異世界日帰り漫遊記

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遺跡村ティーヴァ、白鏐の賢者と炎禍の業編

 何故そこにいて、何故抗うのか2

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 【ティーヴァ遺跡】――――今はもう忘れ去られたこの遺跡は、プレインではそのような名前で認識されていた。

 勇者の地図には、次のように説明がある。


 ――荒野地域南部遺跡、仮名【第一・交易都市遺跡】

 ――この遺跡はどうやら交易するために造られていたようだ。恐らくこの世界の人々には解らないだろうが、そこかしこに俺の世界と似たような物があった。例えば“レジスター”や“万引きセンサー”……それに、精密な計量器等。これも、中枢遺跡と同じくコアエネルギーを使って一括で管理されていたのだろう。

 ――この遺跡……いや、都市は、何らかの争いによって滅亡したようで、壁や床には砲弾や、ビーム兵器? らしいものの痕跡が多数残されていた。その後、盗賊達に荒らされたようだが、直接的なものはやはりあの戦争・・・・のせいと思われる。

 ――国に任せた方が良いかと思ったが、現状のこの国は信用ならない。兵器に転用されそうなので、コアエネルギーで動く機械は全て粉微塵にしておく。情報が欲しい場合は、中枢遺跡に行かれたし。前述したようにこの地域の歴史や遺産が沢山眠っているからな。何度も言うが、信用ならない奴には情報を渡すなよ。


 …………わりと文章量が多いのは、多分それだけ「情報」が有ったって事だろう。
 何度もってのが疑問だったけど、アレは多分中枢遺跡――【エンテレケイア】の方の項目で延々と説明してるんだろうな。まだちゃんと確認してないが、そっちの方のメモも凄く長かったし……。

 とにかく、勇者のメモが確かだとすると、このティーヴァ村の遺跡は国が発見した時にはもう価値のあるものは粗方失われていた事になる。
 理由は色々とあるだろうけど、価値が無かったから更地にして村を建てた可能性も有るだろうな……。しかし、あのコアエネルギーってのは何なんだろう。

 俺の知識から考えると、ダンジョンコアのような「ダンジョンの拡張やモンスターなどを生成する装置」に思えるんだけど……そもそも実物を確認出来ていないので、もしかしたらマザーコンピューター的な物かもしれない。おおSF。

 まあ、このティーヴァ遺跡はその「コアエネルギー」とやらも破壊されてるみたいなので、確認のしようもないんだけどね。
 だって、俺達が歩いている通路は、真っ暗で明かりなんてどこにもないんだから。

「…………この遺跡は機能が停止してるのか」

 ブラックの言葉に、マグナは頷く。

「この遺跡の中枢部には何らかの装置が有ったようだが、丁寧に破壊されていて何が設置されていたのかすら解らなかった。だから、壁に埋め込んである“ライト”も起動出来ないし、浄化槽も使用できなかったんだ。……こう言うのもなんだが、ここまで徹底して破壊されてる遺跡は珍しい」
「…………」

 ごめんマグナ、それ俺の同郷の勇者様がやりました……。
 でも責任が取れないから何も言えねぇ……せめて、マグナが不自由だと思う事を俺が解消してやれたらいいんだが。

「ところで、どこに行くつもりなんだ。ここで暮らしていると言ったが、こんな場所では満足に暮らせないのではないか」

 クロウのごもっともな言葉に、マグナは俺達に背を向けたまま肩を竦めた。

「実際、ロクな生活では無いさ。だが、食事や風呂はティーヴァの奴らに支援して貰ってるから、移動が面倒なだけでそう悪くは無い。……それに、ここは探索し甲斐があるからな……ああ、もうすぐだ」

 そう言いながら、マグナは前方を指さす。
 つられて指が示す所をみやると、そこには薄らと明かりが漏れている部屋の入口が見えた。どうやらあそこがマグナが使用している部屋らしい。
 風呂屋からわりと離れた場所だが、もしかして村の外になるのかな、ここ。

 入ってくれ、と言われて素直に足を踏み入れると……そこにはマグナらしい乱雑な風景が広がっていた。

「はは……お前ほんっと変わんねーんだなあ。ここでも曜具作りかよ」

 そう、そこそこ広い部屋の中には幾つもの棚が並べられていて、中央には造りかけの機械やその部品なんかが散らばっている。
 壁にぴったりとくっつけられた机や椅子は妙に古めかしく、左右に部品や紙束がぎっちり詰まっている棚があるせいか、とても肩身が狭そうに見えた。

 カジノで再会した時に見た部屋もそうだったけど、本当メカニックって感じの部屋だよなあ……。この「どこか一つでも動かしたら激怒される」的な雰囲気は、素人に出せるものでは無い。やはりプロは違うなあ。
 そんな事を思って軽口を叩いた俺に、相手はニヤリと笑って俺の肩をこづいた。

「まあ、とにかく座れ。今場所を用意する」

 ふふふ、今の肩パンは「うるせえよ(笑顔)」って奴だな。
 あ~、やっぱいいなあ、こういうダチっぽいの久しぶりだなぁあ……。

「ツカサ君なに、どうしたの」
「ホコリで涙が出たのか?」
「う、うん、違うから大丈夫……」

 まあ普通のやりとりで涙する奴も珍しいわな……。
 いかんいかん、友達に飢えてたせいでつい舞い上がってしまった。自重せねば。
 マグナが雑に部品とか機械を端に寄せているのを見守りながら、俺は「感動している場合ではない」と自分の頬をつねって気合を入れた。

「片付けた場所に座れ。生憎あいにく人数分の椅子が無いから、鉄板で我慢しろ」
「う、うん」

 鉄板を渡され、尻に当てて地べたに座る。
 別に直でも良かったんだけど、マグナ的には地べたは嫌だったんだろうな。
 そう言う所は何か丁寧に育ってきた人っぽいなという感じがする。ブラックもそうだけど、クロウとかも時々育ちが良い感じの行動するからちょっと面白い。

「よし。では……まず、何から聞きたい?」

 俺達三人の真正面に座ったマグナに、早速ブラックが質問を返した。

「僕らを……というかお前の場合多分ツカサ君をだろうけど……どうして、こっちに誘導したんだい。面倒事の回避と言っても、ああまで大事おおごとにする必要は無かったはずだ。兵士に手紙を託すだけでも良かったんじゃないのか?」

 その問いに、マグナは渋い顔をして眉根を顰めた。
 確かにその事は不思議に思ったっけな。「そうしなければ秘密が漏れる可能性があったから」という結論にはなったけど、やはり本人から話して貰わないと真相は解らない。マグナもその質問をされる事は解っていたのか、軽く頷いて語り始めた。

「端的に言えば……そうだな……。俺が、国から追われていていたから、か。あの後、プレインに戻ったはいいが、上の方で・・・・また俺の望まぬ方向に話が進んでいたようでな……。俺としては非常に不愉快だったし、色々な事情も絡んで来てな。最善策が逃亡しかなかったんだ。……だから、お前達に直接連絡する事が出来なかった」
「あのプラクシディケという女性に頼んだのは?」
「シディ様は俺の師匠で、この国の実権を握る【十二議会】の中で唯一信用できる民衆の味方だ。ここにある部品なども、ほとんどが師匠から色情教の教徒経由で運んで貰っている。彼らは隠密行動が得意だからな」

 し、色情教にそんな裏の顔が……いやまあ、長く虐げられてきた人達なんだから、隠れる術を知っていて当然か。地下通路も自在に通り抜けていたし、彼らは忍者並に凄い集団だったのかも……物凄い恰好してたけど……。
 でも、そんな繋がりが有ったなんて驚いたよ。シディさんがあの場所にいたのは、色情教の人達に指示する必要があったからだったのか。

「先に言っておくが、この村の半数は隠れ色情教徒だぞ。風呂屋の番頭や酒場の親父もそうだ。ここは国の庇護を受けていると言っても、ディルフィとは違って村長が“反首都派”でな。裕福な街から連れて来られた者が多いあちらとは違って、このティーヴァは払い下げられた奴隷や、土地を追われた民が多い。表面上は国に従っているが、その実ほとんどの住民が国を嫌っている」
「そっか……だから、身を隠してるマグナがあんなに自由に街を歩けたんだ」

 ずっと不思議だったんだよな。
 身を隠しているはずのマグナが、どうしてあんなに堂々と村を歩けるのかって。
 そもそもここは国が造った人工の村で、村の人達は国に買収されてるんじゃないかって思ってたから……風呂屋に曜具をプレゼントしてた事にちょっと引っかかってたんだよな。でも、そう言う事なら納得だ。
 人工の村と言っても、内情はやはり聞いてみないと解らないもんなんだな。

「じゃあ……村の人達は、マグナをかくまってくれてるんだな?」
「ああ、本来なら俺はお尋ね者だからな。人に会おうものなら、すぐに捕まって首都に連れ戻されてしまうだろう。そうならないのは、この村の住民のお蔭だ。……とは言え、この村に運んでくれたのも師匠なんだがな」
「シディさんが……」
「…………詳しく説明するとややこしい事になるから今は省くが、師匠は国の現状に憂えている。だから、反首都派……国に反旗をひるがえす奴らに肩入れしてるんだ」

 マグナのその言葉に、ブラックは解せないと言わんばかりに顔を顰めた。

「だけど、そんな協力者だったら、お前を追ってる奴らにも当然目を付けられてるんじゃないのか?」

 そりゃそうだな。シディさんは国に目の敵にされている色情教の本拠地に居るんだし、手を出せないとしても監視されてたりはするよな、絶対。
 なのに、ここを見つけられないってのはどういう事なんだろう。
 俺もそこの所は聞きたいなとマグナを見やると、相手は俺を見返して答えた。

「色情教の総本山には抜け道があるし、この村にはよく旅人が来る。少し遠回りにはなるが、国境近くの村に迂回して旅人に荷物を頼めば、バレる心配も無い。俺がこの遺跡に住んでいるのは、この遺跡の通路が荷物が届く風呂屋や酒場に繋がっているからだ。物が直接届く場所に通路があれば、更に気付かれにくくなるだろう? なにも、追手に怯えているからここに住んでる訳じゃない」
「なるほど……。しかもこの村は、マグナの味方だ。村の人達の結束も硬いし、まずこの地下が露見する事は無いと……」
「まあとにかく、追手については上手くやってるから心配するな。お前達がこの村にやって来る事も予測していたから、別段不都合はない」

 それなら良いけど……。

「でも、俺達を待ってたって……どういうこと?」

 伝言で意味深な言葉を俺に伝えて来たけど、あの言葉はどういう意味だったのか。
 それを知りたくてマグナの目をじっと見つめると、相手はしばし沈黙して……それから、ふっと溜息をついた。

「…………とりあえず、食事にしよう。それもまた長い話になるからな」








※長い話にはなるけど割愛するという

 それとはまた別に、BL大賞始まりましたね!
 早速投票して下さった方々、ほんとうにありがとうございます…!
 見て下さる読者様のなんとお優しいことか…!!!。゚(゚´Д`゚)゚。
 賞が貰えないような要素ばっかりの小説ですが
 投票して貰った嬉しさを糧に頑張りますー!(*ノωノ)

 
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