異世界日帰り漫遊記

御結頂戴

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遺跡村ティーヴァ、白鏐の賢者と炎禍の業編

21.意図とは敵に知られてはならないもの

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「……まあ、素直に逃がしてくれるとは思っちゃあいなかったけどね」

 明らかに尋常ではない様子のレッドを見て、ブラックは呆れたような声を漏らしゆっくりと剣を抜く。
 緊張感など欠片も無い態度を取っているが、剣を抜いたというその事実が最早現状が「安全ではない」という事を示している。

 ……二人とも、相手が動けば即座に攻撃を仕掛けるだろう。

 そう思わせる緊張感が周囲に漂っていた。

「お前は卑怯者だからな。ツカサから話を聞けばすぐにツカサを連れて逃げ出すと思っていた。人の母親を殺しただけに飽き足らず、ツカサまで奪おうというのだから見下げ果てた下衆だ。……今ここで切り捨ててやる」

 赤々と燃える炎を手で弄びながら、レッドは右手に握った細身の剣をブラックへと向ける。その仕草に迷いは一切ない。俺でも解る程の冷たい殺気を放っていた。
 だけどブラックはそんなレッドに臆することなく、軽く溜息を吐く。

「…………言いたい事はそれだけかい? さっさと掛かってきなよ」

 あえて、反論はしない。何故なら、反論してしまえば余計に火に油を注ぐと解っているからだ。否定しようが肯定しようが、レッドは絶対にブラックを許さない。
 弁解は誤魔化しに取られ、証拠は嘘とみなされる。
 怒りに支配されて今までずっとブラックを恨んできたレッドには、ブラックの言葉などもう何も届かないのだ。……それが、どんなに間違った事であっても。

 そんなブラックの態度はやはりレッドを苛つかせたようだが、しかし激昂するほどの怒りでは無かったらしく、相手も冷静にこちらを睨んできた。

「随分と余裕だな。力任せの悪漢ほど自惚うぬぼれるというが、なるほどお前はその通りなようだ。……今ここで、その汚らわしい心音を止めてやる……!」

 怒りは最小限に抑えた。だが、怒らせてないという訳じゃない。
 片手でもてあそんでいた炎を消した所からして、レッドはグリモアの力でブラックをたおそうという所までは興奮していないようだが、しかし……このまま戦えば、どうなるかは解らなかった。

 どっちにしろ、危険な事には変わりない。
 思わず息を呑んだ俺の背後で、クロウが俺にだけ聞こえるように囁いた。

「ツカサ、もう一度曜気を」
「――――?」
「地を揺らして周囲に生物が存在するか確かめる。ツカサが力をくれれば、広範囲の敵を察知できるはずだ。……あまり貰い過ぎるのはいかんと解っているが……今は、一刻を争う……」
「わかってる。いいよ、クロウ。使って」

 俺が出来る事なら、この事態を悪化させないようにする為なら、何だってやる。
 ガス欠になったって突破口が見えさえすれば、ブラック達が何とかしてくれるんだ。今出し惜しみしている余裕なんてどこにもない。

 俺は手を背後に回してレッドに見えないようにすると、クロウの手を握った。
 もう俺が念じなくっても、クロウは自在に俺から土の曜気を引き出す事が出来る。長く付き合ってきた仲間だからだろうけど、その事が何だか自分達の繋がりを表しているかのようで、俺は少し嬉しかった。
 だって、相手が求める物を差し出す事が出来るんだからな。

「っ…………」

 曜気……というか、俺の中の「なにか」が流れて行くのが解る。
 意識まで引きずられて朦朧としそうな程の感覚に、俺はある刺激を見出して反射的に顔を歪めてしまった。

 くそっ、またこれか……。
 多少の曜気を与えるだけなら最近は耐えられるようになったけど、相当な量の曜気を相手に送るとまた体の芯が変な事になってくる。
 何らかの副作用だとは思うんだけど、でも、こ、これは戦闘中にはちょっと……!

