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第6章 魔女の館へようこそ!
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「じゃあ…どうしたら、いいんですか?」
困惑した顔で、待子は言う。
レイコさんは、「そうねぇ」と言うと、
「慣れるしか、ないんじゃないの?」
やけにアッサリと、淡々と言うので、待子はひどくガッカリする。
なんだぁ~と思っていると、
「今までにもね、大きいのも、小さいのも、色々あったわよ。
だって、共同生活してるようなものでしょ?
間違って、部屋に入ろうとする、とか
昼間に侵入される…ということも、過去にはあったみたいだけど…
悪気があって、してるわけじゃないから…
それでもイヤなら、アパートに移るべきなんじゃない?」
と、真面目な顔で言うので…
待子はあからさまにガッカリとした顔になり、
「そうねぇ」レイコさんは、待子の顏をのぞき込む…
「あなたみたいなお嬢さんには、わからないかもねぇ。
ここにはね、生活に困ってる人もいるし、
DV夫から逃げて来る人もいる…
あなたのように、なんの問題もない人は珍しいのよ。
その辺は…わかって欲しいわ」と言うと
「ごちそうさま」
さっさと片付け始めた。
待子は(何かまずいこと、言ったかな?)と気にする。
怒っている様子は、なさそうだ…
「だけどね」
待子は続けるように言う…
「ただね…あの子…マイコさんと言うんだけど、普段は真面目で
いい子なのよ」
それはわかってあげてね…と、さっさと片付け始める。
ちょっぴりからかうように、レイコさんが、取り囲むと…
「あなたにも、じきにわかるようになるわよ」
と意味あり気な顔をして…ニコニコとする。
「お皿は、あとで返してくれればいいから」と、そそくさと
立ち上がった。
困惑した顔で、待子は言う。
レイコさんは、「そうねぇ」と言うと、
「慣れるしか、ないんじゃないの?」
やけにアッサリと、淡々と言うので、待子はひどくガッカリする。
なんだぁ~と思っていると、
「今までにもね、大きいのも、小さいのも、色々あったわよ。
だって、共同生活してるようなものでしょ?
間違って、部屋に入ろうとする、とか
昼間に侵入される…ということも、過去にはあったみたいだけど…
悪気があって、してるわけじゃないから…
それでもイヤなら、アパートに移るべきなんじゃない?」
と、真面目な顔で言うので…
待子はあからさまにガッカリとした顔になり、
「そうねぇ」レイコさんは、待子の顏をのぞき込む…
「あなたみたいなお嬢さんには、わからないかもねぇ。
ここにはね、生活に困ってる人もいるし、
DV夫から逃げて来る人もいる…
あなたのように、なんの問題もない人は珍しいのよ。
その辺は…わかって欲しいわ」と言うと
「ごちそうさま」
さっさと片付け始めた。
待子は(何かまずいこと、言ったかな?)と気にする。
怒っている様子は、なさそうだ…
「だけどね」
待子は続けるように言う…
「ただね…あの子…マイコさんと言うんだけど、普段は真面目で
いい子なのよ」
それはわかってあげてね…と、さっさと片付け始める。
ちょっぴりからかうように、レイコさんが、取り囲むと…
「あなたにも、じきにわかるようになるわよ」
と意味あり気な顔をして…ニコニコとする。
「お皿は、あとで返してくれればいいから」と、そそくさと
立ち上がった。
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