異世界日帰り漫遊記

御結頂戴

文字の大きさ
上 下
523 / 1,264
湖畔村トランクル、湖の村で小休憩編

8.知らない事は怖い事

しおりを挟む
 
 
「は、はい……あーん……」
「んんん……! あっ、ありがとう、とっても美味しかったよ……!」

 自分がやった事で他人が喜ぶと言うのは、気分が良い。なので、俺は必要とされれば怪我人の要望に応える気ではいる。
 俺程度の手伝いで満足するんなら、それは光栄な事だとは思うしな。

 だが…………。
 どうして腕を怪我していない人にまで、俺がポタージュを食べさせてやる必要が有るんですかね……?

「まさかこんなに優しい冒険者が来てくれるなんて思わなかったなあ」

 そんな事を言いながらニコニコと満足げに笑う大人達に、俺は背筋に冷たいものを感じながらも愛想笑いで何とか乗り切る。
 きっと、彼らは暇だったのだろう。暇を持て余した結果、全員で俺をからかうという暇の潰し方をしようと思ったに違いない。そう思わなければやってられない。

 ……だって、だってさあ、どうして俺が男に「あ~ん」しなきゃいかんのよ!?
 そりゃ、あの腕を怪我してる茶髪イケメンは仕方がなかったけどさ、だからってそれを見て「ずるい」とか言い出すのは違くないか。俺だけが怪我人の男衆に一々あーんして回るのって頭おかしくないか!?

 ブラックにも手伝って貰おうと思ったら、怪我人達もブラックも嫌そうな顔をして拒否するし、俺がしぶしぶやったら全員何か変な顔して喜ぶし!!
 男が男に惚れるのは普通って前提があったとしても、俺で満足してんなよ!
 もうちょっとこう、もっと美形の子とかにしてほしいとかあるだろ君達も、近場の優しそうな若い子だからってヘラヘラするんじゃありません!!

 俺だって絶世の美女とかじゃなかったら普通に「ありがたいなあ」で済ますよ、そんな露骨にハァハァしないよ!
 どうしてこうこの世界の男どもは俺より露骨なんだ……。

「ツカサ君……僕にだけあ~んしてくれない……」
「お前もロコツにガッカリすんなよなあもう!!」

 俺の目の前でこれ見よがしに指をくわえるんじゃありません!

 子供かよと逃れようとしたが、しかしブラックはさっきのあーん祭りが相当不快だったようで、俺が歩く横でずっと指を咥えて不機嫌顔を見せつけて来る。
 「僕にもやってよ」とオーラで訴えかけて来るが、今はそんな事をやっている暇はない。全員が食事を摂った後は、回復薬を渡さねばならないのだ。

 徐々に近付いてくるむさ苦しい顔を押しのけながら、俺は用意しておいた回復薬をお腹が落ち着いた人から順番に配って行った。
 俺達の本来の目的は、病人の看護じゃなくて人員の確保だからな。

 さっさと飲んで下さいとぶっきらぼうに言うと、怪我人の男達はそれぞれ何故か嬉しそうに笑っていたが、俺の声に従って素直に薬を飲んだ。
 ――瞬間、怪我をした男達の体から大地の気の光が一気に湧き上がる。
 温かい気の光が彼らの全身を覆い、見る見るうちに彼らの体は回復していった。顔や体の擦り傷は勿論、深そうな切り傷もそれはもうばっちりと。

 とは言え、まだ油断は禁物だ。
 体内の異常を訴えていた人達はひとまず待機していて貰うとして、俺は全快した男衆四人に再び自警団に加わって貰う事にした。
 ……なんか物凄い目で俺を見詰つめてくるが、気にしないようにしよう。
 見てません。俺は背筋が凍るような熱い視線は感じてません。

 と言う訳で、彼らと村長を加えた村人十人と、俺達は改めて作戦を練った。
 ……まあ俺は、村人達とクロウにせがまれてポタージュ第二弾を作ってたので、作戦には全く参加してなかったんですけどね!

 いや、うん、俺だっておかしいとは思うんだけどね……ポタージュ作ってと子供達にせがまれたら仕方なくてね……。

 でもさあ、普通こう言うのってさ、俺が先導して作戦を立てて「流石は我らの策士様!」「おお、素晴らしい軍師様!」とか言われてる奴じゃないのかな。何で俺おさんどんしてるんだ。
 解っちゃいたけど、何でこう俺は普通のチート小説のように行かないんだろう。
 おかしいな、俺もチート能力を持っているはずなんだけどな……。

 まあそんな事を延々と考えていても時間が過ぎるだけなので、俺は気持ちを切り替えて一生懸命ロコンのポタージュを作った。
 料理を作る事も、子供達や村の女性陣への好感度アップになる……じゃなくて、彼らのためになるからな。

 これから来るであろう恐ろしい夜の事を考えたら、非力な女性や子供達は恐ろしくてたまらないに違いない。だからこそ、温かい料理で少しでも心を落ち着けて貰うべきなのだ。怖さを引き摺ったままだと、彼らも野盗に抵抗出来ないかも知れないしな。これは俺にしか出来ない大事な事だ。
 だから、まあ、料理を作ること自体には不満は無い。作戦会議に入れて貰えないのはちょっと悲しいけどね。

「でもまあ、最近は料理男子がイケてるって言うし……」

 これはこれで、俺ってば主人公してるかな?
 寧ろ、これは女性たちと気兼ねなく触れ合えるので役得かも?

 なんて事を思いつつ、俺はポタージュを介して村の女性と和気藹々わきあいあいと話していたのだが……家の中からブラックがじっとりと監視をして来るせいで、モテキ到来と行くまでは仲良く出来なかった。
 チクショウ、あいつはどうしてこう俺の心のオアシスを奪うんだ……。
 悲しさで思わずクロウをモフモフしても怒気を向けて来るし、どうせいっちゅーねん。お前は作戦立てるのそっちのけで俺をずっと監視している気か、と思っていたら、ついにブラックがこっちにやってきて、俺を抱き上げてきた。
 そんで、家の中に連れて来て、言うに事欠いてこうだ。

「もうおしまい! まったく、ツカサ君ったら僕の気も知らないで……」

 とかなんとかぶつくさ言いつつ、俺を膝に乗せてまた作戦会議を始めやがる。
 ……なーにーがー「僕の気持ちも知らないで」だあああああ!!

「おいっ、こら!! 降ろせバカ!」

 ふざけるなと逃げようとするが、ブラックは俺をがっちりとホールドして離してくれない。体力お化けのブラックに俺が敵うはずも無いが、だからって大人しく膝の上に座らされている訳にもいかないだろう。だって、この状況で膝抱っことか、恥ずかしすぎて死ぬっつーの!
 人が、人が周りにいるんだぞ!!
 二人っきりの時ならまだしも、こんなに大勢いる前で醜態をさらして堪るか。
 とは意気込むものの、俺はちっともブラックの腕の中から抜け出せず……。

「頼むから離せよぉお……」

 泣き言を言うように言うと、ブラックは神妙な顔で口を曲げる。

「嫌だ。ツカサ君は目を離したらまたどっかの誰かを誘惑するじゃないか!」
「してねえええよ! むしろ今の状態見てみんなドンビキだわ!!」
「はぁあ? はー……全く、ツカサ君はどうしてこう……」
「あ、あの、作戦会議の続きは……」

 膠着こうちゃく状態をみかねてか、アドルフさんが助け船を出してくれる。
 それ見た事か呆れられたぞ! とブラックを見上げると、相手はムッとした顔をしていたが……さすがに今は怒っているじゃないと悟ったのか、言葉を抑えて再び作戦会議をするために集中し始めた。
 ったくもー……このオッサンって本当面倒臭いよな……。

「……で、どこまで話しましたっけ」
「ええと……そうです、何故野盗が我々の裏をかけるのかという所ですね」

 アドルフさんの言葉に、男達はそれぞれに難しそうな顔をして首を傾げる。

「本当に謎なんだよなあ。俺達はあいつらの死角に居たはずなのに、それすらも解ってるって感じで攻撃して来てよぉ」
「そうそう、僕なんかそのせいで足を切りつけられてあわや切断だよ」
「小屋の中に隠れてたって見つけられちまって、奇襲も失敗続きでなあ……」

