720 / 1,264
遺跡村ティーヴァ、白鏐の賢者と炎禍の業編
何故そこにいて、何故抗うのか2
しおりを挟む【ティーヴァ遺跡】――――今はもう忘れ去られたこの遺跡は、プレインではそのような名前で認識されていた。
勇者の地図には、次のように説明がある。
――荒野地域南部遺跡、仮名【第一・交易都市遺跡】
――この遺跡はどうやら交易するために造られていたようだ。恐らくこの世界の人々には解らないだろうが、そこかしこに俺の世界と似たような物があった。例えば“レジスター”や“万引きセンサー”……それに、精密な計量器等。これも、中枢遺跡と同じくコアエネルギーを使って一括で管理されていたのだろう。
――この遺跡……いや、都市は、何らかの争いによって滅亡したようで、壁や床には砲弾や、ビーム兵器? らしいものの痕跡が多数残されていた。その後、盗賊達に荒らされたようだが、直接的なものはやはりあの戦争のせいと思われる。
――国に任せた方が良いかと思ったが、現状のこの国は信用ならない。兵器に転用されそうなので、コアエネルギーで動く機械は全て粉微塵にしておく。情報が欲しい場合は、中枢遺跡に行かれたし。前述したようにこの地域の歴史や遺産が沢山眠っているからな。何度も言うが、信用ならない奴には情報を渡すなよ。
…………わりと文章量が多いのは、多分それだけ「情報」が有ったって事だろう。
何度もってのが疑問だったけど、アレは多分中枢遺跡――【エンテレケイア】の方の項目で延々と説明してるんだろうな。まだちゃんと確認してないが、そっちの方のメモも凄く長かったし……。
とにかく、勇者のメモが確かだとすると、このティーヴァ村の遺跡は国が発見した時にはもう価値のあるものは粗方失われていた事になる。
理由は色々とあるだろうけど、価値が無かったから更地にして村を建てた可能性も有るだろうな……。しかし、あのコアエネルギーってのは何なんだろう。
俺の知識から考えると、ダンジョンコアのような「ダンジョンの拡張やモンスターなどを生成する装置」に思えるんだけど……そもそも実物を確認出来ていないので、もしかしたらマザーコンピューター的な物かもしれない。おおSF。
まあ、このティーヴァ遺跡はその「コアエネルギー」とやらも破壊されてるみたいなので、確認のしようもないんだけどね。
だって、俺達が歩いている通路は、真っ暗で明かりなんてどこにもないんだから。
「…………この遺跡は機能が停止してるのか」
ブラックの言葉に、マグナは頷く。
「この遺跡の中枢部には何らかの装置が有ったようだが、丁寧に破壊されていて何が設置されていたのかすら解らなかった。だから、壁に埋め込んである“ライト”も起動出来ないし、浄化槽も使用できなかったんだ。……こう言うのもなんだが、ここまで徹底して破壊されてる遺跡は珍しい」
「…………」
ごめんマグナ、それ俺の同郷の勇者様がやりました……。
でも責任が取れないから何も言えねぇ……せめて、マグナが不自由だと思う事を俺が解消してやれたらいいんだが。
「ところで、どこに行くつもりなんだ。ここで暮らしていると言ったが、こんな場所では満足に暮らせないのではないか」
クロウのごもっともな言葉に、マグナは俺達に背を向けたまま肩を竦めた。
「実際、ロクな生活では無いさ。だが、食事や風呂はティーヴァの奴らに支援して貰ってるから、移動が面倒なだけでそう悪くは無い。……それに、ここは探索し甲斐があるからな……ああ、もうすぐだ」
そう言いながら、マグナは前方を指さす。
