104 / 161
104
ソータローのこと…83
しおりを挟む
何だか、メチャクチャな理屈を並べているなぁ。
清子の話を聞いていて、さすがに宗太郎もそう思うけれども。
「それとこれとは、話が別だ」
だが神林君は、そう簡単には口を割りそうにない。
「あら!私たち…友だちでしょ?」
動じることなく、清子はポンと言い放つ。
「友達?友達って言っても、ずいぶん長いこと、連絡を取り合ったことが
ないけどな」
クルリとこちらを振り向くと、神林君はニヒルな笑みを浮かべる。
「あら!単なる友だちなんかじゃあないわよ」
だが一向に、清子は引き下がる気配がない。
「何しろ私たち…あの部屋で、誓い合った仲でしょ?」
やけに自信に満ちた声で、清子は言い放つ。
「あの部屋?」
「そう、あの部屋よ」
「誓い合ったって…何を?」
どうやら神林君も、忘れているようだ。
「えぇっ?あなたたち、忘れたの?」
大げさなくらいに、清子は大きな声を上げる。
「あんなにキッパリと、誓い合ったのに?
誓いのあかしを、あの部屋に隠した、というのに?」
どうも、思ったこととは違うようだ。
清子の話を聞いていて、さすがに宗太郎もそう思うけれども。
「それとこれとは、話が別だ」
だが神林君は、そう簡単には口を割りそうにない。
「あら!私たち…友だちでしょ?」
動じることなく、清子はポンと言い放つ。
「友達?友達って言っても、ずいぶん長いこと、連絡を取り合ったことが
ないけどな」
クルリとこちらを振り向くと、神林君はニヒルな笑みを浮かべる。
「あら!単なる友だちなんかじゃあないわよ」
だが一向に、清子は引き下がる気配がない。
「何しろ私たち…あの部屋で、誓い合った仲でしょ?」
やけに自信に満ちた声で、清子は言い放つ。
「あの部屋?」
「そう、あの部屋よ」
「誓い合ったって…何を?」
どうやら神林君も、忘れているようだ。
「えぇっ?あなたたち、忘れたの?」
大げさなくらいに、清子は大きな声を上げる。
「あんなにキッパリと、誓い合ったのに?
誓いのあかしを、あの部屋に隠した、というのに?」
どうも、思ったこととは違うようだ。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
体育座りでスカートを汚してしまったあの日々
yoshieeesan
現代文学
学生時代にやたらとさせられた体育座りですが、女性からすると服が汚れた嫌な思い出が多いです。そういった短編小説を書いていきます。
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる