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それは、だれ?
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「で、どうしたの?その犬…」
ナギコが面白がって、この風変わりな同級生に聞いた。
彼女はなに?という顔をして、ナギコの顔を見つめる。
(もう、忘れたの?)
赤ちゃんのような、まっさらな顔を向けるので…
この人は本当に、わからないんだ…とナギコは呆れる。
「ほら、あの犬!」
そう言うと、ややイラついた様子で、グラウンドを指差す。
「犬…」
小さくつぶやくと、
「あぁ…」
ようやくうなづいた。
(よかった、ちゃんと覚えていてくれて!)
ナギコはホッとする。
おかしなものだ。
その犬のことは、元々御手洗さんが、言い出した、というのに…
(この子って…いつも上の空なのね)
もしかして…自分たちのことに、興味がないのかもしれない…
ふとナギコは思い至った。
「あの犬ねぇ、最近校舎の裏側で…エサをもらっているらしいわ」
淡々と彼女はそう言う。
「裏側?」
別のグループと話し込んでいたサヤカが、いきなり聞きとがめて、
御手洗さんの方を向く。
(まさか…文化祭の時に、教頭先生に見つかった、あの門のところ?)
それはちょっと、マズイなぁ~
サヤカが考え込む。
御手洗さんは、コクリとうなづくと
「なんかねぇ~男子部の方で、エサをやっている男の子がいるみたいなの」
そう言うと…
「あっ!」
なぜかナギコの顏が、一瞬微笑みが浮かぶ。
「もしかして?」
サヤカも意味深の顔つきで、ナギコを突っつく。
「誰かさんの、彼氏とか?」
そう言うと…
「え~っ、誰の彼氏?」
サナエが黄色い声をあげて、ナギコを見る。
「何よぉ~」
ブスリとした顔をするナギコに、
「リョウくんと決まったわけじゃあないんだけどね」
カナエが、ナギコの腕をグッと引く。
「カナエまで…」
ナギコが頬を膨らませると…
御手洗さんは、まったく会話についていけない。
ポカンとした顔をして…ナギコたちの顔を見た。
ナギコが面白がって、この風変わりな同級生に聞いた。
彼女はなに?という顔をして、ナギコの顔を見つめる。
(もう、忘れたの?)
赤ちゃんのような、まっさらな顔を向けるので…
この人は本当に、わからないんだ…とナギコは呆れる。
「ほら、あの犬!」
そう言うと、ややイラついた様子で、グラウンドを指差す。
「犬…」
小さくつぶやくと、
「あぁ…」
ようやくうなづいた。
(よかった、ちゃんと覚えていてくれて!)
ナギコはホッとする。
おかしなものだ。
その犬のことは、元々御手洗さんが、言い出した、というのに…
(この子って…いつも上の空なのね)
もしかして…自分たちのことに、興味がないのかもしれない…
ふとナギコは思い至った。
「あの犬ねぇ、最近校舎の裏側で…エサをもらっているらしいわ」
淡々と彼女はそう言う。
「裏側?」
別のグループと話し込んでいたサヤカが、いきなり聞きとがめて、
御手洗さんの方を向く。
(まさか…文化祭の時に、教頭先生に見つかった、あの門のところ?)
それはちょっと、マズイなぁ~
サヤカが考え込む。
御手洗さんは、コクリとうなづくと
「なんかねぇ~男子部の方で、エサをやっている男の子がいるみたいなの」
そう言うと…
「あっ!」
なぜかナギコの顏が、一瞬微笑みが浮かぶ。
「もしかして?」
サヤカも意味深の顔つきで、ナギコを突っつく。
「誰かさんの、彼氏とか?」
そう言うと…
「え~っ、誰の彼氏?」
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「何よぉ~」
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「リョウくんと決まったわけじゃあないんだけどね」
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「カナエまで…」
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