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ソータローのこと…88
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「きっと、大人たちの探していたもの…
そして、じいちゃんが必死に守ろうとしていたものがある」
キッパリと、神林君が言い切る。
「それって、なに?当てはあるの?」
清子は、神林君を下からのぞき込む。
「いや…当てはない」
潔く神林君は、頭を振る。
「え~っ」
「まったく、ない。
全然、ない。
じいちゃんは、本当にうまく隠し通したんだ」
ははは!
やられたなぁ~
何だか楽しそうに、神林君が笑う。
「ははは、じゃあないよぉ」
一体、何を考えているんだ?
宗太郎には、神林君のことが、わからない。
「ホントよねぇ~
あなたのおじいさんって、ホント、人騒がせな人だわ」
呆れたように、清子が眉をしかめる。
「だけどまぁ、そうは言ってられないよな」
ふいに、神林君が真顔になる。
「ここの秘密を調べているのは…
実は、ボクたちだけじゃあないんだ」
急に声をひそめると、神林君は辺りを警戒するような仕草をする。
「なに?オバケでもいた?」
清子が、神林君をからかうように言う。
「オバケよりも、たちが悪いかもしれないな」
ボソッと、神林君が清子にささやくと、キュッと眉をひそめる。
「しっ!」
いきなり、唇に人差し指を立てた。
そして、じいちゃんが必死に守ろうとしていたものがある」
キッパリと、神林君が言い切る。
「それって、なに?当てはあるの?」
清子は、神林君を下からのぞき込む。
「いや…当てはない」
潔く神林君は、頭を振る。
「え~っ」
「まったく、ない。
全然、ない。
じいちゃんは、本当にうまく隠し通したんだ」
ははは!
やられたなぁ~
何だか楽しそうに、神林君が笑う。
「ははは、じゃあないよぉ」
一体、何を考えているんだ?
宗太郎には、神林君のことが、わからない。
「ホントよねぇ~
あなたのおじいさんって、ホント、人騒がせな人だわ」
呆れたように、清子が眉をしかめる。
「だけどまぁ、そうは言ってられないよな」
ふいに、神林君が真顔になる。
「ここの秘密を調べているのは…
実は、ボクたちだけじゃあないんだ」
急に声をひそめると、神林君は辺りを警戒するような仕草をする。
「なに?オバケでもいた?」
清子が、神林君をからかうように言う。
「オバケよりも、たちが悪いかもしれないな」
ボソッと、神林君が清子にささやくと、キュッと眉をひそめる。
「しっ!」
いきなり、唇に人差し指を立てた。
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