つられて指が示す所をみやると、そこには薄らと明かりが漏れている部屋の入口が見えた。どうやらあそこがマグナが使用している部屋らしい。
風呂屋からわりと離れた場所だが、もしかして村の外になるのかな、ここ。
入ってくれ、と言われて素直に足を踏み入れると……そこにはマグナらしい乱雑な風景が広がっていた。
「はは……お前ほんっと変わんねーんだなあ。ここでも曜具作りかよ」
そう、そこそこ広い部屋の中には幾つもの棚が並べられていて、中央には造りかけの機械やその部品なんかが散らばっている。
壁にぴったりとくっつけられた机や椅子は妙に古めかしく、左右に部品や紙束がぎっちり詰まっている棚があるせいか、とても肩身が狭そうに見えた。
カジノで再会した時に見た部屋もそうだったけど、本当メカニックって感じの部屋だよなあ……。この「どこか一つでも動かしたら激怒される」的な雰囲気は、素人に出せるものでは無い。やはりプロは違うなあ。
そんな事を思って軽口を叩いた俺に、相手はニヤリと笑って俺の肩をこづいた。
「まあ、とにかく座れ。今場所を用意する」
ふふふ、今の肩パンは「うるせえよ(笑顔)」って奴だな。
あ~、やっぱいいなあ、こういうダチっぽいの久しぶりだなぁあ……。
「ツカサ君なに、どうしたの」
「ホコリで涙が出たのか?」
「う、うん、違うから大丈夫……」
まあ普通のやりとりで涙する奴も珍しいわな……。
いかんいかん、友達に飢えてたせいでつい舞い上がってしまった。自重せねば。
マグナが雑に部品とか機械を端に寄せているのを見守りながら、俺は「感動している場合ではない」と自分の頬を抓って気合を入れた。
「片付けた場所に座れ。生憎人数分の椅子が無いから、鉄板で我慢しろ」
「う、うん」
鉄板を渡され、尻に当てて地べたに座る。
別に直でも良かったんだけど、マグナ的には地べたは嫌だったんだろうな。
そう言う所は何か丁寧に育ってきた人っぽいなという感じがする。ブラックもそうだけど、クロウとかも時々育ちが良い感じの行動するからちょっと面白い。
「よし。では……まず、何から聞きたい?」
俺達三人の真正面に座ったマグナに、早速ブラックが質問を返した。
「僕らを……というかお前の場合多分ツカサ君をだろうけど……どうして、こっちに誘導したんだい。面倒事の回避と言っても、ああまで大事にする必要は無かったはずだ。兵士に手紙を託すだけでも良かったんじゃないのか?」
その問いに、マグナは渋い顔をして眉根を顰めた。
確かにその事は不思議に思ったっけな。「そうしなければ秘密が漏れる可能性があったから」という結論にはなったけど、やはり本人から話して貰わないと真相は解らない。マグナもその質問をされる事は解っていたのか、軽く頷いて語り始めた。
「端的に言えば……そうだな……。俺が、国から追われていていたから、か。あの後、プレインに戻ったはいいが、上の方でまた俺の望まぬ方向に話が進んでいたようでな……。俺としては非常に不愉快だったし、色々な事情も絡んで来てな。最善策が逃亡しかなかったんだ。……だから、お前達に直接連絡する事が出来なかった」
「あのプラクシディケという女性に頼んだのは?」
「シディ様は俺の師匠で、この国の実権を握る【十二議会】の中で唯一信用できる民衆の味方だ。ここにある部品なども、ほとんどが師匠から色情教の教徒経由で運んで貰っている。彼らは隠密行動が得意だからな」
し、色情教にそんな裏の顔が……いやまあ、長く虐げられてきた人達なんだから、隠れる術を知っていて当然か。地下通路も自在に通り抜けていたし、彼らは忍者並に凄い集団だったのかも……物凄い恰好してたけど……。
でも、そんな繋がりが有ったなんて驚いたよ。シディさんがあの場所にいたのは、色情教の人達に指示する必要があったからだったのか。
「先に言っておくが、この村の半数は隠れ色情教徒だぞ。風呂屋の番頭や酒場の親父もそうだ。ここは国の庇護を受けていると言っても、ディルフィとは違って村長が“反首都派”でな。裕福な街から連れて来られた者が多いあちらとは違って、このティーヴァは払い下げられた奴隷や、土地を追われた民が多い。表面上は国に従っているが、その実ほとんどの住民が国を嫌っている」
「そっか……だから、身を隠してるマグナがあんなに自由に街を歩けたんだ」
ずっと不思議だったんだよな。
身を隠しているはずのマグナが、どうしてあんなに堂々と村を歩けるのかって。
そもそもここは国が造った人工の村で、村の人達は国に買収されてるんじゃないかって思ってたから……風呂屋に曜具をプレゼントしてた事にちょっと引っかかってたんだよな。でも、そう言う事なら納得だ。
人工の村と言っても、内情はやはり聞いてみないと解らないもんなんだな。
「じゃあ……村の人達は、マグナを匿ってくれてるんだな?」
「ああ、本来なら俺はお尋ね者だからな。人に会おうものなら、すぐに捕まって首都に連れ戻されてしまうだろう。そうならないのは、この村の住民のお蔭だ。……とは言え、この村に運んでくれたのも師匠なんだがな」
「シディさんが……」
「…………詳しく説明するとややこしい事になるから今は省くが、師匠は国の現状に憂えている。だから、反首都派……国に反旗を翻す奴らに肩入れしてるんだ」
マグナのその言葉に、ブラックは解せないと言わんばかりに顔を顰めた。
「だけど、そんな協力者だったら、お前を追ってる奴らにも当然目を付けられてるんじゃないのか?」
そりゃそうだな。シディさんは国に目の敵にされている色情教の本拠地に居るんだし、手を出せないとしても監視されてたりはするよな、絶対。
なのに、ここを見つけられないってのはどういう事なんだろう。
俺もそこの所は聞きたいなとマグナを見やると、相手は俺を見返して答えた。
「色情教の総本山には抜け道があるし、この村にはよく旅人が来る。少し遠回りにはなるが、国境近くの村に迂回して旅人に荷物を頼めば、バレる心配も無い。俺がこの遺跡に住んでいるのは、この遺跡の通路が荷物が届く風呂屋や酒場に繋がっているからだ。物が直接届く場所に通路があれば、更に気付かれにくくなるだろう? なにも、追手に怯えているからここに住んでる訳じゃない」
「なるほど……。しかもこの村は、マグナの味方だ。村の人達の結束も硬いし、まずこの地下が露見する事は無いと……」
「まあとにかく、追手については上手くやってるから心配するな。お前達がこの村にやって来る事も予測していたから、別段不都合はない」
それなら良いけど……。
「でも、俺達を待ってたって……どういうこと?」
伝言で意味深な言葉を俺に伝えて来たけど、あの言葉はどういう意味だったのか。
それを知りたくてマグナの目をじっと見つめると、相手はしばし沈黙して……それから、ふっと溜息をついた。
「…………とりあえず、食事にしよう。それもまた長い話になるからな」
→
※長い話にはなるけど割愛するという
それとはまた別に、BL大賞始まりましたね!
早速投票して下さった方々、ほんとうにありがとうございます…!
