異世界日帰り漫遊記

御結頂戴

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首都ディーロスフィア、黒曜の虜囚編

1.朝焼けの遠景

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※すんません遅れました…_| ̄|○







 
 
 とある宗教の経典に、こんな説話がある。

『我らが国は、星の終わりと呼ばれる東の果ての終焉の地であった。
 そんな土地に我らの祖は生まれ、長い年月を生きて来たという。だが、その歴史は苦しみそのものだった。

 何故我々は不毛の地にて生まれ、星の終わる墓場で一生を終えねばならぬのか。
 何故我々は墓場を守る役目を背負わされたのか。

 祖先達は悩み、これを守り人の役目として、長い年月を荒れ果てた荒野で暮らしてきた。だが或る時、神がこの世に素晴らしきもたらし、長く不毛の大地であった我らが故郷に新たなる叡智と進歩をもたらしたのだ。

 星のむくろは黒き光となり、鉱石と言う名の美しき存在へ。
 美しき鉱石は、五つの豊穣の内の一つである金の曜気によって、新たな我々の利器にその形を変える。その恩恵は、我々には計り知れない物だった。

 固い土は“金属の手”によっていとも簡単に崩れ、寒々しい小屋は立派な石垣を持つ温かな家へと変わって行く。我々にとって、その力は神の力を分け与えられたことと同意義であった。

 だが、何故このような素晴らしい力を神はいま与えたもうたのか。
 ある一人の男が顕現けんげんした神にうかがうと、神は「今までの辛い苦労は、そなた達に力を与える為の代償であった」と語った。

 我らが罪は、罪では無く我らが技術を与えるための“試練”だったのだ。

 語った神は我らに更なる文明を齎し、尊き名を【アスカー】と仰られた。
 そうして、我らにこうお告げを下さったのである。

 ――そなたらは特別なるもの。星の躯を唯一操る事の出来る賢者である。
 故に、そなたらは人による、人の為の【楽園】を作らねばならない。

 ――世を動かし、世を平定し、恒久の平和を成す黄金帝国を築くのだ。

 未だ黒鋼の地を背負う我々に、黄金に成れと神は仰られた。
 ならば、我々は神の使徒としてその使命を全うすべきである。

 力有る者は奉仕せよ、知恵ある者は思考せよ。
 惑う者は力有る者に平伏し追従せよ。

 それが、汝らの勤めである』

 経典の初めに記されたその神話とも言える物語は、途切れる事も無く、消される事も逃れ、今の世にいてもいまだに人々を導き続けている。

 だがしかし、人は道を間違う物だ。
 例え誰かが手を引いたとしても、その足取りが必ずしも正しいとは限らない。
 揺れ、外れ、いつしか手を握る事すら忘れ、望む道のみを見て歩き続ける。

 例えその心根が崇高なる意思を継ごうとしているのだとしても――その手に、手を引いた物が望まぬものが握られているのなら、それは最早“誰かが望んだ道”ではなく“己が望む道”でしかない。

 道を外れ、周囲が闇に閉ざされたとしても、誰も手を引いてはくれないのだ。
 手を引いてくれた者の存在する道は――もう、遠く離れているのだから。



「……人間が神様に従うなんて保証はないのに、バッカだねえ」


 子供のように吐き捨てた中性的な声は、ただ闇の中に沈んで行った。





   ◆



「ツカサ、あれを見て見ろ」
「…………ん……」

 幌馬車ほろばしゃに揺られて、闇の中を数時間。
 いつの間にか微睡んでいたらしい俺は、不覚にも肩を借りてしまっていたレッドに揺り起こされて、ゆっくりと体を起こした。

 うう……久しぶりにスプリングも何もないガチの馬車に乗ったからケツが痛いし、頭もちょっと気持ち悪い……。こういう時に、藍鉄あいてつやクロウの優しさが解るよ。
 クロウ達は、よっぽど急いでる時じゃ無ければ、乗ってる俺の事を気遣って気持ち悪くならないように走ってくれるんだもんな……ほんと優しい一人と一匹だよ。

 改めてクロウ達の心遣いに感謝しつつ、俺はじわじわと痛む頭を抑えて、レッドが指さした幌馬車の前方を見やる。

「あ……」

 薄紫色とバラ色の混ざった、綺麗な夜明け前の空。その下に広がる黄土色の大地の向こうに、明らかに自然物ではない不自然な陰が見えた。

 だが、薄暗くて何が何だかわからない。
 顔をぎゅっと寄せて目を細める俺に、レッドは笑った。

「じきに夜が明ける。どら、御者台のそばに置いてやろう」
「あ、ぅ」

 そう言いながら、レッドは俺の腰の両端を掴んで、軽々と御者台のすぐ後ろの席へと移動させた。ぐ、ぐぬぬ……俺だってウェイトがあるはずなのに、ブラックよりも筋肉なさそうなこいつにホイホイ持ち上げられるって……。

 い、いや、落ちつけ俺。今は怒っている場合ではない。というか怒るのは駄目だ。
 レッドを激昂させるような事はすまいと自分に言い聞かせ、俺は正面を見た。

 ……御者台のすぐ後ろに移動させて貰えたお蔭で、より視界が広くなった。
 俺が逃げない……いや“逃げられない”と解っているからこその高待遇だろうが、今は小さなことでも情報が欲しい。だったら、俺にとっても好都合だと思わねば。

 俺は縛られた両手でしっかりと縁を掴んで、少し身を乗り出した。

 それと同時、東の方から徐々に朝の光が漏れ始める。

「あ……!」

 最初に空が明るくなり、大地の色が変わって行く。
 朝の寒々しい空気を暖めるようにその光は地平線と空を区切り、一瞬鋭い光の線を走らせて、やっとその本体を地上に現した。
 眩しい太陽の光が、一気に世界を鮮やかな色に染め変えて行く。

 ――やっぱりこの世界でも……太陽が昇る瞬間ってのは凄いな……。

 眩しい光に目を細めながらも、俺はその太陽が照らし出した光景を見て――
 レッドが「見ろ」と言ったものの正体に、息を呑んだ。

「……こ、れ…………なんだ……!?」

 だだっ広い荒野の中に、ぽつんと何か……半透明の白い半球が置かれている。
 しかしそれはただ置かれているだけではない。

 半球の周囲は完全に大地と切り離されており、ただ一つの橋だけが半球の所へ辿たどり着く足掛あしがかりとなっていた。

「まさか、あれが…………プレインの首都……?」

 あれは……濠だろうか? モンスターを近付けさせない為の用心か?
 だが、朝の光に浮かび上がったほりは、あまりにも深すぎる。高い渓谷のように光を拒んでおり、明らかに尋常なものでは無い事が知れた。

 あの半球……首都である【ディーロスフィア】を守るための物とは言え、凄まじい防衛策だ。こんな無茶なセキュリティは普通の街じゃ出来っこない。
 まあ、それを言ったら、そもそもどっかの野球場を思い出すドームもおかしいし、この都市自体が荒野に似つかわしくないんですけども。

 しかし、こういう都市ってのは意外だったな……。プレイン共和国の首都って言うから、てっきり俺はオーデル皇国の首都【ノーヴェポーチカ】のような、金属臭が漂ってくるようなスチームパンク都市だと思っていたんだが……。

 いや、ガッカリするのはまだ早いな。あのドームはかなりデカくて高い造りみたいだし、中に入れば俺の想像通りの街並みが在るのかも知れない。

 つーかそもそも、大変な事態なのにガッカリとかしてる場合じゃないな。
 ああもう、こういう時にポジティブな思考はすんなってば。流され屋の俺の馬鹿。

「どうだツカサ、凄いだろう? あれが金の曜術師の技術の粋を集めて作り上げた、鉄壁の“白玲はくれい障壁”だ」

 いつの間にか隣に来ていたレッドが、またもや俺の肩を抱く。
 ……またちょっとゾクッとしてしまったが、寒気を振り払って俺は問いかけた。

「白玲障壁って?」
「通常、街や中枢都市には【障壁】というモンスターの攻撃を弾く曜術がかけられるか、またはその術の効果がある曜具を設置しているが……アレは、その曜具の上位版なんだ。理論上はランク7モンスターの攻撃さえ完璧に防ぐらしい」
「そ、そんなに……」

 ランク7のモンスターって言ったら、確かロクが進化した準飛竜のランクだよな。
 その上のランク8は神話級や伝説級のモンスターだというから、かなりの強度を誇っているって事で……。そんなの造れるなんて、やっぱり凄い国だ……。

「ディーロスフィアの内部も凄まじいぞ」
「そ、そうなんだ……。でも、街の中は歩けないんだよな?」

 恐らく、このままなら馬車でどっかに連れて行かれて軟禁されるだろう。
 そう思ってレッドを見やると、相手は少し困ったような顔をした。

「街に出てみたいのか?」
「まあ、そりゃ……俺冒険者だし……」

 というか、ただ俺が街並みとか見ながら散歩するのが好きなだけなんですが。
 ……まあ、実は“情報収集”という目的も有るんだけどね。

 そんな内心を隠しながら相手を見上げると、レッドは困り眉を更に歪めてポリポリと頬を掻いた。その姿には、なんらおかしい部分は見えない。
 ごく普通の、俺が知っているなレッドだった。

「……申し訳ないが……お前を外に出す事は出来ない」
「…………うん、解ってるよ」

 俺だって、今の状態で外に出る気は無かったよ。
 
 ブラックとクロウを残したままじゃ、不安でどこにも行けないから。
 二人がどこに捕らわれて、どんな待遇を受けるのかを確かめてからじゃないと、何も動かせないしどこへも行けない。シディさんも心配だけど、でも、薄情な事に俺は……どうしても、二人の方が心配で。

 ブラックが、またになるんじゃないかと思うと……怖くて……。

 だから、俺は……どんな事が有っても、どんな所に閉じ込められても、どんな目に遭っても……必ず、二人の所へ向かおうと決心していた。
 そう強く思いでもしないと、レッドから逃げ出してしまいそうだったから。

「ツカサ、心配する事は何もないぞ。誰にもお前を傷つけさせないからな」

 レッドには申し訳ないけど、その言葉も今の俺には何も届かない。
 ブラック達を拘束した張本人だと思っているせいで、俺の心は酷く冷めていた。
 今のレッドは普通ではないと理解していても、へつらわなければいけないと解っていても、どうしてもレッドに対する優しい気持ちが湧いてこないのだ。

 それどころか怒りをぶつけそうで、怖くて震えそうで、泣きたくなって堪らない。
 ブラックとクロウをどうにかしたら、本当にあの言葉通りの行動をしてしまうかもしれない。そんな事を考えて、自分でも恐ろしくなるくらい……今の俺も、普通じゃ無かった。

 けれど今は、その感情を抑え込んで耐えるしかない。

 ……ブラックとクロウの無事を、確かめるまでは。

「ツカサ?」
「……なんでもないよ」

 そうは言うが、レッドの方へと顔を向ける事は出来ず。
 俺はただ黙って、馬車が首都に向かうのを見つめていた。













 
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