかしさすがに、君が異世界の人族だとは思いませんでしたねえ……」
「まあ……この世界じゃ別の世界が有るなんて認識はない訳だし……」
「そうですね、未知の大陸を“新世界”などと名付けたりはしますが、自分達が住んでいる場所と少し違う世界がまた別にある……なんて事は、普通は考えないでしょう。天国や地獄とはまた別の世界なんて概念、一般人には難しいでしょうね」
それはブラックも言ってたな。
今異世界という物を考える人間が居るとすれば、それは学者か賢者くらいなもんだろうって。けど、妖精の国を知ってるアドニスなら、考えそうなもんだけどなあ。
いや、異世界っていうと逆に妖精の国みたいな方向に行っちゃうのかな……?
「アドニスはそういうの考えた事も無かったのか?」
「分野が違いますし……空想の類は私もあまり得意では無くて。……そういうのは作家か吟遊詩人の仕事ではないですかね。しかし、言われてみれば……【リングロンドヤード・ヴァシリカ】も別世界と言えばそうか。……だとしたら、ツカサ君の世界も何かしらでこちらと繋がっているのですか?」
そういえば……そういう事を問いかけられた事は無かったな。
一応帰る術はあるらしいと答えると、アドニスはなんだか理解しがたそうに眉根を寄せた。
「ふむ……それにしては……文献が今まで出て来なかった事が妙ですね」
「……?」
「黒曜の使者は、今まで多くの者に忘れられていた存在……という話でしたが、実際にはアスカー教の経典にその記述が残されていて、それを知る者が存在したのでしょう? そして、神族は異世界と使者の情報を有している。それならば、地上にも他に記述が有っても良いのではないでしょうか。いくら『神が使者の情報を消した』としても、世界中にその記述が散らばっている以上、神の手の届かぬ場所に残る情報も有ったのでは?」
「確かに……言われてみれば……」
本当かどうかは分からないけど、ギアルギンは「次の黒曜の使者が現れた時に備えて、神が使者の情報を消した」と言っていたけど……だったら、アタラクシア遺跡にあの絵本が有ったのは変だし、何より消した張本人であるアスカー神が信徒の脳内を弄らず、経典に記すのを許したのもおかしい事になる。それに……神と密接な関係が有ったエルフ神族の記録にもその名が残ってるのは変だよな……。
あれ……じゃあ、それってどういう事なんだろう……。
神様の能力にも限界があって、誰かが使者の情報を残してくれてたってこと?
それとも、神様に対抗しうる力が有って、その力が記述を残したとか……?
だけどそれなら神様なんだから気付いてない訳がないだろうし、それだとあんなに敵対していた黒曜の使者の情報をわざと残した事になって、情報を消したってのが嘘って事になっちゃうけど、でもそれも結局は伝聞なワケで、本当は違う可能性も有って……。
ヤバい、情報がこんがらがってよく解らなくなってきた。
どこからどこまでがマジで、どこからが作り話なんだ。解らん、解らんぞ。
「つ、ツカサ君頭から湯気でてるよ」
「ツカサ落ち着け」
「う、ううう……」
左右から手でパタパタされてしまった。
うぐぐ……こういう話はやっぱ苦手だ……。
「……まあ、我々には判断できない要素が多すぎる……という事だけは確かですね。今現在はっきりしている事は、ツカサ君の“出来る事”と、我々グリモアが元は黒曜の使者との繋がりが有り、今はツカサ君の支配者として存在しているということぐらいでしょうか」
「……災害云々は、ツカサ君が本当にそうなのかってのは怪しくなってきたしね」
「というか、あの指名手配犯の話では、お前らがツカサを食い尽くして災害を起こすと言ってたそうではないか。ツカサに近寄るな」
今更その事を思い出して、クロウが俺を抱き寄せながらずりずりと移動する。
ま、まあ、確かに危険っちゃあ危険だわな……。
しかしクロウの直球な態度にカチンと来たらしく、ブラックとアドニスは同時に席から立って、俺とクロウに不機嫌そうな顔で食って掛かって来た。
「ほぉお? ツカサ君を直接的に食い尽くす悪食駄熊が言うじゃないか?」
「……私をこの色欲魔と並べるとは、中々に命知らずな熊ですね……」
あっ、あっ。やばい。
これはさすがにクロウが不利過ぎる。
ドSと凶悪中年がタッグを組んだらどうなる物か解ったもんじゃない。
俺は慌ててクロウから飛び退くと、ブラックとアドニスの肩を掴んで「どーどー」と宥めながら二人を無理矢理座らせた。お願いこっち睨みながら座らないで。
なんで穏やかに会話が終わらないんだもう。
これも曜術師ばっかり集まってるから……?
