異世界日帰り漫遊記

御結頂戴

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湖畔村トランクル、湖の村で小休憩編

21.やっぱにおいって気になるよね

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※なんかにおい関係のフェチっぽい話になっちゃったので分けます
 そういうのが苦手な人はスルーでお願いします、すみません(;´∀`)
 次は普通に挿入なしのエロです






 
 
「むう……獣の姿でいるのは楽だが、食べる量がより増えてしまうのが厄介だな。それに、こっちの姿になった時に服を着るのが一々面倒だし……」
「もお良いからさっさと服着てくれよお!!」

 家に入るなりいきなり人間の姿に化けたクロウは、ことも有ろうか俺の目の前で自分の体を見て「むぅ」と眉を寄せやがった。俺が見ている前で。至近距離で!!
 当然、股間の明らかにヤバいブツも見えてしまっている訳で、そんなもん見せつけるなと俺はクロウから預かっていた服を投げつけた。

「ツカサ、照れてるのか」
「照れてない!」
「顔を真っ赤にして可愛いな……興奮してきたぞ……」
「だからっ、ちょっ……お、お願いだからズボンくらいは穿いてくれってば!」

 服を着るのもそこそこに近付いて来るクロウに、慌てで手を振り回して牽制しながら俺はじりじりと距離を取る。ああもう、どうして玄関先でこんなにぎゃーぎゃー騒がなきゃいけないんだよ。
 食べるんなら遊ばないでさっさと食べてくれよ……。

 陰鬱な気持ちになりながら肩を落としていると、いきなりひょいと抱え上げられて、俺はクロウにお姫様抱っこされてしまった。

「オレもやっとツカサを抱けた」
「だ、抱けたって……」
「ブラックばかりがツカサをこうして抱くから、羨ましかったんだ」
「う…………そ……そう……」

 クロウは嬉しそうな声を出して、俺の旋毛つむじや耳の裏側の付け根に音を立ててキスをして来る。こういう屈辱的な抱っこにはもう慣れたつもりだったのだが、キスをされると流石にその……あの……。

「少し汗をかいているな……良い匂いがする……」

 耳のすぐ近くで、空気を吸い込む音がする。それが自分の汗の臭いをいでいる証拠だと思うと、頬が痛いくらいに熱くなってたまらなかった。
 だ、だって、やっぱ汗臭いのを嗅がれるとか本当ムリだし……!

 やっぱり止めて貰おうと思ってクロウの顔を見ようとしたが、その前に耳の裏側をちろちろとなぞられ、俺はくすぐったさに耐え切れず悲鳴を上げてしまった。

「うわぁっ!? ぃあっ、まっ、ま、待ってそこくすぐったいって!」

 クロウの吐息がダイレクトに伝わってくる。舌先で付け根を辿たどられながら時折耳朶じだを噛まれると、体がゾクゾクして思わず足をぎゅっと合わせてしまう。これだけでももう、恥ずかしくて仕方ない。だけど、クロウはそれだけでは我慢できなくなったようで、舌を動かしながら俺をリビングへ連れ込んだ。
 正直あまり良い思い出がない場所なのだが、クロウはそんなことなど関係なく、俺をソファへと座らせて真正面に陣取った。

「あ、あの、クロウ……」
「ベッドに行くと、またお前を犯したくなりそうだからな。そのままでいいぞ」

 そんな事を言いながら俺の靴を勝手に脱がせて遠くに放る。靴を……って事は、やっぱり今日も……その……飲むんだろうか……。
 一昨日さんざんいじめられたのに、流石に一日置いただけじゃ無理だって。
 せめて舐めるだけなら汗だけにしてくれよと思い、俺はズボンに手を掛けようとするクロウの手を抑え込んだ。

「いや、あの、でも……俺、昨日休んだだけだし、その……」
「ン?」

 耳をくるりと回して俺を見上げるクロウは、一片の邪気も無い橙色の綺麗な目でじいっと凝視してくる。無表情が無邪気にすら感じて来るぐらい、クロウの顔にはいやらしさなんて欠片も無かった。
 なのに、俺を今からとんでもない格好にしようとしているのだと考えたら、何故か余計に羞恥が襲ってきて手が震えてしまう。
 で、でも、言わねば。クロウが満足する量なんてどう考えても無理だし、せめて汗を舐めるくらいにして貰わなきゃ、俺また足腰立たなくなっちゃうよ。

 恥ずかしさをぐっと堪えて、俺は泳ぎそうになる目をクロウに合わせた。

「あの……あせ……汗だけにしてくんない……?」
「まだ精液が充分に出そうにないのか?」
「う゛っ、そ、そう言う事言うなってばもう!! ……いや、でもその……そう、だと思うから…………出来れば、汗だけに……」

 ああもうこう言う事を言うのも嫌なんだけどさ!!
 何が悲しゅうて汗で我慢して下さいとか言ってんの俺は!
 出来るだけ風呂入ったりして気を付けてるけどさ、でもやっぱ汗って放っておくとヤバいじゃん。女の子とかに顔をしかめられたら嫌だし色々気になるじゃんか。

