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第6章 魔女の館へようこそ!
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どこまで、この小学生の女の子に頼るんだ…と、待子は
自分自身にあきれてしまう。
それでもついつい、ひよりちゃんに耳を傾けると
「田中のオバチャンのトコは、結構良心的だ、ってママが
言ってたよ」
それでも何らかわりなく、スラスラとひよりちゃんは答える。
(おっ、有力情報、ゲットだぜ)
思わず、顔がほころぶ待子だ。
側にいるなら、ヨレヨレのおじいさんにだって、聞きかねない…
そんな切実な気配がする。
「それなら…マックでお茶しない?おごるよ」
と言うと、わかりやすくひよりちゃんの表情が明るくなる。
(まぁ、セットメニューにしても、眼玉が飛び出るくらい、
高くはないよね?)と、急に待子は、脳内で自分の財布の
中身を思い出していた。
「え~っ、いいの?」
遠慮しつつも、それでも嬉しそうに、ニヤニヤとしている。
「いいよ、今日はよくがんばってくれたし!」
うなづいてみせると、
「やったぁ~」とバンザイをしそうな勢いで、嬉しそうに
いそいそとマクドナルドへ向かって、歩き出した。
「帰りも、付き合ってもらわないと、いけないし~」と言うと、
今度はガッツポーズをしてみせて、
「また、いつでも手伝うよ」
頼もしい返事が返ってきた。
御駄賃目当てかな?と思っていたけれど、
どうやらそういうわけではなさそうだ…
クスリと笑いながら、それでも待子は
「うん、お願いするね」
この頼りになる、小さな仲間に、あらためて頭を下げる、待子だ。
自分自身にあきれてしまう。
それでもついつい、ひよりちゃんに耳を傾けると
「田中のオバチャンのトコは、結構良心的だ、ってママが
言ってたよ」
それでも何らかわりなく、スラスラとひよりちゃんは答える。
(おっ、有力情報、ゲットだぜ)
思わず、顔がほころぶ待子だ。
側にいるなら、ヨレヨレのおじいさんにだって、聞きかねない…
そんな切実な気配がする。
「それなら…マックでお茶しない?おごるよ」
と言うと、わかりやすくひよりちゃんの表情が明るくなる。
(まぁ、セットメニューにしても、眼玉が飛び出るくらい、
高くはないよね?)と、急に待子は、脳内で自分の財布の
中身を思い出していた。
「え~っ、いいの?」
遠慮しつつも、それでも嬉しそうに、ニヤニヤとしている。
「いいよ、今日はよくがんばってくれたし!」
うなづいてみせると、
「やったぁ~」とバンザイをしそうな勢いで、嬉しそうに
いそいそとマクドナルドへ向かって、歩き出した。
「帰りも、付き合ってもらわないと、いけないし~」と言うと、
今度はガッツポーズをしてみせて、
「また、いつでも手伝うよ」
頼もしい返事が返ってきた。
御駄賃目当てかな?と思っていたけれど、
どうやらそういうわけではなさそうだ…
クスリと笑いながら、それでも待子は
「うん、お願いするね」
この頼りになる、小さな仲間に、あらためて頭を下げる、待子だ。
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