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彼女の秘密…2

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「え~ホントに、行くの?」
 ナギコは、どうも気が進まない。
無理やりサヤカに、押し切られるような形で、学校を出たけれど…
「ねぇ、これって…ストーカーじゃないの?」
何だか、よくないのではないか…と、ナギコは心が痛む。
「ストーカーじゃないわよぉ、何を言っているのよぉ」
あくまでも、サヤカは強気だ。
「あんただって、知りたいでしょ?
 あの子がいつも、放課後にどこに行っているのか」

 サヤカは自分の思い通りに、ことが運ばないと、機嫌が悪くなるのだ。
なので、みんなは黙っているけれど…
周りがどう思っているのか、気づいてはいないのだ。
「こういうの、よくないと思うなぁ」
納得いかないのか、カナエもブツブツと文句を言っている。
「あら、そう!
 じゃあ、あんたたちは…自分のクラスメイトが、何をしていても、
 知らんぷりをする、っていうのね?」
おどすように、ヒステリックにそう言い放つ。
(あぁ、また始まった)
ナギコはすっかり、ウンザリとしてきた。

「あっ、ほら!あっちに行ってる」
 ふいにサヤカの側にいた、ユリコが声を上げる。
「えっ、どっち?」
すぐにサヤカが、その声に反応して、クルリと首を回す。
神社の方に向かって、テクテクと歩いて行く御手洗さんの姿が
見える。
「なんで、こんなところに?」
 やっと見つけた、と嬉しそうに、サヤカが声を弾ませる。
「まさか、デート?」
周りにいた女子も、サヤカのご機嫌を取るように、黄色い声を上げた。
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