73 / 161
73
ソータローのこと…52
しおりを挟む
「確かに…ここでは、かくれんぼをしてた」
ポソッと、神林君が言う。
「つかまらないようにと…」
付け足すように言うので、
「誰に?」
思わず清子が、聞き返す。
「それは…」
神林君は、清子の方を向くと
「悪い大人に、つかまらないようにだ!」
思わせぶりに、ニヤッと笑う。
「悪いヤツ?」
「それって、だれ?」
まるで神林君の思う通りに、振り回されているみたいだ。
「そんなの…ボクには、わからないよ」
意味あり気に、ニヤッと笑う。
「キミたちなら…知っているはずだ」
さらにそう言う。
「はっ?」
何を言っているんだよ。
いい加減にしろよ!
宗太郎は、そう怒鳴りそうになる。
だが清子は違ったようで、
「あっ!」
何か思いついたように、声を上げる。
「それって、まさか…ソータローをさらおうとした、犯人のこと?」
とんでもない爆弾を、投げつけてくる。
「えっ?」
そんなことは、聞いていないぞ、と宗太郎のまなざしが大きく揺れる。
「清子、おまえ…何を言っているんだ?」
そんなの、ウソだろ?
だが神林君は、「あちゃー」とつぶやくと、
「あーあ、言っちゃった!」
知らないぞぉ~
ふざけた口調でそう言うと、清子のオデコをツンと突っつく。
「ホント、変わらないなぁ~キヨちゃんは!」
いきなり、なれなれしい口調になった。
ポソッと、神林君が言う。
「つかまらないようにと…」
付け足すように言うので、
「誰に?」
思わず清子が、聞き返す。
「それは…」
神林君は、清子の方を向くと
「悪い大人に、つかまらないようにだ!」
思わせぶりに、ニヤッと笑う。
「悪いヤツ?」
「それって、だれ?」
まるで神林君の思う通りに、振り回されているみたいだ。
「そんなの…ボクには、わからないよ」
意味あり気に、ニヤッと笑う。
「キミたちなら…知っているはずだ」
さらにそう言う。
「はっ?」
何を言っているんだよ。
いい加減にしろよ!
宗太郎は、そう怒鳴りそうになる。
だが清子は違ったようで、
「あっ!」
何か思いついたように、声を上げる。
「それって、まさか…ソータローをさらおうとした、犯人のこと?」
とんでもない爆弾を、投げつけてくる。
「えっ?」
そんなことは、聞いていないぞ、と宗太郎のまなざしが大きく揺れる。
「清子、おまえ…何を言っているんだ?」
そんなの、ウソだろ?
だが神林君は、「あちゃー」とつぶやくと、
「あーあ、言っちゃった!」
知らないぞぉ~
ふざけた口調でそう言うと、清子のオデコをツンと突っつく。
「ホント、変わらないなぁ~キヨちゃんは!」
いきなり、なれなれしい口調になった。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
体育座りでスカートを汚してしまったあの日々
yoshieeesan
現代文学
学生時代にやたらとさせられた体育座りですが、女性からすると服が汚れた嫌な思い出が多いです。そういった短編小説を書いていきます。
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる