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第9章 迷路に迷い込んで…
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実は玲は、歩きながら注意深く、上を見ていたのだ。
もしかしたら、何か見えるかも、と期待していたからだ。
「そっかぁ~じゃぁ、どう行ったらいいんだろう?」
すっかり辺りは、暗闇に包まれている。
どっちがどっちか、方向感覚がすっかり、おかしくなっている。
「もしかしたら、侵入者を迷わせるために、わざとわかりにくくしている
かもしれないなぁ」
そのランプを見上げると、秀人ははっきりとした口調で、言うのであった。
そうなのか?
玲は一生懸命考える。
そこまでして…一体何を、隠そうとしているのだろう?
「もしかして…この奥に、何かがあるのかも」
ポツリと玲は言う。
「ということは…この迷路は?」
秀人は何か、ひらめいたように、玲の顔をじぃっと見つめる。
玲は、彼が何を言おうとしているのか…おぼろげながら、
分かる気がしていた。
「もしかして、それって」
「そう」
秀人と目が合う。
「もしかして…オトリ?」
2人は顔を見合わせた。
「だけど…どうやって、抜け出せばいいの?」
問題は、そこだ…と、玲はランプを見上げる。
そういえば…意識して見ていると、ほぼ等間隔にあるような気がする。
秀人も「うん」と言いながら、上を見上げる。
何か手があるはずだ…と、注意深く見上げると、何やらつながっているようにも、
見えてきた。
「あっ」
またも、玲が思わず声を上げると
「どうかした?」と秀人が振り向いた。
「もしかして…円を書いているんじゃない?」
光の点を、じぃっと見ていると、規則的に並んでいるようにも
見えてきた。
「だから…あれを見ないで、外の方を見たら…」
やや自信なさ気な顔で、目の前のバラの枝の壁から、
横の壁に、視線を向けた。
もしかしたら、何か見えるかも、と期待していたからだ。
「そっかぁ~じゃぁ、どう行ったらいいんだろう?」
すっかり辺りは、暗闇に包まれている。
どっちがどっちか、方向感覚がすっかり、おかしくなっている。
「もしかしたら、侵入者を迷わせるために、わざとわかりにくくしている
かもしれないなぁ」
そのランプを見上げると、秀人ははっきりとした口調で、言うのであった。
そうなのか?
玲は一生懸命考える。
そこまでして…一体何を、隠そうとしているのだろう?
「もしかして…この奥に、何かがあるのかも」
ポツリと玲は言う。
「ということは…この迷路は?」
秀人は何か、ひらめいたように、玲の顔をじぃっと見つめる。
玲は、彼が何を言おうとしているのか…おぼろげながら、
分かる気がしていた。
「もしかして、それって」
「そう」
秀人と目が合う。
「もしかして…オトリ?」
2人は顔を見合わせた。
「だけど…どうやって、抜け出せばいいの?」
問題は、そこだ…と、玲はランプを見上げる。
そういえば…意識して見ていると、ほぼ等間隔にあるような気がする。
秀人も「うん」と言いながら、上を見上げる。
何か手があるはずだ…と、注意深く見上げると、何やらつながっているようにも、
見えてきた。
「あっ」
またも、玲が思わず声を上げると
「どうかした?」と秀人が振り向いた。
「もしかして…円を書いているんじゃない?」
光の点を、じぃっと見ていると、規則的に並んでいるようにも
見えてきた。
「だから…あれを見ないで、外の方を見たら…」
やや自信なさ気な顔で、目の前のバラの枝の壁から、
横の壁に、視線を向けた。
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