異世界日帰り漫遊記

御結頂戴

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ラゴメラ村、愛しき証と尊き日々編

  違和

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 ツカサの美味しい夕食を終えて、あとは寝るだけの時間となった。

 もちろん、今日もツカサと同衾どうきんだ。最初は嫌がっていたツカサだが、今まで何度も同衾して来た訳だし何より恋人なら当然だと言うと、渋々応じてくれた。
 今ではもうブラックと一緒に寝る事になんの躊躇ためらいも無い。

(ツカサ君たら本当に僕の事大好きなんだからなぁ~も~)

 本人は「二人だと寝辛いから」だとか「アンタが鬱陶うっとうしいから」とか言いはするが、ブラックはツカサが本当は何が嫌なのか知っている。

 要するに、密着して寝るとブラックを意識してしまい、その事が恥ずかしくなるのが嫌なだけなのだ。なのに、それを言うのがまた恥ずかしいものだから、ツカサは色々と理由をつけたり酷く嫌がったりしながら、ブラックと遠ざけようとするのだ。

 そう、全てはブラックを好き過ぎてたまらないから。
 だから、ツカサはそれを知られたくなくて嫌がっているのだ。

 ……ブラックは、そんな詰めが甘いツカサが可愛くて仕方なかった。
 ツカサを可愛がりたくて抱き締めたくて、ついつい意地悪な事を言って、彼を赤面させたり困らせてしまうのである。

(でも、ツカサ君は全部許してくれるもんね。僕の事解ってくれてるから、なんでも仕方がないなあって言って……はぁあぁたまらないよぉ……)

 今だって、一緒に部屋に入って来ても、こちらを不機嫌な顔でチラチラと見ているだけで、文句なんて言いもしない。まるで初めてねやに入った処女のようだ。
 何時まで経っても初々しいその仕草に我慢できず、ブラックはツカサに飛び掛かってギュッと抱き締めてしまった。

「ツカサくぅ~~ん! はぁぁあああ可愛いよ可愛いよ可愛いよぉおお!」
「ぎゃあぁああ! 寝る前にサカるんじゃねえぇ!」

 おっと、勢い余ってつい股間まで擦りつけてしまっていたか。
 今から寝るのにこれはいけないと思い、ブラックは照れながら頭を掻いた。

「えへへ、ごめんごめん……でも、ちょっとぐらいなら良くない?」
「っ……」

 抱き締めたまま、ツカサの体を持ち上げてベッドへと引きずり倒す。
 そうしてそのまま圧し掛かると、ツカサはびくりと体を震わせて、すぐに顔を紅潮させた。ブラックの顔が近付いて来たせいで、思わず反応してしまったのだろう。
 そう言う所がまた可愛いんだと思いながら、ブラックはツカサの熱い頬を手で軽く覆って、微かに開いた口を自分の唇で塞いだ。

「んっ……ぅ……!」

 ツカサの吐息が流れ込んできて、股間が疼く。
 あまりにも柔らかく瑞々しい唇を食めばそれだけでツカサは反応し、舌でなぞるとすぐに可愛らしい息が漏れた。

 幼さを色濃く残す体は、組み敷いてキスをしただけでもう堪らなくなったのか、足を擦り合わせひくひくと震えている。キスだけで、ツカサはこれほどまでにブラックに反応を返してくれるのだ。ブラックが、好きだから。それが嬉しくて、ブラックは体を密着させながら思う存分可憐な唇をむさぼった。

「っ、ふ……んぅっ……ぅ、んぅう……っ」
「はぁっ、は……はぁ……っ、か、可愛い……可愛いよぉ……ツカサ君……」

 小さくて柔らかい唇が可愛い。震える小さな舌が可愛らしくてたまらない。こんな狭い口で一生懸命自分の欲望に応えてくれているのだと思うと、口で奉仕された時の記憶が蘇ってきて、股間がいきりたって仕方が無かった。

(はぁっ、は……っ、こ、困っちゃうな……興奮しちゃうよぉ……)

