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第12章 桜ハウスへようこそ
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「大家さんって、ここに住んでいるの?」
キョロキョロしながら、佐伯さんが聞くので
「あ、大家さんは、別棟よ。
すぐ隣の家に住んでいるわ」
つと、玄関に続くアプローチの右側を指差した。
目をやると…そちらもかなり年季のいった建物なのだが、ここほどでもない…
「あっちでね、お風呂を借りてるの」
付けくわえるように、待子が言うと、
「あ、じゃあ…つながっているのね?」
ますます興味津々で、大家さんの家の方を見る。
「つながってる、というか…裏庭の猫の通り道のような、細い路地を
抜けていくんだけどね」
もうすっかりなじんでしまい、以前は引っ越しまで考えていたのだが…
もちろん不便ではあるものの…
それでも初めて見る佐伯さんのために、何かわかりやすいことはないか…
と考える。
「渡り廊下は、作らなかったみたい…
離れみたいなものかしら…」
待子が説明しようとすると、
「ふぅん、何だか面白そう」
ますます気に入った様子なのを見て…やはりこの人は、変わった人だ・・・
と待子は思う。
「入るけど、いい?」
予想外の反応に、待子は戸惑いながらも言うと…
「もちろん!」
力強く佐伯さんは、うなづく。
(まいったなぁ~どうしよう?
ここに住むって、言い出しそう…)
言葉とはうらはらに、待子はちょっと嫌な予感がしてきた。
キョロキョロしながら、佐伯さんが聞くので
「あ、大家さんは、別棟よ。
すぐ隣の家に住んでいるわ」
つと、玄関に続くアプローチの右側を指差した。
目をやると…そちらもかなり年季のいった建物なのだが、ここほどでもない…
「あっちでね、お風呂を借りてるの」
付けくわえるように、待子が言うと、
「あ、じゃあ…つながっているのね?」
ますます興味津々で、大家さんの家の方を見る。
「つながってる、というか…裏庭の猫の通り道のような、細い路地を
抜けていくんだけどね」
もうすっかりなじんでしまい、以前は引っ越しまで考えていたのだが…
もちろん不便ではあるものの…
それでも初めて見る佐伯さんのために、何かわかりやすいことはないか…
と考える。
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「もちろん!」
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言葉とはうらはらに、待子はちょっと嫌な予感がしてきた。
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