見て下さる読者様のなんとお優しいことか…!!!。゚(゚´Д`゚)゚。
賞が貰えないような要素ばっかりの小説ですが
投票して貰った嬉しさを糧に頑張りますー!(*ノωノ)
10
お気に入りに追加
3,610
あなたにおすすめの小説
義理姉がかわいそうと言われましても、私には関係の無い事です
渡辺 佐倉
恋愛
マーガレットは政略で伯爵家に嫁いだ。
愛の無い結婚であったがお互いに尊重し合って結婚生活をおくっていければいいと思っていたが、伯爵である夫はことあるごとに、離婚して実家である伯爵家に帰ってきているマーガレットにとっての義姉達を優先ばかりする。
そんな生活に耐えかねたマーガレットは…
結末は見方によって色々系だと思います。
なろうにも同じものを掲載しています。
悪役令嬢になりたくない(そもそも違う)勘違い令嬢は王太子から逃げる事にしました~なぜか逆に囲い込まれました~
咲桜りおな
恋愛
四大公爵家の一つレナード公爵家の令嬢エミリア・レナードは日本人だった前世の記憶持ち。
記憶が戻ったのは五歳の時で、
翌日には王太子の誕生日祝いのお茶会開催が控えており
その場は王太子の婚約者や側近を見定める事が目的な集まりである事(暗黙の了解であり周知の事実)、
自分が公爵家の令嬢である事、
王子やその周りの未来の重要人物らしき人達が皆イケメン揃いである事、
何故か縦ロールの髪型を好んでいる自分の姿、
そして転生モノではよくあるなんちゃってヨーロッパ風な世界である事などを考えると……
どうやら自分は悪役令嬢として転生してしまった様な気がする。
これはマズイ!と慌てて今まで読んで来た転生モノよろしく
悪役令嬢にならない様にまずは王太子との婚約を逃れる為に対策を取って
翌日のお茶会へと挑むけれど、よりにもよってとある失態をやらかした上に
避けなければいけなかった王太子の婚約者にも決定してしまった。
そうなれば今度は婚約破棄を目指す為に悪戦苦闘を繰り広げるエミリアだが
腹黒王太子がそれを許す訳がなかった。
そしてそんな勘違い妹を心配性のお兄ちゃんも見守っていて……。
悪役令嬢になりたくないと奮闘するエミリアと
最初から逃す気のない腹黒王太子の恋のラブコメです☆
世界設定は少し緩めなので気にしない人推奨。
BL短編
水無月
BL
『笹葉と氷河』
・どこか歪で何かが欠けたふたりのお話です。一話目の出会いは陰鬱としていますが、あとはイチャイチャしているだけです。笹葉はエリートで豪邸住まいの変態で、氷河は口悪い美人です。氷河が受け。
胸糞が苦手なら、二話から読んでも大丈夫です。
『輝夜たち』
・シェアハウスで暮らしている三人が、会社にいる嫌な人と戦うお話。ざまぁを目指しましたが……、初めてなので大目に見てください。
『ケモ耳学園ネコ科クラス』
・敏感な体質のせいで毛づくろいでも変な気分になってしまうツェイ。今度の実技テストは毛づくろい。それを乗り切るために部活仲間のミョンに助けを求めるが、幼馴染でカースト上位のドロテが割って入ってきて……
猫団子三匹がぺろぺろし合うお話です。
『夏は終わりだ短編集』
・ここに完結済みの番外編を投稿していきます。
・スペシャルはコラボ回のようなもので、書いてて楽しかったです私が。とても。
・挿絵は自作です。
『その他』
・書ききれなくなってきたので、その他で纏めておきます。
※不定期更新です。
婚約解消して次期辺境伯に嫁いでみた
cyaru
恋愛
一目惚れで婚約を申し込まれたキュレット伯爵家のソシャリー。
お相手はボラツク侯爵家の次期当主ケイン。眉目秀麗でこれまで数多くの縁談が女性側から持ち込まれてきたがケインは女性には興味がないようで18歳になっても婚約者は今までいなかった。
婚約をした時は良かったのだが、問題は1か月に起きた。
過去にボラツク侯爵家から放逐された侯爵の妹が亡くなった。放っておけばいいのに侯爵は簡素な葬儀も行ったのだが、亡くなった妹の娘が牧師と共にやってきた。若い頃の妹にそっくりな娘はロザリア。
ボラツク侯爵家はロザリアを引き取り面倒を見ることを決定した。
婚約の時にはなかったがロザリアが独り立ちできる状態までが期間。
明らかにソシャリーが嫁げば、ロザリアがもれなくついてくる。
「マジか…」ソシャリーは心から遠慮したいと願う。
そして婚約者同士の距離を縮め、お互いの考えを語り合う場が月に数回設けられるようになったが、全てにもれなくロザリアがついてくる。
茶会に観劇、誕生日の贈り物もロザリアに買ったものを譲ってあげると謎の善意を押し売り。夜会もケインがエスコートしダンスを踊るのはロザリア。
幾度となく抗議を受け、ケインは考えを改めると誓ってくれたが本当に考えを改めたのか。改めていれば婚約は継続、そうでなければ解消だがソシャリーも年齢的に次を決めておかないと家のお荷物になってしまう。
「こちらは嫁いでくれるならそれに越したことはない」と父が用意をしてくれたのは「自分の責任なので面倒を見ている子の数は35」という次期辺境伯だった?!
★↑例の如く恐ろしく省略してます。
★9月14日投稿開始、完結は9月16日です。
★コメントの返信は遅いです。
★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません
趣味を極めて自由に生きろ! ただし、神々は愛し子に異世界改革をお望みです
紫南
ファンタジー
魔法が衰退し、魔導具の補助なしに扱うことが出来なくなった世界。
公爵家の第二子として生まれたフィルズは、幼い頃から断片的に前世の記憶を夢で見ていた。
そのため、精神的にも早熟で、正妻とフィルズの母である第二夫人との折り合いの悪さに辟易する毎日。
ストレス解消のため、趣味だったパズル、プラモなどなど、細かい工作がしたいと、密かな不満が募っていく。
そこで、変身セットで身分を隠して活動開始。
自立心が高く、早々に冒険者の身分を手に入れ、コソコソと独自の魔導具を開発して、日々の暮らしに便利さを追加していく。
そんな中、この世界の神々から使命を与えられてーーー?
口は悪いが、見た目は母親似の美少女!?
ハイスペックな少年が世界を変えていく!
異世界改革ファンタジー!
息抜きに始めた作品です。
みなさんも息抜きにどうぞ◎
肩肘張らずに気楽に楽しんでほしい作品です!
4番目の許婚候補
富樫 聖夜
恋愛
愛美は家出をした従姉妹の舞の代わりに結婚することになるかも、と突然告げられた。どうも昔からの約束で従姉妹の中から誰かが嫁に行かないといけないらしい。順番からいえば4番目の許婚候補なので、よもや自分に回ってくることはないと安堵した愛美だったが、偶然にも就職先は例の許婚がいる会社。所属部署も同じになってしまい、何だかいろいろバレないようにヒヤヒヤする日々を送るハメになる。おまけに関わらないように距離を置いて接していたのに例の許婚――佐伯彰人――がどういうわけか愛美に大接近。4番目の許婚候補だってバレた!? それとも――? ラブコメです。――――アルファポリス様より書籍化されました。本編削除済みです。
スキルが生えてくる世界に転生したっぽい話
明和里苳
ファンタジー
物心ついた時から、自分だけが見えたウインドウ。
どうやらスキルが生える世界に生まれてきたようです。
生えるなら、生やすしかないじゃない。
クラウス、行きます。
◆ 他サイトにも掲載しています。
縦ロールをやめたら愛されました。
えんどう
恋愛
縦ロールは令嬢の命!!と頑なにその髪型を守ってきた公爵令嬢のシャルロット。
「お前を愛することはない。これは政略結婚だ、余計なものを求めてくれるな」
──そう言っていた婚約者が結婚して縦ロールをやめた途端に急に甘ったるい視線を向けて愛を囁くようになったのは何故?
これは私の友人がゴスロリやめて清楚系に走った途端にモテ始めた話に基づくような基づかないような。
追記:3.21
忙しさに落ち着きが見えそうなのでゆっくり更新再開します。需要があるかわかりませんが1人でも続きを待ってくれる人がいらっしゃるかもしれないので…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる