異世界日帰り漫遊記

御結頂戴

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ファンラウンド領、変人豪腕繁盛記編

28.例え貴方が泣くのだとしても1

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「……立ったままでいいなら、話を聞く」

 ラスターの事を信用していない訳じゃないけど、ブラックもクロウもいないこの状況じゃ、隣に座ったって知れたらどう怒られるか解らない。
 自分に好意を持っている奴の隣に簡単に座るな、と散々“お勉強”させられたんだから、同じ失敗はしないようにしなくちゃな。

 端的な俺の言葉に何となく察する物が有ったのか、ラスターは少し微妙そうな顔をして目を細めた。

「…………淑女の作法じゃあるまいし、あの不潔男は何を考えているんだ。いくら俺がお前をめとりたいと言っても、この場で押し倒す訳がないだろう」
「そういう常識的な人ばっかじゃないって考えてるんだと思う……」
「……フン。まあ、冒険者程度の下賤なやからなら、そんな可能性も有るか。構わん、そのままで話を聞け」

 相変わらず見下している相手には口が悪いなあもう。
 でも、良いから座らっしゃいとか強引に距離を縮められないだけありがたいか。出会った頃ならまだしも、今はだいぶ丸くなってるもんなラスター。

 話す相手を座らせないってのは貴族としては抵抗が有りそうだけど、事情が事情だから仕方ないよね。
 でも……理解したなら、腕を離して貰えないかな……。

「あの、ラスター……腕……」
「あっ……ああ、すまん……」

 いつになく素直に謝ってくれる相手に戸惑ってしまうが、そんな態度ばかりだと話が進まない。こういう時は、変に緊張しちゃうのもダメだよな。
 気を取り直して、俺は出来るだけ明るくラスターに話しかけた。

「それで……どんな話?」

 軽い口調を心掛けたつもりなのだが、ラスターは明るく振る舞う俺を座ったままで見上げて何だか言い辛そうに視線を落とす。
 よほど言い辛いんだろうかと心配していると、ラスターは決心したかのようにキッと顔を引き締めて再び俺を見上げた。

「…………ツカサ。こんな事をぼかして言うのもなんだから、はっきり言うぞ」
「う、うん」
「お前……あの男と性行為を行っている時、必ず失神してるんじゃないのか」
「――ッ!? なっ、な、ななっな、なに、いって」
「赤くなるな、真面目な話なんだ。……お前とあの不潔男が何度も体を重ねているのは、俺だって解っている。…………頼むから、真面目に答えてくれ」

 あ、赤くなるなって、そりゃ赤くなるだろ!
 普通は人に話さないコトをはっきり言われて、答えろって……だけど、ラスターは真剣なんだし……は、恥ずかしいけど答えなきゃ駄目なんだよな……。

 ええと、その、まあ……確かに、意識が飛んだ事は何度も有ったけど……でも、それが何なんだろう。
 言えば説明してくれるのかな。

「……その……お恥ずかしながら……まあ……」
「毎回か」
「そっ、そこまで言うの!?」
「医者の問診みたいなものだ、いやらしい目的じゃない」
「う……うぅ……最近は、その……違うけど…………でも、今でも、三回目くらいになると……絶対に寝ちゃうし……二回目でも……時々…………」

 ああもう何言ってんの何言っちゃってんの俺ラスターになに答えてんの!!
 恥ずかしい、恥ずかしいよ、なんで外でこんな事言わなきゃいけないんだ。
 ちくしょうラスターが真面目な顔してなきゃこんなこと絶対答えないのに、他の奴だったら逃げてるのにぃい……!

「二回……」
「あ、あの、何で……何でそんな事、き……きくの……」

 顔が痛いくらい熱くてわずらわしい。自分が赤くなってるのが解って嫌になる。
 だけど逃げる事も出来なくて、俺は自分の顔を隠したがる手を背後で組み、必死に恥ずかしさに耐えて問う。

 もうこうなったら早くこの問答から解放して欲しい。
 そう思ってラスターに問いかけたのだが……相手は、何だか深刻そうな表情になって、考え込むように俺から目を逸らしていた。

