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第6章 魔女の館へようこそ!
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さすが ひよりちゃんは若いだけあって、待子を追い越すと、
どんどん階段を上がって行く。
「わぁ~はやいなぁ」
ゼイゼイしながら、ようやく追いつくと、ひよりちゃんは顔色1つも
変えないで、
「だって、毎日 ランドセルを背負っているもん!」
堂々と言い切るので…なるほどなぁ~と感心する待子だ。
確かにそうだ、毎日毎日荷物を持って、階段を上がり降りしていれば…
足腰が鍛えられて、たくましくなるわけだ…と感心したように
ひよりちゃんを見つめた。
「先に行ってるわねぇ~」
先に頂上に着いたひよりちゃんは、こちらを見下ろしている。
「ありがとう」
待子は見上げると、気合を入れて、再び荷物を持って、階段を
上る待子だ。
ここの人はすごいなぁ~と感心していたけれど、
こんな毎日を送っていたら、階段の上り下りくらい、
当たり前のことになるのかなぁ~と、待子は思う。
でも…やっぱり…
「階段は、キツイなぁ~」
思わず、ため息をもらすと
「そのうち、慣れるわ!まぁ、ガンバッテ」
ニコニコしながら、大家さんはこちらを見上げていた。
「休みの間くらい、ヒマだから…荷物持ちくらい、手伝うよ」
ようやく追いついて、上がって来た待子に、ひよりちゃんは
声をかける。
もうすでに、部屋の前に立っていて、入り口の所で、
荷物を下ろして、くつろいでいるように見える…
「あ、ありがとう。後は、自分でするよ」
キッパリとした口調で、声をかけると
「手伝おうか?」
なおも言ってくれる。
それってありがたいなぁ~と思っていると、
「あら、おかえりなさい」
今度は別の顏…レイコさんが、顔をのぞかせた。
どんどん階段を上がって行く。
「わぁ~はやいなぁ」
ゼイゼイしながら、ようやく追いつくと、ひよりちゃんは顔色1つも
変えないで、
「だって、毎日 ランドセルを背負っているもん!」
堂々と言い切るので…なるほどなぁ~と感心する待子だ。
確かにそうだ、毎日毎日荷物を持って、階段を上がり降りしていれば…
足腰が鍛えられて、たくましくなるわけだ…と感心したように
ひよりちゃんを見つめた。
「先に行ってるわねぇ~」
先に頂上に着いたひよりちゃんは、こちらを見下ろしている。
「ありがとう」
待子は見上げると、気合を入れて、再び荷物を持って、階段を
上る待子だ。
ここの人はすごいなぁ~と感心していたけれど、
こんな毎日を送っていたら、階段の上り下りくらい、
当たり前のことになるのかなぁ~と、待子は思う。
でも…やっぱり…
「階段は、キツイなぁ~」
思わず、ため息をもらすと
「そのうち、慣れるわ!まぁ、ガンバッテ」
ニコニコしながら、大家さんはこちらを見上げていた。
「休みの間くらい、ヒマだから…荷物持ちくらい、手伝うよ」
ようやく追いついて、上がって来た待子に、ひよりちゃんは
声をかける。
もうすでに、部屋の前に立っていて、入り口の所で、
荷物を下ろして、くつろいでいるように見える…
「あ、ありがとう。後は、自分でするよ」
キッパリとした口調で、声をかけると
「手伝おうか?」
なおも言ってくれる。
それってありがたいなぁ~と思っていると、
「あら、おかえりなさい」
今度は別の顏…レイコさんが、顔をのぞかせた。
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