 それを舐めさせろって、本当人間からしたら狂気の沙汰だよ。血液とかアレとかだけじゃなく、色んな体液で満足出来るクロウの種族はえらいけどさ、だけど正直「汗を舐めます」って言われるんなら、血液の方がだいぶましだったよぉ……。

 なんかもう今更ながらに物凄く居た堪れなくなって、目の奥がじわじわ熱くなるのを感じたが、クロウはというとそんな俺を見つめて薄く目を細めるだけで。
 何を言われるのかと俺は思わず構えたのだが、相手の返事は意外な物だった。

「わかった。ツカサが辛いなら、汗だけで我慢する」
「え……?! そ、そう? ごめんな、ありがと……」

 ほっ、良かった。やっぱりクロウは不機嫌な時以外は凄く紳士的――――

「ってちょいちょいちょい! お、お前なんでまたズボン脱がそうとしてんだよ! 俺汗だけっていったよね!?」
「ツカサ、知らないのか? 股間周辺の汗は、脇や耳や臍の汗と同じくらい美味い味がするんだぞ」
「知るかそんなことおおおおお!!」
「今日はあまり汗をかいていないから、舐めるなら服で覆われた所の方が良い。そっちの方が味がしそうだしな。だからこっちの方を舐めたい」
「うぇえ!? い、いやだっ、ちょ、ばかあっ!」

 辛いからやめろと言ったのに、クロウは俺の手の制止など物ともせず、ズボンと下着を一気に剥ぎ取ってしまった。おい、俺だからせーえきでない……っ、いや、これ本当に汗を舐めるの? 本当に、そこ周辺の汗を舐める気なの……?

 だってそんな、股間が汗かいてたら絶対……いや、俺だってそんな事は思いたくないけど、男だしそりゃ出っ張ったとこが二つもあるんだから、その分蒸れるのは仕方がない訳で。だから、その、ちょっと嗅がれたくない状態になるのは仕方ない訳で……ってあああ広げないでっ、足広げて割り込んで来るなあ!!

「ちょっと、クロウ!」
「まずは足裏からだな」

 そう言いながら、クロウが口を開けて俺の足先へ顔を近付ける。
 だけど流石にそこはヤバいと思って俺は慌ててクロウの頭を足で挟んだ。

「待って! ちょっと待って!! あ、足裏はダメ、絶対ダメ!!」
「何故だ、足裏も美味いのに……」
「だ、だって……その……臭かったら嫌だし……」
「誓って言うが、ツカサは俺が出会った誰よりも臭いにおいなんてしないぞ。足も人間が嫌うような臭いはない。ブラックは順当に中年の臭いがするが」

 ……いや~、その情報は知りたくなかったなぁ~……。
 そりゃブラックはまごう事なき中年ですけども、恋人のそう言うアレな評価は直で聞きたくなかったというかなんというか……!
 そうか、嗅いだ事なかったから解らなかったけど、やっぱりブラックもそんな所は俺の父さんと同じなのか……。いや、嫌ではないけど、なんかやっぱり年齢差を感じるな……つーか中年の臭いってなんだマジで。
 …………後で消臭剤とか作ってやろうかな……?

「ツカサ……またブラックの事を考えてるのか」
「ぅえっ?!」

 思いきり不機嫌な声がして我に返ると、俺の足の間に座り込んでいた大男が眉を顰めてじいっとこちらを見上げていた。
 同時に自分の下半身が素っ裸だったのを思い出してしまい、また情けない事に顔の熱が上がる。だけど、クロウはそんな俺に構わず、ぐっと太腿を掴んできた。

「っ……!」
「……解ってはいた事だが、ねたましいな」

 いつもよりも低い声で呟いて、俺の片足を軽々と持ち上げる。
 尻まで軽くソファから浮いてしまった事に軽く焦るが、それでもクロウは俺をじっと見つめたままで、怒ったような雰囲気を俺に見せつけていた。

 妬ましいって……まさか、俺が目の前にいるクロウをほっぽって、ブラックの事を考えてたからなのか?

 でも、なんで。
 恋人に関しての情報を聞かされたら、そりゃ誰だって気になるもんだろ。
 クロウも、そんな事は理解して俺に教えてくれたと思ってたのに。

 そう問いかけたかったが……
 不機嫌なクロウの顔を見ると、何故か口が動かなかった。

「余計に腹が減った。……ツカサが辛いと言ったから、本当に足だけを舐めようと思っていたが……それだけではもう足りない。……たっぷりと喰わせて貰うぞ」

 橙色の瞳が、俺を責めるように射抜く。
 だけど、クロウの気持ちも解らないでもないが故に、俺は何も言えなかった。












※まあ次も相変わらず変態ですご注意ください
 


 わしは足が臭いとかそう言う中年らしさのあるオッサンは
 だらしない感じで凄く萌えるんですがいかがでしょうか
 (もちろん小奇麗な紳士も萌えます)
 まあツカサはブラックのだらしなさを改善するために色々考えて
 アシクサもどうにかしちゃうんですが…(´・ω・`)<萌えが一つ減る
 ブラックがツカサを自分好みに変えちゃってるのと同じで
 ツカサもブラックのだらしない部分を健全に直そうとするという…
 
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