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第8章 援軍来たる…
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自転車に乗ると、初めてこの街を探索していた時よりも、
どこへでも行けそうな…そんな気がする。
これからもっと、新しいところへ行くのだ。
もっと素敵な場所を見つけよう…そう思うと、ひどくワクワクしてきて、
自分はなんでも出来そうな気がするのだ。
明日はそうだ、もうちょっと、アチコチを見て回ろう
そう思うと、ひどく楽しみでしかたない。
(そういえば…お風呂の時間って、いつだっけ?)
急に現実へと連れ戻されるのだ。
カバンの中の携帯の待ち受け画面をチェックして、
あわててペダルに乗せた足に、力を込めるのだった。
その夜のこと…ようやく部屋の中が落ち着いて、
引っ越ししてから初めて、テレビをつけていると…
カタンカタンと、引き戸をさわる音がする。
(えっ、なに?また…マイコさんが、窓から入って来るの?)
ビビりながらも、警戒しつつ、スリガラスに目をやると…
小さな影が映る。
なんだ…
ひよりちゃんだ…
昼間のガンバリのおかげで、ようやく部屋の体裁が整って…
(よく見ると、まだまだ穴があるけれど)
ホッとして、くつろいでいた時だったので、
少しばかり気持ちにも、余裕があった。
なので、どうしたのだろう…と、比較的のんびりと
腰を上げた。
鍵をあけて、引き戸を開けた途端、待ちかねたように、
ひよりちゃんが飛び込んで来る。
「えっ、なに、どうしたの?」と聞くと
「外に、誰か、人がいる!」
待子の袖をグイグイ引っ張って来た。
「えっ、なに?どういうこと?」
待子のことを、じれったそうに、見つめるひよりちゃん…
だけど、ひどくおびえている様子だ…
どこへでも行けそうな…そんな気がする。
これからもっと、新しいところへ行くのだ。
もっと素敵な場所を見つけよう…そう思うと、ひどくワクワクしてきて、
自分はなんでも出来そうな気がするのだ。
明日はそうだ、もうちょっと、アチコチを見て回ろう
そう思うと、ひどく楽しみでしかたない。
(そういえば…お風呂の時間って、いつだっけ?)
急に現実へと連れ戻されるのだ。
カバンの中の携帯の待ち受け画面をチェックして、
あわててペダルに乗せた足に、力を込めるのだった。
その夜のこと…ようやく部屋の中が落ち着いて、
引っ越ししてから初めて、テレビをつけていると…
カタンカタンと、引き戸をさわる音がする。
(えっ、なに?また…マイコさんが、窓から入って来るの?)
ビビりながらも、警戒しつつ、スリガラスに目をやると…
小さな影が映る。
なんだ…
ひよりちゃんだ…
昼間のガンバリのおかげで、ようやく部屋の体裁が整って…
(よく見ると、まだまだ穴があるけれど)
ホッとして、くつろいでいた時だったので、
少しばかり気持ちにも、余裕があった。
なので、どうしたのだろう…と、比較的のんびりと
腰を上げた。
鍵をあけて、引き戸を開けた途端、待ちかねたように、
ひよりちゃんが飛び込んで来る。
「えっ、なに、どうしたの?」と聞くと
「外に、誰か、人がいる!」
待子の袖をグイグイ引っ張って来た。
「えっ、なに?どういうこと?」
待子のことを、じれったそうに、見つめるひよりちゃん…
だけど、ひどくおびえている様子だ…
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