異世界日帰り漫遊記

御結頂戴

文字の大きさ
上 下
604 / 1,264
セレーネ大森林、爛れた恋のから騒ぎ編

17.新制度には誰しもが戸惑うもので

しおりを挟む
 
 
 ブルーパイパーフロッグの骨は持ち運べる分だけを残して、残りは村長さんから借りた幌馬車ほろばしゃに積みこむ。引き手はもちろん我らが争馬そうば種、藍鉄あいてつ君だ。
 最近酷使しているのですまないなと思うんだが、藍鉄は嫌そうな顔一つせず、俺にぐりぐりと頭を擦りつけてくれる。本当にいい子だ。

 用事が終わったら、藍鉄を喜ばせてあげられるような事をしてやりたいんだが、争馬種・ディオメデは何が好きなのかいまだに良く解らない。
 携帯百科事典には生態まで詳しく載ってないからなー……。

 なんとかねぎらってあげたいのだが、今のところ召喚したついでに手料理やお菓子をあげる事ぐらいしか出来ていない。藍鉄は喜んでくれるが、やっぱ一番好きな事をしてやりたいんだがなあ……アンナさんなら、ディオメデが何を好むか知ってるかな。今度の面会の時に訊いてみるか。

 だけど、それはもう少し後だな。今はセイフトの冒険者ギルドだ。
 と言う訳で、俺達は三人で討伐の証拠を積み込んで、セイフトへと出発した。

 出発したと言ってもすぐそこなんで、別に何事も無く着いちゃうんだけどね。
 まあ、それはともかく。

 珍しい素材と言う事で、充分に布にくるんだりして人に知られぬように隠していたのだが……そんな事をすれば、セイフトの門番である警備兵が怪しむのも当然な訳で……。しっかり呼び止められて、中身をあらためる事になってしまった。

 これにはどう説明したら良いものやらと困ったが、ブラックが曜術師のメダルを見せて「冒険者ギルドに納品する」と言ったら、兵士は素直に通してくれた。
 あんなに積み荷を見て「何の骨だ、毒はないのか、本当に大丈夫だろうな」と疑っていたのに、メダルを見せて冒険者ギルドの名前を出すだけで許してくれるだなんて……やっぱ限定解除級のメダルだと色々ちがうのかな……。

 ハッ、もしかしてお得な特典が有るとか?
 だとしたら俺も限定解除級になりたいぞ。いや誰でも成れるんだったら、チート小説で言う“S級”みたいな特別扱いなんてされてないだろうし、ブラックの能力からしても、成るのにすっごく大変な等級なんだろうけど。
 でも俺ってばほら、チート持ちだから! なんだかんだイケるかもしれん!

 ……とはいえ、二級から上の試験ってどんなんなんだろうな。
 やっぱ難しいんだろうか。

 俺には必要ない称号だと思っていたけど……この能力を使いこなせるようになってきた今なら、挑戦しても良いかもしれんとは思うんだがなあ。
 トップを取ると言うのも悪くないし……何より、ブラックと同じぐらいに強くなったって言う証が有ったら、俺も主戦力になれたのかなって思うし……。

 ……いや、えっと、別にブラックと同じになりたいとかじゃないからな。
 お得な特典が気になったからであって、そう言うんじゃないからな!!
 そりゃまあ、その、ブラックと同じぐらい強くなれたって証明されるのは嬉しいし、なんかこう、双璧を成すって感じで……じゃなくて!!

 ち、違う。落ちつけ俺。今日は報告をしに来ただけなんだから。

 変な事を考えずに早く済ませてしまおうと思い、俺はギルド長のルーベックさんに、一連の事を報告し、馬車から「証拠品」の一部を持って来て机の上に置いた。

 あ、もちろん、湖の隠者であるアンナさんの事は話さずにな。
 この周辺に魔族の国の重鎮……中央統制軍・七曜星の一人、炎竜公のアンナさんが潜んでいる……なんて知れたら、大パニックになるもん。絶対に。

 ――なので、魔族が関わっている事は伏せ、ボスモンスターと言う存在の説明や、そいつらが“ポップ”する【スポーン・サイト】の事、そして今回出て来たボスの事を話し、今後も別のボスが出て来るかも知れないと説明した。

 ルーベックさんは、俺達の話を目を丸くして聞いていたが……しかし、スポーン・サイトについては思い当たるフシが有ったのか、どこか疑問が氷解したような顔をしつつ、深く頷いていた。

「なるほどな……それでようやく謎が解けた……」

 応接室の長椅子に三人で腰かけた俺達――の、対面に座ったルーベックさんは、今までの話を聞いて感慨深げに腕を組んでいる。
 しかし、俺達にはさっぱりその台詞の意味が解らない。
 仕方なく、俺はルーベックさんに問いかけてみた。

「あのー……謎って……?」
「おお、亡者ヶ沼の妙な霧の事だよ。多分お前らも見たと思うんだが……あの霧、おかしかっただろう? 晴れの日も延々と出やがるうえに、そのボスっつう等級のモンスターの出た時なんざ、濃霧が起こってかなりの苦戦をしたりしてたしな……それがマーズロウで退しりぞけられたって事は、アレもモンスターが発生した時に出る“邪悪な霧”だと考えれば、何故湧き出て来るのかの説明がつく! いやあ、言い伝えってのも、案外バカに出来んもんだ」

 ああ、言い伝えって、魔物を避ける為にマーズロウを握って歩けっていう……。確かにそうだよな。言い伝えってのは、実は意外と真実を突いてるもんだ。

 でも、そういう口伝くでんで続いて行く物ってのは、年月を経て行く内に間違った解釈や本来の意味が不明になってしまうって物も結構あるんだよな。

 例えば、ウナギにウメボシはダメっていう話。これはそう言う物の典型だ。
 本来は「組み合わせが良くて食べ過ぎちゃうから」とか、「腐っているのが判りにくくなるから」とか、色々な理由が有った可能性があるんだが、後世に伝わる内に他の言い伝えと混同されてか「食い合わせが悪い」なんて理由になっちゃったし、実際ちゃんと伝わるかどうかってのは微妙な所なんだよな。

 だから、あのマーズロウの言い伝えだって、霧をはらうだけじゃ無く、もっと何かの意味が有ったのかも知れないが……今となっては解らない。

「もしかしたら、その【スポーン・サイト】からボスモンスターが発生した時に、邪悪な霧も一緒に出て来るのかもしれん。だとすれば、霧の発生源さえ突き止められりゃあ、各地のボスモンスターの発生も食い止められるかも知れんぞ。お前達、お手柄だな! それに、ブルーパイパーフロッグの素材の有用性も認められれば、かなりの名声が得られるぞ! どうだ、書類を作ってみないか?」
「しょ、書類っすか?」

 聞き返す俺に、ルーベックさんは大きく頷く。

「そう。詳しい報告書の書類だよ。……実は、今ちょっとギルドの制度を変える案が出ていてな……。それってのが、“貢献度”や名声に応じて、依頼者に分かり易いように冒険者を格付けしようかってもんなんだが……」

 貢献度や名声に応じてって……それ、もしかして……。

「あの……ランク制的なアレですか……?」
「おう、察しが良いな。ほれ、あれだ、モンスターには1から8までの等級があるだろ。アレみたいにランク制を設けてカタログを一新し、依頼者を増やそうってな事が、出資者のお偉方えらがた達から提案されててな。そんで、今俺達は必死こいて冒険者達の過去の報告を個人別にまとめてるんだが……ここで詳しい報告書を作っておいてくれれば、俺達も早く処理できるし……なにより、制度が始まった時に他の奴らよりも早くカタログに記入できるぜ。指名依頼も受けやすくなる」

 俺達のことを思って話してくれているはずなのに、悪質な勧誘の臭いがするのは何故だろう……。て言うか、ライクネスに帰って来てから懐かしい単語が頻出するな。カタログとか久々に聞いたぞ。

 カタログってのは、ようするに指名依頼をしたい人が見る俺達の名簿のような物だ。俺とブラックは今はカタログに名前を記入してないけど、けっこう込み入った依頼をする人は、カタログから冒険者を指名して依頼する事も有るらしい。

 カタログの内容は、曜術師の等級が基本になってたワケだけど……そう言えば、気の付加術しか使えない冒険者は不利だったよなあ。アレ。
 もしかして出資者だけじゃ無く冒険者からも要望が出てたんだろうか。

 しかし、ランク制の意義って深く考えてなかったけど……俺達のモチベーションの為だけじゃなく、依頼者のためでもあったとはなあ。

 確かに、お肉だって「ランク付けされてます! コレは○ランクです!」と言われると、凄さが何となく解るし、選ぶ時も大体のお値段が想像しやすい。
 ……だけど、今更ランク制が実装されるかもしれないなんて変な感じだ。
 だって、ランク制って、普通のチート小説なら有って当たり前だったし……。

