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第8章 援軍来たる…
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「あっ」
待子は思わず、近付いて来る女の人の顔を見上げていると、
「それ、ホントの話よ」
すれ違いざま、ポソリとその人は言った。
ビックリして、肩をすくめると、チラリとこちらを見つめ、
「そんなに驚かなくても、いいわ」
クスクスとその人は笑う…
真向いの席にいた杏子も、顔を赤らめると、
「す、すごく よかったです。
とっても素敵でした」
もどかしそうに、声を上ずらせると、女の人は目を細めて、
「うれしいわ、ありがとう」と言う。
「あなたたち…初めて見る顔ね!
ここは、はじめて?」と、ニコヤカに聞く。
「あ、はい!」
元気よく待子は答えた。
他のテーブルの人たちは、自分達の方を注目している。
それに気が付くと、突然口ごもり、何だか気恥ずかしくなり、
どこかに隠れたくなってくる。
「素敵なお店ですね」
顔をさらに赤らめて言う。
女の人は、目を細めて、
「ありがとう…」と言う。
女の人は、他の人の視線など、一向に気にしない様子で、
まるで 旧知の仲のような気やすさで、待子たちに
声をかける。
「あなたち…姉妹?仲がいいのね」
話し声は、少しかすれていて、それもまた…耳ざわりがよい。
待子と杏子は、すっかり舞い上がり…
自分のあこがれの存在が、自分たちに気付いてくれたことに驚き…
そして興奮していた。
「小学校時代からの、親友です!
今度この街に、一緒に越して来たので…
2人で偵察です!」
顔を赤らめて、一体自分が何を話しているのか、わけのわからぬま、
それでも一生懸命答えた。
待子は思わず、近付いて来る女の人の顔を見上げていると、
「それ、ホントの話よ」
すれ違いざま、ポソリとその人は言った。
ビックリして、肩をすくめると、チラリとこちらを見つめ、
「そんなに驚かなくても、いいわ」
クスクスとその人は笑う…
真向いの席にいた杏子も、顔を赤らめると、
「す、すごく よかったです。
とっても素敵でした」
もどかしそうに、声を上ずらせると、女の人は目を細めて、
「うれしいわ、ありがとう」と言う。
「あなたたち…初めて見る顔ね!
ここは、はじめて?」と、ニコヤカに聞く。
「あ、はい!」
元気よく待子は答えた。
他のテーブルの人たちは、自分達の方を注目している。
それに気が付くと、突然口ごもり、何だか気恥ずかしくなり、
どこかに隠れたくなってくる。
「素敵なお店ですね」
顔をさらに赤らめて言う。
女の人は、目を細めて、
「ありがとう…」と言う。
女の人は、他の人の視線など、一向に気にしない様子で、
まるで 旧知の仲のような気やすさで、待子たちに
声をかける。
「あなたち…姉妹?仲がいいのね」
話し声は、少しかすれていて、それもまた…耳ざわりがよい。
待子と杏子は、すっかり舞い上がり…
自分のあこがれの存在が、自分たちに気付いてくれたことに驚き…
そして興奮していた。
「小学校時代からの、親友です!
今度この街に、一緒に越して来たので…
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顔を赤らめて、一体自分が何を話しているのか、わけのわからぬま、
それでも一生懸命答えた。
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