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ソータローのこと…108
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「思い出してなんかいないけど…
それくらい、ボクにだってわかるぞ」
ニヤニヤしながらオジサンが、宗太郎たちに口をはさむ。
「えっ、なによ」
人の会話に割り込んでこないでよ!
清子はジロリと、オジサンをにらみつける。
だがオジサンは、そんなことをまったく気にならない様子だ。
「なぁ、ここに、何かが隠してあるんだろ?
だからオジサンは、ここから離れたくないんだ。
そうだろ?」
まっすぐに、神林君の方を向く。
「さぁなぁ」
そんな手には、乗らないぞ…とばかりに、神林君はシラッとした顔をする。
「ボクが知るわけがないだろ」
まったく相手にはしない。
「そうなんでしょ?」
だが清子も、神林君に向かって問いかける。
一体、何をギスギスしているんだ?
宗太郎は、清子の方を向くと、
「おい、キヨコまで…何を言っているんだよ」
眉をしかめる。
「ボクたち…友だちだろ
何で、そんなことを言うんだ?」
清子の考えていることが、わからない…と、宗太郎は彼女を見つめる。
だが清子は、宗太郎のことを無視して、神林君の方に向き直る。
「お願い、答えて。
一体ここに…何があるの?」
神林君に向かって、問いかけた。
それくらい、ボクにだってわかるぞ」
ニヤニヤしながらオジサンが、宗太郎たちに口をはさむ。
「えっ、なによ」
人の会話に割り込んでこないでよ!
清子はジロリと、オジサンをにらみつける。
だがオジサンは、そんなことをまったく気にならない様子だ。
「なぁ、ここに、何かが隠してあるんだろ?
だからオジサンは、ここから離れたくないんだ。
そうだろ?」
まっすぐに、神林君の方を向く。
「さぁなぁ」
そんな手には、乗らないぞ…とばかりに、神林君はシラッとした顔をする。
「ボクが知るわけがないだろ」
まったく相手にはしない。
「そうなんでしょ?」
だが清子も、神林君に向かって問いかける。
一体、何をギスギスしているんだ?
宗太郎は、清子の方を向くと、
「おい、キヨコまで…何を言っているんだよ」
眉をしかめる。
「ボクたち…友だちだろ
何で、そんなことを言うんだ?」
清子の考えていることが、わからない…と、宗太郎は彼女を見つめる。
だが清子は、宗太郎のことを無視して、神林君の方に向き直る。
「お願い、答えて。
一体ここに…何があるの?」
神林君に向かって、問いかけた。
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