異世界日帰り漫遊記

御結頂戴

文字の大きさ
上 下
622 / 1,264
ファンラウンド領、変人豪腕繁盛記編

 色々考えると深みにはまる2

しおりを挟む
 
※すみません遅れました…:(;゙゚'ω゚'):





 
 
 俺もつくづく甘いなと思いながら緩い下り坂を降りて行く。
 一度は緩いカーブを描く道を取り囲む建物に隠れてしまった湖だったが、歩みを進める内に段々と湖の色が見えて来た。

 カーブが終われば、もうそこには視界いっぱいに広がる大きな湖が……と、感動したかったのだが……やっぱり、湖を囲む遊歩道を覆う野草のせいで、テンションが上がらなかった。

 ううむ……ちょっとこれは頂けないぞ……。

「……やっぱりみすぼらしいねえ……」
「うむむ…………」

 ブラックの正直な言葉に「そんなことないよ!」と返したくはあるのだが、残念ながら言葉が出てこない。
 誰もが見惚みとれる名勝めいしょうも保全の手を緩めれば汚れてしまうし、いくら自然と言えども永遠に同じ風景である訳ではない。

 森の木々は成長してゆっくりと領土を増やすし、山は様々な理由でゆっくりと形を変え続けている。川は人や獣が暴れれば歪む事も有るし、砂浜だって打ち付ける潮の流れによってはゴミで汚れる事も有るのだ。
 年月に耐えられる自然の風景と言う物は、どこにも存在しない。

 だからこそ、観光地の風景は地元の人が地道に守り続けている訳で、そんな彼らのお蔭で、観光客である俺達はいつだって綺麗な風景を楽しめているんだが……。この村にはそういう考え方は無かったようだ。

 まあ、村の人達は普通の入植者みたいなもんだし、別段お国からも「保全しろ」なんて言われてなかっただろうから、仕方ないかもしれないけどね。
 でもこの現状をみて放って置くってのはちょっとなあ……。

「うーん……村に住んでるって言うのなら、誰か一人くらい草むしりをしたりとかしてても良さそうなんだけど……みんな街に出ちゃったんだろうか」
「昔はちゃんと除草していたのかも知れないけど、人が減って街に目が向くうちに湖の事なんて忘れちゃったのかもね。……村人の住居区域も空き家が目立ったし、観光地だったのは昔の話だから……若者がいたとしても、彼らも風景が普通に思えちゃって、綺麗にしようと言う気も起きないのかも」
「なるほど……」

 これが普通だと思ってたら、確かに何かしようとは思わないな。
 そういえばこの場所が観光地だったのはだいぶん前の話だし、俺だって、自分の住んでる街が観光スポットですって言われても「ふーん」てしか思わないもんな。

 そうか……住んでる人の意識の違いってのも有るのか。
 だとしたら、まず先に観光地としてアピールしようっていう説明を村の人達にしなきゃいけないのかな。仮に俺達がこの湖の周辺を草むしりして綺麗にしたとしても、その後村の人達が手入れを続けてくれなきゃどうしようもないもんな。

 ぐう、観光地って、一から建て直しをしようとすると凄く難しい……。

「まあとりあえず、今日は深く考えずに歩いてみようよ。悩みながら歩いてたんじゃ、いい案も思いつかないだろう?」

 悩む俺にそう言いながら人懐こい笑みを向けてくるブラックに、俺はそれもそうだなと緩く苦笑して頷いた。
 ブラックが能天気なお蔭で助かってるけど……ほんと、あべこべだよなあ。

 でも、こういうのは嫌いじゃない。
 ずっと難しい顔してるより一緒にワイワイ楽しむ方が気分良いし、なにより一緒に居るならそら笑顔でいるヤツの方がいいもんな。
 うん、そうだな。せっかくブラックの機嫌が良いんだし、俺も眉間に皺ばっか寄せてないで、散策を楽しむことにしよう。何だかんだでまだトランクルの散策ってコレが初めてだしな。

 ……今まで何気に忙しくて、ほんと貸家かセイフトかって生活だったからね。
 だけどおかしいな、この村に来た時は、ついに俺もチート的スローライフ生活が送れると思ってたんだけどな……。

