613 / 1,264
セレーネ大森林、爛れた恋のから騒ぎ編
24.下見をするのは大事なことです
しおりを挟む※ブラックがたちがあんまり喋ってない回になってしまった
そもそもの話、真面目な話し合いをやった事が無い俺達には、何が正解かなんて解らない。俺はいつも誰かに怒られる側だったし、こうやって折衷案を探るような会話すらした記憶がなかった。
ブラックに至っては、人と極力交わらず自由に生きて来たが故に、人を叱ったり大人らしい口調で諭した事なんてない人間だ。
そんな奴らがクールで円満な話し合いなんて出来る訳がない。
宥める事や提案した事は何度もあるけど、ああいうのって話し合いって言うか、相手を冷静にして話を聞いて貰うって感じだったからなあ……。
こうして「お互いに不満があるから話し合いましょう」ってなのとは違うよ。
きちんと叱ったり話し合うには、それなりの知識と経験がいるって解っただけでも収穫だろうが……なんにせよ、トンチキな話し合いになってしまった。
俺としても「夜の事」で釣ったような感じになってしまい、申し訳ない部分も有ったが……しかしまあ、愛想を尽かされるような事は無かったと解っただけでもホッとしたよ。
……そ、そりゃあ一応付き合ってんだし、色々有ったし、愛想を尽かされるのが怖いってくらいには俺だって……ま、まあ、それは置いといて!
リオルが用意してくれた美味しい夕飯を三人でありがたくいただき、何事も無くブラックと一緒のベットで同衾して夜を明かした。
ふ、ふふ、木材用強化剤のモトはとっくに完成してるからな。これで最後の添い寝と思えば大人しく寝てやろうってもんよ。
昨日は話し合いをして、妙にブラックに期待されていたせいか、ギュウギュウと抱き付かれて寝る羽目になったが、このくらい軽い軽い。
朝起きたらなんか股の間が濡らしたが如くじめっとしてるような気がしたが、きっと気のせいだろう。軽い軽い。
――と言う訳で、木材用強化剤を樵のマイルズさんに渡す事を第一目標にして、まずは湖の畔の小屋へと向かおうとしたのだが……ブラックに執拗にガードされて、俺はラスターとの待ち合わせ場所であるセイフトへと半ば無理矢理に移動させられてしまった。
ぶ、ブラックの野郎、意地でもベッドを増やさせないつもりだな!?
いっくら恋人だからって、生活習慣までバカップルに染まってたまるか! 俺はなんとしてでも安眠を勝ち取らせて貰うぞ!!
だが待て、焦る事は無い、俺には奥の手が有るのだ。
こんな分かりやすい妨害なんて跳ねのけてくれるわ! 後でほえ面かくんじゃねーぞと思いつつ、冒険者ギルドの前でラスターと合流し、ルーベックさんと改めて書類の内容に不備が無い事を確認した。
確認作業の間、三人ともとても真面目だったのには驚いたが……領主ってのは、そんな態度で挑まなければヤバい存在なんだろうな。俺の世界の県知事とかは別に死刑執行の権限なんて持ってないけど、この世界じゃ領主が死ねと命じたら即死刑になっちゃう世界だもんな……。
ブラック達も、面倒事を増やしたくないから真面目になってるんだろう。
今更ながらにこの世界の恐ろしい常識を認識しつつ、作業を終えた俺達は四人で連れだって【亡者ヶ沼】へと向かった。
「…………で、ここが亡者ヶ沼なんだけども」
一時間程度で辿り着いた森の湿地に、ラスターを案内する。
さっきまでブラック達と些細な罵り合いを続けていて、実に不機嫌そうな表情のラスターだったが……亡者ヶ沼の素晴らしい情景を見て、一気に顔を明るくした。
「おお……話の通りの素晴らしい光景だな……!! これほど素晴らしい場所が有るとは思いもしなかった……。さすがは慈愛の神に愛された土地、これほどの清き恵みが絶えることなく眠っていたとは……」
「チッ、褒め口上だけは一人前だな」
「舌が良く回る奴にはろくなものが居ない」
二人とも抑えて抑えて。
ほんまにもー、お前らはこう言うの嫌いだなあ。俺もイケメンは嫌いだけども、もう少し大人として我慢出来んのかアンタらは。
