異世界日帰り漫遊記

御結頂戴

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プレイン共和国、絶えた希望の妄執編

 おいしいものはどんなもの? 2

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「ブラックずるいぞ。オレもツカサで暖を取りたいぞ」
「んん゛んっ!?」
「クソ熊め……良い所で……」

 おおおお驚いたじゃないか!
 クロウったらもう、きゅ、急に出て来るんだからもう!

 いやあのあれだ、く、クロウにお肉を狩りに行って貰ってたのに、乳繰り合ってた俺達が悪いんだなこれ。そうだきっとそうだ。ええい離れろ。
 ブラックの腕の中から慌てて脱出すると、俺はクロウに駆け寄った。
 片手に何かを持っているが、もしかしてアレが獲物だろうか。

「クロウ、ご苦労様。あ、ありがとな」
「むう。それだけか?」

 俺とブラックがゴチャゴチャしていた事にご立腹なのか、クロウは無表情ながらも頬をふくらませて耳を伏せる。

 三十路過ぎだろうオッサンがやる表情じゃないと思うが……俺も二人に感化されてだいぶ頭がおかしくなっているらしく、ちょっと可愛いと思ってしまった。うん……自覚があるからつっこまないで。俺だって不本意なんだよ……でもそう思っちゃうんだから仕方がない。思わず手が出たが、撫でて良い物か。
 コレをやると今度はブラックの機嫌が悪くなるのは解っていたが、だからと言ってクロウをねぎらわない訳には行くまい。

 俺はかかとを上げ必死にクロウの肩を掴んで屈ませると、頭を撫でてやった。

「よく頑張って狩って来てくれたな~、えらいなぁクロウは~」
「む。それだけか? オレはこの獲物を処理するのにもだいぶ手を焼いたのだが」
「んんん……じゃあ、何して欲しい?」

 背後から怒りのオーラを感じるが、無視。今は無視だ。
 腰を屈めて俺と同じ位置に視線を落としたクロウに問いかけると、相手はぴょんと耳を立てて、特に恥ずかしがることも無くサラリと要望を口にした。

「ならば、たっぷり汗を掻いたツカサを全裸にして舐めまわ」
「小動物の肉一匹程度でなんて願い事してんだゴルァア!!」

 皆まで聞く前にブラックが俺とクロウの間に入ったが、残念ながら半分以上聞いてしまったのでもう知らんぷりが出来なかった。汗だく全裸……。
 止めるならもうちょっと早くやってほしかったが、しかしそんな俺の思惑も知らずオッサン二人は睨み合っている。

「そのチンケな肉でツカサ君の痴態をたっぷり拝もうなんていい度胸だなクソ熊」
「小物でも肉は肉だろう。それともなんだ、お前は喰わなくて良いのか? ツカサの手料理を……ツカサの作ってくれる美味い肉料理を……」
「ぐっ…………!!」

 ブラック待って、言葉に詰まらないで。
 何とか頑張ってもうちょっとお願いのグレード下げて下さい頼むから!

「モンスターが出ると言う事は、オレが肉を容易く狩って来れると言う事だ。今までは補給地点がはっきりしていたから狩りはしなかったが、今回は補給が可能かは解らんのだろう? だったらオレが狩りをする意味はあるはずだ。新鮮な肉が食えればちからが付く。干し肉ばかりよりは良いはずだ」
「ぐ……そりゃまあ、確かに……」

 ブラックの悔しげな声に、俺も反論できなくて頷く。
 そう、クロウの言う通りだ。俺としても生の肉が使えるならありがたいし、何より食事でゲンナリしなくてすむ。いくら俺が色々と料理すると言っても、限度がある。俺は普通の料理しか知らないし、レパートリーも正直少ないからな。

 干し肉だって、ぶっちゃけもうキャパオーバーだ。スープか水でもどして煮込むか炒めるしか思いつかん。何週間も連続で野宿するとなると、同じ料理の連続で飽きさせてしまう事は充分に考えられた。戦闘で役立たずなのに、このうえ食事まで満足に作ってやれないなんて、俺としても我慢ならない。
 だって、俺はブラックとクロウに望まれて夕飯を作る係になったんだからな。

 期待された以上、俺はブラックとクロウに美味い飯を作ってやらねばならないのだ。なので、クロウの申し出は凄くありがたいのだが……。
 でも、汗だく全裸の姿でクロウにペロペロされるってのは……あの……俺的には色々と恥ずかしくて、出来れば遠慮したいっていうか……。

 ああでもお肉は貴重だしっ、クロウが狩ってくれるって言うなら欲しいしぃい。
 だって、生肉が有れば少ない調味料でもなんとかなるんだもの!
 今の俺にはもうレパートリーを広げる方法は新たな食材しかなかった。
 ああ、ここに味噌や醤油やみりんが有れば、俺の婆ちゃん直伝のしょうゆしょうゆした料理を沢山作れるのにぃい! 俺が作った奴が美味いかどうかは別として!

「そんなに俺が信用できないのなら、目の前で見ていればいい。どうせ旅の途中ではどこへ行きようもないし、嫌でも固まっていなければならないからな」

 おい。何言ってんのクロウ。

「……それもそうだな……。寝てるツカサ君よりそっちのほうが……」
「お前も何言ってんだよおいコラァ!! 寝てるって何の話?!」
「では商談成立だな。ツカサ、この肉を使った料理を頼む」
「お願いだから人の話聞いてぇ!」

 まあ解ってたけど、こいつらが俺の話を聞かないのは解り切った事だったけど!

 ……でも、クロウも最近は我慢してたんだし、舐めたくないって言われるよりは、舐めたいって言われた方が良いのか……てそう言う事じゃなくて。
 ああもう駄目だ、頭が回らん。忘れよう、もうどうにもならないんだし忘れよう。
 メシを食って落ち着くんだ俺は。空腹では良い考えも浮かばん。
 気を取り直して、俺はクロウの持って来た本日の獲物を頂く事にした。

「下処理はしてあるぞ。離れた場所で血抜きして内臓を埋めておいた」

 そう言いながら渡してくれたのは……胴が長い小動物の毛皮(剥ぎたて)と、赤々とした新鮮な骨付きのナマニクだった。
 うん、がっつり形が残ってますね。慣れたから良いけど、この世界に来た当初の俺なら多分今日はお肉食べられなかったな……。
 遥か昔の軟弱な俺を思い出しつつも肉を受け取ると、なんだか妙に水気が有るのに気付いた。いや、水気というか……これは油?

「クロウ、この動物……いや、モンスター? なんていうか……脂が凄いな」

 そう言うと、相手もなんだか困ったような雰囲気でこくりと頷く。

「うむ、そうなのだ。獲ったは良いんだが、ナマなのに脂が凄くてな。ツカサが困るだろうと思って少し絞った……つもりだったのだが、それでもまだしたたるようだな」
「そこまで下処理を……ありがとう……。でも、生で油が滴るって凄いなコレ……」
「ああ、それ【ランプミンク】だよ。だから生でも脂が垂れるんだ」
「ら、らんぷみんく?」

 明快な答えに思わず目を丸くすると、ブラックは俺達に説明してくれた。

 いわく、ランプミンクとは、土を掘って身を隠しながら攻撃する事を得意とするモンスターで、種族は【風鼬ふうゆう族】というらしい。
 基本的に俺が知っている標準サイズのイタチの姿と同じで、特徴と言えば土を掘る為の爪が鎌の形をしたスプーンのようになっている所だけらしいが……それで何故「ランプ」なんだろうか。
 不思議に思った俺を察してか、ブラックはランプミンクの肉を持って、肉をぎゅっと絞って油を垂らして見せた。

「ランプミンクの名前の由来は、このアブラさ。こいつが蓄えている液体状の脂が、昔はランプの油として使われてたんだ。まあ今は水琅石すいろうせきがあるからあまり使う事は無くなったけど、昔はこいつの油で灯した小さい炎が旅人の命綱だったんだ」
「へぇ~……この世界ってああいう明かりが普通だと思ってたけど、やっぱそうじゃない時代もあったんだな」
「ふむ、オレも聞いた事が有るぞ。遥か昔の人族は、石から漏れ出た蜜を使って火を起こしていたとか何とか……」

 クロウも聞いた事が有ったのか。うーむ、当たり前だけど異世界にもちゃんとした生活史があるんだなあ……。
 しかし、石の蜜ってなんだろう。もしかして石油とか……?

 まあでも考えていても仕方ないか。
 ブラックが言うにはランプミンクの油は食用にもなると言う事で、出来るだけ絞って、したたり落ちない程度に肉の脂を落とすと、俺は早速肉を料理する事にした。

 脂っぽいってことは、カンランの油は使わない方が良いな。
 とりあえず肉を削いでみたが……小動物なので、骨から肉を丁寧に剥がしたら、どうしてもこま切れ肉になってしまう。部位によって肉の食感が違うのではと心配になったが、それならそれぞれ同じようなサイズに切ってしまえばいいか。

「うーん、しかしどういう料理にすりゃあいいかなあ」

 こま切れ肉で作れるもの……と、先ほど広げた食料を見て、俺はリンゴイモを手に取った。そう言えば肉とイモはよく合うし、それにハチミツもまだ残っている。
 ……よし、こうなったら一か八かで作ってみるか。

 まずリンゴイモを良く洗って皮ごと茹で、肉を軽く炒めたらそこに茹でたイモを切って投入。塩を振って下味を付けたら、そこにタマグサを入れ蜂蜜を一回しして味を付ける。最後に胡椒を振ったら出来上がりだ。
 名付けて……肉とリンゴイモの蜂蜜炒め……と言った所かな。
 まんますぎるような気もするけど、俺には語彙が無いので仕方ない。

 味を見た限りでは、甘さよりもコクがあって俺的にはイケる味だったが、二人にはどうだろう。ちょっとドキドキしながら、器によそってお出しする。
 二人は二又のフォークを持って目をしばたたかせていたが、躊躇ためらう事も無くイモを突き刺して口の中に放り込んだ。

「ん! イモがホクホクしてて美味しいね~! 肉も脂っぽいかと思ったら、蜂蜜のとろみの方が強いから気にならないし、なにより美味い! 酒が欲しくなるなぁ」
「ムム……は、ハチミツの甘いのがちゃんと料理になるとは……うまい……!」

 ブラックもクロウも、喜んでくれているみたいだ。
 良かった……思い付きの料理だったけど、何とかなったみたいだ。蜂蜜を控えめにしたのが良かったのかな。あんまり甘すぎると、食べられないって人もいるしな。

 でも、今回は上手く行っただけで、次回はどうなるか解らない。
 料理のレパートリーが増えた訳ではない事を考えると、今後が凄く心配だった。

 ああ、やっぱし醤油とか味噌とかが欲しいよなあ……。改めて思うけど、日本人になじみ深い調味料が無いって、ほんとにハードモードだ。
 もっと調味料が使えたら、二人に美味いものを沢山作ってやれるのにな……。

 何とかならない物かと思ったが、オッサンどもが俺を好き勝手にするのと同じで、そういう物事も願ったってどうにもならないものだ。
 解ってはいるけど、両方ともままならない事に俺は溜息を吐くしかなかった。










 
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