「く、クロウまだ……っ!?」
「ム……大丈夫、いまやる」

 俺から手が離れて行く。
 意識を支配していた感覚がやっと治まって来て、ホッと息を吐こうとした――と、同時。

 金属がかち合うような鋭い音が響き、ブラックとレッドがお互いに大きく一歩飛び退いていた。何が起こったか解らず目を見張る俺の前で、二人はまた動き出す。
 一歩踏み込んだレッドが、細身の剣をレイピアのように突き出す。だがその動きをブラックは軽くいなし、自重など感じさせないくらいの動きでレッドに応戦した。

 夜闇に銀光が閃き、剣が火花を立てる。
 右、左、上、斜めから振り下ろしたかと思えば下から切り上げるように動く光に、俺はただ視線を定める事しか出来ない。

 これだけ激しい鍔迫り合いをしているというのに、二人はほとんどその場から動く事も無く、互いを牽制し合っていた。

 だが、それを良しとして動くにはあまりにも隙が無い。
 一歩でも俺達が近寄ろうとすれば……いや、変な動きを取ろうとすれば、レッドが操るレイピアにも似た細い刀身がこちらへ向く。
 そう確信できるほどに、レッドの突きを主体とした剣技は凄まじかった。

 どんな相手でも余裕で翻弄ほんろうしてきたブラックですら、けわしい顔をするほどに。

「そうだ、あらがえ……もっと抗え!! お前は絶対に楽には死なせない……死にたいと思うほどに苦しめて、後悔させてやる……!!」

 この闇夜の中でも、レッドの表情が怒りに歪んでいる事が分かる。
 それほどまでに激しい感情を抱いている言葉が恐ろしくて、耳を塞ぎたくなった。
 だけど、そんな事はしていられない。俺は、マグナを守ると決めたんだ。これ以上足手まといになる訳にはいかない。

 ブラックとレッドが剣での攻防を続けている様を見て、意気を取り戻したと同時に――背後から、橙色の光が周囲を照らすほどに広がって、一瞬で消えた。

 刹那、地面が微かに揺らぐ。

 その感覚にレッドがわずかに隙を作った、と、同時。

「――――!!」

 ブラックが、レッドの剣を上から思いきり振り上げて……叩き折った……!

「ツカサ! ブラック! 囲まれている、もうすぐ騎馬兵が来るぞ!!」
「っ!?」

 クロウの吼えるような大声に思わず体を強張らせて振り向くと、剣戟の音が聞こえなくなった周囲から、微かに何かの音が聞こえた。
 それは……間違いなく、複数のひづめの音で……。
 まさか、これって。

「小僧……やってくれたね……!!」

 笑っているのか苛ついているのか判らないブラックの引き絞った声が聞こえる。
 そんな声に、レッドは笑いに歪めた声を返した。

「俺は……己の力を恐れて使えないお前と違って、この【紅炎こうえん魔導書グリモア】の力を完全に制御した……! いつまでも復讐の炎に呑まれると思ったら大間違いだ……」

 ブラックに剣を折られて一気に集中が切れたのか、レッドは荒い息を繰り返して体を折り曲げている。だが、自分が不利な状況であるのに少しも恐れてはいない。
 むしろ、自分の策に嵌った俺達を笑っているかのようで……。

 ……って事は、レッドは兵士達をここへ集合させる時間を稼ぐ為に、あえて一人で俺達の前に出て来たって事なのか!?
 じゃあ、これも全てマグナを兵士達に引き渡すために……!

「くっ……!!」

 いけない。このままじゃ駄目だ。兵士に囲まれたらさすがにブラック達にも隙が出来る。相手が兵士なら無闇に殺す訳にもいかない。フォキス村の遺跡でもモンスターで手一杯だったんだ。俺とマグナの二人を守りながら、相手を殺さずに戦うなんて、危険すぎる。いくら百戦錬磨のブラック達だって無茶だよ!
 このままじゃ、数に負けてマグナを取られてしまう……!!