いやまあ、大人になれてたら、二人とも今俺と一緒にはいないだろうけども。
「ケコッ、ケココッ」
俺達の声が聞こえたのか、クラッパーフロッグ達がどこからともなく透明な水を掻き分けながらスイスイと集まってくる。
警戒していないと言う証である濁音のない鳴き声をあげながら、沼の淵で俺達をじっと見上げて来るカエル達に、ラスターは感心したように顎に手を当てた。
「ほう、クラッパーフロッグか。こうも人に懐いているのは珍しいが……やはり、こいつらもお前達に感謝しているのだろうな」
「ラスターもカエル達の事を知ってるのか?」
「ああ、これでも各地に遊撃しているからな。この国で見られるモンスターの知識くらいは頭に入れている。……例えば、クラッパーフロッグは増えすぎると討伐の対象になるが、そうでなければむしろこいつらは保護すべき存在であるとかな」
保護すべき存在。
それは百科事典に書いてなかったなと目を丸くすると、ラスターはフフッと嬉しそうに笑って俺に説明してくれた。
「知っての通り、クラッパーフロッグは特殊な唾液を吐き出すが……その唾液は、水の中を汚す土や木の葉と言ったゴミだけを引きつけ、水の底に落とす役割を持っているんだ。そのため、このカエルが一匹いれば庶民の家一軒分の広さの池を完全に澄み渡らせる事が出来る。水の浄化に一役買っているのだ」
「へぇえ~!! そんな事が出来るなんて知らなかった……お前ら凄いな!」
思わずクラッパーフロッグ達にそう言うと、俺が褒めたのが解ったのか「ケココッ」と嬉しそうに鳴きながら拍手のように舌を鳴らした。
ぬめる粘液で水を綺麗にするっていうと、あれだな。ウナギだとかのヌルネバな生物を田んぼに放って、泥を沈殿させる手法みたいなもんかな?
何にせよ凄い事をしてくれてるじゃないか。
そうか、だから亡者ヶ沼はあれほどの透明度を誇っているんだな。
「他にも利点はあるぞ。このカエル達は雑食で、木の葉や果実を喰う事も有れば、肉や魚を食う事も有る。そして性質的には大人しいから、周囲のモンスターの餌にもなって、自然淘汰が起こり結果的に森の環境が保たれているんだ」
「なるほど……じゃあ、クラッパーフロッグが数匹居れば、その森の湖とかは大体綺麗だし、俺達的にはそこそこ安全って事になるんだな」
「まあ、異なる場合もあるだろうが、概ねそうだな」
うーん、さすが各地を視察しているだろう団長サマの言う事は違うな。
でも、そうか。ラスターは「国を守る」と言う立場に居るからこそ、モンスター達の生態や周囲への影響についてもこんなに詳しいんだろうな。
俺達はモンスターと戦うから、相手の固有技能だとか素材とかの情報を重視するけど、ラスターの場合は「国の自然にとってどのような存在であるのか」って視点で見なくちゃいけないんだ。
そう言う事を考えるからこそ、騎士団の団長でもあるんだろうけど……なんか、そういう視点って新鮮だな。
俺の世界での生物学とかそういう感じに片足突っ込んでる感じっぽい。
ラスターって植物を育てたりしてるし、ほんとそう言う所は凄いよなあ。
「ん? どうした? 惚れ直したかツカサ」
…………こういう所がなければなあ……。
「ケコッ?」
「あ、何でもない。何でもないよ。えーっと、それで……一応クロウの作ってくれた足場は崩さずに残してるんだけど……これは大丈夫?」
首を傾げるカエル達に笑って返すと、俺はラスターの顔を見上げる。
あの毒沼&陸地エリアに向かうために足場を作ってしまったが、この沼の汚染やらなんやらの原因にはならないだろうか。
そんな事を問いかけた俺に、ラスターは掌を俺に向けた。
「まあ待て、まずは陸地とやらまで行ってみよう。少し待っていろ」
一人で行ってすぐに戻ってくると言うので、数匹のカエルちゃん達に付いて行って貰い、しばし待つ。言葉通りにすぐに戻ってきたラスターは、少し興奮しているようだった。な、なんだなんだ?
