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第6章  魔女の館へようこそ!

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  大家さんは、窓にまで伸びている、桜の木の枝を切るようにする…
と言ってくれたけれど…
本当にすぐに、対応してくれるだろうか、と気にかかる。
(昨夜のようなことは、もうゴメンだ!)とそう思う。
(安心して、寝ていられない…)
これは、死活問題だ。
 それでも…と思う。
 自分のお気に入りの城を、作らねばと。
「あとで細々としたものは、杏子と一緒に買うとして…
 まずは、生活に必要最低限のものを揃えないとね!」
自分に喝を入れる。

「リサイクルショップ、利用したら?」
 するとまた…声が聞こえてくる。
(今度は、誰だ?)
油断は禁物だ。
待子はすぐに身構えて、声のする方を振り向いた。
 見ると…廊下側の窓が、ほんの数センチほど、開いている。
「リサイクルショップって?」
あわてて立ち上がり、逆に外をのぞき込むと…
こちらの視線には、まったく動じずに、小さな女の子が、顏を
のぞかせていた。
(えっ、子供?)
待子は一瞬、子供のいたずらかと思う。
ピンポンダッシュの逃げない版…みたいな。
待子と目が合うと、ニコニコしながら
「こんにちわ!」
女の子は、窓から顏をぴょこんとのぞかせて、頭を下げた。
人慣れしているのか…待子を見ても、堂々としている。

「うちのママがねぇ~よろず屋さんがサイコーだ、って
 いつも言ってるのよ」
小学生くらいだろうか…やけにハキハキと、気持ちのいい声を
出すので、
(前言撤回!)
待子はすぐさま、警戒をといて、この子はいい子だ…と、
いともアッサリと、考えを変える。
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