 ま、まあいい。今は散策だ。
 草ぼうぼうで歩きにくいが、ブラックと一緒に湖をぐるりと回ってみよう。

 とはいえ、村から少し外れたらもうそこはすぐ森なので、村を散策……とは言い難いんだけどね。まあいいさ。
 そんなことを考えながら、左側に建物が並ぶ湖の遊歩道を歩きつつ、俺達は時折ボロボロの木の柵に少し手を添えて湖を覗き見る。

 少し段差があるがすぐに深くなっているのか、湖は高い透明度にもかかわらず、底があまり見えない。今のところ魚が居るような気配はないが、水草っぽいものが生えているから水棲動物は居そうなんだけどなあ。

 ちらちら湖の水面を見ながら、村の範囲が終わる場所――マイルズさんの湖の畔の小屋が見えてくる所まで歩いてきた所で、ブラックがふと思い出したかのように俺に問いかけて来た。

「ねえツカサ君、そういえばなんだけど……観光地についての知識も、ツカサ君の世界では普通に習ったりするの?」
「ん? ん~……? どうだろ……俺より年上の人とかは習うのかも知れないけど、俺は学校……えっと、勉強する所では習った事ないなあ」

 本当に「そういえば」な話題だなと思いながら素直に答えると、ブラックは心底不思議そうに首を傾げて俺をじっとみやる。

「じゃあ、どこで?」
「どこで……っていうと、何とも言い難いけど……俺の場合は、旅に行った時とかに家族に軽く教えて貰った感じかなあ。あと、勉強とは別に、そう言うのを優しく説明してくれる媒体がいくつかあって、それを流し見したりして……。まあなんつーか、又聞きレベルだよ」

 テレビだとか漫画だとか言うと説明が面倒臭いから、微妙に解りにくい説明になってしまったが、ブラックなら理解してくれるだろう。
 そんな俺の期待に応えるようにブラックはフムフムと頷いていたが、なぜだか急に羨ましそうな顔になって、先程から握っていた俺の手にギュッと力を込めた。

「そっか……。やっぱり凄いなあ、ツカサ君の世界って。知識を得るのが苦にならない程に、学ぶ方法が多様化されてるんだね……。それに、ツカサ君の家族って、凄く頭が良いんだろうなあ」
「頭……婆ちゃんと父さんは間違いなく良いと思うけど、母さんはどうかな……」

 正直、一週間ポトフ祭りとか一週間蜂蜜祭りをやらかして家族に無理矢理食わせるような人は、頭が良いと言ってはいけないと思うのだが……。
 地獄の日々を思い出してちょっと首を傾げる俺に、ブラックはふふっと笑った。

「嬉しいなあ」
「な、なんだよ急に……」
「だってさ、最近ツカサ君自身の話って聞けてなかったから」

 ……そ、そうかな? 俺、話してなかったっけ?
 でも、そうか。そう言えばそうだな。

 二人きりの時と比べたら、自分の事ってあんまり話した事なかったかも……。

「ツカサ君の世界がどんな場所かって気にならないわけじゃないけどさ。でも……僕は、ツカサ君がどんな風に暮らしてたかって事を聞く方が、ずっと嬉しいんだ」
「ぅ…………」

 そ、そんな満面の笑みでこっち見んなよ。
 なんか居た堪れなくなるじゃないか。なんで自分の下らん身内話を聞かせただけで……。ええい近寄るな、顔を近付けるな!

「恋人の僕だけが、ツカサ君の“全部”を知る事が出来るんだなぁって思ったら……凄く楽しくて、嬉しくて……たまらなくなる」
「あっ……!」

 握っていた手をぐっと引かれて、ブラックの方へと思わず倒れ込んでしまう。
 だが相手は俺をしっかりと抱きとめて、それから俺の頬にキスをした。
 きっ……キスって……おい、ここ外! 外なんですけど!

