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第11章 ここはカラクリ屋敷?
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これは不法侵入には、当たらないのだろうか?
ドキドキしながら、玲はさらにガラスの温室の中を歩いている。
(やはり…ここには、珠紀はいないのかも)
シンと静まりかえった温室の中には、ガーデンライトがポツンポツンと
灯っている。
サラサラと、水の流れる音が、聞こえてくる。
どこかに噴水以外で、水の流れる場所があるのか、と玲は辺りを
見回した。
あの男に遭遇した時には確か、周りには車が1台もなかったし、さほど
時間がなかったことから、あまり遠くには行ってはいないだろう…と、
玲はにらんでいた。
だけど、(手がかりがない!)
相手はよほど用心深い人なのか、暗いせいもあり、足跡を探すことは
出来なかった。
(やっぱり、出直した方がいいのかなぁ)
迷いが出て来る。
だが…時間がたつと、余計に探すのが難しくなる…と玲は焦りを
感じていた。
「おっ、なんだこれは!」
すると…反対側の方で、秀人の声がする。
(先輩…何だか楽しそうなんですけど!)
他人事だと思って、と玲は少しばかりいら立っていた。
「なんですか?何かあったんですか?」
ややとがった声で、それでも聞いてみると
「なんか、入り口みたいなものがある!」
嬉しそうな声が響き、玲に向かって手招きをした。
一体ここは、どうなっているの?
そう思うけれど、思ったよりもだいぶ、この建物は大きいようだ。
ベンチの周りを、のぞき込むようにしていた玲は、
腰のあたりを無意識に、手ではたいて立ち上がる。
「早くおいでよぉ」
秀人が子供のように、無邪気な声を上げるので、仕方なしに
そちらに向かおうと、体の向きを変えると…
植え込みの中で、何かがキラリと光った。
(あら、あれはなに?)
すぐさま玲はしゃがみ込んだ。
ドキドキしながら、玲はさらにガラスの温室の中を歩いている。
(やはり…ここには、珠紀はいないのかも)
シンと静まりかえった温室の中には、ガーデンライトがポツンポツンと
灯っている。
サラサラと、水の流れる音が、聞こえてくる。
どこかに噴水以外で、水の流れる場所があるのか、と玲は辺りを
見回した。
あの男に遭遇した時には確か、周りには車が1台もなかったし、さほど
時間がなかったことから、あまり遠くには行ってはいないだろう…と、
玲はにらんでいた。
だけど、(手がかりがない!)
相手はよほど用心深い人なのか、暗いせいもあり、足跡を探すことは
出来なかった。
(やっぱり、出直した方がいいのかなぁ)
迷いが出て来る。
だが…時間がたつと、余計に探すのが難しくなる…と玲は焦りを
感じていた。
「おっ、なんだこれは!」
すると…反対側の方で、秀人の声がする。
(先輩…何だか楽しそうなんですけど!)
他人事だと思って、と玲は少しばかりいら立っていた。
「なんですか?何かあったんですか?」
ややとがった声で、それでも聞いてみると
「なんか、入り口みたいなものがある!」
嬉しそうな声が響き、玲に向かって手招きをした。
一体ここは、どうなっているの?
そう思うけれど、思ったよりもだいぶ、この建物は大きいようだ。
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腰のあたりを無意識に、手ではたいて立ち上がる。
「早くおいでよぉ」
秀人が子供のように、無邪気な声を上げるので、仕方なしに
そちらに向かおうと、体の向きを変えると…
植え込みの中で、何かがキラリと光った。
(あら、あれはなに?)
すぐさま玲はしゃがみ込んだ。
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