「僕達の技量を、貢献度や名声で区切るってのかい?」
「ああ。その方が、誰が仕事して誰がぐうたらしてるか解るだろ? お偉方も、籍だけ置いてる冒険者にゃ手を焼いてるらしいし、ここらで本来の冒険や探索もして貰うために、尻を叩かにゃいかんのだよ」

 あー、そうか。そういう事も含まれてんのか……。
 この世界の冒険者ギルドは、元々「空白の国」という未踏地域の財宝を探す為の組織だ。なので、ギルド上層部はかなり権力を持つ出資者ばかりで、そんな彼らがツテを使い世界協定の後ろ盾を貰っているから、世界全土に施設を設置できているのである。そんな彼らにとっては、等級にかまけて何もしていない冒険者というのは、かなり迷惑な存在なのだろう。
 まあ、タダで戸籍くれてやってるようなもんだもんな。

 負担を減らして取り分をより増やす為に、新規の顧客を獲得しようってのは解るけども……。しかし、ランク制導入の黎明期に立ち会うなんて妙な感じだ。
 でも、ブラックにとってはあまり良くない話のようで、俺の隣に座っていた件のオッサンは胡乱な顔をして眉を顰めた。

「……だから、今の内に書類を作って、名声を上げておいた方がいいと?」
「まあ、お前達なら申請さえすりゃ、すぐ高ランクに登録されるだろうが……その様子じゃ、あまり乗り気じゃないみたいだな。しかし、今回の話はさすがに無視は出来んぞ。誰が素材を提供したか、誰が報告をしたかをハッキリさせておかなきゃ後々面倒な事になる。お前さんなら解るだろう?」

 そう言うルーベックさんに、珍しくブラックは口籠くちごもる。
 俺達の中では一番年上で、黒歴史になるほどに冒険者として暴れ回っていたからこそ、反論できない部分が有るのだろうか。
 正直俺には良く解らないので、どうしたら良いものかとクロウと一緒に事の成り行きを見守っていると……ブラックは深い溜息を吐いて、髪を掻き乱した。

「ああもう、解ったよ……。ツカサ君、ちょっと相談が有るんだけど……」
「ん? なに?」
「……書類を書くには、パーティーの代表者を決める必要が有るんだが……それ、僕にして貰っても良い? ツカサ君には任せられないし……なにより、君が代表になると……面倒な事になるかも知れないから」

 そう言いながら俺を見つめる相手の目は、いやに真剣だ。
 恐らく、なにか不味い事が有るのだろう。
 そもそも俺は黒曜の使者という厄介な存在なのだから、パーティーのリーダーなんて務められるはずがないんだ。なので、別に構いはしないんだが……。

「別にいいけど……その……お前は大丈夫?」

 見上げながらそう言うと、ブラックは少し疲れたような顔をしながら笑った。

「うん。……こう言うのあんまり好きじゃないけど、ツカサ君の為に頑張るよ」
「……ブラック…………」

 大丈夫かな……。眉をハの字にして笑うのって、ブラック的にはあんまり大丈夫じゃない時だし……出来る事が有るなら、俺も何か手伝ってやりたいけど、書類を手伝うってのもどうやるんだか。
 でも何もしないのも嫌だし……と、まごまごしていると、ルーベックさんが俺達に声をかけて来た。

「よし、そんじゃ書類に改めて報告を書いて貰うぞ。……あと……すまんが、二人は外で待機していてくれ」
「えっ」
「報告書類は代表者が書くと決まってるんだが、今の制度だと仲間が口出しするのを防ぐために、席を外して貰う事になってんだ。まあ、書類の内容に関しては後でお前達にも虚偽が無いか確認するから、まあ……小一時間くらい、酒場かその辺をぶらぶらしててくれや」

 本当にそうなのか、とブラックを見ると、相手は肩を竦めて頷いた。
 そっか……それが普通なのか……。だったら、どうしようもない。

「わ、解りました……。いこ、クロウ」

 二人して立ち上がり、そそくさと部屋を出ようとすると……クロウは何を思ったのか、いつもの涼しい顔でブラックに声をかけて来た。

「なるべく早く書け、ブラック」
うるさいな、解ってるよ」

 あ、普通に怒ってる。
 ……だったら、離れても大丈夫かな?
 クロウのつっけんどんな言葉にすぐイラッとしたって事は、怒るくらいの余裕はあるって事だし……。なら、離れてても平気かな。

 ブラックのイラついた台詞に少し安心した俺を見てか、ルーベックさんは何故か解り易く苦笑した。
 
「ほんと、お前ら良いパーティーだなあ」

 何を以って「良いパーティー」と言っているのかはよく解らんが、まあ、皮肉で無い事だけは解る。深刻な状況でもなさそうだし、これならブラックも平気だよな。
 書類の作成が終わるまで、大人しく待っていよう。
 そう思いながら、俺はクロウと一緒に部屋から離れたのだった。










 
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

義理姉がかわいそうと言われましても、私には関係の無い事です

渡辺 佐倉
恋愛
マーガレットは政略で伯爵家に嫁いだ。 愛の無い結婚であったがお互いに尊重し合って結婚生活をおくっていければいいと思っていたが、伯爵である夫はことあるごとに、離婚して実家である伯爵家に帰ってきているマーガレットにとっての義姉達を優先ばかりする。 そんな生活に耐えかねたマーガレットは… 結末は見方によって色々系だと思います。 なろうにも同じものを掲載しています。

悪役令嬢になりたくない(そもそも違う)勘違い令嬢は王太子から逃げる事にしました~なぜか逆に囲い込まれました~

咲桜りおな
恋愛
 四大公爵家の一つレナード公爵家の令嬢エミリア・レナードは日本人だった前世の記憶持ち。 記憶が戻ったのは五歳の時で、 翌日には王太子の誕生日祝いのお茶会開催が控えており その場は王太子の婚約者や側近を見定める事が目的な集まりである事(暗黙の了解であり周知の事実)、 自分が公爵家の令嬢である事、 王子やその周りの未来の重要人物らしき人達が皆イケメン揃いである事、 何故か縦ロールの髪型を好んでいる自分の姿、 そして転生モノではよくあるなんちゃってヨーロッパ風な世界である事などを考えると…… どうやら自分は悪役令嬢として転生してしまった様な気がする。  これはマズイ!と慌てて今まで読んで来た転生モノよろしく 悪役令嬢にならない様にまずは王太子との婚約を逃れる為に対策を取って 翌日のお茶会へと挑むけれど、よりにもよってとある失態をやらかした上に 避けなければいけなかった王太子の婚約者にも決定してしまった。  そうなれば今度は婚約破棄を目指す為に悪戦苦闘を繰り広げるエミリアだが 腹黒王太子がそれを許す訳がなかった。 そしてそんな勘違い妹を心配性のお兄ちゃんも見守っていて……。  悪役令嬢になりたくないと奮闘するエミリアと 最初から逃す気のない腹黒王太子の恋のラブコメです☆ 世界設定は少し緩めなので気にしない人推奨。

BL短編

水無月
BL
『笹葉と氷河』 ・どこか歪で何かが欠けたふたりのお話です。一話目の出会いは陰鬱としていますが、あとはイチャイチャしているだけです。笹葉はエリートで豪邸住まいの変態で、氷河は口悪い美人です。氷河が受け。 胸糞が苦手なら、二話から読んでも大丈夫です。 『輝夜たち』 ・シェアハウスで暮らしている三人が、会社にいる嫌な人と戦うお話。ざまぁを目指しましたが……、初めてなので大目に見てください。 『ケモ耳学園ネコ科クラス』 ・敏感な体質のせいで毛づくろいでも変な気分になってしまうツェイ。今度の実技テストは毛づくろい。それを乗り切るために部活仲間のミョンに助けを求めるが、幼馴染でカースト上位のドロテが割って入ってきて…… 猫団子三匹がぺろぺろし合うお話です。 『夏は終わりだ短編集』 ・ここに完結済みの番外編を投稿していきます。 ・スペシャルはコラボ回のようなもので、書いてて楽しかったです私が。とても。 ・挿絵は自作です。 『その他』 ・書ききれなくなってきたので、その他で纏めておきます。 ※不定期更新です。

婚約解消して次期辺境伯に嫁いでみた

cyaru
恋愛
一目惚れで婚約を申し込まれたキュレット伯爵家のソシャリー。 お相手はボラツク侯爵家の次期当主ケイン。眉目秀麗でこれまで数多くの縁談が女性側から持ち込まれてきたがケインは女性には興味がないようで18歳になっても婚約者は今までいなかった。 婚約をした時は良かったのだが、問題は1か月に起きた。 過去にボラツク侯爵家から放逐された侯爵の妹が亡くなった。放っておけばいいのに侯爵は簡素な葬儀も行ったのだが、亡くなった妹の娘が牧師と共にやってきた。若い頃の妹にそっくりな娘はロザリア。 ボラツク侯爵家はロザリアを引き取り面倒を見ることを決定した。 婚約の時にはなかったがロザリアが独り立ちできる状態までが期間。 明らかにソシャリーが嫁げば、ロザリアがもれなくついてくる。 「マジか…」ソシャリーは心から遠慮したいと願う。 そして婚約者同士の距離を縮め、お互いの考えを語り合う場が月に数回設けられるようになったが、全てにもれなくロザリアがついてくる。 茶会に観劇、誕生日の贈り物もロザリアに買ったものを譲ってあげると謎の善意を押し売り。夜会もケインがエスコートしダンスを踊るのはロザリア。 幾度となく抗議を受け、ケインは考えを改めると誓ってくれたが本当に考えを改めたのか。改めていれば婚約は継続、そうでなければ解消だがソシャリーも年齢的に次を決めておかないと家のお荷物になってしまう。 「こちらは嫁いでくれるならそれに越したことはない」と父が用意をしてくれたのは「自分の責任なので面倒を見ている子の数は35」という次期辺境伯だった?! ★↑例の如く恐ろしく省略してます。 ★9月14日投稿開始、完結は9月16日です。 ★コメントの返信は遅いです。 ★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。 ♡注意事項~この話を読む前に~♡ ※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。 ※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。 ※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。 ※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります) ※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。 ※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません

趣味を極めて自由に生きろ! ただし、神々は愛し子に異世界改革をお望みです

紫南
ファンタジー
魔法が衰退し、魔導具の補助なしに扱うことが出来なくなった世界。 公爵家の第二子として生まれたフィルズは、幼い頃から断片的に前世の記憶を夢で見ていた。 そのため、精神的にも早熟で、正妻とフィルズの母である第二夫人との折り合いの悪さに辟易する毎日。 ストレス解消のため、趣味だったパズル、プラモなどなど、細かい工作がしたいと、密かな不満が募っていく。 そこで、変身セットで身分を隠して活動開始。 自立心が高く、早々に冒険者の身分を手に入れ、コソコソと独自の魔導具を開発して、日々の暮らしに便利さを追加していく。 そんな中、この世界の神々から使命を与えられてーーー? 口は悪いが、見た目は母親似の美少女!? ハイスペックな少年が世界を変えていく! 異世界改革ファンタジー! 息抜きに始めた作品です。 みなさんも息抜きにどうぞ◎ 肩肘張らずに気楽に楽しんでほしい作品です!

4番目の許婚候補

富樫 聖夜
恋愛
愛美は家出をした従姉妹の舞の代わりに結婚することになるかも、と突然告げられた。どうも昔からの約束で従姉妹の中から誰かが嫁に行かないといけないらしい。順番からいえば4番目の許婚候補なので、よもや自分に回ってくることはないと安堵した愛美だったが、偶然にも就職先は例の許婚がいる会社。所属部署も同じになってしまい、何だかいろいろバレないようにヒヤヒヤする日々を送るハメになる。おまけに関わらないように距離を置いて接していたのに例の許婚――佐伯彰人――がどういうわけか愛美に大接近。4番目の許婚候補だってバレた!? それとも――? ラブコメです。――――アルファポリス様より書籍化されました。本編削除済みです。

スキルが生えてくる世界に転生したっぽい話

明和里苳
ファンタジー
物心ついた時から、自分だけが見えたウインドウ。 どうやらスキルが生える世界に生まれてきたようです。 生えるなら、生やすしかないじゃない。 クラウス、行きます。 ◆ 他サイトにも掲載しています。

縦ロールをやめたら愛されました。

えんどう
恋愛
 縦ロールは令嬢の命!!と頑なにその髪型を守ってきた公爵令嬢のシャルロット。 「お前を愛することはない。これは政略結婚だ、余計なものを求めてくれるな」 ──そう言っていた婚約者が結婚して縦ロールをやめた途端に急に甘ったるい視線を向けて愛を囁くようになったのは何故? これは私の友人がゴスロリやめて清楚系に走った途端にモテ始めた話に基づくような基づかないような。 追記:3.21 忙しさに落ち着きが見えそうなのでゆっくり更新再開します。需要があるかわかりませんが1人でも続きを待ってくれる人がいらっしゃるかもしれないので…。

処理中です...