「ねえ、ツカサ君……ツカサ君の話、もっと聞かせて。僕だけに、別の世界にいた頃のツカサ君の全部を聞かせてよ……」
「ちょっ、ちょっと……あのっ、そ、そんな、聞いてもつまんないぞ……!?」

 自分でも何言ってんだと思ったが、野外のひらけた場所で抱き締められて頬やら首やらにちゅっちゅちゅっちゅ吸い付かれていては、混乱せずにはいられない。
 とにかく腕の中から逃れたくて、ぎこちない声でそう言うが……ブラックは離す素振りすら見せず、俺を抱き締めたままちくちくの無精髭で頬擦りしてくる。
 いて、イテテ。

「つまらなくなんてないよ。だって……僕が知らないツカサ君の話だよ? 大好きな人の知らない部分を知る事が出来るなんて、最高じゃないか」
「だ、だからそう言う事シラフで言うなってば……!」
「ツカサ君だって、そうでしょ?」
「う…………」

 問われて、思わず声が詰まってしまう。

 …………正直な話、さっきブラックに思ってた事を考えると、何とも言えない。

 そりゃ、ブラックが昔の話を話してくれたら……俺だって、嬉しいとは思う。だって、ブラックは過去の事を話したがらないし、辛そうな事を無理に訊くのは俺としても嫌だし。
 だから、少しでも話してくれるなら嬉しいって思うけど……でも、俺の日本での事なんて、友達に話す事すら下らない事ばっかりでつまんなくて、むしろブラックに聞かせるような良い話なんてないし……。

「ああもう可愛いなぁ! ツカサ君、ツカサくんんん~~~!」
「わっ、わー! や、やめろ、こんな所でサカるなぁああ!」

 なんで今発情した!? そう言う話じゃなかったよね!?

 更にキスをしようとしてくるブラックを必死に牽制するが、力の差は圧倒的だ。
 抱き締められたままではどうする事も出来ず、俺は抵抗虚しく強引に唇を奪われてしまった。ああもう、なんでこんな事になるんだか!

「んっ……んぅ……ッ!」

 ざりざりした髭の感触の中で、生暖かい唇が俺の口を優しく食んでくる。
 合わせ目を舌先がなぞるのが恥ずかしくて思わずブラックの服を握ると、相手は吐息を漏らしてもう一度強く口付けて、やっと顔を離した。

「ふは……はぁ、は……つ、ツカサ君……可愛ぃ……」
「っ、も……バカ……! い、いくら人が居ないからって、こんな……!」
「ごめん……だって、ツカサ君があんまり可愛い顔するから……」

 解り易くショボンと眉を寄せるブラックに、烈火のごとく怒ろうとした俺の意気が引っ込む。おい待て俺の怒り、絶対反省してないって解ってるのに、なんで引っ込むんだ俺の怒りぃいい……!

「だ、誰が可愛い顔だ! んな顔してないんですけど!?」
「え~? ツカサ君も僕の事知りたいって思ってくれたんだよね? その証拠に、僕が『そうでしょ?』って言ったら、可愛い唇がきゅって小さくなってほっぺが赤くなったもの……ふ、ふふ……可愛いよぉ、ツカサ君んん……」
「あっ、や……っ」

 またブラックが俺をぎゅうぎゅうと抱き締めて、キスをして来ようとする。
 だけど何故か力が入らなくて、どうしていいのか解らず手をブラックの顔に添える事しか出来ない。心臓がどきどきして、頬が痛くて、足の力が抜ける。
 自分の考えていた事がバレて恥ずかしいからなのか、それとも別の要因があるのか、解らないけど、どうしようもなくて。

「ツカサ君……嬉しい……嬉しいよ……。ツカサ君も、僕の事大好きなんだね……こんなに甘い美味しそうな顔して、目を潤ませて……あぁ……たまらない……」
「や……や、だ……だめだって、こんな所で……!」

 頬に当てた手がちくちくする。必死に押し退けてるはずなのに、ブラックの顔はちっとも遠ざかってくれなくて、また俺に近付いて来る。
 菫色すみれいろの目が輝いているのが解る度にまた胸が痛くなって。
 こんな場所で乳繰ちちくり合ってる場合じゃないと解ってるのに、どうしても力が入らなかった。

「ねぇ、ツカサ君……セックスしよ……? ツカサ君があんまり可愛い顔するもんだから、僕もう股間が……」
「わぁああ! ばかっ、だ、だめ、だめだってばあ!!」

 外でそんな事言うんじゃねーよ!
 誰も見てないって、誰かが見てたらどうすんだよ!!

