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セレーネ大森林、爛れた恋のから騒ぎ編
聞き込み張り込み奔走中2
しおりを挟むカウンター横の通路から奥に入り、通路の突き当りにある豪華な両扉を開くと、そこにはお決まりの応接室が有る。
いつもの事ながら綺麗に整頓された部屋だなあと思っていると、綺麗なおね……いや、なんか綺麗なお兄さんが緑茶を持って来た。
えっちなお姉さんが良かったとは口が裂けても言えないが、多分このお兄さんは俺と同じカテゴリの人なんだろうなと思うと、妙に悲しくなった。
そうか、俺はこのちょっと女性的で綺麗なお兄さんと同類……組み敷かれる側の人間という事なのか……。
実際目の当たりにすると「俺全然女々しくねーんですけど」と思ってしまうが、ブラック達からすれば多分変わらないんだろうな。はぁ。
ムカツクなあ……絶対鍛えてやる。ギャフンと言わせてやる。
「さて、茶も来た事だし話を始めましょうかね。それで、今日はどんな御用で?」
「あ、えっと……亡者ヶ沼の事でちょっと話が……」
かくかくしかじかと今までの事(唾液ぶちまけ事件は除く)を話して聞かせると、ルーベックさんは難しい顔をして腕を組んだ。
「ほう……クラッパーフロッグがねえ」
「あのカエルって、こっちが襲わなきゃ襲って来ないんですよね?」
問いかけると、難しい顔のままの相手は深く頷く。
「普通はそうだな。あいつらは肉が美味い訳でもねえし、大喰らいだが大繁殖しなけりゃ大人しい。それに上手い事他のモンスターとやりあってるおかげで、適度に淘汰されてこの地方は平和なんだ」
「それにしては、あの湿地帯には不似合いな名前や曰くが有るみたいだけどね」
ブラックの言葉に、ルーベックさんは「痛い所を突かれた」とでも言わんばかりに苦笑して、額をぺんと叩いた。このオッサンなんか妙に仕草が古いな。
いやオッサンなんだから当然なのかもしれんけど。
「はっはっはこりゃ一本取られたな! まあでも、底なし沼だのモンスターの呻きだのは嘘って訳じゃないぜ。昔は水没地帯より泥の地帯が多かったから、その辺りがかなり深かったみたいだし、何よりロバーウルフやクアドロバードとクラッパーフロッグ達が交戦する時の声は、まさに亡者の呻き声だしなー」
「ああ、なるほど……」
伝承とか噂とかって、時々妙な方向に纏まっちゃうよな……。
でもまあ当たらずとも遠からずだし、そこの違いは許容範囲内か。
しかしそうなると、ますます俺達を襲う理由が解らなくなるな。
あの毒沼エリアのクラッパーフロッグが特殊だっただけなんだろうか?
「あの……だったら、毒沼っぽくなってた所も普通なんですか……?」
そう問うと、ルーベックさんはまた困った顔をして首を傾げてしまった。
「それな~、それなんだよなあ……。俺もそこが解らんのだよ。少なくとも十五年くらい前までは、沼の一角がそんな色になる事なぞなかったし……そもそもの話、亡者ヶ沼は綺麗な場所で、典型的な毒沼になる気配なんぞ欠片も無かったんだがなぁ……」
「え……じゃあ、最近こんな事になったって言うんですか」
「多分そうだと思うが……しかし、亡者ヶ沼は何が起こるか解らん沼だ。これまでも、この地域に居るはずのないサラマンダーが棲みついてたり、時にはスライムやコダマウサギまでいやがった。……まあそんな事もごくたまにあるんだが、だからあの沼は近くの住人からは恐ろしい所だって言われてんだ」
「こ……コダマウサギも…………」
あのほとんどティラノザウルスみたいな巨大ウサギも居たんですか。
ひ、ひぃい、怖い……でもそうだとしたら……もしかして、毒沼の原因や警笛の主はそう言う“突然湧いて出たモンスター”ってことになるのかな……?
「あの……クラッパーフロッグがこっちに攻撃を仕掛けて来る前に、警笛みたいな音が聞こえたんですけど……それってもしかして、そういうポッと出のモンスターである可能性って有りますか……?」
「なくはない。だが、このギルドには資料がねえ。俺は一応この地域のモンスターの生息地は把握しているが、警笛のような鳴き声のモンスターなんぞ知らんし、恐らくライクネスでは見かけん類のモンだ。そういうモンスターは資料が無くてな、王立図書館か他国のギルドに照会せにゃならん」
「どのくらいかかります?」
金額と日数を訊くと、ルーベックさんは口を少し尖らせて天井を見やると……「ふむ」と声を出して答えた。
「王立図書館は金貨一枚、ギルドで照会なら、全支部に問い合わせして答えが届くまで一週間はかかる……って感じだな。あと紹介料銀貨五枚だ」
「ええええええ」
たっけえ!! どっちもたっけえ!!
あとギルド経由めっちゃ時間かかる! いやまあ間違った情報を流さない為にちゃんと精査するからだろうし、それによってより詳しい事が解るのかもしれないけども、なんにせよ時間がかかりすぎぃ……。
待たせてるクラッパーフロッグ達に申し訳ないよ。
でもなあ、ちゃんとした知識が有った方が不測の事態も防げるだろうし、自分達で王立図書館を片っ端から調べるよりはいいんだろうか。
などと考えていると、俺の隣に居たブラックが耳打ちしてきた。
「僕達には閣下がいるんだし、あっちの方が情報持ってそうじゃない? 足りない分だけ王立図書館に調べに行けば事足りるだろうし、待つ必要もないと思うよ」
「で、でも、現場のナマの声に勝る物はないんじゃないか?」
「相手の正体が判らない以上、警笛を鳴らすのが特徴ってだけじゃ大した事は知れないよ。それより、閣下にカエル達から話を聞いて貰って、それから探した方がよっぽど有意義じゃないか? まあ、カエル達を待たせる事になるかも知れないけど、一週間待ちよりはマシでしょ」
ビシバシ言うブラックに、小さいヒソヒソ声が聞えて来ていたのか、反対側に座っていたクロウも「そうだな」と頷く。
うーむ。確かに、言われてみればそれが一番早いだろうけど……アンナさん協力してくれるかな。リオル達の手腕を疑っている訳じゃないが……いやでも、それを確かめてから選んでも遅くはないか。
「どうする?」
「とりあえず、俺達だけで先に調査してみます。それでもし解らなかったら、改めて調査を頼むかもしれないので……そういう感じでお願いして良いですか?」
そう言うと、ルーベックさんは目を見開いた。
「え? そ、そうなの? あ、いや、えっともう少し時間を掛けたって良いんじゃないかとオジサン思うんだけどなー」
何だ。急に焦り始めたぞ。
なんですぐ行動しちゃいけないんだ。なんか都合が悪い事でもあるのかな?
でも、危ないモンスターの討伐なんてギルド的には望む所だろうし、異変を調査する事だって有益なはずだろう。あ、もしかして俺達が信用できないとか?
しかし、ベイシェールでの事はもう報告が来てるだろうから、俺達を初心者だと見くびっている訳じゃないだろうし……何で慌ててるのか解らん。
首を傾げる俺とブラックとクロウに、相手はぎこちない笑顔を作りながら、猫撫で声で揉み手を始めた。
「そ、その~、せめてあと三日、いや二日、ゆっくりしててもいいのでは~」
「いや、ゆっくりしてたら大変な事になるかも知れないでしょ」
「ここのギルドは腰抜け共の集まりなのか」
二人の辛辣な言葉に、ルーベックさんはヒクリと口元を歪める。
アッ、苛ついてる。アカンこれ喧嘩になる奴だ!
「えーっとあの! あの俺達、別にトランクルから動かないんで! まだ逗留するつもりなので、別にどっかいく予定ないって言うか! だからほらあの、あくまでも調査しに行くだけなんで! なっ、そうだよな、なっ!!」
両側のオッサン達の口を塞いで必死に笑顔を見せると、ルーベックさんは先程のぎこちない表情はどこへやらで、髭を震わせながらあっはっはと笑った。
「ははは! なんだそうだったのか~! いやー、俺はてっきり亡者ヶ沼の調査が終わったら旅立つのかと……いや、そうか、なら良いんだよ。うん! ああそうだ、良かったらウチの職員貸そうか? ああ依頼をするのも良いな!」
「いやいやいや、あの、まず調べてからやりますんで!」
やばい、ここに居たら余計にややこしい事になる。
こうなったら三十六計逃げるに如かずだ!
俺は慌ててルーベックさんにお礼をして「また来ます」とだけ言うと、二人のオッサンを引っ張ってそそくさとギルドから退散した。
ったくもー、どうしてこのオッサン達は毎回一言余計なんだか……。
まあいい、ある程度調査出来ることは解ったし、クラッパーフロッグには警笛を鳴らせる奴も居なければ、人族を襲う必要もない事も解った。
それに、一番の収穫はあの沼に「カエルとは別の存在が居る」って情報だ。もしあの霧の中のモンスターがクラッパーフロッグではなく別の存在であれば、彼らが俺達に助けを求めたのも頷ける。
これでアンナさんが手伝ってくれさえすれば、正体が分かるかもしれない。
全ては推測でしかないが、まあ話を聞けば分かるだろうし……最悪、ボディランゲージで何とかなる! 藍鉄やペコリアとはなんとかなってるんだから、カエル達にも通じるはずだ。熱いハートさえあれば!!
と言う訳で、とりあえずリオルとマーサ爺ちゃんが帰って来るまで、俺達は家で待機する事にした。
……早めに帰って来てくれればいいんだがな……。
◆
日が暮れて来た頃、マーサ爺ちゃんが無事に帰って来てくれた。
無事にとは言うが、爺ちゃんは魔族なのでモンスターに出くわしてもへっちゃらだっただろうけどね。でもやっぱお年寄りが夕方まで帰ってこないと不安になってくるわけで。これがリオルだったら夜遊びしてこなかったんだなとしか思わないんだけど、本当アレだな、人徳とかって大事だよな……。
まあそれはそれとして。
一日ぶりのまともな夕食を取りながら、マーサ爺ちゃんから話を聞いてみる。
今日は街まで出たおかげかヒポカムの生肉が手に入ったので、肉たっぷりの野菜炒めだ。たまには沢山野菜も取らないといかんからな。
ヒポカムの肉はあっさりとしていて油が少ないので、醤油やタレなどの味付けが欲しい所だが……今のところは全くそういう物を見つけられていないので、これもいつか探しに行きたいな……ヒノワには多分醤油くらいはあると思うんだけど。
「それで……アンナさんはなんだって?」
四人でテーブルにつき、白パンを片手に肉野菜炒めを摘まみつつ訊くと、マーサ爺ちゃんは口の中の物を飲み込んでから答えた。
「ランパント閣下は、明日同行するので先に沼へと仰っておられた。ただ、今回の事は特別なので、ロクショウ君と言う子には会わせられんとの事で……」
「ああ、解ってる。一週間ごとが約束だもんな。それで……他には?」
「閣下が来られる時に他の人族を連れて来てはならんと」
「ふーん? 魔族だからかねえ」
野菜と肉をバランスよく食べながら口をもごつかせるブラックに、マーサ爺ちゃんは片眉を顰めて首を傾げる。
「どうですかのう。ランパント閣下ほどの方が人族を恐れるとは思えぬが、もしかしたらここに隠遁している事を知られると困るのかも知れませぬ」
「高位魔族は色々と厄介な存在だからな。地位も高いし人族には化け物だ」
野菜を除けたり仕方なく食べたりしつつ、クロウは耳をちょっと伏せる。
こらこら、野菜もきちんと摂りなさい。肉が主食でも野菜は必要ですよ。
「しかし……話の分かる人達なのに、化け物扱いとか酷いよなあ」
確かに見た目は人族とは違うけど、リオルとマーサ爺ちゃんやアンナさんは凄く良い人……いや良い魔族だし、地位の高い魔族ならそれだけなんか上品そうな感じだし、畏れることはあっても、怖がる必要はないと思うんだけどなあ。
不思議だ、と首を傾げていると、俺の疑問に気付いたのかブラックが口を挟む。
「ツカサ君も知ってると思うけど、魔族も獣人族と一緒で、モンスターの使う固有技能のような物を持ってるからね。僕ら人族からしてみれば、曜気も大地の気も使わずに術を使えるってだけで、異質な存在に見えるのさ。だから怖いし、魔族とはあまり付き合おうとは思わないんだ」
「そっか……でも、そんなの曜術師や冒険者じゃない人達からすれば、魔族も俺達も似たようなもんだと思うんだけどなあ」
俺達だって、一般人が使えない魔法を使えるし、ベルカ村を襲った盗賊のように彼らの脅威にもなり得る。そう考えてみれば魔族も俺達も一緒なのにな。
そらまあ、姿形が違うのはネックかもしれんが……うーん、これは俺が獣人娘やモンスター娘が大好きだからそう思うんだろうか。
良いと思うのになあ、ラミアたんとかアラクネたんとかスライム娘とか……。
「ツカサ君また女の子の事考えてる?」
「魔族の事考えてましたほんとです」
嘘は言ってない!
とにかく俺は仲良くできるんならモンスターでも魔族でもどんとこいだ!
戦う事になったらそんときゃ恨みっこなしで!
「ツカサ君は本当に不思議な子じゃのう」
「うむ。ツカサはとても可愛くていい子だ」
「……?」
何かよく解らんが、爺ちゃんとクロウが解り合っている。
俺とブラックには全くよく解らないんだが、今の話で人族じゃない二人には何か通じる所が有ったんだろうか。つうか何で俺褒められたの。
そう言う所は本当に良く解らんのだけど……まあ、ブラックの事だって理解不能な部分があるし、取り立てて騒ぐほどの事でもないか。
とりあえずアンナさんとの約束は取り付ける事が出来たし、明日は帰ったら爺ちゃん達にご馳走してやらなくちゃな。何事も無かったら、帰り道に野草を摘んでちょっと凝った料理を作ってみよう!
そんな事を考えながら、俺は四人での食事を楽しんで、今日は無事に就寝したのであった。……うん、何事も無く。エッチな事も無くね!
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追記:3.21
忙しさに落ち着きが見えそうなのでゆっくり更新再開します。需要があるかわかりませんが1人でも続きを待ってくれる人がいらっしゃるかもしれないので…。
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