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第2章 伝説のホテル
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「最近よく…物見高いお客さんが、オーナーのことを聞いてくるのですが、
決してペラペラと話したりしては、いけません」
さっきからずーっと、オーナーのことばかり、話しているような気がする。
一体どういうことなんだ、と急に気になって来る。
ここに入る時に、仲立ちに入った人は…何と言ってたか、と頭をひねる。
もしかして…オーナーのことが、禁忌事項なんだろうか?
ここはどんなホテルなんだろう…
どんなお客さんが来るのか、まったく見当がつかない。
「面白がって、物見遊山でここに来る人が、ほとんどです。
勝手に関係者以外立ち入り禁止区域まで、入ってきます。
嘆かわしいことです」
先輩はキッと、険しい表情を浮かべた。
だがホテルを利用する人が増えるのは、喜ばしいことではないだろうか?
それを見透かしたような、冷たい視線で、先輩はチラリとこちらに向けると
「まぁここは、ホテルですから…
どのお客様も平等に、大切にしないといけません」
生真面目な顔をして、先輩は彼に向かって熱く語る。
「だけど守って欲しいのは…
オーナーのことを、口にしてはいけない。
オーナーの部屋には、何があろうと、絶対に立ち入ってはいけません!」
いつもよりも、やや厳しめの口調で、グルリと周りを見回した。
「えっ」
彼はメモから、顔を上げる。
仕事上…オーナーと話をすることも、あるのではなかろうか…と
思ったからだ。
すると冷たい視線を向けたまま、
「そんなこと、ありません」
まるで彼の心を読んだかのように、サラリと答える。
とりあえず各々は、自分の決められた業務をすればいいんだが…
(このクマオトコ!やはり何か、ありそうだなぁ)
食えない男だ…と、彼は、身コソコソとした様子でその場を離れた。
決してペラペラと話したりしては、いけません」
さっきからずーっと、オーナーのことばかり、話しているような気がする。
一体どういうことなんだ、と急に気になって来る。
ここに入る時に、仲立ちに入った人は…何と言ってたか、と頭をひねる。
もしかして…オーナーのことが、禁忌事項なんだろうか?
ここはどんなホテルなんだろう…
どんなお客さんが来るのか、まったく見当がつかない。
「面白がって、物見遊山でここに来る人が、ほとんどです。
勝手に関係者以外立ち入り禁止区域まで、入ってきます。
嘆かわしいことです」
先輩はキッと、険しい表情を浮かべた。
だがホテルを利用する人が増えるのは、喜ばしいことではないだろうか?
それを見透かしたような、冷たい視線で、先輩はチラリとこちらに向けると
「まぁここは、ホテルですから…
どのお客様も平等に、大切にしないといけません」
生真面目な顔をして、先輩は彼に向かって熱く語る。
「だけど守って欲しいのは…
オーナーのことを、口にしてはいけない。
オーナーの部屋には、何があろうと、絶対に立ち入ってはいけません!」
いつもよりも、やや厳しめの口調で、グルリと周りを見回した。
「えっ」
彼はメモから、顔を上げる。
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すると冷たい視線を向けたまま、
「そんなこと、ありません」
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とりあえず各々は、自分の決められた業務をすればいいんだが…
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