 その話を聞いていると、確かに野盗達の動きは異様だった。
 こちらが奇襲を計画して、彼らに気付かれないように人を配置していても、野盗達はその警戒を完璧にすり抜けて襲って来るのだ。
 それはまるで、最初から作戦の内容が解っているかのような動きで。どう考えても有り得ない事だった。

 だから、アドルフさん達も最初は村の中に裏切り者がいるのではと疑ったらしいが、結局そんな人間も居なかったため、野盗達のその聡さの説明がつかず、村人は彼らに対して恐怖心を抱いているらしい。

 ……うーん、裏切り者が居ないとなると余計におかしいよな。
 この世界に盗聴器なんてそうそうある訳がないし、それに死角に居る人間を的確に察知できるなんて、どう考えても神業過ぎる。まるで千里眼を持つ男だ。
 そんな技が使えるのに野盗をやってるってのも変だしなあ……と、考えていると、ブラックが不意に「なあんだ」と気の抜けたような声を漏らした。

「な、なーんだって何だよ」

 無精ひげだらけのだらしない顔を見上げると、ブラックは面白くなさそうに眉を上げて肩を竦める。

「いや、だってさあ、それって『索敵』を使ってるって事だろう? 姿が見えない奇襲が上手いって言うから、どんな凄腕かと思ってたけど……索敵が使えるんなら、こっちの作戦なんて見えてても当然だよ」
「あ……。そうか、その手が有ったか……!」
「さ、索敵? あの、お二人とも、索敵とは……?」

 そう言いながら、アドルフさん達は不思議そうに俺達を見つめる。
 一瞬「何故そんな顔をしているのか」と俺は疑問に思ったが――気の付加術も、曜術のように“素質がある人”でなければまず学ばない事を思い出して、そう言う事かと合点が行った。

 そうだ、簡単な話だったじゃないか。
 この村には、曜術師も気の付加術を使える人間も居ない。だから、今までこうも野盗達に良いようにされてしまっていたんだ。

 【索敵】の術は、自分が認知できる範囲内に生物や敵がいないかを調べる術だ。
 修行の具合やコントロールによって識別する物体を指定する事も出来るが、その術は概ね「生物レーダー」として使用されている。
 つまりこの術を使えば、誰がどこにいるかなんて簡単に解ってしまうのだ。
 だから、作戦を建てても全てが野盗達に筒抜けだったという訳か。

 ――未だに不思議そうな顔をしているアドルフさん達に【索敵】の術の話をすると、彼らもようやく理解出来たのか、わあわあと騒ぎ始めた。

「さ、さくてき!? なんだよその術は!! それじゃあ俺達の動きなんて、全部丸見えだったってことじゃねーか!」
「うわぁあ、どうしよう、どうしよう……!!」

 自分達の動きが敵に知られてしまっている事を理解したからか、村人達は情けないくらいに慌てだす。
 そりゃそうだろう。相手がこっちの所在を掴めるんなら、どこに逃げたって無駄だって事だもんな……怖がる気持ちは解るよ。
 だけど、アドルフさんは冷静なままで村人達をなだめるように声を張り上げた。

「みんな落ちつけ、それが判っただけでも良いじゃないか! それに、こちらには索敵に対抗できる戦力も有る! 今回は我々の勝ちだ……そうだろう!?」

 アドルフさんがそう言うと、村人達の視線が一斉に俺達を向く。
 あまりにも一斉だったんで、俺は思わずビクッと軽く浮き上がってしまったが、彼らはそんな俺とブラックにキラキラとした目を向けていた。
 もう、なんか、物凄く期待したような目を……。

「そうだな、こっちには可愛い冒険者さんがいるんだ」
「強面の冒険者と熊もいるど」
「そんだそんだ、野盗なんぞもうこわくねえ、今度こそ勝つぞー!」

 俺達をみながら、わあわあと騒いで喜ぶ村人達。
 そんな姿を見て、ブラックは呆れたように深い溜息を吐いた。

「はー……。コレをまとめて作戦たてるのか……きっついなあ…………」

 ……心中お察しします。










※次ちょっとあぶないかも
 
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

義理姉がかわいそうと言われましても、私には関係の無い事です

渡辺 佐倉
恋愛
マーガレットは政略で伯爵家に嫁いだ。 愛の無い結婚であったがお互いに尊重し合って結婚生活をおくっていければいいと思っていたが、伯爵である夫はことあるごとに、離婚して実家である伯爵家に帰ってきているマーガレットにとっての義姉達を優先ばかりする。 そんな生活に耐えかねたマーガレットは… 結末は見方によって色々系だと思います。 なろうにも同じものを掲載しています。

悪役令嬢になりたくない(そもそも違う)勘違い令嬢は王太子から逃げる事にしました~なぜか逆に囲い込まれました~

咲桜りおな
恋愛
 四大公爵家の一つレナード公爵家の令嬢エミリア・レナードは日本人だった前世の記憶持ち。 記憶が戻ったのは五歳の時で、 翌日には王太子の誕生日祝いのお茶会開催が控えており その場は王太子の婚約者や側近を見定める事が目的な集まりである事(暗黙の了解であり周知の事実)、 自分が公爵家の令嬢である事、 王子やその周りの未来の重要人物らしき人達が皆イケメン揃いである事、 何故か縦ロールの髪型を好んでいる自分の姿、 そして転生モノではよくあるなんちゃってヨーロッパ風な世界である事などを考えると…… どうやら自分は悪役令嬢として転生してしまった様な気がする。  これはマズイ!と慌てて今まで読んで来た転生モノよろしく 悪役令嬢にならない様にまずは王太子との婚約を逃れる為に対策を取って 翌日のお茶会へと挑むけれど、よりにもよってとある失態をやらかした上に 避けなければいけなかった王太子の婚約者にも決定してしまった。  そうなれば今度は婚約破棄を目指す為に悪戦苦闘を繰り広げるエミリアだが 腹黒王太子がそれを許す訳がなかった。 そしてそんな勘違い妹を心配性のお兄ちゃんも見守っていて……。  悪役令嬢になりたくないと奮闘するエミリアと 最初から逃す気のない腹黒王太子の恋のラブコメです☆ 世界設定は少し緩めなので気にしない人推奨。

BL短編

水無月
BL
『笹葉と氷河』 ・どこか歪で何かが欠けたふたりのお話です。一話目の出会いは陰鬱としていますが、あとはイチャイチャしているだけです。笹葉はエリートで豪邸住まいの変態で、氷河は口悪い美人です。氷河が受け。 胸糞が苦手なら、二話から読んでも大丈夫です。 『輝夜たち』 ・シェアハウスで暮らしている三人が、会社にいる嫌な人と戦うお話。ざまぁを目指しましたが……、初めてなので大目に見てください。 『ケモ耳学園ネコ科クラス』 ・敏感な体質のせいで毛づくろいでも変な気分になってしまうツェイ。今度の実技テストは毛づくろい。それを乗り切るために部活仲間のミョンに助けを求めるが、幼馴染でカースト上位のドロテが割って入ってきて…… 猫団子三匹がぺろぺろし合うお話です。 『夏は終わりだ短編集』 ・ここに完結済みの番外編を投稿していきます。 ・スペシャルはコラボ回のようなもので、書いてて楽しかったです私が。とても。 ・挿絵は自作です。 『その他』 ・書ききれなくなってきたので、その他で纏めておきます。 ※不定期更新です。

婚約解消して次期辺境伯に嫁いでみた

cyaru
恋愛
一目惚れで婚約を申し込まれたキュレット伯爵家のソシャリー。 お相手はボラツク侯爵家の次期当主ケイン。眉目秀麗でこれまで数多くの縁談が女性側から持ち込まれてきたがケインは女性には興味がないようで18歳になっても婚約者は今までいなかった。 婚約をした時は良かったのだが、問題は1か月に起きた。 過去にボラツク侯爵家から放逐された侯爵の妹が亡くなった。放っておけばいいのに侯爵は簡素な葬儀も行ったのだが、亡くなった妹の娘が牧師と共にやってきた。若い頃の妹にそっくりな娘はロザリア。 ボラツク侯爵家はロザリアを引き取り面倒を見ることを決定した。 婚約の時にはなかったがロザリアが独り立ちできる状態までが期間。 明らかにソシャリーが嫁げば、ロザリアがもれなくついてくる。 「マジか…」ソシャリーは心から遠慮したいと願う。 そして婚約者同士の距離を縮め、お互いの考えを語り合う場が月に数回設けられるようになったが、全てにもれなくロザリアがついてくる。 茶会に観劇、誕生日の贈り物もロザリアに買ったものを譲ってあげると謎の善意を押し売り。夜会もケインがエスコートしダンスを踊るのはロザリア。 幾度となく抗議を受け、ケインは考えを改めると誓ってくれたが本当に考えを改めたのか。改めていれば婚約は継続、そうでなければ解消だがソシャリーも年齢的に次を決めておかないと家のお荷物になってしまう。 「こちらは嫁いでくれるならそれに越したことはない」と父が用意をしてくれたのは「自分の責任なので面倒を見ている子の数は35」という次期辺境伯だった?! ★↑例の如く恐ろしく省略してます。 ★9月14日投稿開始、完結は9月16日です。 ★コメントの返信は遅いです。 ★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。 ♡注意事項~この話を読む前に~♡ ※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。 ※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。 ※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。 ※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります) ※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。 ※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません

趣味を極めて自由に生きろ! ただし、神々は愛し子に異世界改革をお望みです

紫南
ファンタジー
魔法が衰退し、魔導具の補助なしに扱うことが出来なくなった世界。 公爵家の第二子として生まれたフィルズは、幼い頃から断片的に前世の記憶を夢で見ていた。 そのため、精神的にも早熟で、正妻とフィルズの母である第二夫人との折り合いの悪さに辟易する毎日。 ストレス解消のため、趣味だったパズル、プラモなどなど、細かい工作がしたいと、密かな不満が募っていく。 そこで、変身セットで身分を隠して活動開始。 自立心が高く、早々に冒険者の身分を手に入れ、コソコソと独自の魔導具を開発して、日々の暮らしに便利さを追加していく。 そんな中、この世界の神々から使命を与えられてーーー? 口は悪いが、見た目は母親似の美少女!? ハイスペックな少年が世界を変えていく! 異世界改革ファンタジー! 息抜きに始めた作品です。 みなさんも息抜きにどうぞ◎ 肩肘張らずに気楽に楽しんでほしい作品です!

4番目の許婚候補

富樫 聖夜
恋愛
愛美は家出をした従姉妹の舞の代わりに結婚することになるかも、と突然告げられた。どうも昔からの約束で従姉妹の中から誰かが嫁に行かないといけないらしい。順番からいえば4番目の許婚候補なので、よもや自分に回ってくることはないと安堵した愛美だったが、偶然にも就職先は例の許婚がいる会社。所属部署も同じになってしまい、何だかいろいろバレないようにヒヤヒヤする日々を送るハメになる。おまけに関わらないように距離を置いて接していたのに例の許婚――佐伯彰人――がどういうわけか愛美に大接近。4番目の許婚候補だってバレた!? それとも――? ラブコメです。――――アルファポリス様より書籍化されました。本編削除済みです。

スキルが生えてくる世界に転生したっぽい話

明和里苳
ファンタジー
物心ついた時から、自分だけが見えたウインドウ。 どうやらスキルが生える世界に生まれてきたようです。 生えるなら、生やすしかないじゃない。 クラウス、行きます。 ◆ 他サイトにも掲載しています。

縦ロールをやめたら愛されました。

えんどう
恋愛
 縦ロールは令嬢の命!!と頑なにその髪型を守ってきた公爵令嬢のシャルロット。 「お前を愛することはない。これは政略結婚だ、余計なものを求めてくれるな」 ──そう言っていた婚約者が結婚して縦ロールをやめた途端に急に甘ったるい視線を向けて愛を囁くようになったのは何故? これは私の友人がゴスロリやめて清楚系に走った途端にモテ始めた話に基づくような基づかないような。 追記:3.21 忙しさに落ち着きが見えそうなのでゆっくり更新再開します。需要があるかわかりませんが1人でも続きを待ってくれる人がいらっしゃるかもしれないので…。

処理中です...