異世界日帰り漫遊記

御結頂戴

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プレイン共和国、絶えた希望の妄執編

8.約束を違えてはならない1

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※遅れて申し訳ないです……_| ̄|○
 あと羞恥露出プレイが楽し過ぎて長くなったので切ります……
 次回は触りまくり喘ぎまくりなのでやっぱりご注意ください。






 
 
 さらさらと水が流れる川に沿うように広がる、石ころだらけの河原。

 解放的な場所で、バーベキューをするのにもってこいだが……というか、川にいのししのような獣を浸して、血抜きをしているので、ある意味これからバーベキューをすると言っても差し支えは無いんだが……残念ながら、俺はその光景を見て喜ぶ事が出来そうになかった。

「ほ……ほんとにやるの……?」

 獣を血抜きしている横で棒立ちになって、俺はちょっと離れた場所に立っているオッサン二人におずおずと問いかける。
 しかし、クロウは哀れな俺の態度など気にもせず、怒っているような低い声で耳に痛い事をばしばしとぶつけて来た。

「ツカサ、くどいぞ。お前がオレに相談せずに体を洗って、約束を故意に延期しようとしていたのが悪い。軽い約束だと思ってあなどったからこうなってるんだぞ」
「うぅ……おっしゃる通りで……」

 それを言われると、俺にはもう何も言えない。
 クロウがガッカリするだろうなと言う事は解ってて、それでも嫌だったから水浴びしようとしたんだしな……。だから、怒られてしまえば反論する余地はない。

 理不尽に決められた約束だろうが、クロウは楽しみにしてたんだ。
 楽しみにしていた事を反故にされれば、誰だって怒るだろう。

 でも、俺はそれが解っていても、どうしても嫌で。
 だって、俺の情けない姿を、いつもみたいに興奮してサカッてる訳じゃない冷静な表情のブラックが見詰めて来るんだと思ったら……物凄く、恥ずかしくて。

 クロウと二人きりなら、木の陰とかで隠れてすれば我慢出来たけど、でも、こ……こんな……隠す物も何もない、河原で……全裸になれだなんて……。
 う、うう……しっ、しかもまだ昼間なのにっ、夕方にもなってないのにぃい!

「早くしないと肉が不味くなるぞ」
「ツカサ君、覚悟決めて脱いじゃおっ」

 クロウが怒ってるのは仕方ないけどブラックお前はなんなんだ。
 ニヤニヤして「頑張ろっ」とか言って、小さくガッツポーズしやがって。オノレは本当に俺を何だと思ってんだコラ、いつもは束縛しまくるくせに何故にこんな時だけノリノリゲスおじさんになるんだよ呪いにでも掛かってんのかお前は。

 普通クロウに対して怒るとかするんじゃないの? いやブラックに「普通」は通用しなかったんだった。というかこの世界自体が普通じゃなかったんだった……。
 ……でも解せん、解せんぞ。前はクロウに対してあんなに触れるなとか言ってたくせして、今じゃこんなに楽しそうに応援してるなんて……。はっ、もしかして、俺が知らない内に二人は意外と仲良くなってたのか……?

 そういえば結構前から喧嘩腰じゃなくなってたし、会話のキャッチボールも普通に出来るようになってたな。俺はクロウが歩み寄ってるもんだとばかり思ってたけど、ブラックもクロウに対して仲間意識が芽生えたのかも知れない。

 あれだな、喧嘩するほど仲がいいって奴だな。
 だから俺を辱める「お仕置き」の時も、犯さないって約束を守ってくれると信じているのでこうもはやし立て……っておい! そこはやっぱり恋人として拒否れよ!

「ツカサ、そうしていても何も始まらんぞ」
「あっ、ご、ごめんなさいごめんなさい」

 やべえまた思考の海に体を投げ出してたぜ。
 ……いや、うん、現実逃避は良くないよね……。ああもう、ちくしょうめ。こうなったらヤケだ、こんなの男だったら別に怖がること無いじゃないか。ブラックにもクロウにも同じモンが付いてるんだし、男同士なんだから、見られたって、べ、別に気にする事じゃない。
 そうだよ、俺も気にし過ぎなんだよな!
 モタモタしてたら余計にクロウが怒るかも知れないし……よ、よし。

「…………」

 ベストを脱いですぐそばに置き、まずシャツを脱ぎ捨てる。
 二つの視線が一斉に胸の方へと向いたが、いつもの事だったし気にしない。そう思ったらちょっと気が強くなった気がして、俺はこのまま下も脱いでしまおうと靴に手を掛けようとした。と。

「ああ、ツカサ。靴は残していい。お前のうまそ……いや、柔らかい素足では、河原の小石を踏んだだけで痛いだろうからな」
「う……」

 い、いま美味そうって言った、美味そうって言ったあ!!
 やめろよそう言うの、頼むから怒るならちゃんと怒って! 喧嘩の途中でエロい事に雪崩れ込むのはブラックだけで充分なんですよ、もう勘弁して。

