異世界日帰り漫遊記

御結頂戴

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ラゴメラ村、愛しき証と尊き日々編

11.肉は野菜より入手が困難

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 ブラックは台車を借りてから家に戻るらしいので、雑貨屋で一旦別れる事にして、俺とクロウは一足お先に東の放牧区域に行ってみる事にした。

 放牧区域も、集落から東へと延びる道に向かう。
 まあ要するに、このシルヴァという場所は集落の区域から三つ又に道が伸びているワケだな。上空から見ると、橋と繋がって三叉の槍に見えるかもしれない。こういう時にドローンとか使って見たくなるんだよなあ。
 絶対面白い地形してるって、この村。

 いやでも、禽竜族の人は飛び方さえ上手くなれば、上空から村の風景も見られるんだよな。あー、やっぱり空を飛べるのってはいいよなぁ……。

「ツカサ、どうした?」
「ん? いや、空を飛べるのって羨ましいなあって思って」

 この村の形状から連想した事を話すと、クロウは何だか感心したようにコクコクと頷きながら、腕を組む。

「なるほど……俯瞰が出来れば戦況の把握も容易だからな……ツカサはこんな時でも色々考えているのだな。さすがはツカサだ」

 えっ。いやあのそういう意味じゃなかったんだが……まあ良いか。
 クロウが何か満足げにムフーしてるし、そう言う事にしておこう。
 まさか「そぉーらを自由に~飛~びたーいなー」レベルの思考だったとはクロウも思うまい。下手に訂正して恥をかくのは嫌なのでナイショにしとこ。

 でも、クロウと二人っきりでこういう他愛ない話をするのも久しぶりだなあ。
 いつもは三人組だし、クロウはブラックが居ると遠慮してあまり話さなくなるから、こうして自分から声をかけてくれるのは嬉しい。
 二人っきりの時なら、こうやって結構積極的に話してくれるんだけど……やっぱ、普段の寡黙さは“二番目の雄”と言う取り決めも関係してるのかな。

 遠慮しきりって感じでもないけど、でも、こればっかりは仕方ないんだろうか。
 ブラックって俺と話してる時に他の奴に会話に入られると、露骨に殺意の籠った顔するんだもんな……俺だったらそんな顔されたら間違いなく無言になるわ。
 うーん……それを考えるとやっぱし仕方がないんだろうか……。

 じゃあ、せめて二人きりになる時ぐらいは沢山喋りたいな。
 オスだのメスだのって言う前にクロウは大事な仲間だし、俺だってクロウとも色々話したいんだからさ。

 そんな訳で、比較的色気のない雑談をしながら道を歩いていると、柵で囲ってある広い牧草地が見えてきた。少し先には川が流れており、その川を越えた向こうには森が見える。案外この土地は広いみたいだな……。

「ここが放牧区域か?」

 不思議そうに眠たげな目を瞬かせて首を傾げるクロウに、俺は木製の質素な柵から身を乗り出しながら答える。

「まあ、道がここで終わってるからそうなんだろうな。でも……管理人さんらしき人が見当たらない……。入ってもいいのかな」
「雑貨屋の親父から話が伝わっているのなら、入っても良いのではないか?」
「あ、そうだよな! 特に注意はされなかったし、ちょっと行ってみるか」

 二人で仲良く柵を越え……るには、俺の股下がだいぶ足りなかったので、クロウに脇を持ち上げて貰って降ろして貰い俺達は牧場へと入った。
 もうやだ死にたい。何なのこの時々やってくる物凄い差を感じる現象。どうせ俺は足短いですよちくしょうちくしょう。

 内心嘆きつつ、とりあえず進んでみる。明らかに他の野草とは違うしっかりとした葉は、俺の世界の牧草とあまり変わりはない。
 たしか牧草ってイネ科なんだっけ? ピンとした葉っぱが似てるよなー。

 田舎で牛を飼ってる兄ちゃんが言ってたけど、イネ科の牧草は「死んでも喰われねーぞゴルァ!」ってガンギマリになった、植物の中でも気合入った部類らしくて、そのイネ科を食べる牛はマジヤバイリスペクトって動物らしいな。わざわざイネ科の植物を食べて栄養にする為に、胃も四倍にチューンナップしたとかなんとか。
 まあいまだに意味は解らないけど、とにかく牛は凄いし牧草は強いってことだな。

 すると、ここに放牧されている動物は牛のような動物ってことか?
 ……でも、この世界にイネ科っていう概念とかはあるのかな……。

 なんてことを思っていると、川の向こうからカランカランとカウベルの音がした。

「おー? お前さん達が滞在する人族のやつらかー?」

 そう言いながらやって来たのは、細身で若者と言った感じの禽竜族の人だ。
 彼は細い棒のような物を振りながら、こちらに近付いて来る。どうやら彼がここの管理を任されているらしい。じゃあ、あのベルの音は放牧されてる動物のかな。
 どんな動物を連れているんだろうと思って手を振っていると……彼の背後からゾロゾロとやってきた不思議な生物に、俺は目を剥いた。

