560 / 1,264
白砂村ベイシェール、白珠の浜と謎の影編
警戒もやりすぎるとしんどい 2
しおりを挟む「上半身だけ? 上半身だけしか拭わないの?」
「うぐっ……べ、別にいいだろ! つーかお前が見てる前で拭けるか!」
「えぇ~……まあ良いけど。あとは髪を洗ったら終わり?」
「一応な」
お湯だけで頭を濯ぐっていうのもちょっと心許ない気がしたが、しかしここには石鹸が無いのだから仕方がない。ブラックに手伝って貰って頭を濯ぐと、その後で最近気になる足もちゃんと洗って俺は一応人心地ついた。
……ほんとは靴とかシャツとか色々なモノのニオイが気になるんだけど、今洗っても仕方ないしな。クロウに色々言われてから、最近特に体臭が気になるようになっちゃったのがイカンわ。
多少は男臭い方が女子に好かれる世界なんだから、こう、逆に汗臭い方が良いんじゃないかとは思うんだけど……やっぱ駄目だ、二人に嗅がれたくない。
「ツカサ君?」
「なっ、なんでもないです」
「んー、やっぱ湯浴みしちゃうとツカサ君の汗の臭いが薄まっちゃうなぁ……」
「だから嗅ぐなっちゅーに!!」
項に鼻を近付けて来るんじゃないと押しのけるが、ブラックはびくともしない。えぇくそこれだからデカブツ体力お化けは。
「でも、ツカサ君がせっかく気を使ってくれてるんだし……だったら、僕も上半身くらいは洗おうかなあ」
「そ、そうだなそれがいい! ついでに髪も洗っとけよ。潮風のせいか、また結構な具合でごわついてるし」
「え? そう? ツカサ君が言うんなら……」
自分では気付いてなかったのか、もじゃついた自分の髪を確かめるブラック。
髪の毛がウェーブがかっててうねうねしてるせいか、そんなにボリュームとかが変化しないから気付きにくいのかな。もしくは毛根が強いとか。
でもまあ、流石にこの綺麗な赤髪が抜けるのは勿体ないし、俺としてはこまめに洗って頂きたいのだが。
「でもこの状態だと上手く洗えないから、ツカサ君手伝ってくれる?」
「それくらいなら構わんよ」
俺もまだ上着を着てないし、ズボンの方は濡れても寝てる間に干して置けば乾くからな。最悪、曜術を使って乾かせばいいし……それに……ブラックの髪を触るのは、嫌いじゃないし……。
それはともかく、服を脱いで貰って、まず自分の体は自分で拭いて頂こう。
「えぇ~手伝ってくれないのー?」とブラックは不満げだったが、こんな場所でそこまでやってやる義理は無い。しかしまあ、背中を洗うにはリボンで括った長い髪が邪魔だったから、そこは手伝ってやったが。
「うーん、やっぱちょっと手触りが悪い」
「ホント? 僕の髪、潮風とかには弱いのかなぁ……」
呟きながら、ちょっとシュンとするブラック。不覚にも可愛いと思ってしまったが、そんな自分を心の中でビンタしながら冷静に答える。
「普通に考えたら、ろくに手入れとかしてないからだろう。女みたいに蜂蜜とかの髪を保護するもので手入れしたり……あ、そうだ。カンランの実の油とかも良いと思うぞ。アレって確かオリーブオイル……いや、俺の世界では、髪を落ち着かせたりしっとりさせる効果があるって話らしいし」
「えっ、じゃあ、僕の髪の毛も直毛になるかな?!」
俺の話を聞いた途端に食いついてきたブラックに、俺はちょっと気圧される。
直毛になるって……もしかして、ブラックはこのうねうねしたくせっ毛が嫌なんだろうか。折角こんな綺麗で格好いい髪なのに。
背中を擦る手を止めてしまったブラックに心配になり、俺は赤い髪を両手で持ち上げたまま、少し体をずらして相手の横顔を覗いた。
「ブラック、今の髪型が嫌なのか?」
そう訊くと、相手はちょっと口を尖らせて不満げに目を伏せる。
「ん……だって……あんまり良い思い出ないから……」
伊達男の顔を持ちながら何を言う、と思ったが……多分、屋敷に閉じ込められていた十八年間の中で何か有ったんだろうな。
普段なら俺がちょっとでもドキッとすると、調子に乗って「ツカサ君は、僕が髪を下ろした姿が好きなんだよね! 僕の髪好きなんだよね!」とか言うくせして、こんな時ばっかりネガティブになるんだからもう。
「ツカサ君だって……ホントはさらさらした髪の方が好きだろう?」
拗ねたように言うブラックに、俺は思いっきり仏頂面をして頬を抓った。
「いったい!? な、なにすんのさ!」
「バァアアアアカ! 人の気も知らないで勝手な事言ってんなよ! 誰がアンタの髪が嫌いだって言ったよ、言ってねーだろうがっ!」
一人で思いこんでんじゃねーよと髪の毛をわしゃわしゃ掻き乱すと、ブラックは頬を赤らめて、へにゃりと表情を緩めるとだらしなく笑った。
「えへ……えへへ……つ、ツカサ君、僕の髪……そんなに好きなんだ……」
「気色悪い笑い方すんな! ほら、髪洗うぞ!」
「ふへへ、はーい」
だーもーこのアホンダラ、すぐに機嫌が直るくらいなら簡単に自信喪失すなよなもう。聡いくせに変な所ばっかり鈍くて疑り深いんだから。
ブラックの背中を叩いて急がせると、俺はさっさと髪を洗わせるべく髪を縛っているリボンを解いた。
「…………」
ブラックの広くて逞しい背中に、綺麗な赤色をしたうねる髪が広がる。その光景だけで胸が強く高鳴ってしまって、俺はぐっと息を詰まらせた。
……無意識にこんな事になるのに、嫌いなはずねーじゃん……。
オッサン相手に無条件でこんな事になるなんて、昔の俺なら絶対にありえなかったのに……そう考えると、何か物凄く納得がいかなく思えてしまう。
なので、もう一回赤髪に覆われた背中を叩いてしまった。
「わぉっ! んもー、ツカサ君たら照れちゃって~」
「うるさい照れてない!」
いいから早く髪を前に流せと怒鳴ると、ブラックはのそのそと体を曲げて、長い髪を前へと垂らし直した。筋肉の起伏が見える背中と、そこに繋がる項が露わになって、俺はふと間近に有る部位に目を瞬かせた。……そう言えば俺、こいつの項をちゃんと見た事が無かったような気がする。
頭と体を繋ぐ太く強い筋が見える首は、背部ですら男らしい。
肩へと繋がる筋がうっすらと浮かび上がっていて、俺も思わず自分の項を撫でてみるが、その起伏は感じられなかった。
同じ男として負けたようで悔しくはあるが、その悔しさ以上になんだか胸が苦しくなって、俺はぐっと口を噤んだ。
う、うう……ほんとおれ、こう言う時にドキドキすんのやめたいわ……。
「ツカサくーん、この体勢辛いよぉ……」
「あっ、はっ、はいはい、お湯ね、お湯かけるぞ!」
はぁ、ブラックが髪の暖簾で視界を遮られてて本当に良かった。
ずりずりと桶をブラックの前に持って来て、ブラックの隣にしゃがむ。俺の気配が解ったのか、ブラックは長い髪の暖簾を手で除けてちらりと俺を見た。
「頭の上からかけるの?」
「うん。こまめに掛けるから、髪は自分で洗うんだぞ」
水を汲む桶をちょっと拝借してお湯を汲み、ブラックの頭にゆっくりと掛けると、相手は素直に髪を手で梳き始めた。
だけどあまり上手じゃなくて、何度も何度も引っ掻けては「いてて」と声を漏らしている。太く武骨な指では難しいのか、それとも慣れていないのか。
どっちにしろ危なっかしくて見ていられなくて、俺はブラックと役割を交代する事にした。俺が髪を洗う役で、ブラックが俺の指示でお湯を被る役だ。
「ほら、お湯かけて」
「えへ、へへへ、はーい」
ったくもうこのオッサンは……。
髪で隠れていようが容易に表情が想像出来ると呆れつつ、俺はお湯で柔らかくなった髪を、もつれないように注意しながら指で梳いた。
うーむ、やっぱ潮風で髪がキシキシしてる……。俺は長髪になった事もないし、よく考えたら母さんの髪すら触った事が無いので良く解らないが、この状態は良くないって事だけはわかるぞ。
消臭剤にトリートメントにって……本当金掛かるオッサンだな、ブラックよ。
まあ顔だけは格好いいんだし、メンテに金がかかるのは仕方ないような気もするけどな。……俺はどうなんだとか言ってはいけない。どうせ俺はモテませんよ。
「ツカサ君の手、やっぱり気持ちいいなぁ……。どうしてそんなに簡単に僕の髪を解けるのかな? やっぱり僕の運命の人だからかなぁ」
「ばーっ!! アホか! アンタがぶきっちょ過ぎるんだよ!」
簡単に運命を感じて貰っちゃ困るっての!!
まったく、ほんとコイツは……ああもう、顔が見えなくて良かった。なんか顔が熱くて変な感じだし……絶対今赤くなってるんだろうし……くそっ、どうして俺もこう簡単に赤面するのかなあもう。
もうちょっと大人っぽく、男らしく笑って流せたら、こんな風に意地を張ったりせずに恋人らしく出来るのかも知れないのに……。
そう思って、再びブラックの髪に手を差し込こんで下へ降ろそうとした。と。
「――――っ……」
何故か、急に胸が強く脈打つ感じがした。
「……?」
「ツカサ君?」
「あ、いや、なんでもない……もっかいお湯で流して」
俺の言葉に、ブラックが髪の毛をかき分けて、その間から綺麗な菫色の瞳を覗かせる。俯きがちなその表情は彫りの深い顔立ちと高い鼻を強調していて、俺の胸がまた強く鼓動を打った。
……え……ど、どうして……。
なんだ、これ……どういう事だ……?
自分でも自分の変化が良く解らなくて混乱している間に、ブラックは桶で汲んだお湯を頭から被った。その飛沫が、腕や胸に掛かる。
「……も、もう一回ぐらいでいいかな……」
何事も無いように呟いて、ブラックの髪を撫でるように手を動かすが、けれども胸を伝う水滴がなんだか異様に生々しく伝わって来て、体内が熱くなっていく。
この感覚には、嫌と言うほど覚えがあった。
だけど、どうしてこうなるのか解らない。俺は困り顔になりつつも必死に耐え、平常心を装ってブラックの髪を梳き続けた。
「あはっ、もう絡まってる所なくなってきたね!」
「そう、だな」
無邪気に笑う顔が、髪の隙間からうっすらと見える。
ドキドキするたびになんだか胸が熱くなって、生温い熱に包まれているようで、俺は眉を寄せて必死にその感覚に耐えながら平静を保ち続けた。
だけど。
「っ……!」
なんだ、これ、本当に変だ。おかしい。
裸のはずの胸が、何かに覆われているように熱い。明らかに自分の熱い体温とは違う。なのに、自分の裸には何の変化も無くて、ただ濡れているだけだ。
素肌そのままで、何もなくて……。
なのに……なのに、なんで乳首が勃ってるんだよお!!
なにこれ寒いから? でも別に寒くないよ、寧ろ熱いよ!?
も、もしかして俺、ブラックの何気ない仕草に勝手に興奮して……いやでもそれだと胸にキュンっていうか腰にズンッて感じじゃないの? 違うの?
どうして何もしてないのに変な所が勃ってんだよぉ……。
「えへへ、ツカサ君、寝てる時僕の髪沢山触って良いからね! もう縺れてないから、いくら触っても大丈夫だよ!」
「う、うん……っ」
ブラックの声に、何故か乳首がきゅうっとなる。
摘ままれているような感覚が有って、だけどそれは今までに感じた事のない物で余計に訳が分からなくなる。
声を聞いただけで変な所が感じて、勝手に勃っちゃうなんて。嘘だ。こんな事が有る訳がない。だけど、そう思う度に、乳首が両方ともきゅうきゅうと摘ままれて捏ねられるような感覚がして、俺は足を擦り合わせて身悶えたくなるのを堪えた。
こ、こんなの……変……絶対変だって……!
なんでこんな事に……っ、あっ、ま、まさかこれが淫魔の仕業……!?
はっ、まさか昨日の気持ち悪いスケベな夢も、淫魔がみせた物なんじゃ……。
いやでも俺、淫魔になんて会った記憶もないし、それに夢から覚めたら全然興奮なんてしてなかったし……だったらこれは、俺自身が勝手に発情してるって事なのか……? そ、そんなの嫌すぎる。
いくら髪を降ろしたブラックが好きだからって、こんなことで……っ。
「っ……ん……………っ……っ……!」
だ、だめ。胸が熱い。乳首が引っ張られる感覚がして、どうしても腰が揺れそうになる。こんなの絶対おかしいのに、どうしても正常に戻ってくれない。
やだよ、俺、こんなの違うのに、こんな風になる事なんて思ってないのに……!
「ツカサ君、もういいー?」
「ふひゃっ!? あっ、う、い」
「い? どしたの?」
や、ヤバい。胸の感触に集中し過ぎてて変な声が。
このまま顔を上げられたら絶対に駄目だ。とにかく逃げなきゃ……!
「な、なんでも、ない! あ、あの、俺ちょっとションベンいってくるな! 後は自分で髪を絞るだけだから!」
「えっ、え? ツカサ君?」
「後片付けはやるから置いといてくれー!」
髪を垂らしたままでキョトンとしているブラックにそう言い、俺は立ち上がって服を取ると、その場から逃げるようにして駆けだした。
「ほんと……これ、どうなってんだよ……っ」
逃げ出しても、胸の違和感が取れない。
気付けば、もうどうしようも出来ないくらいに股間が膨れていた。
「う……うぅ……絶対変だ、きっと淫魔の仕業だこんなの……!」
プライドを守るためにそう言うけれど、淫魔に誘惑されてもいないのにそんな事になる訳がないのは、自分が一番良く解っていた。
→
11
お気に入りに追加
3,610
あなたにおすすめの小説
義理姉がかわいそうと言われましても、私には関係の無い事です
渡辺 佐倉
恋愛
マーガレットは政略で伯爵家に嫁いだ。
愛の無い結婚であったがお互いに尊重し合って結婚生活をおくっていければいいと思っていたが、伯爵である夫はことあるごとに、離婚して実家である伯爵家に帰ってきているマーガレットにとっての義姉達を優先ばかりする。
そんな生活に耐えかねたマーガレットは…
結末は見方によって色々系だと思います。
なろうにも同じものを掲載しています。
悪役令嬢になりたくない(そもそも違う)勘違い令嬢は王太子から逃げる事にしました~なぜか逆に囲い込まれました~
咲桜りおな
恋愛
四大公爵家の一つレナード公爵家の令嬢エミリア・レナードは日本人だった前世の記憶持ち。
記憶が戻ったのは五歳の時で、
翌日には王太子の誕生日祝いのお茶会開催が控えており
その場は王太子の婚約者や側近を見定める事が目的な集まりである事(暗黙の了解であり周知の事実)、
自分が公爵家の令嬢である事、
王子やその周りの未来の重要人物らしき人達が皆イケメン揃いである事、
何故か縦ロールの髪型を好んでいる自分の姿、
そして転生モノではよくあるなんちゃってヨーロッパ風な世界である事などを考えると……
どうやら自分は悪役令嬢として転生してしまった様な気がする。
これはマズイ!と慌てて今まで読んで来た転生モノよろしく
悪役令嬢にならない様にまずは王太子との婚約を逃れる為に対策を取って
翌日のお茶会へと挑むけれど、よりにもよってとある失態をやらかした上に
避けなければいけなかった王太子の婚約者にも決定してしまった。
そうなれば今度は婚約破棄を目指す為に悪戦苦闘を繰り広げるエミリアだが
腹黒王太子がそれを許す訳がなかった。
そしてそんな勘違い妹を心配性のお兄ちゃんも見守っていて……。
悪役令嬢になりたくないと奮闘するエミリアと
最初から逃す気のない腹黒王太子の恋のラブコメです☆
世界設定は少し緩めなので気にしない人推奨。
BL短編
水無月
BL
『笹葉と氷河』
・どこか歪で何かが欠けたふたりのお話です。一話目の出会いは陰鬱としていますが、あとはイチャイチャしているだけです。笹葉はエリートで豪邸住まいの変態で、氷河は口悪い美人です。氷河が受け。
胸糞が苦手なら、二話から読んでも大丈夫です。
『輝夜たち』
・シェアハウスで暮らしている三人が、会社にいる嫌な人と戦うお話。ざまぁを目指しましたが……、初めてなので大目に見てください。
『ケモ耳学園ネコ科クラス』
・敏感な体質のせいで毛づくろいでも変な気分になってしまうツェイ。今度の実技テストは毛づくろい。それを乗り切るために部活仲間のミョンに助けを求めるが、幼馴染でカースト上位のドロテが割って入ってきて……
猫団子三匹がぺろぺろし合うお話です。
『夏は終わりだ短編集』
・ここに完結済みの番外編を投稿していきます。
・スペシャルはコラボ回のようなもので、書いてて楽しかったです私が。とても。
・挿絵は自作です。
『その他』
・書ききれなくなってきたので、その他で纏めておきます。
※不定期更新です。
婚約解消して次期辺境伯に嫁いでみた
cyaru
恋愛
一目惚れで婚約を申し込まれたキュレット伯爵家のソシャリー。
お相手はボラツク侯爵家の次期当主ケイン。眉目秀麗でこれまで数多くの縁談が女性側から持ち込まれてきたがケインは女性には興味がないようで18歳になっても婚約者は今までいなかった。
婚約をした時は良かったのだが、問題は1か月に起きた。
過去にボラツク侯爵家から放逐された侯爵の妹が亡くなった。放っておけばいいのに侯爵は簡素な葬儀も行ったのだが、亡くなった妹の娘が牧師と共にやってきた。若い頃の妹にそっくりな娘はロザリア。
ボラツク侯爵家はロザリアを引き取り面倒を見ることを決定した。
婚約の時にはなかったがロザリアが独り立ちできる状態までが期間。
明らかにソシャリーが嫁げば、ロザリアがもれなくついてくる。
「マジか…」ソシャリーは心から遠慮したいと願う。
そして婚約者同士の距離を縮め、お互いの考えを語り合う場が月に数回設けられるようになったが、全てにもれなくロザリアがついてくる。
茶会に観劇、誕生日の贈り物もロザリアに買ったものを譲ってあげると謎の善意を押し売り。夜会もケインがエスコートしダンスを踊るのはロザリア。
幾度となく抗議を受け、ケインは考えを改めると誓ってくれたが本当に考えを改めたのか。改めていれば婚約は継続、そうでなければ解消だがソシャリーも年齢的に次を決めておかないと家のお荷物になってしまう。
「こちらは嫁いでくれるならそれに越したことはない」と父が用意をしてくれたのは「自分の責任なので面倒を見ている子の数は35」という次期辺境伯だった?!
★↑例の如く恐ろしく省略してます。
★9月14日投稿開始、完結は9月16日です。
★コメントの返信は遅いです。
★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません
趣味を極めて自由に生きろ! ただし、神々は愛し子に異世界改革をお望みです
紫南
ファンタジー
魔法が衰退し、魔導具の補助なしに扱うことが出来なくなった世界。
公爵家の第二子として生まれたフィルズは、幼い頃から断片的に前世の記憶を夢で見ていた。
そのため、精神的にも早熟で、正妻とフィルズの母である第二夫人との折り合いの悪さに辟易する毎日。
ストレス解消のため、趣味だったパズル、プラモなどなど、細かい工作がしたいと、密かな不満が募っていく。
そこで、変身セットで身分を隠して活動開始。
自立心が高く、早々に冒険者の身分を手に入れ、コソコソと独自の魔導具を開発して、日々の暮らしに便利さを追加していく。
そんな中、この世界の神々から使命を与えられてーーー?
口は悪いが、見た目は母親似の美少女!?
ハイスペックな少年が世界を変えていく!
異世界改革ファンタジー!
息抜きに始めた作品です。
みなさんも息抜きにどうぞ◎
肩肘張らずに気楽に楽しんでほしい作品です!
4番目の許婚候補
富樫 聖夜
恋愛
愛美は家出をした従姉妹の舞の代わりに結婚することになるかも、と突然告げられた。どうも昔からの約束で従姉妹の中から誰かが嫁に行かないといけないらしい。順番からいえば4番目の許婚候補なので、よもや自分に回ってくることはないと安堵した愛美だったが、偶然にも就職先は例の許婚がいる会社。所属部署も同じになってしまい、何だかいろいろバレないようにヒヤヒヤする日々を送るハメになる。おまけに関わらないように距離を置いて接していたのに例の許婚――佐伯彰人――がどういうわけか愛美に大接近。4番目の許婚候補だってバレた!? それとも――? ラブコメです。――――アルファポリス様より書籍化されました。本編削除済みです。
スキルが生えてくる世界に転生したっぽい話
明和里苳
ファンタジー
物心ついた時から、自分だけが見えたウインドウ。
どうやらスキルが生える世界に生まれてきたようです。
生えるなら、生やすしかないじゃない。
クラウス、行きます。
◆ 他サイトにも掲載しています。
縦ロールをやめたら愛されました。
えんどう
恋愛
縦ロールは令嬢の命!!と頑なにその髪型を守ってきた公爵令嬢のシャルロット。
「お前を愛することはない。これは政略結婚だ、余計なものを求めてくれるな」
──そう言っていた婚約者が結婚して縦ロールをやめた途端に急に甘ったるい視線を向けて愛を囁くようになったのは何故?
これは私の友人がゴスロリやめて清楚系に走った途端にモテ始めた話に基づくような基づかないような。
追記:3.21
忙しさに落ち着きが見えそうなのでゆっくり更新再開します。需要があるかわかりませんが1人でも続きを待ってくれる人がいらっしゃるかもしれないので…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる