異世界日帰り漫遊記

御結頂戴

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セレーネ大森林、爛れた恋のから騒ぎ編

24.下見をするのは大事なことです

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※ブラックがたちがあんまり喋ってない回になってしまった




 
 
 そもそもの話、真面目な話し合いをやった事が無い俺達には、何が正解かなんて解らない。俺はいつも誰かに怒られる側だったし、こうやって折衷案せっちゅうあんを探るような会話すらした記憶がなかった。

 ブラックに至っては、人と極力交わらず自由に生きて来たが故に、人をしかったり大人らしい口調でさとした事なんてない人間だ。
 そんな奴らがクールで円満な話し合いなんて出来る訳がない。

 なだめる事や提案した事は何度もあるけど、ああいうのって話し合いって言うか、相手を冷静にして話を聞いて貰うって感じだったからなあ……。
 こうして「お互いに不満があるから話し合いましょう」ってなのとは違うよ。

 きちんと叱ったり話し合うには、それなりの知識と経験がいるって解っただけでも収穫だろうが……なんにせよ、トンチキな話し合いになってしまった。
 俺としても「夜の事」で釣ったような感じになってしまい、申し訳ない部分も有ったが……しかしまあ、愛想を尽かされるような事は無かったと解っただけでもホッとしたよ。

 ……そ、そりゃあ一応付き合ってんだし、色々有ったし、愛想を尽かされるのが怖いってくらいには俺だって……ま、まあ、それは置いといて!

 リオルが用意してくれた美味しい夕飯を三人でありがたくいただき、何事も無くブラックと一緒のベットで同衾して夜を明かした。

 ふ、ふふ、木材用強化剤のモトはとっくに完成してるからな。これで最後の添い寝と思えば大人しく寝てやろうってもんよ。

 昨日は話し合いをして、妙にブラックに期待されていたせいか、ギュウギュウと抱き付かれて寝る羽目になったが、このくらい軽い軽い。
 朝起きたらなんか股の間が濡らしたが如くじめっとしてるような気がしたが、きっと気のせいだろう。軽い軽い。

 ――と言う訳で、木材用強化剤をきこりのマイルズさんに渡す事を第一目標にして、まずは湖のほとりの小屋へと向かおうとしたのだが……ブラックに執拗にガードされて、俺はラスターとの待ち合わせ場所であるセイフトへとなかば無理矢理に移動させられてしまった。

 ぶ、ブラックの野郎、意地でもベッドを増やさせないつもりだな!?
 いっくら恋人だからって、生活習慣までバカップルに染まってたまるか! 俺はなんとしてでも安眠を勝ち取らせて貰うぞ!!

 だが待て、あせる事は無い、俺には奥の手が有るのだ。
 こんな分かりやすい妨害なんて跳ねのけてくれるわ! 後でほえ面かくんじゃねーぞと思いつつ、冒険者ギルドの前でラスターと合流し、ルーベックさんと改めて書類の内容に不備が無い事を確認した。

 確認作業の間、三人ともとても真面目だったのには驚いたが……領主ってのは、そんな態度で挑まなければヤバい存在なんだろうな。俺の世界の県知事とかは別に死刑執行の権限なんて持ってないけど、この世界じゃ領主が死ねと命じたら即死刑になっちゃう世界だもんな……。
 ブラック達も、面倒事を増やしたくないから真面目になってるんだろう。

 今更ながらにこの世界の恐ろしい常識を認識しつつ、作業を終えた俺達は四人で連れだって【亡者ヶ沼】へと向かった。






「…………で、ここが亡者ヶ沼なんだけども」

 一時間程度で辿たどり着いた森の湿地に、ラスターを案内する。
 さっきまでブラック達と些細ささいののしり合いを続けていて、実に不機嫌そうな表情のラスターだったが……亡者ヶ沼の素晴らしい情景を見て、一気に顔を明るくした。

「おお……話の通りの素晴らしい光景だな……!! これほど素晴らしい場所が有るとは思いもしなかった……。さすがは慈愛の神に愛された土地、これほどの清き恵みが絶えることなく眠っていたとは……」
「チッ、褒め口上だけは一人前だな」
「舌が良く回る奴にはろくなものが居ない」

 二人とも抑えて抑えて。
 ほんまにもー、お前らはこう言うの嫌いだなあ。俺もイケメンは嫌いだけども、もう少し大人として我慢出来んのかアンタらは。
 いやまあ、大人になれてたら、二人とも今俺と一緒にはいないだろうけども。

「ケコッ、ケココッ」

 俺達の声が聞こえたのか、クラッパーフロッグ達がどこからともなく透明な水を掻き分けながらスイスイと集まってくる。
 警戒していないと言う証である濁音のない鳴き声をあげながら、沼の淵で俺達をじっと見上げて来るカエル達に、ラスターは感心したように顎に手を当てた。

「ほう、クラッパーフロッグか。こうも人になついているのは珍しいが……やはり、こいつらもお前達に感謝しているのだろうな」
「ラスターもカエル達の事を知ってるのか?」
「ああ、これでも各地に遊撃しているからな。この国で見られるモンスターの知識くらいは頭に入れている。……例えば、クラッパーフロッグは増えすぎると討伐の対象になるが、そうでなければむしろこいつらは保護すべき存在であるとかな」