 慌ててブラックの口を塞ごうと手を伸ばすが、ブラックは止まってくれない。
 それどころか、俺をがっちりホールドしたまま「何があっても今すぐヤるぞ」と言わんばかりに目をギラつかせて腰を押し付けて来て。

「ひっ……! や、ま、待って、だめ、今だめだって」
「ツカサ君……」

 あああああこのままだと最悪な場所でヤられてしまうー!!

「おい、お前ら人の小屋の前でイチャつくんじゃねえ」
「わあああぁあああ!!」

 ほら見つかったばかばかばかー!!
 やだもう恥ずかしい穴が有ったら入りたいここから逃げたいああもううう!

「お、おい落ちつけツカサ。邪魔して悪かったよ」

 混乱して思わずブラックの顔を思いっきり引き剥がしてしまう俺に、焦ったように知っている声が話しかけてくる。
 この声って……マイルズさんか?

 恐る恐る振り返ると、そこにはまさに困惑顔のマイルズさんが立っていた。
 って、あぁ……知り合いにとんでもない所を見られてしまった……。

「お、お見苦しい所を見せて申し訳ありません……」
「いや、俺は別に異性主義じゃねえからいいけどよ……それより、お前らなんだ。散歩か? 旦那さんよ、こんな所でサカらずともベッド作ってやっただろ。ちったあ嫁にも遠慮してやれよ」

 嫁違う。嫁違いますってマイルズさん。
 でもブラックはマイルズさんの派手な勘違いに満更でも無かったのか、妙に素直に俺を手放すと自慢げに鼻の下を指で擦った。

「ふ、ふふ、まあ……そうだね、焦る必要も無いしね……」

 なんだこいつ殴りてえ。股間まだテント張ってんぞこら。

「何でも良いけど、昼間っから野外はやべえぞー、モンスターも出るかもしれんしな。特に湖の近くなんざ、逢引なんぞするもんじゃねえって」
「え……何であ、逢引は駄目なんですか?」

 普通、湖ってリア充カップルがよく徘徊はいかいしてる場所だよな。
 ドラマでそういうシーンを見る度に「湖の水枯れ果てろ」と思うくらいにド定番のデートスポットなのに、どうして逢引……デートしちゃいけないんだろう。

 先程の事はすっかり忘れて目を丸くする俺に、マイルズさんは話してくれた。
 俺達がまだ知らなかった、この湖についての話を。











※名勝…お国が「すげー!この景色すげえ!自然すげえ!価値たっか!
        すっげえ美的風景文化財(名勝)って認めて保護しちゃお!」
      って感じで認定された自然風景とか庭園とか展望地の事。
      ツカサの家は婆ちゃんと旅行に行くので旅行先で名勝に行きがち。
 
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

ウザキャラに転生、って推しだらけ?!表情筋を殺して耐えます!

セイヂ・カグラ
BL
青年は突如として思い出した。イベントで人の波にのまれ転び死んでいたことを、そして自らが腐男子であることを。 BLゲームのウザキャラに転生した主人公が表情筋を殺しつつ、推し活をしたり、勢い余って大人の玩具を作ったり、媚薬を作ったり、攻略対象に追われたりするお話! 無表情ドM高身長受け ⚠諸事情のためのらりくらり更新となります、ご了承下さい。

身の程を知るモブの俺は、イケメンの言葉を真に受けない。

Q.➽
BL
クリスマス・イブの夜、自分を抱いた後の彼氏と自分の親友がキスをしているのに遭遇し、自分の方が浮気相手だったのだろうと解釈してしまった主人公の泰。 即座に全ての連絡手段を断って年末帰省してしまう主人公の判断の早さに、切られた彼氏と親友は焦り出すが、その頃泰は帰省した実家で幼馴染みのイケメン・裕斗とまったり過ごしていた…。 何を言われても、真に受けたりなんかしないモブ顔主人公。 イケメンに囲まれたフツメンはモテがちというありがちな話です。 大学生×大学生 ※主人公が身の程を知り過ぎています。

【完結】ぶりっ子悪役令息になんてなりたくないので、筋トレはじめて騎士を目指す!

セイヂ・カグラ
BL
⚠縦(たて)読み推奨⚠ ひょろっとした細みの柔らかそうな身体と、癖のない少し長めの黒髪。血色の良い頬とふっくらした唇・・・、少しつり上がって見えるキツそうな顔立ち。自身に満ちた、その姿はBLゲームに出てくる悪役令息そのもの。 いやいや、待ってくれ。女性が存在しないってマジ⁉ それに俺は、知っている・・・。悪役令息に転生した場合は大抵、処刑されるか、総受けになるか、どちらかだということを。 俺は、生っちょろい男になる気はないぞ!こんな、ぶりっ子悪役令息になんてなりたくないので、筋トレはじめて騎士を目指します!あわよくば、処刑と総受けを回避したい! 騎士途中まで総受け(マッチョ高身長) 一応、固定カプエンドです。 チート能力ありません。努力でチート運動能力を得ます。 ※r18 流血、などのシーン有り

宰相閣下の執愛は、平民の俺だけに向いている

飛鷹
BL
旧題:平民のはずの俺が、規格外の獣人に絡め取られて番になるまでの話 アホな貴族の両親から生まれた『俺』。色々あって、俺の身分は平民だけど、まぁそんな人生も悪くない。 無事に成長して、仕事に就くこともできたのに。 ここ最近、夢に魘されている。もう一ヶ月もの間、毎晩毎晩………。 朝起きたときには忘れてしまっている夢に疲弊している平民『レイ』と、彼を手に入れたくてウズウズしている獣人のお話。 連載の形にしていますが、攻め視点もUPするためなので、多分全2〜3話で完結予定です。 ※6/20追記。 少しレイの過去と気持ちを追加したくて、『連載中』に戻しました。 今迄のお話で完結はしています。なので以降はレイの心情深堀の形となりますので、章を分けて表示します。 1話目はちょっと暗めですが………。 宜しかったらお付き合い下さいませ。 多分、10話前後で終わる予定。軽く読めるように、私としては1話ずつを短めにしております。 ストックが切れるまで、毎日更新予定です。

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)

愛されなかった俺の転生先は激重執着ヤンデレ兄達のもと

糖 溺病
BL
目が覚めると、そこは異世界。 前世で何度も夢に見た異世界生活、今度こそエンジョイしてみせる!ってあれ?なんか俺、転生早々監禁されてね!? 「俺は異世界でエンジョイライフを送るんだぁー!」 激重執着ヤンデレ兄達にトロトロのベタベタに溺愛されるファンタジー物語。 注※微エロ、エロエロ ・初めはそんなエロくないです。 ・初心者注意 ・ちょいちょい細かな訂正入ります。

俺は成人してるんだが!?~長命種たちが赤子扱いしてくるが本当に勘弁してほしい~

アイミノ
BL
ブラック企業に務める社畜である鹿野は、ある日突然異世界転移してしまう。転移した先は森のなか、食べる物もなく空腹で途方に暮れているところをエルフの青年に助けられる。 これは長命種ばかりの異世界で、主人公が行く先々「まだ赤子じゃないか!」と言われるのがお決まりになる、少し変わった異世界物語です。 ※BLですがR指定のエッチなシーンはありません、ただ主人公が過剰なくらい可愛がられ、尚且つ主人公や他の登場人物にもカップリングが含まれるため、念の為R15としました。 初投稿ですので至らぬ点が多かったら申し訳ないです。 投稿頻度は亀並です。

僕はただの平民なのに、やたら敵視されています

カシナシ
BL
僕はド田舎出身の定食屋の息子。貴族の学園に特待生枠で通っている。ちょっと光属性の魔法が使えるだけの平凡で善良な平民だ。 平民の肩身は狭いけれど、だんだん周りにも馴染んできた所。 真面目に勉強をしているだけなのに、何故か公爵令嬢に目をつけられてしまったようでーー?

処理中です...