異世界日帰り漫遊記

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湖畔村トランクル、湖の村で小休憩編

23.ツカサのためにがんばったよ!

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※ロクとツカサがぎゅっぎゅしててオッサンズがろくに出てませんスマヌ
 次回はいちゃいちゃするので許してくだしあ(´;ω;`)




 
 
「ロ――――ク――――!!」
「グォォオオ――ン!!」

 クロウとのちょっとブラックには言えない約束をした数日後、俺は約束の自家製マヨが効いているクラブハウスサンドをたんまりもって、約束の場所である湖のほとりへと訪れ、今まさに愛しのロクショウとの対面を果たしていた。

 ……うん、いや、クロウとの事は何か色々とヤバい事になっちゃったなとは思うけど……その……やっぱ考えるなってまで言われると、何ていうか、その。
 どうすりゃ良いのか色々と考えたんだけど、結局何が一番二人のためになるのか解らなくて、ブラックに言い出す事も出来なかったわけで……。
 でもやっぱ、俺が直接言って許して貰うほうが良いよなあ……。

 元はと言えば俺が約束した事から始まった事なんだから、なんとかしてブラックを怒らせないで、クロウが殴られずに済む方法を考えねば。
 だって、クロウを傍に置くって約束したのは俺なんだから。
 ……でもホント、問題が一個解決したと思ったら新たな問題が出て来るよなぁ。
 まあ、クロウがワガママを言ってくれるのは嬉しいけどね。また知らずに泣かすような事をするくらいなら、ぶつかって来てくれる方がよほどマシだし。

 とりあえず、ブラックに話す時は絶対に機嫌のいい時にしようと心に決めつつ、俺は今日と言う日を迎えた訳だが。

「お前ら本当に熱くるしいねえ」

 ごめんなさいアンナさん。でも数日ロクと離れ離れだったんだから、抱き締めたってバチは当たらないと思うんです。
 よしよししたってバチは当たらないと思うんです!!

「グォ、ぐ、キュー、キュー」
「ふぉおおロクぅううう」

 太くてでっかい声を一生懸命絞って、ダハの時みたいな高くて可愛い声を出して甘えてくるロクに、俺は号泣しながら目いっぱい腕を広げて抱き締めてやる。
 ぐぅううチクショウ、どうしてこんなにロクは可愛いんだぁあ。

「ツカサ君、顔から色んな汁が……」
「羨ましい……」

 背後からなんか聞えるけど今は無視!
 これからまた一週間会えなくなっちゃうんだし、この瞬間を堪能せねば。

 思う存分森の中でロクと抱き合っていると、流石にアンナさんもらちが明かないと確信したのか、俺達を無理矢理引き剥がしてきた。
 なんて事を! と思ったが美人に蛇の目で睨まれるとわりと怖かったので黙る。

「まったく……昼飯もまだだってのに、これじゃいつまで経っても終わらんぞ」
「へ、へへ、すみません……」
「数日ぶりの再会を喜ぶのも良いが、どうせならお前の蛇の成長でも見てやれ」
「え?」
「まだ完全な変化は無理だがな、でもこのザッハークは中々すじが良い。ほら、お前の大好きなツカサに見せてやれ」

 そう言うと、ロクは嬉しそうにグオンと鳴いて目を閉じた。
 アンナさんに少し離れていろと言われたので、バスケットを抱えてブラック達の所に戻り、ロクの修行の成果を見守る事にする。

 しかし、一週間で変化の術をちょっと出来るようになったなんて……ロクったらなんて凄いんだ! やだ、あの子ったらもしかして天才なんじゃないの……!?
 ロクはダハの時から本当におりこうさんで、色々と凄い事が出来たけど、もしかしてザッハークになったらその才能がもっと開花しちゃった……!?