「な、なんだあの動物……」

 思わず驚いてしまったが、これは仕方ないだろう。
 だって、数十頭の群れでやって来たのは……ボールみたいな体に、象のような太い足が生えた、不可思議な生物だったのだから。
 しかも顔の部分は、アリクイみたいな顔で……ちょっと可愛いかも……。

「なんだ、獣人とのつがいか? えらい珍しい組み合わせだな」
「ムッ。やはりつがいに見えるか」

 こらこらクロウ喜ばないの。ブラックが訊いてたらヤバいでしょ。
 何度目かと思うレベルだったが、俺は誤解を解きつつ牧畜を管理する禽竜族の青年に軽い挨拶をして、早速食肉に関してはどうかという話を聞いた。

 すると、青年によるとこの妙な生き物――グロブスタマンドラは、禽竜族がここに連れて来た家畜らしく、現在の人族の大陸ではここでしか確認されていないモンスターとのことで潰すのは老齢のもののみに限られ、今はその老齢のグロタマちゃんがいないらしい。なので、食肉は当分出てこないんだそうな。

「ホントは俺達も肉が食いてぇんだけどさあ、こいつらはご先祖様から続く財産だし国の……国主卿こくしゅきょうってんだっけ? その人にも出来るだけ数を減らさないようにって頼まれてるから、潰す事も出来なくてよぉ。まあ、こいつらのフンは暖炉の良い燃料になるから別にいいんだけど……肉は喰いたいよなぁ」
「禽竜族もお肉は好きなんですか」
「そら好きよ。だって俺ら、竜の名前を貰ってんだぜ? 人族よりも好きって保証はあるね。お前ら生肉とか食わないだろ?」
「ま、まあ確かに」

 お腹壊しちゃうから食べないもんね、ナマニク。
 血に毒が有ったら危険だし、どんな物を食べてるか判らないからとりあえず焼いて食べなきゃ不安だし……でも、禽竜族はやっぱりそういうの平気なんだ。
 うーん、生肉を食べられるのはクロウもだけど、本当こういう話を聞いていると、彼らは姿は俺らに似てても全く違う存在なんだなあと思い知らされる。

「おっ、そうだ。兄ちゃん達、確か冒険者なんだろ? だったら、狩りに行って肉を狩って来てくれねえか。テイデ側の岩山には喰えるモンスターが出るっつってたし、もし狩ってきてくれたら相応の礼はするぜ」
「ほんとか」

 どの言葉に関しての返答かは解らないが、クロウがにわかに興味を持って、相手の話に乗って来た。俺はどのみちシルヴァから出られないんだが……この際ブラックとクロウに狩りに行って貰うってのも手だな。
 生肉が手に入れば料理の幅もグンと広がるし。

「ホントもホントよ。詳しい事は兵士達やテイデの人族達に聞けば解るぜ。俺達は時々テイデの奴らから肉を分けて貰ってんだ。代わりに俺らは、こいつらのお乳とか燃料のフンとか、あとは畑や森の恵みを交換してる……まっ、持ちつ持たれつって奴だな! だから、もし暇が有ったらよろしく頼むぜ。こいつらの乳はいつでもお前達に分けてやるからよ」

 おお、それは願ったり叶ったりだ。
 バロ乳の在庫も不安だし、いつ腐るか分かんなくて怖いし、グロタマちゃんのお乳も飲んでみたいから断る理由が無いぜ。これでより新鮮な牛乳……いやこれはタマ乳? タマ乳が飲めるってことだな。

 とりあえず配達は明日とのことで、不思議な動物の乳をちょっと楽しみにしつつ、俺達は森のそばの家へと戻る事にした。

 しかし……ブラックったらついに追いつかなかったな。
 もうは荷物を運び終えたんだろうか。あいつの事だから、途中でヘバったって事は有り得ないだろうけど……。うーん、やっぱり手伝った方が良かっただろうか。
 そんな事を考えながら、クロウと二人で帰路を歩いていると……不意に、クロウが立ち止まった。

「ん? どうした、クロウ」

 振り返って呼びかけるが、クロウは返事をせずにただ突っ立っている。
 なんだか心配になって駆け寄ると――クロウは、俺をぎゅっと抱きしめて来た。

「く……クロウ……?」

 道端に人はいないから、まあ、恥ずかしくは無いが……でも、どうしたんだろう。
 何か嫌な事でもあったのかなと心配になっていると、クロウが少し拗ねたような顔をしながら、体を曲げて俺の頬に自分の頬を擦りつけた。

