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Scene 8 シンデレラは眠れない

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  カスミの心配は、もっともです。
エラはまだ…人前で何かするのには、慣れていませんから…
うまくやれるか、気になるのです。
どうしてまた、大家さんが、エラにこの仕事を勧めたのか、
分かりませんが…
もしかしたら、占い師として、何かいいことがある、と
出たのかもしれない…と、カスミも頭ごなしに、反対は
しません。
だけどやはり気になるのか…エラにナイショで、こっそりと
シュウヘイに、電話で相談したりするのです…

 当の本人のエラは…何かしなくては、と思うけれど、
具体的には、考えていません。
ただ、みんなが出来るのだから、自分もしてみたい、と思うのです。
みんなと同じように、可愛い制服も着てみたい、という
想いもあったし、
テキパキとしている姿を見て…
自分もああなれたらいいな、と思ったのです。
なんだか、みんな、とても楽しそうに見えたので、
この中に入っても、大丈夫なのではないか…と、
エラは思ったのです。
もしも、キチンと仕事が出来たら…
自分はカスミに世話をかけることなく、自活が出来るのだ…
お金がかせぐことが、出来るのだ…
と、アレコレ考えると、思わず、顔が緩んでしまい、
ニヘラニヘラしてしまうのです。
そして、大家さんの言うことも、確かに本当だ…と、思ったりするのです。

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