 保護すべき存在。
 それは百科事典に書いてなかったなと目を丸くすると、ラスターはフフッと嬉しそうに笑って俺に説明してくれた。

「知っての通り、クラッパーフロッグは特殊な唾液を吐き出すが……その唾液は、水の中を汚す土や木の葉と言ったゴミだけを引きつけ、水の底に落とす役割を持っているんだ。そのため、このカエルが一匹いれば庶民の家一軒分の広さの池を完全に澄み渡らせる事が出来る。水の浄化に一役買っているのだ」
「へぇえ~!! そんな事が出来るなんて知らなかった……お前ら凄いな!」

 思わずクラッパーフロッグ達にそう言うと、俺が褒めたのが解ったのか「ケココッ」と嬉しそうに鳴きながら拍手のように舌を鳴らした。

 ぬめる粘液で水を綺麗にするっていうと、あれだな。ウナギだとかのヌルネバな生物を田んぼに放って、泥を沈殿させる手法みたいなもんかな?
 何にせよ凄い事をしてくれてるじゃないか。
 そうか、だから亡者ヶ沼はあれほどの透明度を誇っているんだな。

「他にも利点はあるぞ。このカエル達は雑食で、木の葉や果実を喰う事も有れば、肉や魚を食う事も有る。そして性質的には大人しいから、周囲のモンスターの餌にもなって、自然淘汰が起こり結果的に森の環境が保たれているんだ」
「なるほど……じゃあ、クラッパーフロッグが数匹居れば、その森の湖とかは大体綺麗だし、俺達的にはそこそこ安全って事になるんだな」
「まあ、異なる場合もあるだろうが、おおむねそうだな」

 うーん、さすが各地を視察しているだろう団長サマの言う事は違うな。
 でも、そうか。ラスターは「国を守る」と言う立場に居るからこそ、モンスター達の生態や周囲への影響についてもこんなに詳しいんだろうな。

 俺達はモンスターと戦うから、相手の固有技能だとか素材とかの情報を重視するけど、ラスターの場合は「国の自然にとってどのような存在であるのか」って視点で見なくちゃいけないんだ。

 そう言う事を考えるからこそ、騎士団の団長でもあるんだろうけど……なんか、そういう視点って新鮮だな。
 俺の世界での生物学とかそういう感じに片足突っ込んでる感じっぽい。
 ラスターって植物を育てたりしてるし、ほんとそう言う所は凄いよなあ。

「ん? どうした? 惚れ直したかツカサ」

 …………こういう所がなければなあ……。

「ケコッ?」
「あ、何でもない。何でもないよ。えーっと、それで……一応クロウの作ってくれた足場は崩さずに残してるんだけど……これは大丈夫?」

 首を傾げるカエル達に笑って返すと、俺はラスターの顔を見上げる。
 あの毒沼&陸地エリアに向かうために足場を作ってしまったが、この沼の汚染やらなんやらの原因にはならないだろうか。

 そんな事を問いかけた俺に、ラスターは掌を俺に向けた。

「まあ待て、まずは陸地とやらまで行ってみよう。少し待っていろ」

 一人で行ってすぐに戻ってくると言うので、数匹のカエルちゃん達に付いて行って貰い、しばし待つ。言葉通りにすぐに戻ってきたラスターは、少し興奮しているようだった。な、なんだなんだ?

「凄いなここは……!! 沼の中の陸地には湿地帯で取れる野草が鈴なりだし、なによりあれほどまでに深い水底が解る透明度のある水は初めてだ!! お前達が入ったと言うボスモンスターの巣穴も確認出来たぞ!」
「じゃあ、視察されても問題はないかな?」
「ああ、これなら充分だろう。……しかし、惜しいな……これほどの美しい光景に自然が豊かな場所であるのに、ボスモンスターの巣穴になっているとは……。その【スポーン・サイト】とやらが無ければ、もっと美しくなっただろうにな……」

 ラスターのその言葉には、ブラックとクロウも深く頷いていた。
 だよなあ。危険さえなければこんな綺麗な場所、放っておく手はないもん。
 クラッパーフロッグ達も大人しいし、湿地帯ってだけでも珍しいだろうになあ。
 トランクルの綺麗な湖もだけど、この領地ってあと一歩の観光地が多すぎる……と考えて、俺はある事を思いだした。

「そうだ、ラスター。頼みたい事が有るんだけど」
「うむ? なんだツカサ」
「この薬とメモ書きを、湖のほとりの小屋にいるマイルズさんに渡してほしいんだ」

 そう言いながらラスターに手渡したモノに、ブラックは瞠目して叫んだ。

「ああっ!? つ、ツカサ君なにを!?」
「とても重要な用なんだ。……頼めるかな?」
「解った。お前が行けないと言う事は、あの男が邪魔をしているのだろうからな。ただし、報酬はちゃんと貰うぞ?」
「よ、嫁とか口付けとかはナシだぞ」

 ぎこちなく返すと、ラスターは面白くなさそうな顔をして顔を竦めた。

「お前は本当に身持ちが固いな」

 ……否定したいんだけど、否定したらしたで余計に変な誤解をされそうで、俺は何も言えなかった。
 ああもう、そもそも何で俺もナチュラルに嫁とか言ってんだろうなあもう。










 
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