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セレーネ大森林、爛れた恋のから騒ぎ編
17.新制度には誰しもが戸惑うもので
しおりを挟むブルーパイパーフロッグの骨は持ち運べる分だけを残して、残りは村長さんから借りた幌馬車に積みこむ。引き手はもちろん我らが争馬種、藍鉄君だ。
最近酷使しているのですまないなと思うんだが、藍鉄は嫌そうな顔一つせず、俺にぐりぐりと頭を擦りつけてくれる。本当にいい子だ。
用事が終わったら、藍鉄を喜ばせてあげられるような事をしてやりたいんだが、争馬種・ディオメデは何が好きなのか未だに良く解らない。
携帯百科事典には生態まで詳しく載ってないからなー……。
なんとか労ってあげたいのだが、今のところ召喚したついでに手料理やお菓子をあげる事ぐらいしか出来ていない。藍鉄は喜んでくれるが、やっぱ一番好きな事をしてやりたいんだがなあ……アンナさんなら、ディオメデが何を好むか知ってるかな。今度の面会の時に訊いてみるか。
だけど、それはもう少し後だな。今はセイフトの冒険者ギルドだ。
と言う訳で、俺達は三人で討伐の証拠を積み込んで、セイフトへと出発した。
出発したと言ってもすぐそこなんで、別に何事も無く着いちゃうんだけどね。
まあ、それはともかく。
珍しい素材と言う事で、充分に布に包んだりして人に知られぬように隠していたのだが……そんな事をすれば、セイフトの門番である警備兵が怪しむのも当然な訳で……。しっかり呼び止められて、中身を検める事になってしまった。
これにはどう説明したら良いものやらと困ったが、ブラックが曜術師のメダルを見せて「冒険者ギルドに納品する」と言ったら、兵士は素直に通してくれた。
あんなに積み荷を見て「何の骨だ、毒はないのか、本当に大丈夫だろうな」と疑っていたのに、メダルを見せて冒険者ギルドの名前を出すだけで許してくれるだなんて……やっぱ限定解除級のメダルだと色々ちがうのかな……。
ハッ、もしかしてお得な特典が有るとか?
だとしたら俺も限定解除級になりたいぞ。いや誰でも成れるんだったら、チート小説で言う“S級”みたいな特別扱いなんてされてないだろうし、ブラックの能力からしても、成るのにすっごく大変な等級なんだろうけど。
でも俺ってばほら、チート持ちだから! なんだかんだイケるかもしれん!
……とはいえ、二級から上の試験ってどんなんなんだろうな。
やっぱ難しいんだろうか。
俺には必要ない称号だと思っていたけど……この能力を使いこなせるようになってきた今なら、挑戦しても良いかもしれんとは思うんだがなあ。
トップを取ると言うのも悪くないし……何より、ブラックと同じぐらいに強くなったって言う証が有ったら、俺も主戦力になれたのかなって思うし……。
……いや、えっと、別にブラックと同じになりたいとかじゃないからな。
お得な特典が気になったからであって、そう言うんじゃないからな!!
そりゃまあ、その、ブラックと同じぐらい強くなれたって証明されるのは嬉しいし、なんかこう、双璧を成すって感じで……じゃなくて!!
ち、違う。落ちつけ俺。今日は報告をしに来ただけなんだから。
変な事を考えずに早く済ませてしまおうと思い、俺はギルド長のルーベックさんに、一連の事を報告し、馬車から「証拠品」の一部を持って来て机の上に置いた。
あ、もちろん、湖の隠者であるアンナさんの事は話さずにな。
この周辺に魔族の国の重鎮……中央統制軍・七曜星の一人、炎竜公のアンナさんが潜んでいる……なんて知れたら、大パニックになるもん。絶対に。
――なので、魔族が関わっている事は伏せ、ボスモンスターと言う存在の説明や、そいつらが“ポップ”する【スポーン・サイト】の事、そして今回出て来たボスの事を話し、今後も別のボスが出て来るかも知れないと説明した。
ルーベックさんは、俺達の話を目を丸くして聞いていたが……しかし、スポーン・サイトについては思い当たるフシが有ったのか、どこか疑問が氷解したような顔をしつつ、深く頷いていた。
「なるほどな……それでようやく謎が解けた……」
応接室の長椅子に三人で腰かけた俺達――の、対面に座ったルーベックさんは、今までの話を聞いて感慨深げに腕を組んでいる。
しかし、俺達にはさっぱりその台詞の意味が解らない。
仕方なく、俺はルーベックさんに問いかけてみた。
「あのー……謎って……?」