 心の中で項垂うなだれて泣きながらも、俺は一旦靴を脱いでその上に足をやり、さっさとズボンを脱いで下着に手をかけた。
 ……これを脱いでしまったら、ほんとに俺は真っ裸だ。

 真正面で目を爛々とさせているオッサン達の前で、真昼間からこんな開放的な場所で一人だけ……は、恥ずかしい、格好を……。

「どうしたツカサ。脱げないのか?」
「あ、う……ま、待って、脱ぐ、から……」
「ツカサ君、顔がちょっと赤いね。もしかして恥ずかしいのかな? 何が恥ずかしいのか教えて欲しいなあ……」

 ブラックが余計なひと言で俺をさいなんでくる。
 言葉の意味を考えちゃいけないって自分でも思うのに、ブラックの変態そのものな声音のせいで、俺自身何が恥ずかしいのか考えてしまう。
 そんなの、決まってるのに。
 二人の前で、外で、自分が恥ずかしい恰好になって、欲望が籠った目で見つめられるんだと思うせいで……余計に、恥ずかしくなって……。

 …………う、ううう……。
 違うのに。そんな事は無いかも知れないし、俺が勝手にやらしい事考えてるだけで、二人はただ俺を罰したいだけかもしれないのに。
 だから、こんな事を考える自分自身が恥ずかしくて。そんな風に考える俺が、変な自信を持ってるんじゃないかって思うと情けなくて、否定したくてたまらなくて。

 だって、違ったら恥ずかしいじゃないか。
 俺一人が勝手に「性的な目で見られてる」だなんて勘違いして、それは「違う」と否定されちまったら、俺ただのナルシストだもん。
 そんなの嫌だ。自惚れなんて格好悪い。それに、もし……ブラック達が、本当に俺に何も感じてないとしたら……そんなの……みじめ過ぎて、考えたくなかった。

 だから「こんなの平気だ」と思おうとしてるのに、俺の中のどこかの部分が、勝手にえっちな事をされてると思ってしまって。
 そのせいでぐるぐる考えてしまって、結局恥ずかしくなってしまうわけで……。

 けれど、そんなのクロウからしてみれば関係のない事だった。

「ツカサ、あと一枚がどうしてすぐに脱げない? オレに引き裂かれて、下着なしのままで旅を続けたいか?」
「っ……ぅ、ご、ごめ……なさぃ……」

 ああ、イライラさせてる。
 駄目だ。考えてる暇なんてなかったんだ。

 俺が恥ずかしいかどうかなんてクロウには関係ない。
 クロウは怒ってて、だから今俺に“お仕置き”をしてるんだ。俺の意思や葛藤なんて関係ない。やらなきゃ、クロウを更に怒らせてしまう。そんなの……嫌だ……。

「ぅ、う……」

 下着に掛けていた手を、一気に降ろす。
 だけど……やっぱり恥ずかしさだけはどうしようもなくて。俺は腰を深く折り曲げ、出来るだけ二人に股間が見えないように……女みたいな恰好で、下着を脱いだ。

「…………」

 下着を服の山の上に落として、股間を手で隠しながら靴を改めて履く。
 ……リストバンドと、靴だけ。あとは、素っ裸。
 股間を隠しているけど、川の水飛沫がふくらはぎ辺りに当たって来て、風が両手の隙間から股間を撫でて来るみたいで、自分の姿に不安になってくる。
 なにより、俺の情けない姿を目の当たりにしただろう二人を見返す事が出来なくて……顔を逸らして震えながら、クロウ達の言葉を待つ事しか出来なかった。

 だけど、二人はちっとも何も言ってくれなくて。
 川の音と自分の息遣いだけしか聞こえず、段々と辛くなってきた。

「う……うぅう……っ」

 こんなの、変態のする格好だ。筋肉のある奴ならまだサマになるかも知れないけど、俺みたいなちんちくりんがやっても、ただの不審者にしかならない。

 顔を逸らしちゃったけど、も、もし二人がいなくなってたらどうしよう。
 こんな格好で置いてかれたら、俺、マジで泣くぞ……。

 もういっそ振り返った方が良いのか、と思い始めたと同時。

「ふ、ふふ……可愛いなあ……。ちいちゃいおちんちんを必死に隠して、顔を真っ赤にしながら震えてるの……たまんないよ……」
「っ……」

 よ、よかった……ブラック居てくれた……。
 なんか凄い事言われた気がするけど、もう、居てくれるならいいよ。
 ちょっと鼻をすすって、今更自分の両頬が熱くなっているのに気付いたけど、それに何か思う前に、クロウが俺に向かって低い声で命令してきた。