「やだ……ウチのロクショウが超天才過ぎて世界とっちゃうかもしんない……」
「ツカサ君ツカサ君、なんか親ばかみたいになってるよ」
「親戚の家で見た事有るぞこの光景」

 ええい何とでも言うがいい。何を言われようが、俺の相棒のロクショウが凄いのは揺るぎ無い事実なんだからな!
 俺達の前で目を閉じながら何やらうなり出した。

「あ……」

 ロクの周囲に、なにやら薄透明な白の糸のような煙が上がり始める。
 それらがロクを包むのが見えて――瞬間、なにかがボウンと爆発したような音を立て、大きな煙がロクを覆った。
 これ、クロウが人間になったり熊の姿になったりする時と一緒だ。
 って言う事は……。

「ろ、ロク……」

 ドキドキしながら待っていると……煙の中から現れたのは――――

「あっ……」
「な、なんだと……!?」

 俺の隣に居たブラックとクロウが、煙の中から現れた人影に一瞬構える。
 やっぱり冒険者としてのサガなのか、見慣れぬモンスターの影が在ると反射的に武器に手をかけてしまうらしい。だけど、俺は目の前の存在がロクだと解っているから、なにも警戒する事なんて無かった。

「ホラ、みせておやりよ。アンタの成果を」

 煙の中でアンナさんの声が聞こえて、人影のような物がいきなりつんのめる。
 多分背後から押されたんだろうけど、足取りはしっかりとしていてまるで人間のようだった。まさかロク、人族の姿に化けられるようになったのか……?
 ちょっとドキドキしながら近付いて来る影を見ていると、足から先に俺達の前に現れた。しかし、その足は……。

「……? トカゲ……いや、恐竜…………?」

 そう、煙から出て来たのは、トカゲのように鉤爪の付いた……しかし、形状的には間違いなく人間の足に酷似している脚部。
 黒光りした鱗に光っている、人間の足と少し似ているトカゲの足だ。
 その姿を見て、ブラックが疑問形の呟きを漏らした。

「これは……リザードマン……?」

 ブラックのその声に導かれるように、やっと煙の中から現れた姿は――――
 思っても見ない、驚くべき姿だった。

「ふわっ…………」
「確かにこれは……見事なリザードマンだな」

 俺の驚く声に続くように、クロウもどこか感嘆したような声を零す。
 そう、目の前にいるロクは……蛇の頭に鋭いザッハークの角と耳、そして鱗に所々覆われた、トカゲの特徴を持つ人型のモンスターに変化していたのだ。
 リザードマンって言うけど、リザードマンもこの世界に居たのか。

 驚く俺達に、煙を散らしながら出て来たアンナさんは竜の尻尾をぱたんぱたんと動かして得意げに腰に手を当てた。

「一週間程度でリザードマンに変化できるなんて、中々出来る事じゃないよ。元はダハだったってのが信じられないくらいさ」
「リザードマンって難しいんですか?」
「いや、準竜級からリザードマンへの変化は、初歩中から二歩目って所かな。まず自分より一回り小さい姿に変化して、その次がリザードマン。そしてリトルリザードマンになってから、人族のそれぞれの姿に変化して小さい姿へ対応する。……元々小さい体の奴なら、小さい姿から順に大きくするんだけどね」

 なるほど、つまり普通の変化の修業とは逆って事なのか。
 ロクは元々大きくて小さくなるコツがまだ判らないから、自分が自由自在に変化できるように、大きさを少しずつ小さくしていくんだな。
 いやしかし……それにしても……すごい。

「ロク……」

 ブラックにバスケットを預けて近付くと、ロクは恥ずかしそうに目を瞬かせる。
 緑青色の綺麗な目はじっと俺を見詰めているが、何だかくすぐったそうだ。
 やっぱり中身はロクなんだなと思うと嬉しくなって、俺は自分よりもずっと背が高いロクに近付いて、ロクの蛇の顔を両手で包んだ。

「凄いな、ロク……! 俺、リザードマンなんて初めて見たよ!」

 でも、この姿だと何となく顔にダハの頃の面影が在る。
 それが懐かしくって思わず目を細めると、ロクは少し人間らしくなった腕で俺の腰を掴んで、ゆっくりと目線が合うように引き上げてくれた。

「おぉお……! すごい、手もこんなに自由に使えるようになったんだ……!」

 まだちょっとぎこちない動きだけど、それでも俺を掴んで持ち上げられるのは、かなり凄い事だ。なんたって、ロクは今まで「手」という物をちゃんと使ったことがなかったんだぜ。それが今俺を持ち上げてくれてるんだ。
 それって本当にすごい事だと思う……!