「凄いなここは……!! 沼の中の陸地には湿地帯で取れる野草が鈴なりだし、なによりあれほどまでに深い水底が解る透明度のある水は初めてだ!! お前達が入ったと言うボスモンスターの巣穴も確認出来たぞ!」
「じゃあ、視察されても問題はないかな?」
「ああ、これなら充分だろう。……しかし、惜しいな……これほどの美しい光景に自然が豊かな場所であるのに、ボスモンスターの巣穴になっているとは……。その【スポーン・サイト】とやらが無ければ、もっと美しくなっただろうにな……」
ラスターのその言葉には、ブラックとクロウも深く頷いていた。
だよなあ。危険さえなければこんな綺麗な場所、放っておく手はないもん。
クラッパーフロッグ達も大人しいし、湿地帯ってだけでも珍しいだろうになあ。
トランクルの綺麗な湖もだけど、この領地ってあと一歩の観光地が多すぎる……と考えて、俺はある事を思いだした。
「そうだ、ラスター。頼みたい事が有るんだけど」
「うむ? なんだツカサ」
「この薬とメモ書きを、湖の畔の小屋にいるマイルズさんに渡してほしいんだ」
そう言いながらラスターに手渡したモノに、ブラックは瞠目して叫んだ。
「ああっ!? つ、ツカサ君なにを!?」
「とても重要な用なんだ。……頼めるかな?」
「解った。お前が行けないと言う事は、あの男が邪魔をしているのだろうからな。ただし、報酬はちゃんと貰うぞ?」
「よ、嫁とか口付けとかはナシだぞ」
ぎこちなく返すと、ラスターは面白くなさそうな顔をして顔を竦めた。
「お前は本当に身持ちが固いな」
……否定したいんだけど、否定したらしたで余計に変な誤解をされそうで、俺は何も言えなかった。
ああもう、そもそも何で俺もナチュラルに嫁とか言ってんだろうなあもう。
→
10
お気に入りに追加
3,610
あなたにおすすめの小説
義理姉がかわいそうと言われましても、私には関係の無い事です
渡辺 佐倉
恋愛
マーガレットは政略で伯爵家に嫁いだ。
愛の無い結婚であったがお互いに尊重し合って結婚生活をおくっていければいいと思っていたが、伯爵である夫はことあるごとに、離婚して実家である伯爵家に帰ってきているマーガレットにとっての義姉達を優先ばかりする。
そんな生活に耐えかねたマーガレットは…
結末は見方によって色々系だと思います。
なろうにも同じものを掲載しています。
悪役令嬢になりたくない(そもそも違う)勘違い令嬢は王太子から逃げる事にしました~なぜか逆に囲い込まれました~
咲桜りおな
恋愛
四大公爵家の一つレナード公爵家の令嬢エミリア・レナードは日本人だった前世の記憶持ち。
記憶が戻ったのは五歳の時で、
翌日には王太子の誕生日祝いのお茶会開催が控えており
その場は王太子の婚約者や側近を見定める事が目的な集まりである事(暗黙の了解であり周知の事実)、
自分が公爵家の令嬢である事、
王子やその周りの未来の重要人物らしき人達が皆イケメン揃いである事、
何故か縦ロールの髪型を好んでいる自分の姿、
そして転生モノではよくあるなんちゃってヨーロッパ風な世界である事などを考えると……
どうやら自分は悪役令嬢として転生してしまった様な気がする。
これはマズイ!と慌てて今まで読んで来た転生モノよろしく
悪役令嬢にならない様にまずは王太子との婚約を逃れる為に対策を取って
翌日のお茶会へと挑むけれど、よりにもよってとある失態をやらかした上に
避けなければいけなかった王太子の婚約者にも決定してしまった。
そうなれば今度は婚約破棄を目指す為に悪戦苦闘を繰り広げるエミリアだが
腹黒王太子がそれを許す訳がなかった。
そしてそんな勘違い妹を心配性のお兄ちゃんも見守っていて……。
悪役令嬢になりたくないと奮闘するエミリアと
最初から逃す気のない腹黒王太子の恋のラブコメです☆
世界設定は少し緩めなので気にしない人推奨。
BL短編
水無月
BL
『笹葉と氷河』
・どこか歪で何かが欠けたふたりのお話です。一話目の出会いは陰鬱としていますが、あとはイチャイチャしているだけです。笹葉はエリートで豪邸住まいの変態で、氷河は口悪い美人です。氷河が受け。
胸糞が苦手なら、二話から読んでも大丈夫です。
『輝夜たち』
・シェアハウスで暮らしている三人が、会社にいる嫌な人と戦うお話。ざまぁを目指しましたが……、初めてなので大目に見てください。
『ケモ耳学園ネコ科クラス』
・敏感な体質のせいで毛づくろいでも変な気分になってしまうツェイ。今度の実技テストは毛づくろい。それを乗り切るために部活仲間のミョンに助けを求めるが、幼馴染でカースト上位のドロテが割って入ってきて……
猫団子三匹がぺろぺろし合うお話です。
『夏は終わりだ短編集』
・ここに完結済みの番外編を投稿していきます。
・スペシャルはコラボ回のようなもので、書いてて楽しかったです私が。とても。
・挿絵は自作です。
『その他』