「ツカサ、その手を取れ」
「ぅえ……!?」
「これは、お仕置きだと言ったはずだが?」
「あ……ぅ……」
「さっさとしろ」

 やっぱり、許してくれてない。
 ブラックはいつもみたいにしてくれてるけど、クロウはまだ怒ってるんだ。

 …………でも、このまま、放置されるくらいなら……。

「こ……これで……いい……?」

 震える手を股間からゆっくりと離す。
 風がダイレクトに当たってくるのが嫌で、思わず足を閉じると、クロウはまた俺に向かって命令を投げつけて来た。

「足を少し開いて、腕を上げて後ろ手で組め。股間を隠せないようにしておけ」
「そ……んな……」
「……嫌なのか?」
「………………」

 こんな場所で、見せつけるようなポーズをしろってのか。
 そんなのまるきり変態じゃないか。
 でも、これ以上怒らせるのはどうしても嫌で。……結局、俺は、命令に従って足を少し開き、脇を曝して背後で手を組んだ。

「良い子だ」

 クロウの声が、少しだけ和らいだような気がする。
 その事にホッとしたのもつかの間、小石を踏みながら近付いてくる音がして、俺は咄嗟とっさに正面を向いてしまった。
 すると、そこには……もう俺を見下ろす所にまで近付いて来た、二人がいて。

 思わず息を呑んだ俺に、クロウは目を細めてそのまましゃがみこんだ。

「……ツカサの肉棒はちっとも成長せんな。子供のままだ」

 震える内腿の間に垂れ下がっているモノを、クロウが揶揄する。
 思わず体を反応させてしまった俺を面白がってか、ブラックも実に楽しそうに笑いながらしゃがみ、俺の股間に顔を近付けて来た。

「確かにねえ。一人前の男を気取ってるのに、おちんちんは先端が桃色で可愛い色のまま。精通してるのが不思議なくらいだよ。ふふっ……」
「毛も生えていないくせに、一人前に人を手玉に取ろうなんていい度胸だな」

 いやだ。そんなこと言うな。
 好き勝手言いやがって、誰が子供のままだ。違う、そんなの絶対違う。
 俺だって、もう大人なんだ。あと一二年我慢したら、俺だって酒も煙草もやれるし、大っぴらにえっちな本だって買える。だから、子供のはずがないんだ。
 なのに、そんな、酷い事言って……!

「ち、がう……生えてるもん……俺、ちゃんと……」
「生えてる? ツカサ君の嘘つき。こんなに明るい場所で見ても、毛なんて全然無いじゃないか。何度見ても、産毛も生えてないツルツルの股間だよ」
「違うぅっ! はっ、生えてるってばっ、ちゃんと生えてる!!」

 何でそんな事言うんだよ!
 俺だってもう大人だ、触った時に生えてるような感じがしたから、だから、やっと自分にも大人の証が生えて来たって思って嬉しかったのに。
 ダチにそう言う事言われて恥ずかしかったから、内心気にしてたから、その感覚が嬉しくて生えて来たんだって思ってたのに。

 なのに、酷いよ。こんな明るい所で裸にして、自分の体が情けない、貧相なままの存在だって確認させるなんて。
 ブラック達みたいな大人の男みたいな体になってないから、俺、やだったのに。
 だから、生えてるって思いたかったのに……!

「っ、ふ……ぅぐ……ひっ、ぅ……うぅう……っ」
「あは……泣いちゃった? でも、ツカサ君が悪いんだよ? ズルしたり嘘ついたりするから、こうして嘘を正される事になるんじゃないか。お仕置きされてるんだから、ちゃんとウソだって事を認めないとね?」
「や、だ……やだぁあ……!」
「もー強情だなあ。別にツルツルでも可愛くても良いじゃない。僕は、そんなツカサ君が好きなんだからさあ。……ね?」
「う、ぅう……」

 涙で歪んだ視界に、ブラックの笑顔が映る。
 まだ悲しかったけど、でも、ブラックの言葉を聞いて、俺は自分でも驚く程に反応してしまっていて。
 ……好き……。そりゃ、今まで沢山えっちしてたんだから、好きじゃない訳ない。解っていた事のはずだったけど、でも……そう言う風に言われると、どうしてか異様に胸がぐっと詰まって、どきどきしてきて。

 今の状況が最悪だって解ってるのに、それでも……自分の情けない所を指摘されて、そこを気にしないと言ってくれる事が、何故だか異様に嬉しくて……。

「…………ブラックに恥ずかしい場所を褒められて、反応したか、ツカサ」
「ふぁ……?!」

 どきどきしてる途中で、急に不機嫌な声に熱を冷まされる。
 そ、そうだった。今は生えてる生えてないとかの問題じゃ無かったんだった。
 またクロウを怒らせてしまったんじゃないかと慌てて相手を見上げると、クロウは不機嫌そうに眉を顰めたままで俺の顔を見つめていた。

「随分と嬉しそうだな。……オレの事はどうでもいいということか」
「っ、ち、違う! これはっ、その……」
「ツカサはまだ反省してないようだな。……この後、少し舐めたらそれで許そうかと思っていたが……気が変わった」

 橙色の綺麗な瞳が、俺をじっと見つめている。
 その視線がいつもとは違う冷たい感じに思えて、俺は思わず顔を歪めてしまった。

「く、クロウ……」
「約束を勝手に変えようとするとどうなるか、その身にじっくりと教えてやる」

 ……その声は、今までにないくらいに冷たい声だった。









 
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