話し合うだけでどっと疲れてしまったが、まあこちらの事情は伝わっただろう。
これで、アドニスも納得してくれると良いんだけど……。
「アドニス、俺達に協力してくれるか?」
落ち着いた相手に改めて問いかけると、アドニスは口角を軽く上げて微笑んだ。
「今更ですよ。私は君を裏切らないと真名を持って誓いました。君に危害が及ぶような事は、私自身が許しません。出来る限り協力しましょう」
「アドニス……!」
「まあ、タダでという訳には行きませんが」
「アドニス……」
そうだなお前はそう言う奴だよな。
自分の利益が通りそうだったら、すかさずねじ込んでくる男だったなお前は。
「お前……ツカサ君にコナ掛けといてその態度は何だ! 眼鏡かち割るぞ!!」
「私だってやりかけの仕事を放り出して、アレク様と皇帝陛下がご機嫌斜めになるのを必死に宥めつつやっと出て来たんですよ? 対価ぐらい貰って当然では?」
「……お前にはオスとしての矜持は無いのか」
「そうだそうだ!」
クロウが思いっきり眉間に皺を寄せて言うのに、ブラックが賛同する。
しかし、アドニスはそんな中年二人をジロリと睨むと冷たい視線で言葉を放った。
「冒険者なんていう定職に就かないでフラフラしている甲斐性無しと、宮仕えで働く私を一緒にしないで下さい。今回の要請でラゴメラ村に来た事によって生じる遅延決定の事項と、それに関わる損失や今後私が帰った時に行わねばならない仕事やご機嫌取りの方法を一から十まで列挙して欲しいんですか? その全てを肩代わりして二三ヶ月ツカサ君と会えなくなっても良いのであれば、私も対価を望みませんが」
「……」
「宮仕え、代わりにやってくれます?」
「…………」
絶対零度の言葉と、目が笑っていない恐ろしい微笑に、ブラックとクロウが凍る。
……うん、そうだね。何も言えないよね、特にブラック……。
ていうかマジで世知辛いな宮仕え。今更だけど来て貰って本当に申し訳ない。
「なんかゴメン……アドニス……」
「ああ、ツカサ君は良いんですよ。悪いのは歳の割に浅慮なこの中年二人ですから」
は、はっきり言うなあ。
でも、オーデル皇国だって今立て直してる最中なんだし、本当ならアドニスも仕事が有ったんだろうから、そりゃ愚痴の一つでも言いたくなるだろう。
対価が欲しいってのも仕方ないよな。
だけど……対価と言っても、何を差し出せばいいのやら。
俺があげられるモンなんて、些細な物しかないぞ。家事代行とか、粗品のタオルをプレゼントとかそんなレベルでいいのか。
うーん……あれか、やっぱ黒曜の使者の力で何かやりたいのかしら。
それなら協力できるけど、木の曜術師の中でもトップクラスの実力があるアドニスに、同じ属性でペーペーレベルな俺がやれる事とは……。
「アドニス、対価って何が欲しいんだ? 黒曜の使者の力とかで何かしたいのか?」
あまり大きなことは叶えられないぞと言うと、アドニスは先程とは全く違う上機嫌の微笑みでニコニコと笑いながら、眼鏡をくいっと直した。
「ああ、そういう大事は頼みませんから安心して下さい。それよりも、ツカサ君には大事な事を頼みたいのですよ」
「大事な事?」
「ええ。簡単な事です。ちょっとした被験者になって欲しいだけですから」
「え?」
ひけんしゃ?
被験者って、あの、あれ、薬とかの……。
「いやあ、宮仕えの辛い所でして、最近忙しくて蔓屋に出品する新作の性玩具を作れていませんでね。ちょっとした息抜きとして、ここで作りたいと思ってたんですよ。なので、ツカサ君にはその玩具を目の前で試してほしいと思いまして」
「え゛?」
せいがんぐ?
待って。あの、ちょっと待って。話が変な方向に行ってない?
俺の耳がおかしいの。それともアドニスが言ってる事がおかしいのかな。
「明日にはロサードもここに来ると思うので、その時に受け取る物で早速試しましょうね。ああ、それと【リュビー財団】に関する事も話しに来ると思うので、ついでに聞いてあげて下さい」
「あの、ちょっと」
「いやあ休暇と思えば楽しくなりますねえ。ああ、この家はもう一つ客室があったのでしょう? 私はそこを使わせて貰いますから、よろしくお願いしますね」
「ちょっと。あの。あの」
「話を勝手に進めるなインケン眼鏡ー!!」
隣でブラックが爆発した。
そうね、そりゃそうだよね、真面目な話をしてたのにどうしてこうなった。
何で俺アダルトグッズのモニターにされてんの?