「ロク、頑張ったんだな……」

 何だか涙が出てくるような気がして目を拭っていると、ロクは俺をじっと見つめて……ぱっと口を開いて舌を動かし出した。

「ガッ、ァ……ゲェッグ」
「これって……もしかして、言葉?!」
「グァッ、グ、クァ、ガ」
「んんんんん……!! ロクっ、ろくぅううう!!」

 思わず大きな顔に抱き着くと、ロクは嬉しそうにグァグァと鳴いて俺を抱き締め返してくれた。ふああ、まさかロクとこんな事出来るなんて思わなかったよ……!
 ダハの時のロクでも全く不満は無かったけど、でもこうやってロクからも「好きだよ」って抱き締めて貰えると、ロクが進化して良かったって思える。

 しばらく抱き締めあっていると、ブラックは我慢できなくなったのか、俺を引き剥がそうと近付いてきた。凄く不機嫌だけど、相手はロクショウなんだから許せよお。
 ああほら、ロクも委縮して俺を降ろしちゃったじゃないか。

「ブラック、何もロクにまで嫉妬せんでも……」
「オスの形をしてる奴は全部警戒対象だよ…………」
「相手はロクだっつーの!!」

 お前みたいにそこかしこで興奮せんわいと頭にチョップするが、まあこれで言う事を聞いたら苦労は無いわけで。
 困り果てていると、見るに見かねたアンナさんが助け船を出してくれた。

「ほらほら、下らない事で乳繰り合ってんじゃないよ。折角ツカサが作って来た飯が冷めちまうだろ? 愛しの恋人が作ったメシないがしろにしていいのか?」

 男らしい事を言いながらバスケットを奪い取るアンナさんに、ブラックは不満げに口を尖らせたが、それも尤もだと思ったのか渋々了承してくれた。

「そうそう、ほら、皆で食べる分、沢山作って来たからさ! アンナさんの分もちゃんと作って来てるんで、是非食べて行って下さい」
「もちろん、そのつもりさ。ロクショウからアンタの料理は凄く美味いって聞いてるからね。きっちり食べさして貰うよ」

 も、もぉロクったらそんな嬉しい事言ってくれちゃって……。
 照れつつレジャーシート代わりの布を引いてその上に陣取ると、俺は早速作って来た料理をバスケットから取り出した。
 今回は卵も油もたっぷりあったから、思い通りにクラブハウスサンドが作れた。
 半生の干し肉もリオート・リングに入れておいたからかなり持ったしな!

 そんなサンドをブラック達に自信満々で振る舞っていると、ロクが俺のそばに座り直してきた。なんだろうと思っていると……またヒョイと俺を持ち上げて、胡坐あぐらをかいた自分の上に座らせてしまう。
 リザードマンの体温って結構低いんだな、冷たい……。

「おいおいおい! 何やってるのかなロクショウ君!?」
「まあまあ、やらせておやりよ。アンタらを見てたせいで、コイツはツカサに対して“こう言う事”をするのが憧れになっちまってたんだよ。恨むなら目の前でイチャついていた自分を恨みな」
「ぐぅううう……」

 いやほら、あの、ロクは純粋な気持ちで俺を膝に乗せてるんだから、ね!
 頼むよ、と両手を合わせて不機嫌な顔をしているブラックとクロウを見やると、二人はじいっと俺を見詰めていたが……仕方ないと言うように溜息を吐いた。

「はぁー……仕方ない……でも、これから一週間はそう言う事しても拒否とかダメだからね、ツカサ君」
「うむ」
「えぇえええ……」

 どんだけ心狭いんですかあんたらは……。

「グァッ、グァグゥ!」
「美味しい? 良かったねえロク……」

 ひんやり気持ちいいロクの膝の上で、無邪気に笑いながら頬を膨らませている顔を見上げながらも、俺はこれからの旅に一抹の不安を覚えざるを得なかった。

 お、俺達これから海の見える村に向かうってのにい……。









 
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