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第13章 桜ハウスを守れ!
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「ねぇ~来た?」
ふいにいつの間にか階段の方から、レイコさんたちの声がして、
ドタバタと勢いよく降りてくる足音が、響いてきた。
「あっ、みんなが来る!」
後ろを振り返ると、待子は佐伯さんにささやく。
「そんなに…人手がいらないのになぁ」と笑うと、
「今日から、よろしくね」
嬉しそうに話しかけた。
変人の仲間入りかぁ~
自分のことはさておき、佐伯さんのことを気にしている。
確かにガチャガチャとした家だけれど…
何だか 楽しいかもしれない…
先を争うように、靴を履いて、飛び出してくる住民たちを見て、
こそっと待子は思うのだ。
そうして…これから何とか大家さんを説得しなくては、
とみんなの姿を見て、思うのだ。
「あら、あなた!本当に越してきたのねぇ」
とりあえず大家さんにアイサツに行こう…と、待子が佐伯さんを連れて、
母屋の方へ向かうと、大家さんはオーバーなくらい、驚いた顔をしていた。
「えっ?不動産屋さんから、聞いていないんですか?」
思わず信じられないくらい、大きな声で言った。
「あぁ、それ?」
大家さんはホウキの柄を握ったまま、ニコリと笑うと、
「冗談かと思ったわ」という。
それにしても、冗談でこんなコト…言うかなぁと気になるけれども、
あの藤吉さんならば、何かあってもおかしくはないなぁ~と思う。
それでも、一応言ってくれたんだ…と待子は少し、ホッとするけれども…
ここで気を抜いてはいけない。
思わずキッとした顔になると、
「彼女から聞きました。
取り壊しの件、本当なんですか?」
ここで引き下がるもんか、と待子は立ち尽くした。
ふいにいつの間にか階段の方から、レイコさんたちの声がして、
ドタバタと勢いよく降りてくる足音が、響いてきた。
「あっ、みんなが来る!」
後ろを振り返ると、待子は佐伯さんにささやく。
「そんなに…人手がいらないのになぁ」と笑うと、
「今日から、よろしくね」
嬉しそうに話しかけた。
変人の仲間入りかぁ~
自分のことはさておき、佐伯さんのことを気にしている。
確かにガチャガチャとした家だけれど…
何だか 楽しいかもしれない…
先を争うように、靴を履いて、飛び出してくる住民たちを見て、
こそっと待子は思うのだ。
そうして…これから何とか大家さんを説得しなくては、
とみんなの姿を見て、思うのだ。
「あら、あなた!本当に越してきたのねぇ」
とりあえず大家さんにアイサツに行こう…と、待子が佐伯さんを連れて、
母屋の方へ向かうと、大家さんはオーバーなくらい、驚いた顔をしていた。
「えっ?不動産屋さんから、聞いていないんですか?」
思わず信じられないくらい、大きな声で言った。
「あぁ、それ?」
大家さんはホウキの柄を握ったまま、ニコリと笑うと、
「冗談かと思ったわ」という。
それにしても、冗談でこんなコト…言うかなぁと気になるけれども、
あの藤吉さんならば、何かあってもおかしくはないなぁ~と思う。
それでも、一応言ってくれたんだ…と待子は少し、ホッとするけれども…
ここで気を抜いてはいけない。
思わずキッとした顔になると、
「彼女から聞きました。
取り壊しの件、本当なんですか?」
ここで引き下がるもんか、と待子は立ち尽くした。
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