「ラスター……?」
「……二回…………思ったより、深刻だな……」
「え……?」

 瞠目した瞬間、ラスターは立ち上がって俺の真正面に立った。
 身長差で、今度は俺が見上げる形になる。月明かりに輝く金の髪と翡翠色の瞳を仰いでいると、相手はどこか焦ったような顔をして俺の両肩を掴んだ。
 そして――――

「ツカサ……もう、あの男とまぐわうのはやめろ。そうでなければ……お前の体がどうなるか解らんぞ」

 冗談の欠片も無い、そんな声音で――――俺に、そう言い放った。

「…………え……?」

 まぐわう。まぐわうって……えっちすることだよな。
 それを、やめろって。やめないと、俺の体がどうなるか解らないって……。
 何それ。一体、どういう事なんだ。失神する事と関係が有るのか?
 それとも、他に何か原因が……?

 戸惑っていると、ラスターは俺を見つめ、言い聞かせるように説明を始めた。

「……何も、脅してる訳じゃない。……最初は、お前があの中年共に振り回されているから、ただ精神が疲労しているんだとばかり思っていたが……貸家に泊まり、お前達の生活を見て……今やっと、お前の体に異常が出ているとはっきり解った。そして、今の回答で確信したんだ。……このままでは……お前の体が危ないと」
「ちょ、ちょっと、まって。何で俺の体が危ないんだ? 解んないよ」

 もう少し詳しく話してよ、と眉根を寄せると、ラスターは言い辛そうに目を泳がせた。しかし、重要な話を伝えない訳にもいかないと思ったのか、一度息を整えるように息を吐いてから再び俺をみやった。
 月光に照らされた顔は、綺麗だ。
 だけど、今は何だか怖くて。

「……ツカサ、俺が“気の流れ”を見る事が出来る能力が有るのを忘れたのか」
「そ、それは覚えてるけど……でも、それが何の関係が有るんだ」
「前に話したが、お前は常人にはあり得ない特異な“気の流れ”を持っている。己の体を守るように、周囲に溢れだして流動するほどの膨大な気……お前の特殊能力を裏付けするようなヴェールにも似た温かい光が、俺には見えていたんだ。……けれど……あの男と体を重ねた今のお前には……その気が、見えない」
「…………?」

 どういうこと……?

 いまいち理解出来なくて、目を瞬かせる。
 俺が話に付いていけてない事が解ったのかラスターは悔しそうに顔を歪めたが、それでも言い聞かせるように言葉を続けた。

「曖昧な予想でしかなかったが、今は確信できる。だから言うぞ、ツカサ……お前はあの男と寝るたび、気を吸い取られ……いや、“分け与えてしまっている”んだ。原因は解らないし、今もゆっくりと回復してはいるが……今のままでは、お前の体は衰弱して死にかねん。だから……もう、あの男と寝るのはやめるんだ」
「気、が…………え……え……?」
「理解出来ないのも解る。お前は自分の気の流れを見れないからな。だが、お前は確かに今、疲れているだろう? 曜術すら使えないはずだ」

 …………なんで、さっき考えていたことが解って……。
 じゃあ、俺、本当に曜術が使えないくらいに疲れてたのか?

 でも、ブラックとえっちしたから俺の気が根こそぎ奪われただなんて、そんな。だけど、ラスターは根拠のない話をこんなに真面目に話さないだろう。それに、俺はの姿で何度もラスターの前に出て来てしまっている。それは確かだ。
 その時も、俺の“気の流れ”を見ていたっていうなら……本当に……。

「だ、だけど、なんで。分け与えようなんて思ってないのに」
「今まで旅をしてきて、お前の力に何か変化は無かったか? ……例えば、何度も他人に曜気を渡したとか、あの男達が勝手にお前の“気”を使ったとか……」
「あ…………」

 そう、言えば……最近は、クロウもブラックも俺が「力をあげたい」って思う前に、俺から曜気を受け取っていた気がする。でも、自覚できていないだけで、俺も反射的に対応したんだとばかり思ってたんだけど……もしラスターが言うように、二人がマジで「自分の意思で俺から曜気を引き出した」んだとすれば……俺の力は、俺の意思とは関係なく、使用者の意思で引き出されてる事になる訳で……。

 いや、でも、えっちの時にそんな事になるなんて、そんなの変だよ。
 ブラックはそんな事思ってる余裕なんてないくらいに興奮してたんだぞ。
 しかも、俺から曜気を奪ったって別に使いどころがないじゃないか。
 ……使いどころなんて……無いと、思うんだけど……。

「……心当たりがあるんだな」
「………………」
「そう悲しげな顔をするな……。何も、あの男が故意にお前の気を吸い上げていると言った訳じゃない。……恐らく、これは本能から来る問題だ」
「……ほんのう……?」

 いつの間にか伏せていた顔を少しだけ上げると、ラスターは小さく頷いた。

「人の体には、多かれ少なかれ何らかの属性の曜気が流れている。そして、我々は自然の中の曜気に触れ、無意識の内にその気を取り込み、体内で循環させているんだ。しかし、お前は違う。己が内から気を生み出している。そのうえ、それを受け渡す能力がある。と言う事は……お前が嫌がらなければ、性交相手は無条件でお前の体内の気を奪う事が出来るんだ。……お前は気を許した者であれば、簡単に力を与えてしまうようだからな……」
「ど……どういうこと……?! 俺、そんな……なん……なんで……っ」

 駄目だ、頭が混乱してて理解出来ない。
 解るように説明してくれてるのに、わかんないよ。

「……泣くな、ツカサ。そうじゃない、お前を泣かせたい訳じゃないんだ……!」
「ち、ちが……」
「解らなかったか? なら、もっと簡単に言う。お前は、気の固まりだ。お前自身がありとあらゆる力の集合体なんだ。だから、性交の時、相手は本能に従って勝手にお前の気を喰らってしまう。あの男は、恐らくその本能的な衝動がかなり強いんだろう。……お前を、食い尽くしてしまうくらい……だから、アイツと性交をした時に、必ず失神していたんだ」

 俺が……食い尽くされる……? だから、毎回失神してた……?
 なに、それ。
 確かに俺はある意味食べられているけど、でも、それってどういうこと。
 食い尽くすって、そんな、ブラックが悪いみたいな……。

「…………ら、ラスター……」

 相手の名前しか、呼べない。
 どう返事したらいいのか解らなくて、縋るように見上げる。
 だけど、ラスターは何かを堪えるような表情で俺を見詰めていて。まるで俺が彼を苦しめているように思えて、酷く胸が痛くなった。でも、どうにも出来なくて。

 無意識に眉根を寄せる俺の頬に、ラスターは優しく手を添えた。

「……あの男が普通ではないことは、重々承知している。俺は賢く聡い。その程度の事、解らぬはずがないからな。……だから、理解しているんだ。お前があの男を心底慕っている事も、失う事を怖がっている事も……」
「…………」

 ラスターの翡翠みたいに綺麗な瞳が、月光に揺らいでいる。
 胸が苦しいのに、その光を見ていると意識が揺れて、痛みが和らぐようで、俺はただ辛そうなラスターの表情を見ているしかなかった。
 それ以上の事が、出来なかったのだ。

 そんな俺の事を見つめ、ラスターは俺の頬を覆う手で、強張った俺の顔を優しく撫でて和らげようとしていた。
 いつもの自身に満ち溢れた表情じゃない、切なそうな表情を浮かべて。

「けれど、だからこそ……そんなお前を愛しているからこそ……俺は、お前を失いたくない。お前があの男の虜だと解っていても、諦めたくないんだ……」
「ラスター……」
「ツカサ、お前が相手に気を無限に供給できるとしても、お前自身の気は有限だ。あの男と節度のない性行為を続けていれば、衰弱死してしまう。お前の気の流れが他人に左右されている以上……お前は……酷使されている奴隷と、一緒だ」
「――――――……」

 ラスターの、言葉に……声が、出なくなる。
 胸が、酷く痛い。ドクドク言ってる。

 ――――なんだろう。それ、どっかで、聞いたような気がする。
 似たような、ことを、どこかで…………

「……ツカサ……お前があの男と仲違いしたくないのは承知している。だが、俺はお前が弱る姿を見たくない……。お前が話し難いなら、俺も一緒に話す。あの男に激怒されても構わん。下等な存在にいくら殴られようが、お前を失う事に比べれば、そんな痛みなど虫の羽音以下だ。だから……頼む……もう、あの男に抱かれるのはやめてくれ……!」
「ぁ……」