 咄嗟とっさにそう考えて、俺はいつの間にか走り出していた。

 【索敵】も使えずまだ敵影も見えない俺には、今は何も出来ようがない。だけど、俺じゃなくて……なら、マグナをどうにかして救ってやれる。
 迷っている暇はない。だから、止まれなかった。

 自分でも何を考えているのか解らない内に、二つの【召喚珠】を握り締めて彼らを呼ぶ。すると、マグナに駆け寄ろうと走る俺の横に、頼もしい仲間達が並走しながら現れた。そう、藍鉄と……ペコリアが。

「マグナ、エネさん、藍鉄に乗って!!」
「なっ……ど、どういうことだ!?」
「良いから早く!」

 驚くマグナの前に、一足先に藍鉄が辿り着く。
 俺の叫び声でエネさんは「やるべき事」を理解したのか、わりと背の高いマグナを強引に抱え上げて軽々と藍鉄の上に乗った。

 それを見た俺は、出て来てくれた数匹のペコリア達に頼む。

「ペコリア、頼む。藍鉄と一緒にマグナに手を貸してやってくれ」
「クゥー……?」

 彼らの心配そうな顔と微かに伝わる意識から「俺は大丈夫なのか」とか、「俺とは離れ離れになるのか」という思いが伝わってくる。
 俺も辛かったけど、強く頷いて【召喚珠】を握り締めた。

「必ず迎えに行く。だから、それまでマグナを守ってあげてくれ」
「クゥ!」

 俺の強い意思が伝わったのか、ペコリア達は頷く。
 藍鉄とペコリアを危険な場所に召喚するのは嫌だったけど、でも俺に出来る事と言ったら、もうこれしか――――マグナをこの場から逃がす事しか出来ない。

「お、おい、離せエネ!」
「駄目です。ツカサ様お早く!」

 エネさんの鋭い声に、やっと藍鉄の所まで辿り着く。
 俺は息を切らせながら、エネさんに背後からがっしり拘束されているマグナの手に……俺の大事な【召喚珠】を、二つ握らせた。
 そうして、俺はバッグからリオート・リングを外して、エネさんにバッグを渡す。

 ――――それがどういう意味かは、その場の全員が解っていた。

「ツカサ、来るぞ……!!」

 兵士達がここに迫って来ている。
 もう何十もの敵影が見えていて、幾許いくばくの余裕も無かった。

「ツカサ、お前達はどうするんだ! まさか……!」
「大丈夫だって、敵は引きつけるからエネさんと一緒にとにかく逃げて! 藍鉄なら他の馬よりずっと早い、体勢を立て直したらシアンさんに報告を……!」
「解りました、ツカサ様……どうか、御武運を……!」

 そう言って、エネさんは藍鉄の手綱を大きくしならせる。

 藍鉄はその動きに大きく嘶き、その場から勢いよく駆けだした。
 その動きに倣ってペコリア達も駆けだす。
 藍鉄とペコリア達は、馬の足音が聞こえない方向――レッドの横をすり抜けて――そのまま、走り去って行った。

「…………追わないのか」

 ブラックが、レッドに言う。しかし、レッドはただ薄く笑っていた。

「この国に居る限り、あの神童は逃げられん。逃がしても何の問題も無い。……それより、お前達こそ逃げなくて良かったのか?」

 数えきれないほどの馬のひづめの音が、俺達を取り囲む。
 それと同時に――レッドが声を上げて笑った。

「まあ、どの道逃げようも無かったがな。なにせ、こちらには人質がいる。……十二議会のお偉いさんがな。その人を無闇に苦しめない為にも、大人しく捕まれ。お前もこれ以上ツカサを危険にさらしたくないだろう? ……もし、お前に人の心が残っていれば……の話だが」

 レッドのその言葉に、俺はすぐに誰が捕らわれているのかを察する。
 十二議会のお偉いさんで、俺達を揺さぶれる人質と言ったら……一人しかいない。

「まさか……シディ、さん……」

 思わず声を漏らした俺に、レッドはゆっくりと顔を向けて……微笑んだ。

「全部、お前の為だ。ツカサ」



 それは……どういうことだ?










 
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