「おお、亡者ヶ沼の妙な霧の事だよ。多分お前らも見たと思うんだが……あの霧、おかしかっただろう? 晴れの日も延々と出やがるうえに、そのボスっつう等級のモンスターの出た時なんざ、濃霧が起こってかなりの苦戦をしたりしてたしな……それがマーズロウで退けられたって事は、アレもモンスターが発生した時に出る“邪悪な霧”だと考えれば、何故湧き出て来るのかの説明がつく! いやあ、言い伝えってのも、案外バカに出来んもんだ」
ああ、言い伝えって、魔物を避ける為にマーズロウを握って歩けっていう……。確かにそうだよな。言い伝えってのは、実は意外と真実を突いてるもんだ。
でも、そういう口伝で続いて行く物ってのは、年月を経て行く内に間違った解釈や本来の意味が不明になってしまうって物も結構あるんだよな。
例えば、ウナギにウメボシはダメっていう話。これはそう言う物の典型だ。
本来は「組み合わせが良くて食べ過ぎちゃうから」とか、「腐っているのが判り難くなるから」とか、色々な理由が有った可能性があるんだが、後世に伝わる内に他の言い伝えと混同されてか「食い合わせが悪い」なんて理由になっちゃったし、実際ちゃんと伝わるかどうかってのは微妙な所なんだよな。
だから、あのマーズロウの言い伝えだって、霧を掃うだけじゃ無く、もっと何かの意味が有ったのかも知れないが……今となっては解らない。
「もしかしたら、その【スポーン・サイト】からボスモンスターが発生した時に、邪悪な霧も一緒に出て来るのかもしれん。だとすれば、霧の発生源さえ突き止められりゃあ、各地のボスモンスターの発生も食い止められるかも知れんぞ。お前達、お手柄だな! それに、ブルーパイパーフロッグの素材の有用性も認められれば、かなりの名声が得られるぞ! どうだ、書類を作ってみないか?」
「しょ、書類っすか?」
聞き返す俺に、ルーベックさんは大きく頷く。
「そう。詳しい報告書の書類だよ。……実は、今ちょっとギルドの制度を変える案が出ていてな……。それってのが、“貢献度”や名声に応じて、依頼者に分かり易いように冒険者を格付けしようかってもんなんだが……」
貢献度や名声に応じてって……それ、もしかして……。
「あの……ランク制的なアレですか……?」
「おう、察しが良いな。ほれ、あれだ、モンスターには1から8までの等級があるだろ。アレみたいにランク制を設けてカタログを一新し、依頼者を増やそうってな事が、出資者のお偉方達から提案されててな。そんで、今俺達は必死こいて冒険者達の過去の報告を個人別にまとめてるんだが……ここで詳しい報告書を作っておいてくれれば、俺達も早く処理できるし……なにより、制度が始まった時に他の奴らよりも早くカタログに記入できるぜ。指名依頼も受けやすくなる」
俺達のことを思って話してくれているはずなのに、悪質な勧誘の臭いがするのは何故だろう……。て言うか、ライクネスに帰って来てから懐かしい単語が頻出するな。カタログとか久々に聞いたぞ。
カタログってのは、ようするに指名依頼をしたい人が見る俺達の名簿のような物だ。俺とブラックは今はカタログに名前を記入してないけど、けっこう込み入った依頼をする人は、カタログから冒険者を指名して依頼する事も有るらしい。
カタログの内容は、曜術師の等級が基本になってたワケだけど……そう言えば、気の付加術しか使えない冒険者は不利だったよなあ。アレ。
もしかして出資者だけじゃ無く冒険者からも要望が出てたんだろうか。
しかし、ランク制の意義って深く考えてなかったけど……俺達のモチベーションの為だけじゃなく、依頼者のためでもあったとはなあ。
確かに、お肉だって「ランク付けされてます! コレは○ランクです!」と言われると、凄さが何となく解るし、選ぶ時も大体のお値段が想像しやすい。
……だけど、今更ランク制が実装されるかもしれないなんて変な感じだ。
だって、ランク制って、普通のチート小説なら有って当たり前だったし……。
「僕達の技量を、貢献度や名声で区切るってのかい?」
「ああ。その方が、誰が仕事して誰がぐうたらしてるか解るだろ? お偉方も、籍だけ置いてる冒険者にゃ手を焼いてるらしいし、ここらで本来の冒険や探索もして貰うために、尻を叩かにゃいかんのだよ」
あー、そうか。そういう事も含まれてんのか……。
この世界の冒険者ギルドは、元々「空白の国」という未踏地域の財宝を探す為の組織だ。なので、ギルド上層部はかなり権力を持つ出資者ばかりで、そんな彼らがツテを使い世界協定の後ろ盾を貰っているから、世界全土に施設を設置できているのである。そんな彼らにとっては、等級にかまけて何もしていない冒険者というのは、かなり迷惑な存在なのだろう。
まあ、タダで戸籍くれてやってるようなもんだもんな。
負担を減らして取り分をより増やす為に、新規の顧客を獲得しようってのは解るけども……。しかし、ランク制導入の黎明期に立ち会うなんて妙な感じだ。
でも、ブラックにとってはあまり良くない話のようで、俺の隣に座っていた件のオッサンは胡乱な顔をして眉を顰めた。
「……だから、今の内に書類を作って、名声を上げておいた方がいいと?」
「まあ、お前達なら申請さえすりゃ、すぐ高ランクに登録されるだろうが……その様子じゃ、あまり乗り気じゃないみたいだな。しかし、今回の話はさすがに無視は出来んぞ。誰が素材を提供したか、誰が報告をしたかをハッキリさせておかなきゃ後々面倒な事になる。お前さんなら解るだろう?」
そう言うルーベックさんに、珍しくブラックは口籠る。
俺達の中では一番年上で、黒歴史になるほどに冒険者として暴れ回っていたからこそ、反論できない部分が有るのだろうか。
正直俺には良く解らないので、どうしたら良いものかとクロウと一緒に事の成り行きを見守っていると……ブラックは深い溜息を吐いて、髪を掻き乱した。
「ああもう、解ったよ……。ツカサ君、ちょっと相談が有るんだけど……」
「ん? なに?」
「……書類を書くには、パーティーの代表者を決める必要が有るんだが……それ、僕にして貰っても良い? ツカサ君には任せられないし……なにより、君が代表になると……面倒な事になるかも知れないから」
そう言いながら俺を見つめる相手の目は、いやに真剣だ。
恐らく、なにか不味い事が有るのだろう。
そもそも俺は黒曜の使者という厄介な存在なのだから、パーティーのリーダーなんて務められるはずがないんだ。なので、別に構いはしないんだが……。
「別にいいけど……その……お前は大丈夫?」
見上げながらそう言うと、ブラックは少し疲れたような顔をしながら笑った。
「うん。……こう言うのあんまり好きじゃないけど、ツカサ君の為に頑張るよ」
「……ブラック…………」
大丈夫かな……。眉をハの字にして笑うのって、ブラック的にはあんまり大丈夫じゃない時だし……出来る事が有るなら、俺も何か手伝ってやりたいけど、書類を手伝うってのもどうやるんだか。
でも何もしないのも嫌だし……と、まごまごしていると、ルーベックさんが俺達に声をかけて来た。
「よし、そんじゃ書類に改めて報告を書いて貰うぞ。……あと……すまんが、二人は外で待機していてくれ」
「えっ」
「報告書類は代表者が書くと決まってるんだが、今の制度だと仲間が口出しするのを防ぐために、席を外して貰う事になってんだ。まあ、書類の内容に関しては後でお前達にも虚偽が無いか確認するから、まあ……小一時間くらい、酒場かその辺をぶらぶらしててくれや」
本当にそうなのか、とブラックを見ると、相手は肩を竦めて頷いた。
そっか……それが普通なのか……。だったら、どうしようもない。
「わ、解りました……。いこ、クロウ」
二人して立ち上がり、そそくさと部屋を出ようとすると……クロウは何を思ったのか、いつもの涼しい顔でブラックに声をかけて来た。
「なるべく早く書け、ブラック」
「煩いな、解ってるよ」
あ、普通に怒ってる。
……だったら、離れても大丈夫かな?
クロウのつっけんどんな言葉にすぐイラッとしたって事は、怒るくらいの余裕はあるって事だし……。なら、離れてても平気かな。
ブラックのイラついた台詞に少し安心した俺を見てか、ルーベックさんは何故か解り易く苦笑した。
「ほんと、お前ら良いパーティーだなあ」
何を以って「良いパーティー」と言っているのかはよく解らんが、まあ、皮肉で無い事だけは解る。深刻な状況でもなさそうだし、これならブラックも平気だよな。
書類の作成が終わるまで、大人しく待っていよう。
そう思いながら、俺はクロウと一緒に部屋から離れたのだった。
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これは私の友人がゴスロリやめて清楚系に走った途端にモテ始めた話に基づくような基づかないような。
追記:3.21
忙しさに落ち着きが見えそうなのでゆっくり更新再開します。需要があるかわかりませんが1人でも続きを待ってくれる人がいらっしゃるかもしれないので…。
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