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第6章  魔女の館へようこそ!

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  配達伝票を手に…時計を見ると、昼を少し過ぎたところ…
「お腹空いたねぇ~お昼にしようか?」
 ショッピングモールのエスカレーターのところで、立ち止まると、
待子はひよりちゃんを振り返る。
ひよりちゃんは少し困ったように、「うーん」とうなると
「家にちゃんと、ご飯があるから」と、首を縦には振らない。
だけど、モジモジとしているから、本心は行きたいのかな、と思い
「わかった!お姉さんが、おごってあげよう」
珍しく、気が大きくなっていた。
「えっ、いいよ~
 こんなにお金を、使ったんだもん」と、カートの上に載っている
袋を指差した。
「あー」
 ちょっと買いすぎたかなぁと、待子はあらためて レジ袋を
見つめる。
それでも…目立つのは、100均の大袋と、雑貨の袋。
大きいのは、配達してもらえるのだから、思ったほどでも
ないのだが…
それでも小学生からしたら、とんでもない散財と大金を浪費
しているように、見えたのだろう…
(しかもはしごしたし)
(布団も注文したし…)
少しばかりの罪悪感も味わう。
だがひよりちゃんは、待子の顏色には気付かず
「大変だよぉ~こんなに買ったら、明日から大丈夫?」
ひどく心配してくれた。
そういえば…肝心の買い物は、まだしていない。
待子は今更気が付いた。
そういえば…食料品はまだ、一切買い出ししていないぞ、と。

「どこか、やっすいスーパー、知らない?」
思わず待子は、ひよりちゃんに聞くのだった。
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