なにこれ地獄かな?
「リュビー財団の事の方が重要なはずではないのか……」
真面目なクロウが汗を垂らしながらそう言うが、しかしアドニスはあっけらかんと、ぎこちない問いかけに返しやがった。
「正直、興味ないのでどうでもいいです。私は可愛いツカサ君で遊べれば満足なので」
……………………。
アドニスって……アドニスって…………。
いや……うん、まあ……そう言う奴だったね……そう言う奴だったよね……。
「ハハ……またこうなるのか……」
ああ、どうして曜術師ってのはマトモな奴が居ないんだ。
自分が言えた義理じゃないのは解ってるけど、ブラックやアドニスのような、自分の好きな物以外に興味が無い奴らを見ると、大人ってなんだろうと思わずにはいられなかった。
ていうか、なんで俺はスケベ方面に思い切りがいい変態にばかり捕まるんだ……。
→
※アドニスは頭がおかしい
16
お気に入りに追加
3,610
あなたにおすすめの小説
義理姉がかわいそうと言われましても、私には関係の無い事です
渡辺 佐倉
恋愛
マーガレットは政略で伯爵家に嫁いだ。
愛の無い結婚であったがお互いに尊重し合って結婚生活をおくっていければいいと思っていたが、伯爵である夫はことあるごとに、離婚して実家である伯爵家に帰ってきているマーガレットにとっての義姉達を優先ばかりする。
そんな生活に耐えかねたマーガレットは…
結末は見方によって色々系だと思います。
なろうにも同じものを掲載しています。
悪役令嬢になりたくない(そもそも違う)勘違い令嬢は王太子から逃げる事にしました~なぜか逆に囲い込まれました~
咲桜りおな
恋愛
四大公爵家の一つレナード公爵家の令嬢エミリア・レナードは日本人だった前世の記憶持ち。
記憶が戻ったのは五歳の時で、
翌日には王太子の誕生日祝いのお茶会開催が控えており
その場は王太子の婚約者や側近を見定める事が目的な集まりである事(暗黙の了解であり周知の事実)、
自分が公爵家の令嬢である事、
王子やその周りの未来の重要人物らしき人達が皆イケメン揃いである事、
何故か縦ロールの髪型を好んでいる自分の姿、
そして転生モノではよくあるなんちゃってヨーロッパ風な世界である事などを考えると……
どうやら自分は悪役令嬢として転生してしまった様な気がする。
これはマズイ!と慌てて今まで読んで来た転生モノよろしく
悪役令嬢にならない様にまずは王太子との婚約を逃れる為に対策を取って
翌日のお茶会へと挑むけれど、よりにもよってとある失態をやらかした上に
避けなければいけなかった王太子の婚約者にも決定してしまった。
そうなれば今度は婚約破棄を目指す為に悪戦苦闘を繰り広げるエミリアだが
腹黒王太子がそれを許す訳がなかった。
そしてそんな勘違い妹を心配性のお兄ちゃんも見守っていて……。
悪役令嬢になりたくないと奮闘するエミリアと
最初から逃す気のない腹黒王太子の恋のラブコメです☆
世界設定は少し緩めなので気にしない人推奨。
BL短編
水無月
BL
『笹葉と氷河』
・どこか歪で何かが欠けたふたりのお話です。一話目の出会いは陰鬱としていますが、あとはイチャイチャしているだけです。笹葉はエリートで豪邸住まいの変態で、氷河は口悪い美人です。氷河が受け。
胸糞が苦手なら、二話から読んでも大丈夫です。
『輝夜たち』
・シェアハウスで暮らしている三人が、会社にいる嫌な人と戦うお話。ざまぁを目指しましたが……、初めてなので大目に見てください。
『ケモ耳学園ネコ科クラス』
・敏感な体質のせいで毛づくろいでも変な気分になってしまうツェイ。今度の実技テストは毛づくろい。それを乗り切るために部活仲間のミョンに助けを求めるが、幼馴染でカースト上位のドロテが割って入ってきて……
猫団子三匹がぺろぺろし合うお話です。
『夏は終わりだ短編集』
・ここに完結済みの番外編を投稿していきます。
・スペシャルはコラボ回のようなもので、書いてて楽しかったです私が。とても。
・挿絵は自作です。
『その他』
・書ききれなくなってきたので、その他で纏めておきます。
※不定期更新です。
婚約解消して次期辺境伯に嫁いでみた
cyaru
恋愛
一目惚れで婚約を申し込まれたキュレット伯爵家のソシャリー。
お相手はボラツク侯爵家の次期当主ケイン。眉目秀麗でこれまで数多くの縁談が女性側から持ち込まれてきたがケインは女性には興味がないようで18歳になっても婚約者は今までいなかった。
婚約をした時は良かったのだが、問題は1か月に起きた。
過去にボラツク侯爵家から放逐された侯爵の妹が亡くなった。放っておけばいいのに侯爵は簡素な葬儀も行ったのだが、亡くなった妹の娘が牧師と共にやってきた。若い頃の妹にそっくりな娘はロザリア。
ボラツク侯爵家はロザリアを引き取り面倒を見ることを決定した。
婚約の時にはなかったがロザリアが独り立ちできる状態までが期間。
明らかにソシャリーが嫁げば、ロザリアがもれなくついてくる。
「マジか…」ソシャリーは心から遠慮したいと願う。
そして婚約者同士の距離を縮め、お互いの考えを語り合う場が月に数回設けられるようになったが、全てにもれなくロザリアがついてくる。
茶会に観劇、誕生日の贈り物もロザリアに買ったものを譲ってあげると謎の善意を押し売り。夜会もケインがエスコートしダンスを踊るのはロザリア。
幾度となく抗議を受け、ケインは考えを改めると誓ってくれたが本当に考えを改めたのか。改めていれば婚約は継続、そうでなければ解消だがソシャリーも年齢的に次を決めておかないと家のお荷物になってしまう。
「こちらは嫁いでくれるならそれに越したことはない」と父が用意をしてくれたのは「自分の責任なので面倒を見ている子の数は35」という次期辺境伯だった?!
★↑例の如く恐ろしく省略してます。
★9月14日投稿開始、完結は9月16日です。
★コメントの返信は遅いです。
★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません
趣味を極めて自由に生きろ! ただし、神々は愛し子に異世界改革をお望みです
紫南
ファンタジー
魔法が衰退し、魔導具の補助なしに扱うことが出来なくなった世界。
公爵家の第二子として生まれたフィルズは、幼い頃から断片的に前世の記憶を夢で見ていた。
そのため、精神的にも早熟で、正妻とフィルズの母である第二夫人との折り合いの悪さに辟易する毎日。
ストレス解消のため、趣味だったパズル、プラモなどなど、細かい工作がしたいと、密かな不満が募っていく。
そこで、変身セットで身分を隠して活動開始。
自立心が高く、早々に冒険者の身分を手に入れ、コソコソと独自の魔導具を開発して、日々の暮らしに便利さを追加していく。
そんな中、この世界の神々から使命を与えられてーーー?
口は悪いが、見た目は母親似の美少女!?
ハイスペックな少年が世界を変えていく!
異世界改革ファンタジー!
息抜きに始めた作品です。
みなさんも息抜きにどうぞ◎
肩肘張らずに気楽に楽しんでほしい作品です!
4番目の許婚候補
富樫 聖夜
恋愛
愛美は家出をした従姉妹の舞の代わりに結婚することになるかも、と突然告げられた。どうも昔からの約束で従姉妹の中から誰かが嫁に行かないといけないらしい。順番からいえば4番目の許婚候補なので、よもや自分に回ってくることはないと安堵した愛美だったが、偶然にも就職先は例の許婚がいる会社。所属部署も同じになってしまい、何だかいろいろバレないようにヒヤヒヤする日々を送るハメになる。おまけに関わらないように距離を置いて接していたのに例の許婚――佐伯彰人――がどういうわけか愛美に大接近。4番目の許婚候補だってバレた!? それとも――? ラブコメです。――――アルファポリス様より書籍化されました。本編削除済みです。
スキルが生えてくる世界に転生したっぽい話
明和里苳
ファンタジー
物心ついた時から、自分だけが見えたウインドウ。
どうやらスキルが生える世界に生まれてきたようです。
生えるなら、生やすしかないじゃない。
クラウス、行きます。
◆ 他サイトにも掲載しています。
縦ロールをやめたら愛されました。
えんどう
恋愛
縦ロールは令嬢の命!!と頑なにその髪型を守ってきた公爵令嬢のシャルロット。
「お前を愛することはない。これは政略結婚だ、余計なものを求めてくれるな」
──そう言っていた婚約者が結婚して縦ロールをやめた途端に急に甘ったるい視線を向けて愛を囁くようになったのは何故?
これは私の友人がゴスロリやめて清楚系に走った途端にモテ始めた話に基づくような基づかないような。
追記:3.21
忙しさに落ち着きが見えそうなのでゆっくり更新再開します。需要があるかわかりませんが1人でも続きを待ってくれる人がいらっしゃるかもしれないので…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる