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第10章 思いがけない味方登場
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ずいぶん楽しそうに言うけれど…この人は一体、何歳なのだ、と
気にかかる…
「えーと、あっ、ご家族は?」
「あっ、姉さんがだいぶ前に結婚して、ちょっと離れた所に
住んでるわ。
両親はこの近くに暮らしているの」
マイコはニコニコしながら、自分でうなづきながら言う。
(そんなので…生活できるのかなぁ)
待子は何だか羨ましくなってくる。
誰にも縛られず、干渉されない、自由な生き方が…
(私がしたら…速攻家に強制送還だな)と思う。
そうして、とても楽しそうなこの人を見ていると、
(この人は、一体どんな人なのだろう)
チラリと目の前の金髪の女性を盗み見る。
フリーターだと、本人が言うけれど…
どう見ても、20代後半か30歳くらいか?
かなり若々しくて、本人は若さを意識しているのか、
服装も若者向けだ。
ダメージジーンズの膝が抜けていて、真っ赤なTシャツを着る
その人が…普通のOLさんのように、真面目な人生を
送って来たとは、思えない…
黙ってじぃっと見ていると、
「なに?私の事…フラフラしてるとか、思ってるの?」
鋭い目つきで、挑むように見つめる。
一瞬、ドキンとはするけれど、
「いえ、そんなこと!」
すぐに否定する。
「そうかなぁ」ガッカリした気持ちを隠すように、
「ちょっといい?」
ポケットから、タバコを1本ポケットから取り出すと、
真面目な顔つきで、彼女を見つめる。
「あんたのような…若いお嬢さんたちには、わかんない
だろうけどさぁ~
私だって、それなりに、がんばってるのよ」
そう言うと、待子の反応を待たずに、灰皿がないのか、
部屋の中を物色している。
「灰皿は、ありませんよ」
キッパリとそう言うと、あわてて窓を開ける。
「しかたないなぁ」
と言うと、マイコは自分のことを思い出す…
待子はは眉間にシワをよせた。
気にかかる…
「えーと、あっ、ご家族は?」
「あっ、姉さんがだいぶ前に結婚して、ちょっと離れた所に
住んでるわ。
両親はこの近くに暮らしているの」
マイコはニコニコしながら、自分でうなづきながら言う。
(そんなので…生活できるのかなぁ)
待子は何だか羨ましくなってくる。
誰にも縛られず、干渉されない、自由な生き方が…
(私がしたら…速攻家に強制送還だな)と思う。
そうして、とても楽しそうなこの人を見ていると、
(この人は、一体どんな人なのだろう)
チラリと目の前の金髪の女性を盗み見る。
フリーターだと、本人が言うけれど…
どう見ても、20代後半か30歳くらいか?
かなり若々しくて、本人は若さを意識しているのか、
服装も若者向けだ。
ダメージジーンズの膝が抜けていて、真っ赤なTシャツを着る
その人が…普通のOLさんのように、真面目な人生を
送って来たとは、思えない…
黙ってじぃっと見ていると、
「なに?私の事…フラフラしてるとか、思ってるの?」
鋭い目つきで、挑むように見つめる。
一瞬、ドキンとはするけれど、
「いえ、そんなこと!」
すぐに否定する。
「そうかなぁ」ガッカリした気持ちを隠すように、
「ちょっといい?」
ポケットから、タバコを1本ポケットから取り出すと、
真面目な顔つきで、彼女を見つめる。
「あんたのような…若いお嬢さんたちには、わかんない
だろうけどさぁ~
私だって、それなりに、がんばってるのよ」
そう言うと、待子の反応を待たずに、灰皿がないのか、
部屋の中を物色している。
「灰皿は、ありませんよ」
キッパリとそう言うと、あわてて窓を開ける。
「しかたないなぁ」
と言うと、マイコは自分のことを思い出す…
待子はは眉間にシワをよせた。
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