 ツカサの口は狭くて暖かくて、それでいて柔らかでとても心地が良かった。
 小さいせいで口の中で舐め回す事は難しいようだったが、しかしツカサの喉奥までペニスを突きいれた時の、あの尻穴とはまた違った刺激は忘れられない。
 苦しさと嗚咽おえつのせいで収縮する喉が締め付けて来て、口がもごもごと動き、ペニスで押し潰された舌が丁度裏筋に辺りながら蠢くのは、未知なる快楽だった。

 今まで誰からも味わった事のない、セックスに不慣れだからこその快楽。
 こんなに素晴らしい体験をさせてくれるところもまた愛しい。
 本当にツカサは体も心も最高だ。自分の伴侶はやはりこの子しかいない。

 そう思えばより一層愛しくなって、ブラックは唾液をたっぷりと絡ませながら、舌でツカサの口腔を思う存分蹂躙し、見せつけるように舌を出しながら口を離した。

「ぅ、あ……はぁ、あ゛…………」

 舌から唾液が伸びて、ツカサの口の端に垂れる。
 ブラックが貪りすぎたせいかもう目は潤んでおり、キスだけで肌を桃色に染めてはぁはぁと苦しそうに肩で息をしていた。

 苦しさに寄せられた眉と潤んだ瞳が扇情的だ。
 開いた口から見え隠れする舌を見れば、またその舌に吸い付きたくなった。
 本当に、どこもかしこもツカサは可愛らしい。ブラックの際限のない性欲に曝されても、嫌がりながらも最後には受け入れてくれる。自分の愛撫に素直に応えて、思う存分に溺れてくれる。そのブラックを信頼し切った無意識の甘受が何よりも嬉しくてたまらなかった。

「つ、つ……つかさく……も、もう、シちゃわない? いいよねっ、も、い、良いよねっセックスしようよツカサ君……!」
「ぅ……う、ぁ……」

 まだ正気になっていないのか、とろんとした目でツカサは自分を見上げている。
 嫌がっては居ないのだから、もうここは突き進んでも構わないだろう。
 そう思い、ブラックは上着を脱ごうと合わせを開いた。すると。

「っ……!」
「ん?」

 何故かツカサが、上着を開いて風を孕ませた瞬間に目を見開いた。
 どうしたのだろうかと目を丸くするブラックだったが、ツカサはただ瞠目して上着だけをじっと見つめている。今までになかった行動に戸惑っていると、ツカサは急にあれだけ蕩けていた顔を引き締め直すと、ブラックを見上げた。

「あ……あんた……風呂……っ、しゃ、シャワー……浴びてない、だろ……」
「え、シャワー? ああ、お湯は浴びてないけど……まあ一日くらい良いじゃない」

 そう言うと、ツカサは今度こそ怒ったように顔を歪めてブラックの影のかかる場所から逃れるように、ずりずりと体を後退させた。

「よく、ない……っ、良くない! 風呂入らないと、しないっ、もう、えっちなんて絶対にしないからな!!」
「え゛ぇっ!?」

 思わず大きな声で驚いてしまうが、ツカサは真剣なようで。相変わらずの涙目で真っ赤な顔だったが、それでも必死にブラックを睨んでいた。
 これは……脅しではない。真剣にそんな事を考えている時の顔だ。

(こういう時にツカサ君の意思を無視しちゃうと、更に酷くなるんだよな……)

 丸一日触れさせて貰えないのはまだしも、一週間ぐらいセックスがお預けになるのは頂けない。ただでさえ、今はツカサを完璧に堕とすために挿入も我慢しているというのに、これ以上ツカサに触れられなくなったら自分でもどうするか解らない。

 せっかく今まで我慢して、ようやく努力が実を結び始めたのだ。自分でぶち壊しにするのは、あまりにも馬鹿が過ぎる。

(……仕方ない……風呂に入るついでに抜いて来るか……)

 時間は幾らでもあるんだし、まだ指輪の形すら出来ていないのだ。
 ならば、もっとゆっくり焦らして堕としにかかっても良いだろう。
 そう思い、ブラックはツカサの為に「しかたないなあ」と笑顔で身を引いた。

「じゃあお風呂入って来るね」

 そう言ってベッドから降りた途端――――
 何故か、ツカサは酷く衝撃を受けたような顔になった。

(え? あれ?)

 思っていた顔と違う。
 こういう時は、いつもならホッとしたような顔をしていたのに。
 何故、今になってそんな悲しい知らせでも聞いたような顔をしているのだろうか。
 よく解らなくて眉根を寄せたが、ツカサはすぐに困惑したような悲しそうな何とも言えない表情になると、ブラックから顔を逸らした。

「ツカサ君?」
「な、なんでもない……は、早く行けよ! 風呂入ってこいってば!!」

 そう言いながら完全にそっぽを向いてしまうツカサに、ブラックは奇妙な違和感を感じて首を傾げた。

(変だな……ツカサ君の声が、どことなくいつもの感じじゃないような……)

 いつもなら照れ隠しの怒鳴り声なのだが、今日に限ってはそうではない。
 まるで、本当に拒絶しているかのような声音で…………。

(……うん…………うん? でも、ツカサ君キスは嫌がらなかったし……うーん、僕の気のせいかなぁ……)

 本当に拒絶しているなら、ツカサは本気で嫌がるだろう。
 だけど、彼は同衾すること自体は拒否していない。風呂に入っていないブラックを拒絶しているだけなのだ。ならば、ブラックがやる事は一つである。

「わかった……入って来るね?」

 よく理解出来ないが、ツカサは自分に風呂に入って来て欲しいのだろう。
 だったら望みをかなえてやるまでだ。

 ブラックはすぐに行動に移し、服をその場に脱ぎ捨てると下着一丁でタオルと下着の替えだけを持って風呂場へと向かった。
 このシルヴァの風呂場は、ツカサが「シャワー」と言った通り、種が抜けた蓮の茎のような形の管からお湯が出る仕組みの立ち湯になっている。
 打たせ湯とはまた違うが、さっと入れるのでブラックはそこまで嫌いではない。
 長々と風呂に入る煩わしさよりはずっとマシだった。

(ふー……。でも、なんで急にお風呂なんだろ? この村に来た時は、別に三日も入って無くても普通に同衾してくれたよねえ)

 さっさと上がって服を着替えながら、首を傾げる。
 よく解らないが、家にずっといるとニオイが気になって来る物なのだろうか。

「うーん……だったら、出来るだけ風呂に入った方が良いのかなあ……。ツカサ君が不快に思ってたら、指輪だって渡し辛くなるし……」

 どうせなら、良い雰囲気の中で、精一杯男らしく指輪を渡したい。
 初めてで、これからもう一生訪れないだろう事なのだ。ツカサにずっと思い出して貰えるように、なんとしてでも浪漫あふれる渡し方をしなければ。
 なんたって、ツカサは少女趣味かと思うほどに浪漫が好きなのだから。

(だったら、ツカサ君がキュンとしてくれるようにしないとな……風呂は面倒臭いが、仕方ない。出来るだけ入って、近付いても不快に思われないようにしなきゃ)

 ツカサは綺麗好きなので、今の内に習慣づけておかねばなるまい。
 珍しく禁欲が出来ているのだからこんな事ぐらい大丈夫だろう。そう思いながら、ブラックが部屋に戻ると……ツカサはもう灯りを最小限に落として、ベッドの中で寝転んでしまっていた。やっぱり多少怒っていたらしい。

 これはもう今日のセックスはナシだなと観念し、ブラックはベッドに入った。

「ツカサ君……」

 自分に背中を向けているツカサに近付いて、その体を抱き締める。
 すると、ツカサの小さな体がまたもやびくりと跳ねたが……ブラックに何もかもを委ねるように、体はすぐに弛緩した。

「ね、ツカサ君……ニオイが気になるなら、僕ちゃんとお風呂入るから……だから、遠慮しないで言ってね」

 鍛金たんきんで汗もかくし、第一あのアナベルの鍛冶屋はいつも炉を動かしていてかなり熱が籠っているのだ。自分だって意外と汗を掻いている可能性がある。
 だから、素直に言って貰っていつ風呂に入ればいいのかを見極めねば。

 そう思いながら、ツカサの後頭部に自分の顔を擦りつけると……ツカサは、もぞもぞと動いて、とても小さな声でぽつりと呟いた。

「…………ごめん……」
「ん……?」
「……なんでもない……おやすみ……」

 それきり、ツカサは何も喋ろうとはせず、眠ってしまった。

(んん……? 何か謝るような事されたかなあ。えっち拒否なんていつもの事だし、風呂に入るのもツカサ君からすれば当然なんだから、まあこれは別に謝るような事じゃないだろうし……)

 だったら、どうしてツカサは謝ったのだろう。
 よく解らなかったが、まあいつものように自分に身を委ねてくれているのだから、深くは考えまい。今この時こそ至福の時なのだ。
 余計な事は考えずに、幸せに眠ろう。
 そう思い、ブラックもまた目を閉じたのだった。






 そして――――明けて、翌日。

 いつものようにツカサよりもだいぶん遅く目が覚めたブラックは、上着を着ようと思い、昨日掛けておいた場所へと手を伸ばしたのだが。

「…………ん゛…………あぇ……?」

 まだ上手く回らない舌で言葉を発しながら、もぞもぞと動いて起き上がる。
 いつもの上着だと思って手を伸ばしたものの感触が違っていて、その事に違和感を覚えたのだが……。そう思いながら上着を見ると。

「あれ……これ、僕の上着じゃないぞ……」

 自分の一張羅が掛かっていると思っていた場所には、村の人間が羽織っているような少し厚みのある長袖の上着が掛かっていたのだ。
 これは流石におかしいと思い部屋を探してみるが、上着が見当たらない。

 どういう事だろうと思いながらも仕方なくその上着を着て部屋を出ると、丁度同じ時間に出て来たクロウが、眠そうな眼を更にしょぼしょぼさせながらブラックの服を見てぼそりと呟いた。

「ブラック、なんだその服は。村で鼻つまみ者になっている中年みたいだぞ」
「煩いなあ耳引き千切るぞ。僕だって着たくて着てるんじゃないよ。朝起きたらこの上着しかなかったんだって」
「ウム……? それはまたおかしな事だな」

 さもありなん。しかし考えていても仕方がないので、台所へと向かう。
 そこにはいつものようにツカサが居て、自分達が起きる時間に合わせて朝食を用意してくれていたが……何だかよく解らないが、違和感を感じた。

(んん…………?)

 何だろう。良く解らないが、いつもと同じではない気がする。
 なんというか……ツカサの雰囲気が……硬い、というか、冷めてる、というか……何だかよく解らないが、機嫌が良さそうではない感じに思えたのだ。

 ツカサの表情は、いつもと同じなのに。

「おはよう、ツカサ」

 クロウがそう言うと、ツカサはすぐに振り返っていつものように笑う。

「おはよ、クロウ。もう少しで朝食出来るから待っててな」

 そう言いながら、ブラックにも目を向けるが……――

(うん……うんん……? やっぱなんか……変かも……)

 いつもの表情のはずなのに、やっぱり硬いというか、ぎこちない。
 もしかして、ブラックの上着を変えたのはツカサで、それに対して何か後ろめたい気持ちがあるのだろうか。だから、こんな風になっているのか。

「ツカサ君、僕の上着どこ?」
「あ、ああ。アレなら洗濯するから先に取っといたんだ。何か、結構汚れてたし……。だから、乾くまではその上着を着ててくれ」

 いいよな、と言われて、ブラックは頷く。
 別段あの上着が無いと困るという事も無いので、洗濯してくれるなら別にいい。
 だがしかし、何故今になって洗濯をしようと思ったのだろうか。

(やっぱり僕って結構汗かいてたのかな……)

 それならばかなり問題がある。
 やはり、良い雰囲気を作る為には身だしなみを整えねば。

(ツカサ君に婚約指輪を渡すために、締めるところはちゃんと締めなきゃね!)

 そうと決まれば、まずは行動だ。今日はより一層鍛金に励もう。
 朝から気合を入れるブラックだったが……何故ツカサが変な態度を取っていたのかという事に関しては、終ぞ気付く事は出来なかった。










 
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