「このまま帰ると……ツカサといちゃいちゃ出来なくなる……」
「んん゛っ!?」

 何を言ってるのかと思わず驚いてしまったが、しかしクロウは至って本気のようで、俺の首に鼻を引っ付けて抱きすくめながら声を吹きかけて来る。

「せっかく、今はオレとツカサの二人きりなのに……オレだけの、ツカサなのに」

 子供みたいな事を言いながら、俺を軽々と抱き上げて離すまいとする。
 いつもなら「やめなさい」とたしなめる所だったけど……でも……そう言えば、最近はブラックの事ばっかりで……クロウの事、ちゃんと考えてあげてなかったかも……。
 ああ、気付くと凄く申し訳なくなってきた。

 クロウはブラックと違って我慢もするし理性的な部分もある奴だから、どうしても遠慮しちまうんだよな。……だってクロウは、誰よりもブラックと俺の関係を認めているんだから。例え……ライバルであっても。
 …………その事を考えると、なんだか突き放す事も出来ない。

 今更だけど、本当にクロウには我慢をさせてるなと思いながら、俺はクロウの頭に手を伸ばし、後頭部から抱き締めるように手を回してクロウの頭を撫でた。
 今はそれくらいしかしてやれなかったから。

「ツカサ……」
「ごめんな、クロウ……いつも我慢させて……」

 自分でもクズな台詞だなと解っちゃいるけど、でも、この状況は三人で進むうちにぶつかり合い、結論を出したが故の関係だ。

 俺はブラックを裏切りたくないし、一緒に居ると誓いを立てたクロウを見捨てる事は絶対にしたくない。クロウも、俺達の関係を引き裂きたくはないけど、あわよくば俺の事をよ……嫁に、したいとか、思っているらしい。
 だけど、それで今のところは三人とも納得して上手く回ってるんだ。

 この事に関しては、ぶっちゃけ俺はブラックがどう思っているのか未だによく解らないんだけど……でも、ブラックも「犯さないならある程度OK]って感じで納得しているみたいだし……うーん、それを考えると本当謎だな俺達の関係は。
 誰か一人でも我慢出来なくなったら終わりって感じの関係なのに。
 なのに、こんなにチグハグな関係が維持できてるのって……やっぱり、ブラックもクロウも相手の事を理解していて、ある程度信頼を寄せているからなんだろうか。

 まあ……そうでもないと、クロウに俺を任せたりしないか。
 ……じゃあ、ブラックも本当はそこそこクロウの事を信頼してるのかな。
 信頼してるなら、素股でタコ殴りとかはちょっと勘弁して欲しいんだけども。
 いや、見てる俺が怖いんだって。俺が殴られた方がまだいいわ本当。

「ツカサ……?」
「あっ、ご、ごめんごめん」

 色々と考えていたらすっかり無言になってしまっていたのか、クロウが不安そうな声で俺に問いかけて来る。おっといけねえ。
 慌てて気を取り直すと、俺は……ある事を思い出し、その話題ならばクロウも元気が出るだろうかと考え、思い切って……伝えてみる事にした。

「あの……あのさ、その……今日、クロウがその…………し、したい……って……言ってたじゃん?」
「グ……」

 そう。
 き、昨日……クロウが、ブラックと勝手にそう約束してたよな。
 食べたいって。俺の事、食べたいって。
 だから、その……。

「あの……あの、さ、結構、ここに滞在すると思うし……その……だから……クロウとも、たくさん話す時間があると思うんだ。……じゃあ、そういうのも、一度じゃない……と、思うし……。だから、その……元気……出して?」

 今日はとりあえず……クロウを、お腹いっぱいにするから。
 そう言う気持ちを込めておずおずと言葉を零すと……クロウは、ただ嬉しそうに熊耳を動かして、俺をぎゅっと抱きしめた。

「……本当に……」
「え?」
「本当に……オレにも時間をくれるのか……? 何度も……?」

 そう言って、クロウは射抜くような強い視線を俺に向けて来る。あまりの強い圧に思わず頷いてしまうと……クロウの顔は、嬉しそうな微笑みに歪んで、また俺を強く抱きしめた。

「ああっ、ツカサ……! 約束だ。約束だぞ。オレも、たくさんツカサを気持ちよくしてやるからな……!」
「う、うん……」

 ……やばい。クロウに悲しい顔して欲しく無くて良いこと言っちゃったけど、これ要するに俺が中年二人の相手を拒否せずにやんなきゃ行けないって事だよね?
 があるし、毎日って事は無いだろうけど……でも……。

 …………やばい、早まった事言っちゃったかも……。
 ……ああああぁ……またかよ、俺のばかぁあ……。











※次はえちえち(*^ω^*)
 
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