御手洗さんの言うことには…

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ソータローのこと…１００

「えっ？」
　どうしてだ？
何で…この人まで、そんなことを言うのだろう？
宗太郎も、その男のことをにらみつける。
「何しろ我々も…彼に聞きたいことがあるからなぁ」
だが、宗太郎の視線を物ともせずに、堂々と手近な椅子に腰を下ろす。

「ちょっと！」
　怖いもの知らずの清子が、すぐさま声を張り上げる。
「何でオジサンたちまで…リョウ君に用があるのよぉ」
それは、もっともなことだ…
これが、神林君の親たちだったら、話が別なのだが。
宗太郎はいちいち、清子の言うことにうなづく。
「そうかなぁ？」
だが男は…なぜか余裕のある顔をして、オジサンと目を見合わせる。

（なんだ？）
　何かが、おかしい…
ここに、何があるというのだ？
逆に宗太郎はゾッとして、ここから離れようとさえ思う。
「リョウ君は、高校生よ！
　高校生相手に、恐喝でもするつもり？」
　清子が、とんでもないことを言い出した。