 ラスターの顔が、見えなくなる。
 肩を掴んでいた手が動いて、俺をラスターの体に押し付けて……気付けば、俺はラスターに抱き締められてしまっていた。
 抱き締め……られて……。

「っ、だ、だめ……やめて、ラスター……っ」
「嫌だ。お前があの男と話し合うと言うまで離さない……!」
「そ……そんな……っ」

 良い匂いがする。花の香りみたいな、女の人みたいな、良い匂いが。
 ブラックやクロウとはまるで違う匂い。抱き締められる腕の強さも、触れている体のたくましさも、全然違う。違うのに、何故か動けなかった。
 押し付けられているのは解る。でも、そうじゃなくて。
 どうしても……ラスターから、逃れようとする力が働かなかった。

 ……どうしよう……こんなの、ブラックが見たら…………。

「ツカサ……いいのか。お前がこのままで居れば、あの男が来るんじゃないか」
「う、うぅ……」
「…………ちゃんと、言えるな?」
「…………」
「言わずとも、俺が言う。お前に嫌われようが、俺はお前を失いたくない。弱る姿を見たくないんだ。……だから、俺はあの男に伝えるぞ。例えそれが、どんな事になろうとも……な……」
「…………!」

 瞠目する俺を、ラスターはゆっくりと引き剥がす。
 何も言えず呆然としている俺に、ラスターは微笑むと……硬直した頬に、優しくキスをした。まるで、物語の王子様のように。

「……ツカサ、また明日な」

 寂しそうな顔をして、ラスターが去って行く。
 あの時――――中庭で出会った時は……俺の方が、唖然としたラスターを置いて行ったのに……。

「…………どう、しよう……」

 俺が衰弱してるなんて、本当なのか?
 でもラスターがこんな嘘つく訳がない。あの表情が嘘だとは思えない。
 きっと、本当だ。本当の事なんだ。
 だけどどうして。なんで、こんな事に。いつからこんな事になってたんだろう。
 解らない。どうすればいいのか。どうしたら…………

「――――っ、ぅ……」

 どう、しよう……どうしよう……俺、これ以上……これ以上ブラックに答えられなくなったら、もう、本当に…………!

「や、だ……やだぁ…………」

 子供みたいな言葉しか出てこない。こんなの、俺らしくない。
 解ってるのに涙が止まらなくて、胸が苦しくて、足が震えてどうしようもない。
 だって、恋人なのに「好き」とも言えなくて、何も答えてやれなくて、それなのに、ブラックが一番やりたがってる事まで出来なくなってしまったら。
 アイツの望んでいる事に、答えられなくなってしまったら……今度こそ、もう、許して貰えないかも知れない。壊れてしまうかもしれない。

 それを考えると、もう、どうしようもなかった。

「ひっ、ぐ……ぅ、あ……あぁああ……っ」

 苦しい。喉が、目の奥が、胸が、苦しくて、声が漏れてしまう。
 子供みたいに泣き喚くなんてみっともないって解ってるのに、誰かが見てるかもしれないのに、涙が止まらなかった。

 膝が笑って、もう立つ事すらままならなくて、座り込んで顔を覆う。
 いっそ叫んでしまえれば楽なのにそれすら出来なくて、俺は地面に伏せた。
 もう、わからない。どうしたらいいのか、もうわからなかったから。

「…………ツカサ……やっぱり、ツカサか……」

 微かに、誰かの声が聞こえる。
 だけど反応する事が出来なくてうずくまっていると……急に、体が引き上げられた。

「っ、あ゛…………」
「ツっ、ツカサ、どうした。何故泣いてる……?!」

 この、手……俺を軽々と抱え上げる浅黒い肌は……

「く、っ、ひっく、くろ、う゛……」
「……ああ……泣くな、泣かないでくれ、ツカサ……お前が泣くと、オレも悲しくなる。そ、そうだ。オレの部屋に行こう。ヒルダ夫人に甘い物を貰ったんだ」

 そう言いながら、クロウは俺の事を横抱きにして抱き締めてくれる。
 だけど俺はそれに礼を言う事も出来ず、ただ嗚咽を漏らす事しか出来なかった。











 
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