・書ききれなくなってきたので、その他で纏めておきます。
※不定期更新です。
婚約解消して次期辺境伯に嫁いでみた
cyaru
恋愛
一目惚れで婚約を申し込まれたキュレット伯爵家のソシャリー。
お相手はボラツク侯爵家の次期当主ケイン。眉目秀麗でこれまで数多くの縁談が女性側から持ち込まれてきたがケインは女性には興味がないようで18歳になっても婚約者は今までいなかった。
婚約をした時は良かったのだが、問題は1か月に起きた。
過去にボラツク侯爵家から放逐された侯爵の妹が亡くなった。放っておけばいいのに侯爵は簡素な葬儀も行ったのだが、亡くなった妹の娘が牧師と共にやってきた。若い頃の妹にそっくりな娘はロザリア。
ボラツク侯爵家はロザリアを引き取り面倒を見ることを決定した。
婚約の時にはなかったがロザリアが独り立ちできる状態までが期間。
明らかにソシャリーが嫁げば、ロザリアがもれなくついてくる。
「マジか…」ソシャリーは心から遠慮したいと願う。
そして婚約者同士の距離を縮め、お互いの考えを語り合う場が月に数回設けられるようになったが、全てにもれなくロザリアがついてくる。
茶会に観劇、誕生日の贈り物もロザリアに買ったものを譲ってあげると謎の善意を押し売り。夜会もケインがエスコートしダンスを踊るのはロザリア。
幾度となく抗議を受け、ケインは考えを改めると誓ってくれたが本当に考えを改めたのか。改めていれば婚約は継続、そうでなければ解消だがソシャリーも年齢的に次を決めておかないと家のお荷物になってしまう。
「こちらは嫁いでくれるならそれに越したことはない」と父が用意をしてくれたのは「自分の責任なので面倒を見ている子の数は35」という次期辺境伯だった?!
★↑例の如く恐ろしく省略してます。
★9月14日投稿開始、完結は9月16日です。
★コメントの返信は遅いです。
★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません
趣味を極めて自由に生きろ! ただし、神々は愛し子に異世界改革をお望みです
紫南
ファンタジー
魔法が衰退し、魔導具の補助なしに扱うことが出来なくなった世界。
公爵家の第二子として生まれたフィルズは、幼い頃から断片的に前世の記憶を夢で見ていた。
そのため、精神的にも早熟で、正妻とフィルズの母である第二夫人との折り合いの悪さに辟易する毎日。
ストレス解消のため、趣味だったパズル、プラモなどなど、細かい工作がしたいと、密かな不満が募っていく。
そこで、変身セットで身分を隠して活動開始。
自立心が高く、早々に冒険者の身分を手に入れ、コソコソと独自の魔導具を開発して、日々の暮らしに便利さを追加していく。
そんな中、この世界の神々から使命を与えられてーーー?
口は悪いが、見た目は母親似の美少女!?
ハイスペックな少年が世界を変えていく!
異世界改革ファンタジー!
息抜きに始めた作品です。
みなさんも息抜きにどうぞ◎
肩肘張らずに気楽に楽しんでほしい作品です!
4番目の許婚候補
富樫 聖夜
恋愛
愛美は家出をした従姉妹の舞の代わりに結婚することになるかも、と突然告げられた。どうも昔からの約束で従姉妹の中から誰かが嫁に行かないといけないらしい。順番からいえば4番目の許婚候補なので、よもや自分に回ってくることはないと安堵した愛美だったが、偶然にも就職先は例の許婚がいる会社。所属部署も同じになってしまい、何だかいろいろバレないようにヒヤヒヤする日々を送るハメになる。おまけに関わらないように距離を置いて接していたのに例の許婚――佐伯彰人――がどういうわけか愛美に大接近。4番目の許婚候補だってバレた!? それとも――? ラブコメです。――――アルファポリス様より書籍化されました。本編削除済みです。
スキルが生えてくる世界に転生したっぽい話
明和里苳
ファンタジー
物心ついた時から、自分だけが見えたウインドウ。
どうやらスキルが生える世界に生まれてきたようです。
生えるなら、生やすしかないじゃない。
クラウス、行きます。
◆ 他サイトにも掲載しています。
縦ロールをやめたら愛されました。
えんどう
恋愛
縦ロールは令嬢の命!!と頑なにその髪型を守ってきた公爵令嬢のシャルロット。
「お前を愛することはない。これは政略結婚だ、余計なものを求めてくれるな」
──そう言っていた婚約者が結婚して縦ロールをやめた途端に急に甘ったるい視線を向けて愛を囁くようになったのは何故?
これは私の友人がゴスロリやめて清楚系に走った途端にモテ始めた話に基づくような基づかないような。
追記:3.21
忙しさに落ち着きが見えそうなのでゆっくり更新再開します。需要があるかわかりませんが1人でも続きを待ってくれる人がいらっしゃるかもしれないので…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる